フェイク!
FAKE IT UNTIL YOU MAKE!
先日行ったTTCのコーチ研修会。荒井先生のエフィカシーのお話はもちろん面白くて
興奮必死であったわけだが、その前座のようなタイミングで元デ杯選手の松井選手が
紹介してくださったこの言葉。
「~の振りをしてください!」
「そっくりに演じるんですよ!」
様々に表現しながら皆様にお伝えしてきたことを、さすがに格好良く言っちゃうでないの
松井さん。もう10年以上前に白子の試合で対戦させていただいて、2ndサーブについて
親身になってアドバイスをくださった。以来今生2回目のご託宣。
つまりはこういうこと。テニスにおいては特に重要な要素である「振る舞い」。そしてできな
いショットをできる前提で積極的にスイングすること。ついつい「私ごときはできないですよ」
的な消極的行為に引っ張られてしまう。しかしいざ試合となれば、「何でも来なさい」な態
度で臨むしかないのだ。さーて今度の日曜日は地元の区民大会本戦。一日を通して演じ
る演目は、「チャンピオン」ということです・・・・・!?
シャヴァーサナ
2ヶ月ぶりに、居間のフローリングに仰向けになり、手のひらを
天井に向けてリラックスした。ヨーガと出会ってからはこのことを
シャヴァーサナといっている。だいたいいつもそうなのだが、自宅
の居間でこうなる時は、ちょっと何かに参ってるって時で、そんな
時に限って落ち着いた静かな呼吸を意識できたりする。最近何か
に急き立てられるように、めまぐるしく活動していて、自分では、頭
では、そのことを「やっと自分らしい活動が始まったのかな」なんて
考えたりするけど、もっと内側の自分の方は、「まあまあ、そうせっ
つきなさんな」ってな具合に穏やかに見守ってくれているのだ。
きっと家族や仲間たちも、同じように感じているのだろうな。
どこかでそんな「シャヴァーサナ」を見かけたら、温かく見守りた
いものだなあ・・・・!?
祈り 2
「ヨーガは本当の自分を知るための、準備のライフスタ イルなんです」
ベーダーンタキャンプのチェータナ先生がおっしゃられた。紀元前からの口伝を編んだベーダという
聖典の最終章がベーダーンタ。原作者は不明で「イシュワラ(神)です」と先生。つまり一人の人が作
成したものをみんなで崇めるのではなく。大地から湧き出てきた?気がつくと(紀元前3000年?のイ
ンド)自然に人と寄り添っていた。その詩をチャンティングする表情は「祈り」でしかない。そして・・・・・
「祈りだけが人に委ねられた本当の自由なのです」 確かに僕らは、自由な意思で自由に行動してい
るつもりでいても、そこに心(こころ)の自由を感じてはいない。僕らは・・・・
「祈り」を「自由」と教えてくださったことで、こころの何処かがすこしやわらいだ・・・・
祈り
この2年間、お宅におじゃましてヨガのレッスンをさせていただいている。
ご夫婦で並んでシャバーサナの間には、時々愛犬の「ダイ」が横になって、
甘えて顔をなめたり頬ずりしたり。僕の膝にも来てくんくんしてくれる。その
「ダイ」が先日亡くなってしまった。
今日のレッ スンは「ダイ」への祈りがテーマだった。特にそのような話をさ
せていただいた訳ではなく、僕の中で終始祈り続けていたということ。何を
祈っているのかといえば、「しろ」や「ハナ」や「ハッピー」や、両親や「じいじ」
や「ばあば」と。同じように灰や土となって、この大地と同じ高さに横たわるこ
と。心地よい温度と澄み切った音の中で、微かにジャスミンの香る空気と共
に過ごすこと。僕自身が、僕の家族もいずれ、「ダイ」と同じ高さに行けるよう
に、祈り続けることが今日のヨガであった・・・。
市民の森
仕事から帰ると、三人は一階のリビングで遊んでいた。タスクが描いた
動物の絵を、二人が答えるゲームのようだ。妻は一人、二階でPCの前
に座り浮かない顔。仕事の原稿が終わらないとか・・・。
一頻り遊んで飽きた様子なので、
「だったら行くか?市民の森でも!」
きっかけはドラえもん。のび太が小学生の時でもそうだったのか・・・
「最近は虫の鳴き声を聞けなくなったけど、お父さんが子供の頃は煩い
くらいだったんだよ」
のび太のお父さんて、優しく頼もしい感じだったなぁ・・・
で「行くか!?」となったわけだ。
「みしみしいうね、枯葉の音が」
11月も後半の午後5時。もう日は暮れてしまっている。
本当は手を繋ぐべきではないのだが、ナツキとアキは少し不安そうに
手を取り合っていた。お互いを信頼できている様子なので、そのことに
は触れなかった。もっとも1歳半の子の手をつなぐな!とはならないか。
「この辺だっけ、夏のかぶと埋めたの?」
「タスクわかるよ、あの四角い石のやつがある辺り」
落ち葉の上に四人で腰掛け、しばし黙祷・・・見上げると大小の星がき
らり光っている。
「どう?鳴いてるか?耳を澄ましてきいてごらん」
「リーンリーン・・・聞こえるよ。あとヒリヒリヒリ」
「スズムシだ!」
きっとそうだろう。
今日は四人で高じる夜の音楽会。
自分が小学生の頃から変わらない、市民の森の幻想的な世界。
「あ、みかんの良い匂いだ」
みかん畑は豊作だ。それにしてもこんなに香るものだったかな。そろ
そろ終点だ。
「そろそろ帰るぞ!」
「えー!もう一周お願い!」
「うーん、もう暗いしご飯もそろそろだし・・・」
良かった。子供たちが森を嫌がらないで。
「また来よう!楽しかったか?」
「うん!」「うん!」「gyん!」
一番満足しているのは、言うまでもなく僕なのであった・・・!
沖縄 6
リッチなリゾートライフもいいのだけれど、マンスリーマンションの
自炊ライフもなかなか味わい深いもの。妻が洗濯に追われて、4階
と3階を行ったり来たり。自分は食後の洗い物。子供たちはそれぞ
れに活動開始!・・・しかし・・・タスク(小二)が机の上にラQなるブロ
ックをひろげて遊び出すと、ナツキ(一歳)が身を乗り出してちょっか
いを出し始めた。
「なっちゃん!」 「なっちゃん、だーめー!」
「ぽいぽいするなら触らないでー!」
タスクの声色が変化し、強い口調に・・・。
「ぶひぇ~ん、うひぇ~ん」
とうとうナツキは我慢の限界。全身全霊大泣きだ!
「もーう、なっちゃんー」
力なく叱るタスク。
「タスク。なっちゃんが納得するようになだめてあげて」
僕から難問が。
・・・・・・・・・・・・・しばらくすると泣き声が止んで。二人はにっこり見つ
め合っている。自分のことを真正面から見ているタスクに満足してい
るナツキ。たったそれだけのことだった。
「それだけのことだったね」
タスクは始め、困って黙っていただけだった。ただナツキの泣き顔を
眺めながら。そしてほんの少し時が経過し、ナツキの表情が和らい
でいったのだ。洗い物から手を外さずに、背中で感じる音だけで、そ
んな様子に心まで洗われていったのだった・・・。
沖縄 5
夕方になると、真夏の沖縄にも少し冷たい風が強めに
吹いた。
「一枚羽おるやつ持ってくればよかったな」
「平気平気!」
「ならいいんだけど・・・」
そういえばこの感じ、この涼しい感じは大好きだったはず。
自分が小学生くらいの時、急な下り坂をこがずに跨る自転
車で感じる向かい風の力強い音。ひんやりと冷たければ尚、
何かにチャレンジしているようで気持ちいい。額に掛かって
いた髪がすべて後方に流れて、何一つ纏わぬ感じも潔くて
好きだ。
60センチのタマン(鯛にイエローの模様が入っている)を
夢見て釣竿を投げる長男も今、額が向かい風できれいに
洗われている。この向かい風の感じを味わうことができて、
こいつは幸せだなと思った・・・。
沖縄 4
豊崎の海岸線に、夕陽が沈んでいこうとしていた。
近くで学生らしき男女が体育座りで並び、水際で揺れる太陽のオレンジ
を観察している。あれ、もう一つオレンジがあった。背の高いたいまつに
炎が燃え盛っている。
「あれは本当の火なのかなぁ」 次男も見つけたようだ。
「本物だと思うよ」
「オレンジの布がひらひらしているだけじゃないの?」
「そうじゃないと思うな」 「だって、よく見てみろよ」
「ずーと見てると、二度と同じ形の炎は現れないのが分かるよ」
「あらわれない?」
「でてこないってこと」
「ほんとだ!」 「同じにならないね」
そうか、炎は二度と同じ形にならないのか。あらためて自然の現実に
遭遇した感じだ。自分も、次男のアキも、刻一刻変化し続けているんだ
ね。この景色のゆったりとした変化の様を、味わえるこの時を大切に・・・
いつもどおりの子供との対話が、輝きを帯びる瞬間に出会えた。
沖縄 2
レジオン那覇ってところに宿泊していた..新しさこそないがアットホーム
でスタッフも親切だった。子供たちが遊べるフロント横のロビー的大広間は、
日本全土から集ったみんなの社交場。震災後に半移住状態となったご家族
もいて、シビアな話題も真剣に語り合い、またサーターアンダギー(ドーナツ
的お菓子)の作り方講座で和むなど、親の僕らもいろいろな方と交流できた。
そうそう、大きなキッチンルームが横にあって、何家族かで合同のお食事な
ども可能。自分の部屋を片付けたい時などは、上の二人(小二と年長)に
「あの部屋へ行って遊んでなさい」 「やったー!」 と大のお気に入り。
そして、毎朝の日課は・・・・数十メートル歩いていくロワジールホテル横の
埠頭での釣り。アジやタイにもトロピカルな原色のラインが光る。赤や黄色が
島の魚である証。帰りにスーパーカネヒデでは、石垣島の米、久米島の水を
買う。今日釣ったアジはまだ子供だったから海に戻して、何か地の野菜も選
ぶとすると・・・ゴーヤと豆腐も買いましょうか。
「イェーイ!ゴーヤチャンプルーだ。やったー」
「お腹すいたなー」 「すきすぎだぜー」 「ほんとほんとー」
まだまだ、地に足の着いた確実な暮らし、とはいかないけれど、一歩一歩を
じっくり進めるやりかたで、那覇の毎日を満喫しはじめていたようだ・・・・。


