阿国と山三さまを中心に、若手メインの華やかで瑞々しい、
それでいて歌舞伎の元祖たる「傾き」感漂う粋な空間。
ペールトーンで統一された若人たちの装い、舞台上の色彩も美しく。
阿国が一人、黒いお衣裳で締まりがあり、
コントラストも実に見事です。
左近丈の小顔さに改めて驚愕しました。
◆
幼少時より歴史オタク、特に日本史は女性史をメインに文献読んでおりましたので、出雲の阿国は小学生高学年で歌舞伎を知る前から存じておりましたが、
阿国モノの舞踊、歌舞伎関連は初めての観劇だったと思います。
肩に太刀を背負う見得には、我知らずオタクゴコロがざわつき、感嘆の声が出そうになりました。
阿国関連で山三さまもさらっと勉強したことがありましたが。
生まれもその名も名古屋、
元々は武士で(所謂お稚児さん時代もあったそうですがイコール子供時代から美人だった証)槍の名手、
おまけに美人(←重要)。
そんな逸材が歌舞伎の開闢に携わったとされていることを、
実は多くの名古屋人が知らない(三英傑と宗春に押されすぎ)。
何かと悪口しか言われない名古屋、
言われ慣れ過ぎて聞き流しスキルが高まり、
一周まわってマイペースな市民性に仕上がっておる気もしますが
(私自身がそうなので。言いたいやつには言わせておけ精神、はココが由来でありんす)。
名古屋山三郎。
殊歌舞伎に於いてはそんな訳なので、
この度、菊さんの襲名披露公演の演目に山三さまの名があることに、
心の中ではラオウの悔いなしポーズで観劇しておりました次第。
阿国が尾上右近丈、
山三さまが隼人丈、
キャスティングも紛うことなき美男美女で素晴らしい。
◆
見た目のことばかりになりましたが。
実は鳴り物、音楽の点でも、
低音三味線の使用、変拍子など、普段なかなか体験できない楽曲、楽器に触れることが出来ましたのも収穫です。
和楽器に関しては、笛は少し勉強しましたが、お恥ずかしながら殆ど無知で。
祖母が長唄、お三味線、母親が箏曲をやっておりましたが、
もっとちゃんと教えてもらえば良かったなと、
祖母と母に関してはそこだけは後悔しております。
とても良いお天気でした。

