見えない未来
やっぱり規格外らしい。
常識っていうかふつうの女の子が求めたり、したりするふつうが通用しない。
オレの予想はあっさりハズレ。
逆に言えば心構えができていただけにいつ“その日”がくるかわからない。
いつ声の掛かるかわからない死刑囚。
そんな心境か。
もしかしたら杞憂に終わるかもしれない。
わからない。
誰も未来を教えてくれない。
それに結びつくようなヒントも教えてくれない。
現実的にこの冬の逃亡はかなわなそう。
だとしたらあと1年以上。
どう過ごしたらいいんだ。
久しぶりに落ちつつある気分。
どう上昇させたらいいかわからない。
誰も話を聞いてくれない。
誰もそばにいてくれない。
独りぼっち。
慣れてるけれど、落ちてるときはほんとに辛い。
振る舞い
心配だっからしたメール。
迷惑だったかな。
メールのあとに顔を合わせ、あいさつはいつもより笑顔だった。
元気そうに振舞ってる。
そんな印象だった。
自然にしてくれていればいいのに。
オレがプレッシャーをかけてしまったかのようだ。
オレは人によって未来が見えるときがある。
予知でも予言でもなく、その人の性格や周りの状況を分析した上での予想。
今、オレ自身のちょっと先が見える。
そう遠くない時期に地獄の底と思えるようなどん底に突き落とされる。
オレが何も凹むことなく、日々なんにも考えずただ一方的な想いを持って過ごしていられる幸せ。
オレに幸せは似合わない。
こんなに気分的に楽で幸せだったことはここ最近ではない。
そんな状態が長く続くはずも無い。
近いうちにきっと落とされる。
なんの確証もないけど。
後しばらく、この幸せに浸っていよう。
そして、そのどん底から逃げるようにまたどこかに行こう。
一週間と一日
先週の土曜に一緒にいた場所。
月曜に近くを通り、眺めていた場所。
今日は一緒じゃない。
あの日そこで笑っていた。
そこにあなたは今日はいない。
改めて想いを強くしたこの一週間と1日。
少しだけ踏み込んだメールに大人な対応の返事。
でも、踏み込んだ甲斐はあったかもしれない。
あの日ギャンブルに負けても隣にあの笑顔があって、心はとても暖かかった。
今日は同じ負けでも切なかった。
同じ道程、同じ帰り道。
あの笑顔が恋しくて。
きっともう気持ちを自分から冷ますことはないだろう。
これからも自然にあなたを愛していきたい。
この愛が届かなくても。
受け入れられなくても。
出会えた幸せ。
共に時間を共有できた幸せ。
それをかみ締めながら。
ふいに見た同じ名前に笑顔になれる。
彼女が残したものに笑顔になれる。
オレが今笑顔を保てているのはきっとあなたを好きでいられるから。
片想いでも幸せだよ。
これから先、どれだけの時間が残されているかわからないけど、出来る限り役に立ちたい。
できることをオレなりに支えていきたい。
オレに甘えてくれなくても、嫌がられてもフォローする。
それがオレの愛し方。
陰ながらの支え。
それしかできないから。
だからそれを最後までやらせて。
その笑顔でオレも笑顔になれるから。
その笑顔でオレは幸せになれるから。
もう少しだけそばにいさせて。