

来春、菊さんが八代目 尾上 菊五郎を襲名なさる運びとなった。
同時に、御子息丑之助丈は、六代目 尾上 菊之助へ。
いよいよ、
ついに、
この時がやってきた。
待ち遠しかった訳ではないのだが、
いずれはこの時が来るのであろう、と、漠然と頭にあって、
菊さんを好きになったのが五代目 菊之助襲名時でしたから、
そんなにすぐのすぐではないことくらいしか予測はつかなかったけれど、
あれから30年近く経ち、いよいよその発表があって、
今、静かに噛み締めている。
そう、いよいよ、という感想。
八代目。
八。
名古屋人としてはココは非常に感慨深いトコロで(どあほう)。
父上の、「ずっとこの名を名乗ってきたから、今更…」
も、
僭越ながらとても伝わります。
私の歌舞伎観劇は五代菊之助丈の30年と共にあった(←)ようなものなので、
名前が変わってしまうのは少々寂しい気もする。
まあ、でも、
七代目菊五郎丈、八代目菊五郎丈、六代目菊之助丈と並ぶ中であろうとも、
何なら菊の字ない名前だったとしても相変わらず菊さん菊さん言い続けるんでしょどうせ。
この30年、たくさんの方々の襲名披露を観劇、見送りましたが、
やっぱり菊さんの襲名は、なんだか今までと違う気持ちだ。
やっぱり原点なのだと再確認せざるを得ない。
で。
その昔若かりし頃、
将来菊さんが襲名興行する際には全通する
と決めていたので、
取り急ぎ、
このニュースを知った瞬間、隣に居る旦那様に「という訳で来年5月は歌舞伎座行きます」報告は済ませた。
あ、6月もだ。
で、7月が松竹座だな。
博多座は9月だったか。
新しい御園座はまだ行ったことがなかったが、菊さん襲名まで取っておこ♪
菊の加賀友禅はこの時の為に誂えたと言っても過言ではない(真顔)。
ありがとう歌舞伎。
おめでとう音羽屋。
おめでとう菊さん。
ミシンさんありがとう記念。
そもそも顔も骨も体型も性別も全く異なるので、同じことして同じになる訳が無い、当たり前だけど。
今更ですが、
昨夏の帰省観劇の旅。
約4年振りの名古屋。
2023年に入ってから猛烈なるミュージカル禁断症状に襲われ。
ナゴヤへも随分帰っていないし。
もう、CATS帰省決行しよう!と。
ダイアナさんのことがあるので、旦那様がお休みの日という事で諸々調整して頂き(感謝)、
盟友Mさんとご一緒に、Mさんがチケットも手配くださり(感謝)。
昨年春に観劇した、前記しましたオペラ座も、実はその反動の一貫でした。
◆
CATS自体は2016年大阪公演振り。
今回のお席は2列目という、我のCATS史上最前列です。
Mさんいつもありがとうございます(愛)。
新しい名古屋の四季劇場も初です。以前より小型になった気がする。
ので、より近く感じるステージ。
近い、というより、迫ってくる。
開演前の撮影タイム、近すぎて何が何やら、嬉しい悲鳴。
眼の前のトンネル
暫く四脚のまま真横にいたので、思わず反射的に背中をなでなでしそうになりました。
↑犬飼いの性。
少しずつ、演出も変わっていた感想。
序盤の、猫に名前をつけるのはとても難しい云々の長台詞。
以前は客席に散っていた記憶、この日はステージから降りず、集合したままでした。
マンゴジェリー、ずっと汗が垂れていた。
以前の、客席に散った状態で、あの長々台詞をぴったりユニゾン。
あれはあれで直前までとはうって変わり、
まさに猫たちが地を這い、なんだか尋問されている様な恐怖迫力があって、また舞台らしくて好きだった。
誰かセリフ間違えないかな、とか(こら)。
◆
幕間。
私「雑な犬が出てくるシーン、私初めて観ました 、新しいシーンかな?」
Mさん「ワンキャン?」
「そうそう、ワンキャン。」
↑言い方。
ランパスキャットのシーンです。
2018年東京公演から、復活したシーンだそうです。
ランパスキャットがスーパーマンのコスプレしてはります。
一瞬、マキャビティの色違いにも見えます。
なんとなく、フリーザ様の最終形態にも見えます、太腿が。
他にも、マンゴジェリー&ランペルティーザも曲の雰囲気が変わっていたり、
また新作を観ている様な。
◆
それから、幕開けから気になって仕方がなかったのが、
たてがみ。
リーダーとかタガーとか。
こんなにカカロット並みの横幅だったであろうか。
或いは役者さんが小顔なのか。
ミストフェリーズも、耳、こんなにシャチホコって(←ナゴヤ人的比喩。伝わるか)いただろうか。
帰宅し過去のパンフレット確認したら、
やっぱりカカロット化していた。
サリーちゃんのパパ化していた。
40年も演り続けていたら、伸びるわよね。
で、ミストフェリーズといえば、「子猫」設定ですが。
私が初めてCATSを観劇した時のミストフェリーズが、
いえ、もう、どう見ても「成人済み」にしか見えなくて。
恐らく、役者さんの骨格とか雰囲気であろうか。
歌詞を聴くと、「子猫」いうてますが。
どこが、という。
以降も、もう、子猫には見えないキャスティングばかりで観劇しておりまして。
毎度、いや、彼は子供だ子猫だ未成年だと必死の脳内変換。
二都物語の、
シドニー瀬奈じゅん氏、チャールズ彩吹真央さん。
シドニー井上芳雄、チャールズ浦井健治氏の脳内変換くらい必死でした。
この度、お顔立ちや体格など、
初めて「子猫感」あるミストフェリーズが観れました。
◆
Mさんもしきりに仰っていたが、
タガーが、キャラクター以上に奔放俺様タガー様だったり。
身体もなんだかすごく大きかった。
猫ではなかった。猫科のサイみたいだった。
ヴィクトリアも、キャラクター以上にクールで神秘的だった。美しかった(惚)。
最後の客席降りでは、長老とグータッチが出来。
一気に運が拓けた(気がした)。
2023年下半期、ご利益ありそうな(気がした)。
今までモップとか言ってすみませんでした。
いよいよ名古屋公演も千穐楽。
今夏は、今度は大阪WICKED企画もあるので、本当楽しみです。
また周辺ホテルなどでコラボ企画開催、希望。