シニアのオールディーズ・ライフ

シニアのオールディーズ・ライフ

懐かしい洋楽を聴きながらのひとりごと

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 I Can't Stop

 The Honeycombs

 1965年48位

 S/W:Howard Blaikley

 Label:Interphon

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シングル・ヴァージョン

 

クレイジーだってのはわかってるさ

だけど止められないんだ

夢の中でも

君のような人を見つけたことがなかったんだ

 

 ハイ・ポジションを多用するギターが、如何にもジョー・ミーク門下生のブリティッシュ・ビート・グループって感じがします。 当時は少なかった女性ドラマーがメンバーだった事も話題になっていました。 来日した事もあって日本でも結構な人気があった様です。その折のライブ・アルバムが入手困難な稀少盤としてコレクターズ・アイテムになっているんだそうで、私は入手出来ませんでしたが、リアルタイムで入手した同好の士からダビングさせて頂きました。

 

 この”I Can't Stop"は本国のイギリスではアルバム”All Systems Go!”に収録され、シングル・リリースはされませんでした。米国でリリースされてそこそこヒットしたシングル・バージョンとは異なり、イマイチの様な・・ 

 

LPヴァージョン

 

 

 

 

 

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He'll  Have To Go

浮気はやめなよ

Jim Reeves

1960年2位

S/W:Audrey Allison

       Joe Allison

Label:RCA Victor

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君の甘い唇を受話器に近づけて

二人だけで居るような気分になろう

ジュークボックスの音を下げて欲しいって言おう

そこにいる友達に伝えてくれ

君は帰らなきゃ…と

 

 愛する彼女に電話していると、背後に男性の気配を感じてしまった。その男に消えてくれと伝えて欲しい・・と歌っている様ですが、なんだか切なくて情けない感じがします。

 

 この曲の最初のレコーディングは”ジム・リーヴス”ではありませんが、彼のレコーディングがカントリー・チャートで1位、ポップ・チャートで2位の大ヒットとなりました。

 

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He'll Have To Stay

帰らざる恋

Jeanne Black

1960年4位

S/W:Audrey Allison

         Joe Allison

Charles Green

Label:Capitol

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やっと電話をくれて嬉しいわ

ずっと待ってたけど一人じゃないの

彼はここに居なければならないの

私は本当の愛を見つけたわ

彼はあなたよりずっと優しく抱きしめてくれるの

だから、彼はここに居なければならないの

 

 これは完全に勝負ありましたね。彼は自分の不行跡を反省しなければなりません。

 

 この曲は”浮気はやめなよ”のアンサー・ソングであることはお聴きのとおりです。アンサー・ソングは元歌ほどにはヒットに結びつかない事が多いですが、この曲は全米4位と大ヒットとなりました。その理由はわかりませんが、元歌からのストーリー性が受け入れられたのでしょうか・・

 

 

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 Baja Marimba Band

 1962 - 1999

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 "バハ・マリンバ・バンド”はマリンバをメインとするパーカッション奏者である”ジュリアス・ウェクター”率いるパーカッション・バンドで”ジュリアス・ウェクター”は1950年代に”エキゾティック・サウンド”で知られる”マーティン・デニー”の楽団でパーカッションを担当していました。 1960年代に入ってからはセッション・プレイヤーとして活躍。フィル・スペクターに重用されたほか、”ビーチ・ボーイズ”の”Do You Wanna Dance?”でのティンパニが良く知られいるそうですが、私はそれに気が付くほどの耳を今も昔も持っておりません。笑

 

 その後、彼は”ハーブ・アルパートとティファナブラス”に加入しグループの成功に貢献。 "ハーブ・アルパート"の後押しで"バハ・マリンバ・バンド”を結成し、ピルボードTop100に4曲を送り込んだほか、他のカテゴリーのチャートにも多数ランク・インする成功を収め、1970年代には解散するも後に再結成するなど、彼が死去する1999年まで続いたそうです。

 

 私としてはサウンド的に”マーティン・デニー”の影響を受けている様に感じますし、日本でも一時静かなブームとなった”モンド・ミュージック”の範疇に入れても良いのかなとも思いますが、1970年代以降は所謂”ソフトロック”と見る向きもあるようです。

 

Comin' In The Back Door

1964年41位

 

Ghost Riders In The Sky

1966年52位

”ヴォーン・モンロー”(1949年1位)が最初のヒット

日本でもお馴染みだと思います。

 

Georgy Girl

1967年98位

オーストラリア:”ザ・シーカーズ”のカヴァー

 

Along Comes Mary

1967年96位

 

 

 

 

 

 

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 Words  (Don't Come Easy)

 F.R. David

  1982年1位(EU全域)

  Label:Carrere

  S/W:RobertRobert Fitoussi

          Martin Kupersmith

          Sandy Yaguda

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 私は1980年代以降の洋楽(邦楽も)については全くの門外漢ですが、何故かこの曲は今も耳に残っています。 英語圏ではない国の英詞のためかどうかわかりませんが、わかり易くて素敵な詞と、ヨーロッパ的なメロディーがとても快く感じたものです。

 

 愛する人に気持ちを上手く伝えられないもどかしさと切なさが、メロディーとともに聴き手に伝わってくる様な気がして、「言葉がすんなり出てこない。」と言うリフレインが特に印象に残っています。

 

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 Rose Garden

 Lynn Anderson

  1971年3位

  S/W:Joe South

  Label:CoLumbia

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ごめんなさい

あなたとバラ色の生活を約束なんてしてないわ

太陽がふりそそいでいても

雨が降る事だってあるのよ

 

 歩いて15分ほどの公園にあるバラ園は春バラが見頃で、思わず散歩の脚が止まってしまいます。 ”ローズ・ガーデン”はそんな幸せな気分を謳った曲なのだろうと思っていたら、然にあらず。 拙い英語力でLyricsを辿ってゆくと、「あなたと幸せな生活を約束したつもりはないわ。だからこのままでいましよう。」とヤンワリと振ってている様に?思えました。自分にもこんな風にしてフラれた思い出があり、なんだか切なくなりました・・とは蛇足です。

 

 

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Pipeline

The Chantays

 1963年4位

 S/W:Brain Carman

         Bob Spicard

 Label:Dot

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   まだ5月中旬だと言うのに暑い! とは言っても真夏の様な蒸し暑さではないので、日本の夏もこの暑さなら歓迎です。

 

 夏と言えばサーフィン・インスト! サーフィン・インストと言えば”パイプライン”です。”パイプライン”と言えば当然”ベンチャーズ”ですが、後で知ったビルボード・チャートには”ベンチャーズ”ではなく”シャンテイズ”の名が‥? 調べて見るとどうやら彼らがオリジナルで、ソングライターも彼らのメンバーだと言う事がわかり、中古レコードを入手して聴いたところ、エレキ・ギターとエレクトリック・ピアノがめくるめく絡むあたりがベンチャーズのグルーヴ感とは違って、これもエエじゃないかと思った次第です。

 

 

 しかし、私にとっての”パイプライン”やはり”ベンチャーズ”。 この歯切れのいい”テケテケ”の”トレモロ・グリッサンド”、と”トンテン・トンテン”のリフは永遠の”パイプライン”です。

 

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La La La

Sylvie Vartan

1963年(フランス)

1965年(日本)

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あなたは無関心を装っている

歌いながら去って行く

悲しみを隠すために…

 

 所用のため2か月程更新を休んでいたのですが、いざ再開しようとしたところ、4月下旬ごろにアメブロの機能でYouTubeを貼り付けられないトラブルが発生し、未だ復旧していないとのことで、やむを得ず代替手段で再開することにしました。 ヤレヤレ…

 

 シルヴィ・ヴァルタンの日本での人気は1960年代中頃だったと思います。 1965年に初来日して今も続くフジテレビの”ミュージック・フェア”に出演した際にこの曲を披露した記憶があるのですが曖昧です。 お兄さんの”エディ・ヴァルタン”バンドがフェンダー・ジャズマスターと日本ビクターのどデカいアンプでこの曲の間奏を弾いていたと記憶していたんですがねぇ…

 

 

 

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 Never In A Million Years

 Linda Scott

 1962年56位

 S/W:Mack Gordon

         Harry Revel

 Label:Congress

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百万年たって
もう一人のあなたがいるなんて
たくさんの涙を流すでしょう
もし私たちが終わってしまったら
・・・
百万年たっても
あなた以上の人はいない
ダーリン、百万年たっても
私たちのこの愛は続くの

 

 「リンダ・スコット」はド真ん中のアイドル歌手だったと思います。既に日本でも有名だった「コニー・フランシス」はアイドルとは違うでしょうし‥ 彼女のデビュー曲「星に語れば」は本国で1961年3位の大ヒットでしたが、日本では発売元が転々としたためかヒットする間もなく終了。その後も本国では何曲もチャート入りさせたものの、日本ではあまり注目されることも無くフェード・アウトとなりました。

 

 しかし、彼女は日本のオールディーズ・ファンの間での人気があり続けてはいましたが、ずっと後に「星に語れば」がバラエティー番組で使用され、キャッチーなフレーズが一般に受け入れられて、「この曲、何?」となり、思わぬ注目を浴びる事になりました。

 

「いついつまでも」は「ビング・クロスビー」の1953年のヒット曲をティーン・ポップ調にアレンジしたもので、「星に語れば」も古い曲をアレンジして大ヒットしたので、「いついつまでも」は2匹目のドジョウを狙ったか…?

 

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 Morning Has Broken

 Cat Stevens

 1972年6位

 S/W:Eleanor farjeon

 Label:A&M

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朝が来た

はじめての朝の様に

ブラックバードが歌っている

最初の鳥のように

歌声を讃えよう

朝を讃えよう

生まれてくるものを讃えよう

 

 朝から雨が降っています。これから激しい雨になるとの予報。暑さ寒さも彼岸までと言われますが、昔に比べて四季の移り変わりが曖昧になっている様に思います。これも地球温暖化の影響なのか・・

 

 「雨にぬれた朝」はイギリスの讃美歌を同国のフォーク・シンガー「キャット・スティーヴンス」が翻案して1971年にレコーディングし各国で大ヒット。 このヴァージョンが事実上のスタンダードとなったとのこと。 後にプログレッシブ・ロック・バンド「イエス」に加入する事になった「リック・ウェイクマン」のピアノが美しく印象的です。

 

 

 

 

 

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 Young Love

 Sonny James

 1957年1位

 S/W:Ric Cartey

       Carole Joyner

 Label:Capitol

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男の子にも女の子にも
世界にたった一つの愛がある
そして、僕は自分の愛を見つけたんだ
きみが触れる天国のような感触
誰もきみの代わりにはなれない
いつも心の中に

 

若い恋 初恋

深い愛情に満たされ

若い恋 僕たちの愛

深い感動を分かち合う

 

 「ヤング・ラブ」は美しいメロディーと歌詞により、1957年に大ヒットし、その後も多くのカバーが生まれました。 その中でも私はカントリー歌手の「ソニー・ジェイムス」ヴァージョンが曲の表現力と雰囲気をより深く伝えてくれている様に思えて、最も好みです。

 

 この曲のオリジナル・ヴァージョンはロカビリー歌手で作者の「リック・カーティ」で、1956年のシングル盤のB面でリリースされるも、注目されずに終わりました。

 

 翌1957年 "Tab Hunter"と”Sonny James”のカバーがナンバー・ワンを獲得。 しかし映画俳優の「タブ・ハンター」の知名度が勝ち、ビルボード・チャート1位を6週続け、「ソニー・ジェイムス」の1週を圧倒! しかしクオリティのレベルは推して知るべし・・

 

 その後、"Crew-Cuts"1957年17位/"Lesley Gore"1966年50位/"Donny Osmond"1973年25位/Ray Stevens"1976年93位がビルボード・チャート入りを果たしましたが、私は「レスリー・ゴーア」バージョンの甘く切ないヴォーカルと女声コーラスそしてオーケストラの洗練度の高さに軍配を上げたいと思います。