D-DST

D-DST

日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

独身時代は約四半世紀通った御園座。

建て替わってからは初訪問の御園座。

ホワイエが随分と狭くなった感想。その分、客席が広くなったのかな?

南側エントランスは変わらず、舞台の向きが変わった。
客席総数自体はあまり変わらない気がするが、横幅が伸びたかな。
位置的に、所謂桟敷席の見切れも減ったような気がします、座ったこと無いので知らんけど。


ホワイエが狭くなったということで、
気になったのが幕間の客席内飲食でしょうか。
丁度、今、何やらSNSで騒がれておりますが。

私が歌舞伎観劇するようになる以前はクラシックコンサートやオペラ、
基本、客席内飲食なんて以ての外という感覚でした。

御園座で観劇する際には、同伴の祖母がいつも食事を予約してくれていて、
旧御園座には2階に食堂がありましたので、そちらで幕間の食事を摂っておりました。

ので、
客席内で食事をする(という発想自体も当然皆無)、している方というのを見かけたことがなく(同じように2階食堂利用者が多かったと思います、いつも満員でしたので)、
初めて地元以外で歌舞伎観劇をしたのが南座ですが、

幕間、一斉に客席でお弁当を出し始めた光景に大変驚いたものでした。


歌舞伎観劇に於きましては、
幕間に客席で食事をすることは観劇の一部になっていますし、
SNSで言われていたような、下品だなんて思ったことも思いついたこともありませんが(器用だな、とは思いますが)、

正直、大いに抵抗はあります。


客席での食事後、膝の上に広げていたハンカチをそのまま通路にパッパしている方をみた時。
食べ終えたお弁当をずっと座席下に置きっぱなしにしている方をみた時。

ああ、コレだからやっぱり私には無理だ、と。

膝の上で食べる前提のお弁当なので、一口サイズだったりの配慮はされているのでしょうが(幕間弁当、食べたことないので憶測ですが)、

やはり「食事をする」ということで少なからず汚れの温床になりうること、


そして、におい

熊谷陣屋の三重送りの余韻に浸っている中で焼き魚のにおいがするとか、
煮物のにおいが残る中の鷺娘観るために来たんじゃねえんだわ(←暴言失礼)、
ということがありました。


その他、
上記したように、そもそも客席内食事NGで育ちましたし、
劇場云々関係なく、基本、テーブルと椅子が揃っていない状況での食事はしない(←や、シンプルに、食べづらいので)。


あと、劇場には非日常を楽しみに来ている感覚でもあるので、舞台の目の前で食事、なんて「日常」を持ち込みたくない。

更に申し上げると、
「舞台」を神聖視しているので、畏れ多いのです。

いろいろつらつら書きましたが。

できれば客席内は食事禁止が望ましいとは思うのですが、
まあ、わたくし個人の事情、感想によるものですし、

何より客席内飲食許可が出ている現状ですから、

幕間になったら早々に席を立つようにしています。


幕の内の由来も当然承知しておりますし、
お弁当ありきの歌舞伎観劇も重々承知の上です。

が、こういう人種もいること、
なんとなくでも知っていてくださると嬉しい。


ちなみに、観劇時は基本的に何も食べません。
昼夜通しで観劇する場合は、昼夜の間に劇場外でパンを一口入れたり、アリ◯ミン注入する程度。


というのも、観劇時は、食事する時間が惜しいんです。

特に一人で観劇するようになってからは、もう、
その時毎の劇場を楽しみたくて、探検したくて
(売店や演目にちなんだ飾り付けや催しなど、
わたくしにとって劇場は微テーマパーク)

情報収集に一生懸命です。


ちなみに翌日、地元の盟友・Mさんとお逢いし、
奇しくもMさんから
「御園座って客席でお弁当食べれるの、どうして!?」という話がありまして(笑)。

Mさんも、殆ど私と同じ理由で、やっぱり客席食事には賛成できない、と。


そういえば中日劇場がなくなり、名古屋のミュージカルは御園座が多くなりましたが、
ミュージカルでも客席でお弁当やってるの!?
ホワイエ狭くなるし、食堂もなくなって⋯客席しかないのか⋯。




2026年1月といえば。

我が家でのハイライトの一つとして『奇面組』の復活がありました。


丁度半年ほど前、
旦那様が職場の(一応)業務として、咄嗟に奇面組のイラストを描き同世代から大絶賛を受けたという事件がありましたが。

↑夫 画。

それ以前にも、
我が家では奇面組や当時のアニメの話は度々登場するのですが、

「奇面組。今はもう放送出来ないよね⋯」
「先ず、タイトルがアウトやな!
と話していたところでした。

我々が子供時代に欠かせなかった、古き良きギャグマンガが、
我が国ではすっかりタブーになりつつあるこんにちを寂しくおもう日々(遠い目)。

ドラゴンボールより、Dr.スランプが好きです。
(ドラゴンボールも大好きですが。)

ディズニーより、トムとジェリーが好きです。
(ディズニーも好きですが。)

則巻アラレとニブルスは2大ヒーローです。
(次点・ギニュー特戦隊)



まさかの、このコンプラガチガチご時世に、
奇面組復活祭。

コンプライアンスと言えば。

私が小学生の頃でも、
前出ドラゴンボールのアニメオープニング楽曲の歌詞
「頭からっぽの方が夢詰め込める」
に苦言を呈する教師がおりました。(コンプライアンス?)

おそ松くんのオープニング楽曲の歌詞
「真面目に生きちゃばかをみる」
に苦言を呈する教師がおりました。(コンプライアンス?)


切り取りや、字面どおり、
そのまま受け取ることしか出来ないお可哀想な人なんだなあとあまり関わらないようにしておりました。


言葉遊びや皮肉というスパイスの楽しみ方、
誇張から本質を探る探究心、
洞察力の柔軟性や豊かさを、

昭和のギャグマンガから(勿論、それだけからではありませんが)学んできたと思っております。

侮れない世界だったと思います(←個人の感想です)。


歌舞伎に嵌ったのも、
歌舞伎の、あのディフォルメ美学の要素も刺さった要因のひとつだと思います。

ギャグ要素も、少なからず感じています(小声)(個人の感想です)。


悲劇よりも「笑い」の方が、
繊細で、造り手や演者、観客にとっても難しい世界だということも痛感しております。

「笑い」の場面でこそ、畏怖で震えるときがあります。



しかし、
マ◯ドマ◯クス磔戦車での登場はシンプルにずっこけた。
あ、奇面組の話です。


お笑い。
ギャグ。
歌舞伎(←同列にすな)。

やっっっぱり奥深いです。

嗚呼素晴らしい、ギャグマンガ。


家のこともプライベートも整理整頓、片付けが全く出来ていないまま年を越し、
小正月までには、と目指しつつも月末になってしまった。
2026年、あけましておめでとうございます(?)。


要領の悪さも生来のものとはいえ、
ココ半年ほどは特に体調の波も激しく、長らくもたついている。


元々、京都へやってきてからは気候や地域性の違いもあり、
過去にないような体調不良を度々きたすようになっていたのですが

(物凄く風邪ひきやすくなったり、何をやっても頭痛が治まらなかったり。
一番は腹痛。家系的にも胃や腸は無茶苦茶頑丈で、悪くすることなんて皆無だった。今や真夏でもお腹にカイロ貼る始末。)、

昨年は夏以降、急激に職場状況が変わり、
その体調不良も慢性化してしまった。


旦那様から「一度休職して、しばらく名古屋で静養したらどうか、と思っているが⋯」と提案いただきましたが、
現実問題(←率直に、犬問題)なかなか難しいので、

ただお言葉には甘え、
帰省を増やしていこうとは思っております2026年。


昨年は菊さんご襲名に託つけて、いつも以上に我儘申しまして、
たくさん観劇へ参ることが出来、本当にありがたかった。

美しいもの、言葉、音楽、環境に触れ、浸かり。
ココロに栄養、美容液を注入。←コレ、大切、必要だと痛感しました(涙目)。

相変わらず事後日記になりますが、書きかけではありますので、
菊さん襲名の名古屋、京都公演の話も綴ろうと思います。



目に見えるところで、目に見えないところで、いつも助けてくださるみなさま、本当にありがとうございます。

私の大好きな方々、大切な方々が、いつまでも健康で穏やかに過ごせますよう。







愛之助丈のルパン。
あの、「ルパン声」で驚きました。
個人的にはそこは求めてはいませんでしたが、

ルパンイコール山田康雄さん発、栗田貫一さんへ引き継がれた、やはり「あの声」なのでしょうね。

最早無形文化財、
それこそ伝統芸能化しているではあるまいな。

それにしても、
ルパンを『流白浪』と当てるセンスは、
「ルパン三世」というキャラクターをまさしく表していて実に見事だと思う。


扮装や作風などなど、
基本的には『ルパン三世』アニメシリーズ、映画などがベース。


とっつぁん(中車丈)も手錠振り回し拡声器で逮捕だぁ叫んでおられらっしゃいますが。

ルパン一筋のハズが、途中、レア昆虫に激しく心奪われとる。
部下にも昆虫抱え込ませて、


銭形幸一でも銭形警部でも、銭形刑部でもない、
市川中車ですらない、

最早ただの香川照之だった。




いきなり当たり前みたいに宇宙人ありきのストーリーで笑えます(もちろん、良い意味です)。

ルパン作品と言えば70年代から既にクローン人間や宇宙人ネタ、
今で言う所謂都市伝説ネタも多く、
歌舞伎版でもちゃんとその路線であるところ、
ルパンファンとしても大いに楽しめる。


新作やアニメ由来の歌舞伎が上演されるようになり久しいが、
観劇できた作品は一部で、写真や動画サイトで垣間見ただけの作品もありますが。


正直、「?????」という感想の作品も、あった。


今回、ルパン歌舞伎を観劇し腑に落ちたのは、
使われてる色彩も起因しているのではないかということ。

それから、やはりあくまで「古典歌舞伎」がベースになっていること。


パンフレットでもお話されていますが、
例えば次元大介は、トレードマークのソフトハットを被ってはいないが、
むしりでハットを表現。

不二子ちゃんも無理に茶髪だのバサバサロングヘアにしたりしない。
(でもメイクはリップをふっくらさせたりして不二子ちゃんらしい色気を表現している、とか)。


とにかく古典歌舞伎の様式を大切に、
そこから工夫されている。


サブキャラクターたちも、当時のそれぞれ階級、風俗をそのままちゃんと作品に落とし込んでいて、
違和感なく「歌舞伎を楽しめる」空間を提供してくれている。


個人的には猿弥さん扮する唐句麗屋さんのどぎつさ(お衣裳もキャラも)が好き。
猿弥さん、基本物凄い美声なのに、こういうザ・歌舞伎の悪役を豪快に期待以上に演じ上げてしまうから凄い。


(桃山時代の傾城が糸星さん(廣松丈)の様な髪型だったかはちょっと違う気がしますが、美しくて古典歌舞伎らしい重厚で華やかな存在感なので、そのあたりはどうでもいいことにする←)


マモちゃんも、マモちゃんなのだけれど(←?)、
ちゃんと歌舞伎の赤色や紫色なんだよなあ。


FFX歌舞伎の時に彦さまが「歌舞伎役者が演じれば歌舞伎になる」とおっしゃった、その真意、

ああ、そういうことだったのか、と今更ながら心身に響きました。


ナウシカ歌舞伎化の際にも、
菊さんもG2さんも「古典歌舞伎の手法で」としきりに仰っていて、
確かにそれだからこそ『歌舞伎化』の面白さがあるのだと思うし(造り手側は大変でしょうけれど)、

やはりソコって重要なのかなと改めて感じました。


やっぱり、
基本って大切。
由来を学ぶって大切。



稲瀬川ならぬ玄界灘勢揃いの場はその昔アニメで登場していたが、
改めてポスターグッズにもなると、歌舞伎ファンとしても実に嬉しい。

不二子ちゃんの見得が投げキッス💋とか。

とっつぁんの、駄右衛門風に縄の意匠の先が錨でなくて手錠とか。

ルパンのお褌の柄がアレとか。



観劇日は楽日。
カーテンコール有りで、撮影OKも出まして!

メイン5人の微トークショウと、第二弾開幕決定の告知!



今度は名古屋、博多にも来る。

⋯犬飼い主婦を悶絶させる告知であった。

今更ですが、襲名フェス七月公演分、
すみませんまだ続きます『土蜘』。
嘗ては松緑さんの襲名披露(2002年)で土蜘初観劇、
非常に慎重で厳かな菊さんの胡蝶を観劇したものですが。

その胡蝶役をその御子息がお勤めになる瞬間に立ち会えるとは、
当時を思うと、込み上がるもの、感嘆、昂り。

いろいろ大変です、情緒が。


菊さんの土蜘の精の観劇は⋯一応、二度目⋯???
アレは回数に入れて良いのかしら?

嘗ての音羽会新年会でのショウタイムにて、

土蜘の塚が登場し、四天王らが塚を暴くと、
菊さん扮するスパイダーマン(アメコミ)が鎮座しておられらっしゃるという。

そのまま平井御一行様とのダンスシーン(菊さん以外は紋付袴で全員真顔)に爆突入、
照明もばちばちさせて大盛り上がりだったのですが、


全身タイツで身体の線、動きが物凄くはっきり見え、
且つ通常より速く大きな振り付け、
日舞でもバレエでも格闘技でも、何事もジャンル問わず、
やはり訓練された身体遣いの美しさに圧倒、感動しておりまして。

歌舞伎俳優さんの踊りを全身タイツで観られることなんて、この先もう二度とないであろうから。

↑以上が、わたくしの菊さん初土蜘(←パロディだがね←思わずナゴヤ弁)。


初役は2019年の博多座公演とのこと、いよいよ智籌からの観劇。

なんだかゾワゾワし、慌ただしく振り返ってしまいまして周囲のみなさまごめんなさい。

己で申すもアレですが、
こういう勘、敏感なんです。

やっぱり「そこ」に居ました、菊さん、や、智籌。

くどいですが、もう、
人外菊さんのこの神秘性。不気味さ。禍々しさ。
大好物なんです。

何故ソレに惹かれるのか、理由は漠然としていたのですが、

以前、松本人志氏通称まっちゃんが評された、実に言い得て妙であった「真っ白のブリーフ何枚も持っていそう」
なお人が、妖かしのあれこれを演じるというそのギャップのおもしろさ、おそろしさが、
そのひとつなのかもしれないと気付きました。

で、

正体がバレるあたりからの間合いや空気の計算尽くされた動き、緊張感のクレシェンドが、もう、何とも愉しい。

リズムよく畳み掛けるようにグルーヴし上気分になっている間に、智籌、退散してしまう。
あっという間だ。


ところで、古今東西刀や剣に超能力の様な、魔除けの様な効果がある描写はとても多いけれど、

武器や道具に用途以上の効能を込める人の想いって、
物質主義以前の時代ではロマンやファンタジーになるけれど、

現代でソレやるとただの詐欺案件になりかねない不思議。


やっぱり生きている人間が一番愚かで残酷だと思う。

モノがあってもなくとも、
改めて、
人として、
道徳的で善い使い方、善い想いを持ち続けてゆきたいと戒める。


成駒屋御兄弟と、燕党コンビ・彦さま&壱太郎丈による間狂言はしばしの憩いですが、

ちゃんと土蜘の世界観もそこはかとなく漂っている、観応えのある場面⋯

⋯のハズですが、

夜の部入場前のサプライズ事件に大きく関わっているので、
もう、当初のドキドキ、心臓ばくばくが復活して
非常に危険でした、情緒が。


いかん、私、あまり緊張とかしない質だと思っていたのに。

お席、花道横でしたから、
真上にいらっしゃるんですよもうどうしよう。

土蜘始まる頃には、すっかり平常心戻ってきていたのにな。


壱太郎丈は、母性感じる温かさ大きさの、品あるコメディエンヌ振り。
七月公演は壱太郎丈の魅力も満載公演でした。


彦さま、今月は毎日、ご出演まで、近辺からかなり遠方までお出かけになったりと有意義にお過ごしだったようですが、
日々の彦さんぽ効果もあってか、舞踊に如実に表れているキレと柔軟さ。

七月はココでしか観られないので、しっかり観たいのに。


そのままの情緒のまま蜘の場へ突入してしまったので、
外連たっぷりクライマックスもあっという間でした⋯

勿体ないことをしてしまった⋯


⋯仕方がないじゃないか、
街中で、
ばったり彦さまとお逢いしてしまったのだから!

リップサービスもあったと思いますが、
SNSでやり取りしていただいている私だとちゃんと認識してくださっていたし、
ご対応物凄くスマートだし、
あの美声だし。


「思いがけずばったり効果」の威力に屈服した真夏の午後でありました。

◆◆◆

帰路、なんばから梅田への地下鉄車内。

空いていたので、座る、

と、正面に
Ki◯g & Pri◯ceバッグとグッズのおねえさま二人組。
その左にはD◯r en g◯ayTシャツとリストバンドのおねえさま。
私のお隣には文楽のパンフレットを携えたおねえさま。
わたくし、歌舞伎観劇帰り。

半径50cm圏内が異文化交流している。

嫌いじゃないぞ、こういう小宇宙。