D-DST -5ページ目

D-DST

日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

『野崎村』

七月お昼の部は、すべて初観劇の作品です。

歌舞伎観劇は年齢の割に長い方だとは思いますが、
基本、地元名古屋(当時)や、時々遠征していた程度(それでも後援会スタッフさんには覚えていただいておりましたが)ですので、
まだまだ観劇したことのない有名作品は多いです。

↑向かいの看板が写り込んでしまう⋯。

七月も朝からハードな内容です。
観方をかえたら、正直、酷い話です(涙)。

主人公はお光ちゃん(壱太郎丈)。
ひどい目に遭わされたにも拘らず、
相手、周囲を慮る視野の広さ、感情の豊かさ、心根の美しさが、
より物語の悲壮感を際立てる。

しかし悲嘆にくれてはいるが、決して誰のことも恨んでいない。

お灸の場面を観ていても、父上・久作(鴈治郎丈)からの愛情を授け、
本当に清く正しく、育ったのでしょう。

こんなに善い娘なのに。


今後を応援したくなるお光ちゃん。


このお話、現代だったら、

結婚前に不誠実がわかって良かったわ。
こっちから捨ててやるわよそんな男。

で、その後仕事もプライベートもバリバリ充実させて、
華麗に逆転ハッピーエンド、
といったところかもしれない。

そんなお光ちゃんだったら尚、応援する。




あと⋯。

コレはもう、わたくし自身の問題で、

歌舞伎に限らず観劇全般に関して、
入り込みすぎず、基本冷静に観てしまう習性があるが故なのですが
(但し犬映画は別!犬映画は感情移入しすぎる!)、

あのタイミングであの『駕籠舁きコント』

一体どんな気持ちで観たらいいの(涙目)。

無事に(?)久松(隼人丈)お染(扇雀丈)の心中は回避出来そう、
でも言うても確実に人一人を傷つけているのだから、せめて償いながら生きてくれ、と思っていたところへ、

早速やってきた久松への試練。
絶対笑ってはいけないシリーズか何かか。


まあ、そういうトコロも総てひっくるめて歌舞伎の愉しみなのですが。

真面目に観なさい、私。


約13年振りの松竹座。
先ず、ファサードが好き。

この日は気温も高く快晴、
撮影をしようにも逆光でうまく撮れているのか全く分からない(汗)。

会場の敷地もそんなに広くはないので、
襲名披露展示は一ヶ所コンパクトに。

ステージも、こんなに横幅コンパクトだったかったかしら(汗)。

祝幕は五月と同じね。

無駄に階段上り下りしてみたり、外へ出て、何度もファサードの写真撮ったり。
ああ、やっぱり『劇場』が好き❤️




⋯そうこうしていたら、松竹座クローズのお知らせが(涙)!

名古屋もそうだったけれど、どんどん無くなる、劇場⋯(涙)。
大阪での歌舞伎公演、今後はどこになるのだろう⋯。

すっかり日が経ってしまいましたが、
襲名フェス六月からの続きです。

『連獅子』

毎度思うのですが、

大掛かりなセットを使わず「高さ」の概念を取り入れ、表現する。
最初にこの振り付けした人のセンスに感服。

子獅子の花道高速バックとか毛振りとか。

ダンス、舞踊って本当に深くて想像力の鍛錬にもなって愉しさ尽きない。


子獅子菊之助さんのひたむきさ、情熱。

六月の菊之助さんは、お昼の梅王丸と同様、
その「スケールの大きさ」に驚きました。

両腕を左右に伸ばせば、空間が拡がり、
足を一歩一歩進めれば、躍動感で劇場の空気が変わる。

お生まれ、お血筋からも、既に方方から十二分に期待を寄せられ、
着実にそれらに応えていらっしゃり畏ろしくもありますが。


五月の稲瀬川で魅せてくださったように、
同世代の仲間にも恵まれ、そのみなさまにも通ずるところかとおもいますが、

生まれながらにいろいろ背負っていらっしゃるご身上とは存知ますが、

どうか、今はのびのびと、ご年齢相応の時間も過ごしてくだされば、
とも願っております、大変僭越ながら。



菊さん。
清やかな狂言師右近からの、余裕と圧倒的存在感の親獅子。

菊さんの舞踊は、どのお席で観ていても目が合う気がする。個人的に「菊さんの雲竜図現象」と呼んでいる。


菊さんは人外のお役がよくお似合いになると思っていて(個人の感想です)、
鏡獅子は何度か観劇しましたが、前シテの弥生さんも、登場からもう既に取り憑かれている感、と申しますか、
あぁ、この人なら憑依されそう、と思わせる神秘性が醸し出されていて(個人の感想です)。

昔からよく申しておりますが、瞬きのタイミングなども緻密に計算していらっしゃることもあると思う。
「瞬き」って、すごく感情が表れる動きのひとつだと思うので。


菊さんの連獅子は今回が初見ですが、
実の親子共演というのもあるのでしょうか、
狂言師は人間の親子に見えてくるのですが、

やはり獅子は、獅子でした(語彙力⋯)。

鏡獅子にはなかった、ラスボス感(語彙力⋯)というのか、
どっしりと大樹の様な揺るぎない存在感と安心感。


なんだかもう、泣きそう。
五月、六月、目がうるうる放題。
ずっと目を見開いていた(集中力!)はずなのに、お蔭で目薬いらずでしたわ。

繰り返しになりますが、特に六月公演は当初は断念方向だったので、

もう、思い切って来て良かった。
旦那様、ダイアナ姫様、ありがとう(愛)。


お席はどセンターだったとはいえ、
ラストはやっぱりずっと雲竜図現象のまま幕でした。




公演、演目を自己満足に意識した装い
菊さん襲名フェス・松竹座ver.。

分かっとるわ!くどいわ!、がテーマの極めつけ。
斧!琴!菊!


注染めの浴衣を見つけてしまいましてね。
このタイミングでこの柄。
黒地だし。
ただ浴衣って最も着ないので、できればやはりセオα等であったら最高だったのですけれど。

観劇ですので、襦袢と足袋を合わせて。
お草履は『羽根の禿』から単純に矢絣をチョイス。

なんと言ってもこの柄がメインですので、
衿はびしっと白無地で。
無地衿は個人的には難易度が高いので緊張しますが、なんとかバランスよく出来たと思います、左右、幅ズレとるけど。

帯も、当初は菊柄にしようと思ったのですが、

着物の柄をちゃんと主役にしたかったので、
すっきりと白色で。

極力色数を抑えたかったので(なので帯揚も無し、帯揚使わない帯結びにしました)、無地に近い、
兵児帯なのですけれど。

帯結び図は撮っていませんが、角出しの様な、インスタで見つけたメビウス結び、という形にしております。
 
菊の簪には梅幸茶に似たお色のタッセルを装備し、背中に刺しています。
無くても良かったかも。

帯締に最後まで悩みまして、
意外とこの五色がスッと嵌りました。
↑己撮りのため、衿合わせ反転しております。

近年の着物界隈、
和洋折衷だのなんだのとゴテゴテやり過ぎるお姉様方々を散見いたしますが、

やっぱり引き算が大切だなと痛感しました次第。
この様な柄は特に。


この日は菊さんのお写真をずっと撮影されているフォトグラファーさんもご観劇されていたようで、
インスタにアップされたお写真に思いっきり写り込んでしまいまして、
それも構図的に明らかに邪魔になるポジションに(汗)。

撮影スポットでのショットでしたし、
周りへの配慮が出来ていなかったことへの謝罪と、物凄くお近くにいらっしゃった喜びをメッセージいたしましたところ、

「菊五郎さんのところの柄だな、と、敢えて入れました」
とのお返事をいただいてしまいまして(感動)!

寛大なリップサービスでしょうけれど、
盛大にお言葉に甘え、
プロのフォトグラファーさんが構図に取り入れてくださった、と勘違いしてお花畑咲かせておこうと思います。



『土蜘』から、蜘蛛と蜘蛛の巣の指環。
20代からずっと愛用してきた指環。


6月の帰省・食の名古屋編。

普段、滅多に外食はしない為、旅先での食は重要ミッションのひとつなのでありんす❤️


名古屋では毎度、お馴染みMさんにご一緒いただいておりますが、
Mさんと同行する際は、それぞれ気になるお店(飲食系)候補、プランを出し合うのですが、

お店に関しては毎度、グルメ美女Mさんによるチョイスが秀逸でどストライクで、
そのリサーチ能力すら楽しみのひとつになっております。


市場直結イタリアンバール parcheggio 。
柳橋中央市場 の駐車場内にある、まさに隠れ家。

私はホタテと唐墨、Mさんはペスカトーレ。
ペスカトーレのお皿チョイスセンスも見事。


市場直結つまり鮮度抜群イコール間違いなく美味。
イタリアンも大好物な私たち。

京都南部では美味しい魚介が望めない為(美味しくない上に高い⋯京都カルチャーショックその1)、

新鮮な魚介に引き寄せられたランチ。


名古屋テラス 
とにかくチーズ好きのためのお店。個室完備です。

ノンアルコールの種類も多いのが嬉しい未成年な私たち。

↑こちらはビーツで色付けした、ピザ
この厚みですが、具材はチーズとお肉のみ(笑)!

正直、如何にチーズ好きといえど、さすがにこのボリュームのチーズとお肉のみはきつかった(泣笑)。
完食しましたが。

↑Mさんオーダーのチーズフォンデュ。

え、か、唐揚げ⋯???(笑)。

食を愛する我々でも、なかなか重めでした(汗)。
メニューをしっかり吟味すれば、気持ちよく攻略できるかも。


麺屋 獅子丸 

かなりの人気店とのこと、
念の為、開店30分前から並びましたが、既に4名待ち。



私は担々麺と特性盛りをオーダー。

国産、地元の食材をチョイスされていて、
特にたまごはMさんもお気に入りの品種だったそうで。
違いのわかるシェフだわ。感激しきりでした。

担々麺もクリーミーなスープ(こだわりの仕上げがあるそうです)は口当たりやさしく。
水菜遣いも上品に感じた。

↑特性盛りのチャーシュー3種は、想像よりボリュームがあった(汗)。物凄く美味しいけど。

近年、やはり年齢のせいか、
胃のキャパシティが如実に狭くなってきたことがつらい⋯

完食しましたが。

ラーメンやおうどん、お蕎麦は、スープまで完食するのが礼儀だと思っている。


サロン・ド・モンシェールにて、
『ゴースト&レディ』 コラボデセール。

今回の帰省のメインイベント観劇。


コラボカフェ的なイベントは絶対行きたい質。

店内の雰囲気、インテリアやカトラリーなどなども、大好きなタイプの空間でテンション上がるしかない。



グレイとフローのシルエットは、私はお菓子と一緒にさらってしまいましたが、
グレイ推しのMさんは残しておられた(笑)。


翌日も寄ってしまいました。

私にしては珍しく、冷たい飲み物。
暑かったんです⋯。

コラボロールケーキをお土産に、と考えておりましたが、
本日中の賞味期限、この気候、お昼に購入しても、帰宅するのが夜、というスケジュールに、泣く泣く断念。

しかしココはコラボ関係なくまた行きたい❤️


夫婦でも友人でも、
食べものの好き嫌いなく、且つ好物の傾向も似ていることって、本当にありがたい。

美味しいものたくさん食べられる幸せに感謝🥹✨🇯🇵✨



『芝浜革財布』


いつもの安心メンバー・菊五郎劇団。

七代目菊五郎丈&時蔵(現萬寿丈)夫婦で観劇しておりましたが、
いよいよ萬寿姐さん再婚、松緑さんの政五郎。
先月に続き、今月も呑んで呑まれて酒豪の人。


松緑さんといえば、正真正銘荒事戦士、あまり世話物のイメージがなかったので、とても新鮮。


お友達が集まっての酒盛り場面など、
メンバーは彦さま亀蔵さんご兄弟など、まさにお子時代から共に芝居をやってこられた、安定安心の間柄。

皆さん自ら暴露していらっしゃる、

「普段の関係性そのままに、この仲間で芝居したら、江戸の長屋の雰囲気は自然と出るのでは」

「気心知れた楽屋の雰囲気が伝わるはず」

つまり、あまり芝居していない感じ⋯(笑)?

いえいえいえ。
皆さま、この空気が、いつもの楽屋、オフの雰囲気そのままだなんて。
まあ、分かってはおりましたが(←)、
改めて、ココの劇団、好きだなあ。あたたかいなあ。


酔いつぶれた松緑さんを甲斐甲斐しく介抱する彦さま、

姐さんにも気を遣いながらの立ち居振る舞いは、最早芝居には見えない、やっぱり(笑)。


ココでの蛤鍋は実際にお麩やお豆腐、おネギもひたたる実物?をお召し上がりになっておられらっしゃるそうで(彦さまインスタ情報)、

飾らないラフな空気感も相まって、
蛤の香り、もう蛤鍋のくちになってしまって、うっかりお腹がなってしまいました(恥)。

直侍とか⋯歌舞伎って多いよね、食テロ。



ヴィラン枠(←個人の感想です)だった権十郎丈、
久し振りの観劇となる今回の襲名フェスでは頼りになるお助け権さん。

権さん、もう少し早く来てくれたら呑み会参加出来たのに(笑)。


権さん登場に、遂に悲壮感を爆発させるような姐さんが見事。

ココから、三年後の大晦日の、目の醒めるような変貌が爽快。



政五郎の飲み友達もいい奴らだし(奥様自慢で喧嘩、て(涙目))、
ハッピーエンドのあたたかいお話ですが、


己も妻という立場になり、以前観劇した時とはまた異なる視点で、且つより入り込み易く。


旦那様がしっかり者であろうとかわいいやつであろうと、

やっっっっっぱり女は賢くないと、と染み染み感じました⋯。