葉が落ちきった木を蹴り飛ばしているよう -13ページ目

朝焼けに滲む木々の影

葉は落ちる


色を変えるためではなく



そうあるべきだから



葉も落ちずに色を変えるなんて



想像もできない



ゆらゆらと



たゆたうように落ちる



それは憂いでも、誕生でもなく



一連の出来事の一部




落ちる


そして、流れる




当然のように過ぎ去り



当然のように忘れる




落ちた葉は、二度と木にはつかない



落ちた葉は、別の姿に形を変える




それは



記憶であったり



美徳であったり



きっかけだったりする



けれど




それはもう




木に繁っていた葉とは違うものだった




葉は落ち




木には雪が積もる

鯉のぼりの向こう側

染み付いた色




もう洗剤なんかで落とせないことは知っている




人を、その一色に見る




それはよくも悪くも、傷をつつく





このままじゃいけないことだって知っている




実は、そうでありたくないことも知っている

温かな密閉間

狭く息苦しい




潰されそうになる



上下左右、じんわりと迫る壁は



もう、僕を包み込んでいる




皮膚に引っ付いた壁を撫でる




ひどくざらついていて、触った後も、その感触の余韻が手に残る



緊張感



はりつめた神経




迫る壁



どうしよう、どうしようと頭を抱えている今も、壁は迫る




分かっている



もう、どうにもできないことくらい



僕は、ありったけの声を振り絞って




壁を狭める男に呼び掛けた




向こうのほうにうっすらと



目を凝らせば見える



僕に