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D-DST

日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

※以下、ネタバレあり。


久しぶりの映画館。

京都でもオダギリジョー監督登壇舞台挨拶の開催か決まり、丁度お休みの日。
行くしかない!


通常「ドラマからの映画化」というと、ドラマの流れを引き継いで、といった内容になると思うのですが、

モーセの海割れあたりからなんだか様子が激変する。

小西さんの失踪の着地点すら忘れそうになるくらいどんどん複雑になってゆくし、
何なら警察犬、主人公一平の存在感、オリバーすら出てこなくなる(困惑)。

全く想像していなかった、ナナメウエ展開。

こうなったらこちら(観客)も、この独特の世界観や謎と向き合ってゆくしかない。


あちこちにこの謎を解くヒントが隠されているのではないか、

看板、記号、数字、背景、色、アイテム、台詞の端々、楽曲、カメラアングル、
あらゆるものが暗号に見えて仕方がない。


何人かのキャラクター、厳密にいうと、あの赤い扉に触れた人物であろうか、の不思議エピソードたちも、
どこかで繋がってゆくのか、
共通項があるのか。



あと、そもそも映画館が不慣れなわたくしですが、

サウンド面の立体感、臨場感に感動です。

後に舞台挨拶でオダギリジョー監督仰っていましたが、
やはりサウンドに関しても、映画館で鑑賞する醍醐味に拘られたそうです。


ドラマで登場した牧場下のクラブや、
本作の『アルマ アルバ』の、あの退廃美、大好きな雰囲気で、

更に今回はスローテンポな楽曲だったので、より惹き込まれました。




観劇後は殆ど咀嚼しきれず、一度観劇しただけでは理解が追いつかない。

でも、何かしらの意図やメッセージ性を感じる(根拠はありません、ただの勘です)このような作風は好きだし、
不完全燃焼ながらも俄然興味が湧いてくる。


上映後の監督ご登壇では、観客からの質疑応答がメインで、
大変光栄なことに挙手の指名をいただけ、
頭の中、散らかったままでしたが、
お尋ねしたいことを簡潔明瞭にまとめられていないままでしたが、

上記のことを質問いたしました。

要約しますと、

◇各不思議エピソードは、繋がっています。
◇一度観ただけでは確かに情報の取りこぼしもあると思いますし、ヒントを探すことも楽しみながら、何度か観ていただければ。

というご回答でした。

私以外に4名、ご対応くださいましたが、何れも本当に丁寧に、真摯にご回答、ご説明くださいました。

ご回答されるなかでも、監督業の難しさ、大変さ、
現在の映画業界所感、
監督目線、役者目線それぞれの作品への取り組み方、
制作中のエピソードなどもしっかりと聴くことが出来(中にはオフレコの内容も有り㊙)、

充実の舞台挨拶でした!!!


オダギリジョーさんは旦那様がお好きで、何作かDVD、BDで拝見したことはありましたが、

大変失礼ながらあまり詳しく存じ上げないでおりましたが、

とっっっっても奥深く、唯一無二で職人気質で、
何よりまさに「アーティスト」という感想でした。

そしてとても小顔であった。
このフラッグ、カッコいい!欲しい!

帰宅後、パンフレットにかじりついて復習しております。

質問採用されたご褒美ステッカー✨
⋯赤い扉が、目の前にやって来てしまった⋯(←どあほう)。


高嶋政宏さんの、ザ・妖精なシルエットが秀逸。

『ラ・カージュ・オ・フォール』で長らくジョルジュを演じていらした鹿賀丈史さんが、満を持してザザ化し、
ミュージカル界隈としては感慨深かった。

一般人目線ですと、正直漆原さんは大嫌いなタイプですが、
返り血を浴びた麻生久美子さんの横顔は息を呑むほど美しかった。


まだ一度鑑賞しただけの、現時点での感想ですが、
『ルドルフ』がキーワードになっているのかな?


オープニングとエンディングのシーンは、
誰でも、いつでも誰かの立場になりうる、
というような暗喩であろうか、とか。


ジャンルとしてはコメディに分類されているようですが、
そんな簡単な作品ではない気がします。

や、おもしろいのですけれど。


湿度高めであった当日。

帰宅すると、
ダイアナ(愛犬)のオイニーがゴイスーでした。



ルパン歌舞伎。

ルパンが好き(原作、アニメ、LUPIN THE THIRDシリーズ、総て好き)であることは勿論、

先ず、次元役がサブさん(笑三郎丈)に震えました。

20年ほど前ですが、とあるライターさんがサブさんについて
「女形として優れた役者さんであることは間違いないが、口跡良く長身、勿体ないなあと思う。立役も、もっと観たい!」
といった感想をお書きになっていて、

その後、実際にサブさんの立役は『三人吉三(通し)』十三郎観劇の機会に恵まれ、
立ち姿美しく清々しく、女形とはまた違う色気が漂い、大いに納得しまして。

ただ、如何せん白塗りたおやか系。
私の中の立役サブさんはソコ止まりだった、
そんなところへ、次元大介。

立役、というか漢役(おとこやく)。
クールで渋くてニヒルなくせに情に篤い仕事人。

絶対観たいやん。

スタイル良くないと着こなせないであろうマント衣裳で颯爽と現れ、
大きな動きをするでもなくとも抜群の存在感。
ハスキー気味で軽口たたく様はまさしく次元大介で。

芸幅広すぎる。
サブさん、漢役も物凄くハマる。



笑也さんの不二子ちゃんは、キャスティング解禁時は意外に思いました。
が、扮装ショットがリリースされ、ああ、そうか、笑也さんの、こっち路線か!と腑に落ちる。

嘗ての劉備を彷彿させるような、意志のブレない表情。

「自分で自分を護れるのがいい女」の不二子ちゃん像でした。
お茶目な芝居も、実に笑也さんぽい。
そう、間違いなく「不二子ちゃん」だけど、「笑也さん」でもある。

 
歌舞伎界に於いて笑也さんの出現はセンセーショナルだったと伝え聞いておりますが、

良い意味で「歌舞伎の女形ぽくない」ところがその所以のひとつではないかと改めて思います。

古典歌舞伎には見られないような女性キャラクターを、
ちゃんと歌舞伎に落とし込んで造ってしまわれる。


勿論古典も大好きだし、古典、基礎があってこそですが、
新作がどんどん出て来ている昨今もとっても楽しいし、

そうなると、こういう、不二子ちゃんや笑也さんが今までおつとめになったお役たちのようなキャラクターも必要になってくると思うので。

現代のこのタイミングに、出てくるべくして現れた役者さんのお一人だなと、
笑也さん観劇するたびに思います。


ルパン歌舞伎の舞台は桃山時代ですが、
実際、この時代なら女性の隠密は暗躍していたと思いますし。

廓での男前な立ち居振る舞いも、超絶カッコ良かった。
↑粗くて申し訳ないが、千穐楽カーテンコールでの、
安定お茶目でかわいい笑也さん。


斬鉄剣の生い立ちの様な伏線だったので、十三代目の魅せ場が多くて十三代目ファン、歓喜です。
ちなみにアニメシリーズなら1st、LUPIN〜シリーズの原作寄り劇画風味、
ど三白眼の十三代目が好物です。

ケンケンとっても似合っていました。
十三代目、モノにしてしまってました。

初演の松也んに続き、音羽屋贔屓として嬉しい十三代目役のキャスティング。
齢15歳の右近襲名の頃から観劇してきたケンケンが、
大好きなキャラクター役で南禅寺での名台詞で登場。
いきなり実に感慨深い(涙目)。
親戚のおばちゃん目線でうるうるしてしまいました。

全身全霊全力のお褌姿も迫力でした。

今作は鷹之資丈のお褌も登場するし、
今夏はお褌強化期間でしたわ。


お褌と言えば、稲瀬川ならぬ玄界灘勢揃いでのお揃いお衣裳、
ルパンのお褌がこの柄で安心した。

舞台でもちゃんとこのお褌着用で安心した。


『口上』

背景は松竹座も斧琴菊、
左右は音羽の滝と清水寺でした。

役者絵も斧琴菊🙌



松竹座では七代目が不在なので、
仁左衛門丈が進行をおつとめになりまして。

つい先ほど、戦を起こす人間社会の愚かさ、虚しさ、を渾身魅せていらした姿が嘘のような純真ど天然進行 。
無意識にあざといぞ、ニザえもん!
一気に会場は朗らかモードに。

そうこうしている間に、今月公演休演の情報が⋯。
我が国が誇る正真正銘国宝のお一人、
どうかご自愛いただき、復活をお待ちしております。


何度も申し上げているように、私の歌舞伎観劇はかなり偏っているので、


そういえば孝太郎丈観劇ってあまり記憶にないな、少ないよな、と思っていたのですけれど、
御本人談、やはり菊さんとのご共演自体は少なかった様です。

リズム良く心地良く、お話が止まらない。
客席も笑いが止まらない。

こんな楽しい方だったなんて。




今回の大阪公演の口上では、菊さんプロジェクト(NINAGAWA十二夜から始まる、菊さん発の一連の新作歌舞伎作品集を、勝手にこう呼んでいる)
に出演された方々も多く、

なんだかより「ホーム感」ある印象。


信二郎時代より、そういえば皆勤賞の錦之助丈。
誰よりもドヤ感アピールしてらしてかわいい。

当然なのですが、みなさま、トークスキルも高すぎて、
客席も全力で受け止めないと御利益逃すキブンです。


「まだまだ話足りない感の中、強制終了せねばならん感」も醸し出ていたり。

改めて歌舞伎俳優さんのスゴさを実感するのでありんあす。


7月までの観劇日記は8月中にはまとめよう目標でしたが、
地味に体調不良の波があり、遅れ、
ようやくココまでやってきました。

数日前より、山奥京都もいきなり涼しくなってきまして、
猛暑だったこの頃が既に懐かしいです。

六月 歌舞伎座公演より。





『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』


夜の部開幕。


直前にサプライズ事件がありまして!

心臓ドキドキばくばく、顔は表情筋の緩みが止まらず。

正直、半分くらい心此処に有らず状態でしたすみません。


浄瑠璃とお三味と付け打ちと、
直実の芝居との絶妙なグルーヴを感じながら、

必死にクールダウン、
集中力を高めておりました。



熊谷陣屋は、決して狙っているわけではなくとも結構何度か観劇しており、

今まで観てきたキャスティングの役者さん方は鬼籍に入られている方も多く、
至極当たり前のことなのですが、

舞台観劇も一期一会、
毎度毎度が奇跡の巡り合わせだったのだなぁと。

今回も、直実役は仁左衛門丈。
夜の部お席は花道真横、
涙しながらの三重送りの場面を真下から観劇出来、
その迫真の直実像の造詣と、

改めてこの作品に込められているメッセージ性に、
大変心痛みました、
後日(当日は、上記しました様に半ばそれどころではなかったので)。

個人的に、平家物語は一種の反戦もの(かなりの広義でですが)ではないかと捉えております。


それでも、

桜の枝の注意看板に真意を込めるだとか、
皇胤を護るだとか恩義に報いるだとか。

きれいな台詞や所作、音楽、色彩、様式美に則って堪能する「心」。

改めて美しい文化、世界だなあと、
やはり痛いくらい感じます。



藤の方は壱太郎丈。

午前中、浮かれながら大根切ってた娘とは思えないほどの、

皇族出身やんごとなきオーラが凄かった。

怒れる母親。
体格まで異なって見える。役者って凄い。

壱太郎丈は、十年前の新橋演舞場公演で初めて観劇、
この時は若手で出番も少なく、綺麗な子が出てきて嬉しいなあくらいの感想でしたが、

今回の一連の襲名公演で割とたくさん拝見出来、
もう、すっかり主力若手でなんて頼もしい。


主力若手と言えば、同じく今回襲名公演でご活躍隼人丈も、立ち姿、声も綺麗で(←重要)今後も期待大です。

幕間にて、わたくしの前のお席の、私より少しお若いくらいの殿方御一行様、
「隼人、イケメンやなあ」
「隼人はイケメンや」
「ええよなあ隼人」

男性から大人気の隼人丈。


お二人とも、続く『土蜘』にも登場するので楽しみ。



『ゴースト&レディ』

@名古屋四季劇場


いきなり8分の6拍子という大好物攻撃で一気に惹き込まれる。

今回もご一緒、チケット手配くださったMさんは東京公演千穐楽配信をご観劇、萩原グレイにどハマりなさったが、
そのお気持ちが一曲目からよく分かる。

コレはハマる。

…しかし、わたくしの大本命はやっぱり岡村デオンでした。


昨年春。新作ミュージカル開幕、とのことで。

四季のグッズオンラインショップを覗くと、なんだか好きな雰囲気の世界観ぽい。

一気に気になり始める。

漫画が原作、とのこと。
タイトルからして、ミュージカル化からして、そしてグッズの雰囲気からして、
トートとシシィ的なアレか、夢夢しい女子好み然としているのか、と思いきや。

絵のタッチは少年マンガ寄りの劇画調、
クリミア戦争が舞台の、戦場は勿論、戦場外でも繰り広げられる激闘、
何やら人間の負感情を具現化した〈生霊〉がゴロゴロしている。
え、コレを舞台化!?ミュージカル化!?
全く想像できない、という、
原作を手にした時点での観劇前感想でした。

開幕後。
お気に入りの岡村美南さんがデオン役で、その扮装写真が美しく、
当初は正直、それだけが観たい一心でした。

デオン。
川島芳子みたいだなーと思っていたら実在人物だった。
シュバリエ・デオン。
猛烈に知りたくなった。


実際観劇してみると。
〈生霊〉はどう表現されるのか、気になっていたのですが。

あのくだりはほぼ完全にカットされていまして、
キュレーターも登場しなくて、
舞台化に際しての整理整頓は見事でした。


原作を読んだ印象からは、グレイは次元大介風味の感想だったのですが、

一曲目『奇跡の夜に』美しくも物悲しいアリアで一気に客席を鷲掴みしておきながら、
時々謎のべらんめえ調だったり、ボケもスマートで、
次元大介をよりコミカルにした感じ。

あと、原作読んだときから思いましたが、

「死後は劇場に住みつきずっと観劇している」

よくも私の将来の夢をバラしてくれたわね。
私は一ヶ所に留まらず、世界中の劇場をまわるわよ。


ゴースト観と自己紹介の楽曲『俺は違う』では、
そんな芝居大好きグレイさんらしく、ゴーストたちがギリシア劇の仮面の様なマスク装備だったのが佳い。

それから、全編通して照明効果が見事。
『絶望のどん底で』で、グレイが当面の生き甲斐?を見つけ、
意気揚々と俺様が主役だあ言うてる、最前まで青ざめ真っ白だった顔色に赤みが差す。

ちょっと人間くさいこと言っている場面では、暖色系の照明を当てているのではないかとおもう。知らんけど。


作品を象徴する楽曲、場面でもある『不思議な絆』での、
あの二つの階段のフォーメーションも素晴らしかった。

階段の動き見ているだけで感動した。


『走る雲を追いかけて』は、これから戦場へ赴くという勇ましい楽曲で、曲調もマーチなのに、

女声のみの和音が美しくて讃美歌の様だ。


吾輩、腹立ちます。
超ーーー嫌い、こういうおっさん。

で、あの棒読み感がまた、絶妙に神経を逆撫でしてくる。

瀧山久志氏、巧いわ。巧妙すぎるわ。
客が、芝居観ていて登場人物に腹が立ってくる。
悪役冥利に尽きるのではないでしょうか。

正論、正義感、倫理観がブレず、真っ当に仕事しようとしている若者を、
セコくて心卑しい、年功序列という魔法に乗っかってきただけの小物おっさんが邪魔をする。

本当、よくあるけど、
本当、腹立つ。

既視感と憎悪しかなかった。
ああ、きっといま、私の〈生霊〉が暴れているんだわ。
フローに呆れられてグレイがつまらぬものを斬りにくるんだわ(どあほう)。

正直、デオンにはあんなおっさんに憑いていて欲しくなかった。

『偽善者と呼ばれても』
フローとグレイとデオンと吾輩の迫真の四重奏は、
正直、歌詞が総て聴き取れなかったので、
あの迫力だけひとまず堪能し、
CD買ったし、後ほど確認しよう。


大本命・デオン・ド・ボーモン。

名古屋で開幕後、毎日のようにキャストをチェックし、
観劇日当日まで確認しておりました。
岡村デオン❤️なかなか出てこなくて、やっと出てきたー!ら、幕間になっちゃって泣いた(涙)。

原作では語られない複雑な生い立ちがハバネラでのダンスシーンで語られる演出が刺さりました。

生前デオンがまた、想像以上に美しかった。
原作終盤の方は、もう、モンスターの様になっていたが、
ミュージカルでは最後の最後まで美しいままで救われた。


Mさんは「デオンの目的、信念の先が何故ああなるのかが分からない。私には、デオンは難しい…。」
と仰っていまして。

え、や、私もそんなところまで考えていません、
シンプルに単純に岡村さんのデオンのカッコよさ、美しさを讃えているだけなんです。

キャラがどうとかすらも、気にしていません。
例えただのど変態だったとしても、
あの姿が好きなだけなんです。


Mさん、相変わらず洞察力深くて作品にも大真面目に向き合っていらして、
片やわたくしただのミーハーで、
もう、なんか本当にすみません(恥)。