デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』 -38ページ目

デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

福岡県福岡市博多区中洲に在るbar Day-Breakの店主「おかも」が
お気に入りの酒、音楽、映画、たまに日常の出来事なんかを紹介していきます

キャタピラー キャタピラー('10)


一銭五厘の赤紙1枚で男たちが召集されていく中、黒川シゲ子(寺島しのぶ)の夫、久蔵(大西信満)も盛大に見送られ、勇ましく戦場へと出征していった
だが、シゲ子のもとに帰ってきた久蔵は、顔面が焼けただれ、四肢を失った無残な姿であった
村中から奇異の眼を向けられながらも、多くの勲章を胸に『生ける軍神』と祀り上げられる久蔵
四肢を失っても衰えることのない久蔵の旺盛な食欲と性欲に、シゲ子は戸惑いながらも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くすのだった
やがて、久蔵の食欲と性欲を満たすことの繰り返しの日々の悲しみから逃れるかのように、シゲ子は『軍神の妻』としての自分を誇示する振る舞いをみせるようになっていく


そんな折、日本の輝かしい勝利ばかりを報道するニュースの裏で、東京大空襲、米軍沖縄上陸と敗戦の影は着実に迫ってきていた
久蔵の脳裏に、忘れかけていた戦場での風景が蘇る
燃え盛る炎に包まれる中国の大平原
逃げ惑う女たちを犯し、銃剣で突き刺し殺す日本兵たち
戦場で人間としての理性を失い、蛮行の数々を繰り返してきた自分の過ちに苦しめられる久蔵
混乱していく久蔵の姿に、シゲ子はお国のために命を捧げ尽くすことの意味を見失っていく…


監督は『水のないプール』の若松孝二


寺島しのぶの演技は凄い!
どうも!福岡市博多区中洲に在る
bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


2010年2月に行なわれたベルリン映画祭で寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞した、人間ドラマで、田舎の村で暮らす一組の夫婦の姿を通し、戦争の愚かさを描いています


戦争で四肢を失い芋虫(キャタピラー)のようになった夫の食欲と性欲を満たすために尽くす妻を、寺島しのぶがまさに体を張って演じています


そんなやるせないシーンが多い中、「クマさん」こと篠原勝之演じる村人が良い味を出してます(^_^)


★★★(5つが最高)


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ココ

クワイエットルームにようこそ クワイエットルームにようこそ('07)


28歳のライター佐倉明日香(内田有紀)は見知らぬ白い部屋で、拘束された状態で目を覚ます
現れたナースの江口(りょう)から「アルコールと睡眠薬の過剰摂取で運ばれ、2日間昏睡していた」と聞かされる
仕事があることもあり退院したいと訴えるが、担当医と保護者の同意がなければ許されないと冷たく返されてしまう
同棲相手で放送作家の鉄雄(宮藤官九郎)が見舞いに来て「胃洗浄をしたら薬の量が多すぎたせいで、内科から精神科に運ばれた」と告げる
こうして明日香の女性だけの閉鎖病棟生活が幕を開ける


「食べたくても食べられない」入院患者のミキ(蒼井優)、元AV女優で過食症の西野(大竹しのぶ)など、個性的過ぎる患者たちに戸惑う明日香だったが、病院内のルールにも慣れ、患者それぞれの過去や性格を知るうちに、少しずつ馴染みはじめていく
患者たちは、簡単な買い物も電話も面倒な手続きが多いなど、何かと規則で縛ろうとする冷酷ナースの江口たちに不満を募らせていた


そんな折、鉄雄の子分のコモノ(妻夫木聡)が面会にやってくる
明日香が開けた原稿の穴はコモノが埋めたらしいが、その出来は最悪で、明日香は持病の蕁麻疹を発症させてしまう
江口たちは閉鎖病室『クワイエットルーム』の手配をはじめるが、毅然と江口たちのルール至上主義を論破し、勝利する


この一件で人気者となった明日香
しかし、信頼していたミキの悲しい秘密を知ってしまう。ショックを受けた明日香が病室に戻ると、西野がコモノからの差し入れをベッドにぶちまけていた
しかも、鉄雄から明日香に宛てられた真剣な手紙を、西野が勝手に朗読し始める
明日香は西野を罵倒するが逆に追い込まれ、その騒ぎを聞きつけた患者やナースたちが集まりだす
その手紙で全ての記憶が蘇り、明日香がここにきた本当の理由が明らかになる…


原作、監督、脚本は松尾スズキ


紙一重ですな…
どうも!福岡市博多区中洲に在る
bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


劇団『大人計画』の松尾スズキが、芥川賞候補になった自身の同名小説を映画化した人間ドラマです

普通(?)の人と病んだ人の境界線を時にはコミカルに、病院内の人間関係とヒロイン明日香の過去を織りまぜて描いています

結構重たいテーマを、重すぎず、かつ軽すぎず、絶妙のさじ加減でストーリーは進んでいきます

久しぶりに期待以上の作品でした(^_^)


★★★★(5つが最高)


クワイエットルームにようこそ (文春文庫)


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ココ


爆裂都市爆裂都市 BURST CITY('82)


近未来
非社会的な狂気の街、破怒流地区ではカスタム・カー、カスタム・バイクでゼロヨンレースにあけくれ、抗争が繰り返されていた
廃炭抗地区では下層民フリークスが地にはいつくばるように働いていた
今日もコマンド佐々木(陣内孝則)、フライング風戸(大江慎也)率いる「バトル・ロッカーズ」は演奏の後レースを行ない流れ者のレーサー(コント赤信号)を再起不能にした


この街に言葉を話せず、ただスピードを出すことに絶対の力を発揮するキチガイ兄弟(兄・戸井十月、弟・町田町蔵)がやって来た
実は彼らには親を殺した仇敵への怨念があった


廃炭坑地区のフリークスたちは菊川(上田馬之助)ファミリーに牛耳られ原子力発電所建設のために、奴隷化されようとしていた
ブルー(大林真由美)を溺愛する黒沼(泉谷しげる)、冷酷非情な若頭霧島(吉澤健)ら輩下の暗躍が始まる
そんな動きも知らずにフリークスの坂田(麿赤児)の仲間に加わり働くキチガイ兄弟


一方「バトル・ロッカーズ」はライブハウス20000Vで演奏中に「マッド・スターリン(スターリン)」の殴り込みにあい、その揚句、ポリス軍団に動きを押さえつけられ、ロック演奏もゼロヨンレースも出来ず、その欲求不満は狂気のエネルギーとかわりつつあった


原子力発電所の工事が始まったが、下層民たちは家畜以下の待遇に不満がつのった
それに加えて、キチガイ兄弟が両親を惨殺された過去の記憶を思い起こしたことで閉じこめられた牢を叩き壊す怪力を見せ、それを機に下層民たちは決起した


時同じくしてライブハウスでも大暴動が起き、ポリス軍団はそれを鎮圧しようとするが、一度爆発したらもはや手がつけられなかった
街中の住民のうっ積した不満が一気に爆発したのだった…


監督は『狂い咲きサンダーロード』の石井聰亙(現在は石井岳龍)


約30年振りに観ました…
どうも!福岡市博多区中洲に在る
bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


近未来の幻の街を舞台にロック少年たちの抗争の姿を描いた作品です
はっきり言ってストーリーはあってないようなもので、ただただパンクだな~って感じです(^_^;)

ロッカーズ、ルースターズ、スターリンと懐かしいメンバーも出ているし
美術監督も務めた泉谷しげるがいい味出してます
それにしてもみなさんお若い(^_^)


★★★(5つが最高)


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ココ

玄海つれづれ節  玄海つれづれ節('86)


横浜、山岡ゆき(吉永小百合)は、旅行鞄一つで邸から追い出されようとしていた
外国商品を扱う商社の三代目社長である夫の山岡駿介(岡田裕介)が事業に失敗し数億円の負債を残して蒸発してしまったのだ
ゆきの前に、ケースワーカー(木内みどり)が駿介が外で産ませた子、マサル(岩渕健)を連れて来た
母親が急性の心臓病で亡くなり、駿介を頼って来たという


また、借金取り立て人、緑川月代(八代亜紀)がゆきに近づいてきた
月代の言葉で駿介が九州に行ったことを知ったゆきは、マサルと共に向かった
彼女は生まれ故郷のバタバタ横丁を訪れ、ハナエ(樹木希林)の家に身をよせることになった
テキヤのおもちゃ職人で同級生の竹田一平(風間杜夫)は、未だにゆきを慕い続けており、駿介探しを手伝うことになる


ある日、ゆきの前にサラ金の取り立て人が現われ、彼女をソープランドに売りとばしてしまうが、竹田の助けを借りて逃亡に成功
マサルの預金通帳を見つけたゆきは、それで借金の一部を返済した


ゆきの耳に、近くの銀映館という映画館の話が入ってくる
士地の顔役、松藤(三船敏郎)が、古い建物を壊し近代的なスーパーマーケットを建てるために、子会社のサラ金を使って立ち退き工作をやっているが、往年の夢をもう一度と願う銀映館の経営者、南條京太郎(伏見扇太郎)が応じないというのだ
ゆきは月代を映画プロデューサーに仕立て上げ、念願の時代劇を製作するということで南條から銀映館の権利書をだまし取る
そして、その権利書を持って松藤のもとに向かう
そのことを知った竹田は激怒し半分やけっぱちで月代と同棲を始める


そんな時、ゆきは夫の駿介と出会う
駿介は借金で蒸発したのではなく、人に頼られて働きバチのように働くことに嫌気がさして、逃げ出したのだと告白した
そして、今は福岡の大峯病院の理事長である俊江(草笛光子)の庇護を受けているという
ショックを受けたゆきが得たものは、バタバタ横丁の人々の人情と、竹田と月代の友情であった…


監督は「天国の駅」の出目昌伸


この時代だから許されたのか・・・
どうも!福岡市博多区中洲に在る
bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


北九州を舞台に、夫に蒸発された女性が仲間に助けられながら自立していく姿を描いた作品で、吉田兼好の『徒然草 第三八段』が原作らしいのですが、なんともはや…


この時代ならではなのか、ストーリー展開もハチャメチャで、まじめに演じてる吉永小百合さえも滑稽に見えてしまいました(^_^;)


若戸大橋がまだ歩いて渡れる(1987年5月 歩道廃止)シーンが懐かしかったのと、八代亜紀が意外にかわいい役だったという事が救いでしょうか
三船敏郎、樹木希林という大御所も出演していたのに残念でした(-_-;)


劇中出てくるお酒:キリンビール


★★(5つが最高)


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ココ

深夜食堂 深夜食堂('15)


街のある一角に、深夜0時になると開くめしやがある
掲げられたメニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、マスター(小林薫)ができるものだったら言えば作ってくれる
めしやにはいつもマスターの味と居心地の良さを求めて人が集まる


ある日、店に骨壷が置き忘れられていた
常連客たちが骨壷をネタにああだこうだ話に花を咲かせていたところ、久しぶりにたまこ(高岡早紀)がやってくる
最近愛人を亡くした彼女は、新しいパトロンを探している最中だった
めしやに住み込みで働くことになったみちる(多部未華子)も、常連客のあけみ(菊池亜希子)に会いたいと騒ぐ謙三(筒井道隆)も、何か訳ありの様子
マスターのどこか懐かしい味は、そんな彼らのおなかも心も満たしていく…


監督は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の松岡錠司


テレビドラマも好きでした…
どうも!福岡市博多区中洲に在る
bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


繁華街の路地裏にある小さな食堂を営むマスターと、彼が作る懐かしい味を求めて集う客たちとの交流を描いた、安倍夜郎のコミック「深夜食堂」をテレビドラマ化し、さらに映画化した作品です


ストーリー的にはテレビドラマそのままの流れで進んでいく感じなのですが、『ナポリタン』『とろろご飯』『カレーライス』の3部で構成されていて、それぞれのストーリーが絡み合っていきます


最後に出てくる田中裕子の独特の演技は必見です!(^_^)
 

★★★★(5つが最高)


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