きっと、持ちきれないんだ
乳歯をいじくりまわす
算数の授業は、いつも退屈だった
小さな口に人差し指を入れて、奥にある乳歯をいじくりまわす
教科書も見ずに
先生も見ずに
間の抜けた顔で宙を見ながら
乳歯をいじくりまわす
歯茎とのつながりが薄くなった乳歯はがたがたと
いじるたびに揺れる
歯茎と乳歯の間に、何度も空気が入る
空気が抜ける時、すっとんきょうな音がなる
ぴゅっとか、ぷにゅとか
そんな音
僕は、その音が好きわけでもないのに
乳歯をいじくりまわす
歯が抜けそうだ
もう何度もそう思ったけど
乳歯は、空気を抜くだけ
先生が僕の事を見ている
きっと、呆れ返ってると思う
それでも、僕は、乳歯をいじくりまわす
歯が抜けそうだ
算数の授業は、いつも退屈だった
小さな口に人差し指を入れて、奥にある乳歯をいじくりまわす
教科書も見ずに
先生も見ずに
間の抜けた顔で宙を見ながら
乳歯をいじくりまわす
歯茎とのつながりが薄くなった乳歯はがたがたと
いじるたびに揺れる
歯茎と乳歯の間に、何度も空気が入る
空気が抜ける時、すっとんきょうな音がなる
ぴゅっとか、ぷにゅとか
そんな音
僕は、その音が好きわけでもないのに
乳歯をいじくりまわす
歯が抜けそうだ
もう何度もそう思ったけど
乳歯は、空気を抜くだけ
先生が僕の事を見ている
きっと、呆れ返ってると思う
それでも、僕は、乳歯をいじくりまわす
歯が抜けそうだ
ショート・トリップ
昔見た夢を、まだ覚えてる
深くプリンに刻まれてる
カスタードは甘く、シロップはほろ苦い
思い出すたびに味が変わる
記憶なんて不安定なものだから
しょうがないといえば、しょうがないと思う
それでも、いい夢だと言い切るのには抵抗がある
それは、もう二度と見たくないからだ
その夢を
わざわざ、夢を断ち切って起きたんだから
それもそうだ
甘いだけなら、夢の中で暮らせばよかった
それだって、悪い話じゃない
魅力的だ
それでも、僕は起きた
身が持たないことを知ったから
昔見た夢を、まだ覚えてる
だから、僕は寝付けない
なんだか、また同じ夢を見てしまう気がする
枕に染みができるのは
もうこりごりだ
あの夢は、僕を待っている
それか
僕が、夢を待っている
目覚まし時計は壊れている
一度夢を見たら、いつ起きるのか誰もわからない
ベットに横たわって、思い悩む
寝るべきなのかどうか
あの夢を見るのかどうか
昔見た夢を、まだ覚えてる
僕は今日も
眠れないんだろう
深くプリンに刻まれてる
カスタードは甘く、シロップはほろ苦い
思い出すたびに味が変わる
記憶なんて不安定なものだから
しょうがないといえば、しょうがないと思う
それでも、いい夢だと言い切るのには抵抗がある
それは、もう二度と見たくないからだ
その夢を
わざわざ、夢を断ち切って起きたんだから
それもそうだ
甘いだけなら、夢の中で暮らせばよかった
それだって、悪い話じゃない
魅力的だ
それでも、僕は起きた
身が持たないことを知ったから
昔見た夢を、まだ覚えてる
だから、僕は寝付けない
なんだか、また同じ夢を見てしまう気がする
枕に染みができるのは
もうこりごりだ
あの夢は、僕を待っている
それか
僕が、夢を待っている
目覚まし時計は壊れている
一度夢を見たら、いつ起きるのか誰もわからない
ベットに横たわって、思い悩む
寝るべきなのかどうか
あの夢を見るのかどうか
昔見た夢を、まだ覚えてる
僕は今日も
眠れないんだろう
ペンを握る手がカタカタと
間違いを訂正したい
簡単な事
ただ、消せばいいだけの話
消しゴムや雑巾じゃあ、消えなくて
書いた部分だけを破らなきゃいけないというだけ
たかが日記
誰も見やしない
それでも、僕は見るだろう
そして、思い出すんだろう
間違いを犯した事を
簡単な事
日記に書いたわけじゃなかった
それは幾つもの絵を重ね塗った紙
それに汚れがあるのが
なぜだか気にくわなかった
書いてあるものを消す
たったそれだけの話
それが難しい
間違えた自分を認めたくない
頭はぐるぐる回る
簡単な事
捨てる勇気を見つければいい
簡単な事
ただ、消せばいいだけの話
消しゴムや雑巾じゃあ、消えなくて
書いた部分だけを破らなきゃいけないというだけ
たかが日記
誰も見やしない
それでも、僕は見るだろう
そして、思い出すんだろう
間違いを犯した事を
簡単な事
日記に書いたわけじゃなかった
それは幾つもの絵を重ね塗った紙
それに汚れがあるのが
なぜだか気にくわなかった
書いてあるものを消す
たったそれだけの話
それが難しい
間違えた自分を認めたくない
頭はぐるぐる回る
簡単な事
捨てる勇気を見つければいい