前項で書いた様に、この 2023年の 7月頃から、今の私達に見慣れた、笑顔の ウアケア

さんです。そのウアケアさんにはまだまだ先があると私は思います。ですから、その

様な観点から ウアケアさんの ソロ、タネ イ ムア や マハナ を注視させて頂いて来まし

た。

 

ここで、何故、その様に ウアケアさんに注視しているのか。説明させていただくべき

かもしれません。既に何度も申し上げてきたように、無色透明な生活の繰り返しの中

で私は舞台で踊られる ウアケアさんに夢を見たのです。勿論、当時からビデオカメラ

で動画を撮っていたのですから、夢を観るような暇は有るはずもないし、当時の動画

を観ても何ら不思議なことはありません。だから不思議なのですが、要は、無色透明

な生活にも色は戻ると分かったのです。私でそうなら、同じ様な人達にも同じような

ことが起きても良いでしょう。ウアケアさんの懐かしさを感じさせる踊りは、その契

機になると思うのです。勿論、他の方には他の舞花さんの踊りかも知れません。いず

れにしても、ポリネシアの踊りには私達を夢に誘い、安らぎを与える何かが有ると思

います。

 

過去にも ポリネシアの生活に夢中になった人達が居ました。今、タヒチの詩の訳に苦

しんで(8)で詰まっているのですが、ポマレ以前のタヒチ社会(7) で ルソー 主義

に囚われた フランス において「タヒチの女王』プレア が理想の自然社会のアイドルと

してもてはやされ、 フランス 革命の引き金になった話を書きました。社会学的に証明

できる話ではありませんが、 否定する根拠もないと思います。 しかし、これはどちら

かと言えばフランス人の観念主義に基づいた誤解といえるかも知れません。 中には、

ポリネシア 語族には ヨーロッパ 語族との関連があることを根拠として ヨーロッパ 人

と ポリネシア人 の間の関連を主張する説もあります。しかし、それならば沢山の共通

語彙が発見されている マオリ語と日本語の間の関連はどうするのだという話になりま

す。

 

日本文化の源流、縄文文化は「和(なごみ)」の文化です。アフリカを離れて一旦は

世界に広まったものの、その後からアフリカから出てきた競争力の有る人達に追われ

て辺境に逃げ込んだ、そういう人達の中で日本列島に寄り集まった人達が形成したの

が和(なごみ)の文化である縄文文化なのです。ですから、縄文文化が世界最古の文

化であるというのも理由のないことではありません。日本というのは個々には競争力

の劣った人達が日本列島で和み合って形成された国です。とすれば、  台湾に居た古代

人にルーツを持つと言われる ポリネシア人のはるか昔の祖先の血が日本人の中に存在

しても不思議ではありません。というより、そうでしょう。そもそも、縄文文化は海

洋文化なのです。その頃は山地を歩くよりは海を船で行くほうが遥かに便利だし、東

アジア沿岸部には普通に縄文人が暮らして通商を行っていたのです。太平洋の黒潮を

船で横切って良質で貴重な黒曜石を伊豆諸島の神津島から採取して通商の元手にもし

ていたのです。シベリア沿海部を含む東アジアの至るところから神津島の黒曜石が発

見されます。

 

つい熱が入りました。要は、日本人には ポリネシア人の源流の血が流れ込んでおり、

私達が ポリネシアの歌や踊りに心を惹かれるとするなら、それは大いにあり得ること

です。今の日本で将来に不安を感じる人達が、ポリネシア の歌や踊りに慰められると

するならば嬉しいことではありませんか。そう考えると、 ふと 安らぎを感じさせてく

ださるウアケアさんの踊りに夢を見て、そして注視していくのは無意味なことではな

いと思います。

 

 

迂遠な正当化とは関係なく、佳境に入ったウアケアさんの 7月 19日の踊りです。

 

ウアケア佳奈子ソロ、2023.7.19

 

サンライト カーニバル の動画をアップした直後の コメントです。

 

『ウアケアさんのマハナは大体方向性が決まったようですね。後は、その動きをどの

 ように観客の気持ちの中に持っていくかというところなのでしょうか。観客の気持

 ちをどのように掴んでいくか、やりがいが有りそうで、難しいですね。』

 

『技術的にははるか昔から完成されていますが、今回は内容的に良かったですね。特

 にソロが終わってからマルルに移行していく中での表情が随分と良くなりました。

 思わずアップしてしまった所があります。ソロが大変に良くても、マルルあたりで

 顔が少しこわばっている場合が結構在ったのですが、今回は良かったと思います。

 色々と試行錯誤があるのだと思います。』

 

『ソロが美しいのはもちろんですが、ウアケアさんの優美で力強く優しい踊りと包み

 込むような笑顔がポリネシアの夢を垣間見せてくださいました。私の夢はウアケア

 さんの踊りをもっともっと多くの人見てもらえるようにすることです。』

 

最後の コメント が私の真実です。YT上で多くの人に見てもらうことは果たされそうに

ありませんが、ウアケアさんの真実は舞台上にあります。舞台上の ウアケアさんの踊

りに共感して幸せを感じて頂くことです。その時には、皆さんが集まるでしょう。

ソロ動画には次のように コメント しました。この頃から ソロ動画は サンライト カー

ニバル の動画にそれ程遅れずに アップされるようになっています。

 

「何度見ても、本当に絶好調という感じで気持ち良いです。前にも書きましたが、マ

 ルルに入ってからの表情も柔らかくて素敵です。気持ちの持ち方が変わったように

 見えます。」

 

「7月5日のも良かったですが、このマハナは動きに切れがあり、表情がはっきりして

 すごく印象的です。なにか変わってきていたのでしょうか。そうですね、7月31日の

 タネイ ムアも同じ様に動きにメリハリがあり、魅力的で、観客を引き込んでしまい

 ました。次回 8月 16日には再びウアケアさんのマハナを観ます。素人カメラマンと

 してはこの日 7月 19日ほどの動画が取れるか分かりませんが、カメラマンを引っ張

 るウアケアさんの魅力を信じてこの次も頑張ります。」

 

 

次の 8月 16日への期待が嫌が上にも高まります。

 

ウアケア佳奈子ソロ、2023.8.16

 

サンライト カーニバル の動画を アップ した際の コメントです。

 

『マハナ、何だかアピールがありますね。観客席からの反応も良い感じです。』

 

『マハナ、良かったです。何かを感じます。ウアケアさんの内面が広がってくるとで

 も言うのでしょうか。逆に言えば、観客がウアケアさんの内面に引っ張り込まれる

 というのでしょうか。これを感じる舞花さんは居ないことはありませんが、ウアケ

 アさんにそんな変化が有るというのは凄いことです。偶然、二月のソロ動画を続い

 て拝見したのですが、全く違います。二月の時のソロは美しいウアケアさんが美し

 く踊って「観てもらって」いるという感じなのですが、今回は美しいウアケアさん

 の美しい舞に「取り込まれ」そうな、そんな感じです。(いや、取り込まれてもよ

 いのです。)お客さんがたくさん来てらっしゃる時は変わるには最適です。拝見す

 るごとにますます美しくなるウアケアさんに楽しきこと限りなしです。』

 

サンライト カーニバル の コメント にもある通りに、大変にアピールがある感じがし

ました。この事は ソロ動画を作成する際に繰り返し観た後でも変わりません。

 

「今回本当に驚いたのは表情です。ご自分の内面を観客に押し広げていくような、精

 神力を感じさせる表情です。マルルでもついアップしてしまいました。それと、再

 登場の時、(実は私は限界に達していたので) うっかり引いたまま撮ったのですが、

 奥舞台で回る時の安定感に改めて感心しました。お人形が回っているみたいで凄く

 可愛らしいです。そうですね、ウアケアさんのマハナにしても、タネ イ ムアにして

 も、力強い動きの中にもしっかりと安定した部分があり、それが舞の美しさと同時

 に可愛らしさも生み出している様に思います。」

 

「うかつでした。これだけ目の表情がはっきりしてくると可愛いでは済まなくなりま

 す。もう一歩先に踏み出されたようです。期待感はいや増します。」

 

 

上のコメントが頭にあって、9月 27日の サンライト カーニバル の ソロ動画の サムネ

イル はこの様になりました。

 

ウアケア佳奈子ソロ、2023.9.27

 

サンライト カーニバル の動画の アップ の際の コメント です。

 

『ウアケアさんのマハナ、当日も良い感じだと思いましたが、動画で拝見しても、

 優雅で質量感がありながら切れ味のある粋なマハナに仕上がっています。何となく

 江戸前を感じます。タヒチに行って演じたらどうなるのでしょうか。何だか夢は膨

 らみます。』

 

『ソロが良い感じでしたが、それより、ソロが終わって退場してからの再合流のセレ

 モニーが面白いと思いました。何時ものようにお人形さんのような可愛らしいター

 ンから入場してこられますが、特徴を出すよりは調和を第一にお考えのように見え

 ます。ですから、再合流のセレモニーのフィナーレは、気が付きにくいけれど、気

 持ちが良いです。こういうのもあるという気がしました。これで全体が可愛くまと

 まればそれはそれで良いですが、新鮮さもなくなるかも知れません。ソリストを迎

 えたシンフォニーのようなものです。ソリストがオーケストラに合わせれば、破綻

 なく演奏できます。しかし、それではソリストを置く理由がなくなります。ケース

 バイケースですが、奔放なソリストにオケが合わせることによって新しい音楽が生

 まれたりもします。むしろ、ソリストに求められるものはそれではないかと思いま

 す。シンフォニーでソリストがオケに合わせると、ギリギリの高みには到達できま

 せん。オーケストラが高く飛翔するためには、優れた指揮者と優れたソリストが引

 っ張り上げる必要があります。舞踊も同じです。優れたソリストがその技量でリー

 ドすることで優れた舞踊が実現すると思います。ハワイアンズにはソリストが沢山

 居られます。それぞれの方がそれぞれの特徴を持っておどります。それで舞踊チー

 ムが様々な方向に引っ張られることで表現力が上がります。だから、ソリストはそ

 れぞれの技量を最大限に表現すべく全力を尽くす。そういうものだと思います。

 27日のショウを拝見して、そういう思いが残りました。』

 

分かりづらい書き方をしてしまいました。今回の舞台はよく調和していて美しいけれ

ど、ソリストは中心となって全体を引っ張っていくべきではないかと論じています。

結局、 6月 7日に提起した問題、つまり、ウアケアさんの様に力のある方は中心となり

舞台を引っ張って行くべきではないかということです。ここ迄、原因は ウアケアさん

の内面にあるのではないかと疑っていたのです。しかし、違うのかも知れないと考え

始めました。というのも、ウアケアさんは私が思うよりも遥かに強い方だからです。

(「ソロ サムネイル集 ウアケア佳奈子 グランド ステージ(その1)」の項の 8/30 

のところをご覧下さい。)もっと後で議論しましょう。(2/25 修正)

 

ソロ動画には以下の コメント を書きました。

 

「マハナの大体のシーンはサムネイルに使ったのと、再登場の時に奥舞台でくるりと

 一回転するときの動きが非常に可愛らしいことから、このシーンをサムネイルに選

 んでみました。お顔の見えないシーンを使うのはドキドキものです。」

 

「ウアケアさんが何かをやろうとしているのが何となく感じられます。しかし、どの

 様になっていくのかはまだ見えません。しかし、ウアケアさんが進まれるなら、い

 やおうなしです。私はカメラを持って後を追いましょう。」

 

結局はこれが結論です。

 

 

ほぼ一月後の 10月 25日の サンライト カーニバル です。この間、グランド ステージ 

の タネ イ ムア では長足の進展がありましたね。

 

ウアケア佳奈子ソロ、2023.10.25

 

サンライト カーニバル の動画を アップ した際に何か コメント したのですが、どうや

ら個人的な不安を書いたものらしく、すぐに不都合と判断して消したようです。とい

うのも、ウアケアさんの踊りに長足の進展が見られると、それを追いかけている私の

心境にも様々な影響が有るからです。しかし、ピエロは付いて行くのみです。

(2/23 「どうやら個人的な不安を書いたものらしく』と他人事の様ですが、ウアケア

さんの ソロ やその他の踊りに一喜一憂していると、個人的な事柄はすぐに忘れてしま

います。真実は ウアケアさんの踊りです。)

 

ソロ動画を アップ した頃には以下のように書いています。

 

「今回のマハナはすごく良かったと思います。詳しくはブログの方に書きますが、イ

 イが非常に効果的に使われていて、メリハリが良かったです。」

 

10月25日のソロ動画と・・・動画について からの引用>

最近拝見しているお昼のソロはどれも素晴らしく、仕上がりが安定してきている感じ

がしていましたが、今回は一つ突き抜けた マハナ になったと思います。それは動画を

撮っている段階から踊りの輪郭がはっきりとしてクリアな感じがしていたからです。

「輪郭」なんて曖昧ですが、動画を改めてゆっくりと拝見すると、まず イイ の使い方

が印象的で、それによって踊りの メリハリ がついているようです。ウアケア さんは

元々 イイ の使い方に優れているのですが、それでも少し調子が強すぎたり、フワーと

してぼんやりとした印象だったりと、波があった気がします。今回は良い調子です。

粋です。要所要所で踊りにアクセントが付くので、輪郭がはっきりしたという感想を

持ったのかも知れません。

<引用終わり>

 

マハナに限らず、ウアケアさんの ソロ では イイ も、ステップなどの要素と同様に、

大変に重要です。ウアケアさんの踊りの中で指先の使い方が艶を生むように、イイの

使い方が踊りの流れを立体的にします。或いは、踊りの輪郭を明確にすると言っても

良いかも知れません。

 

 

ウアケアさんの マハナ がどのようなものか、何だか分かってきた様な気がしつつ、

この年最後の拝見となる、12月 12日の マハナ です。

 

ウアケア佳奈子ソロ、2023.12.12

 

サンライト カーニバル の動画に書いた コメント です。

 

『マハナのウアケアさん、表情が自然ですごく良いですね。細かいことはソロ動画で

 書きたいと思います。』

 

『ウアケアさんのソロ、細かいことは後で書くと行っておいて、一言だけ書きたくな

 りました。それ程動かれているようには見えないのに、なぜ迫力が有るのかです。

 それはウアケアさんのバランスの良さだと思います。それで、離れて拝見すると、

 お体が捻れないし撓まない様に見えるのです。(勿論、実際には、捻れないと、撓

 まないと動けません。)それと、メリハリの聞いた所作がバックのドラムと調和す

 ることで、迫力の有る踊りになるのだと思います。多分、同様なことが夜のタネ イ

  ムアでも有るのだと思います。体が大きく捻れたり、たわんだりすると、動きが長

 引いて、ドラムの「ドンッ」と完全には合わなくなります。』

 

こういう所が ウアケアさんの マハナ の特徴といえるでしょう。ソロ動画を アップ し

た際には以下のように書いています。

 

「ウアケアさんのスタイルがはっきりしてきました。体のバランスを崩すような動き

 は避け、全ての所作がコンパクトに粋に行われるように踊ります。そうすると、一

 見、 可愛らしいお人形さんが踊っているような感じなのですが、 結果としては、

 バックのドラムと見事に調和した迫力のある踊りになります。ですから、バックで

 ドラムがクリアに打ち鳴らされるほど、ウアケアさんの踊りの迫力が増すことにな

 ります。どうしても、三年ほど前のグランド ステージの演目にあった オテア ティ

 アレ での ウアケア さんの踊りとかぶってしまいます。ここに来るまでにもう少し

 激しい マハナ も踊ってらした記憶がありますが、突き詰めるとここに立ち戻るので

 すね。どうしてこの様な踊りができるのかという驚きがあると同時に、どうしてこ

 こに立ち戻ってこられるのかが不思議でなりません。」

 

最後の「どうしてここに立ち戻って・・・」は余計ですね。これが ウアケア さんの

オテア だということなのでしょう。上に オテア ティアレ について書いていますが、

例えばこれをご覧になると良いでしょう。質の高い動画です。同時に、ソリスト に

なる前の、前だけを見つめる、迷いのない ウアケアさんの魅力も注目です。

 

 

マハナ の踊り方との類似は明らかですね。同時に、当時のハワイアンズでの舞花さん

の見せ方が現在とはかなり違うことが分かります。世相の違いの故でしょうか。

 

 

さて、今の ウアケアさんと比較してどうかと尋ねられたらどう答えるか。私達に迷い

の無かった頃であれば、上の ウアケアさんも良いと思いますが、今の政治の日本であ

れば、これからの ウアケアさんは遥かに大きな幸せを育んでいただけると思います。

 

 

 

ソロ動画がアップされているという基準では、この 2024年 1月 23日の ソロ が最新で

す。

 

ウアケア佳奈子ソロ、2024.1.23

 

ソロ動画を アップ した際に以下のように コメント しました。

 

「ウアケアさんの踊りは特別です。私はウアケアさんの踊りが大好きなのですが、何

 に惹かれるのか、何が特別なのかを考えていくと、よく判らなくなります。イイ は

 振り回さずに粋に揮いますし、動的な勢いを見せるような動き方はしませんし、体

 はいつも真っ直ぐで傾ぐこともほとんどありません。回転するときでも体がひねら

 れることはありません。だから、素敵なフランス人形が踊っている印象を受けるの

 です。フランス人形が オリタヒチ ? いつも不思議ですが、私が受ける印象は偽り

 ようもありません。勿論、私が タヒチの踊りを全て知っているわけではないからな

 のかも知れません。道具も、衣装も、音楽も、そして踊りの技術も、全てが完璧に 

 タヒチアン ですが、ウアケアさんの踊りはフランス人形が優雅に、そして粋に、踊

 っているようにしか思えません。或いは、本場の オリタヒチ を日本の踊りとして昇

 華させるとこの様になるのかと考えたりもしましたが、自信があったわけではあり

 ません。けれど、今回のように自然な笑顔で踊って居られるのを拝見すると、ウア

 ケアさんは何か、ご自分の踊りを踊って居られるのかと思えてきます。そこに惹か

 れるものが有るのでしょう。それは、もう少しで明らかになっていくような予感が

 します。」

 

そして、以下のブログからの引用がまとめとなります。

 

令和6年1月23日に ハワイアンズ で収録した動画について からの引用>

お昼の ショウ は、夜の ショウ と違い、デビュー してから数年の方たちが ショウ を引

っ張り、舞花さん達のエネルギーを合わせて、そして大きく発散していく舞台です。

その開放的な雰囲気に大変に魅せられます。その エネルギーを開放する一つの中心が

 ソロ 演目の マハナ です。当然、マハナ は夜 ショウ の タネ イ ムア とは違ったものに

なるでしょう。ウアケアさんはその対比を見事に現していかれます。当初、私は何で 

タネ イ ムア の様に激しく踊らないのかと思っていましたが、今に至ってウアケアさん

には目指すものがあると思えるようになってきました。

 

ウアケアさんは必要最小限の所作を、体を撓ませずに的確にこなし、それを バックの 

ドラムと効果的に合わせることによってエネルギーに溢れ、躍動感の有る舞台を作ら

れます。マハナでは、それらの所作を更に粋にこなすことで、明るく開放的な雰囲気

を作り出して居られるように思えます。あまり オーバーな所作はしない、あまり大き

く動かない、ステップや腰の動作を ドラム ときっちりと合わせていく、というような

ことは、そのために意識的に行われているのでしょう。

 

そうすると、このような体の動きに合わせて、表情を整えることも、つまり内側から

外に表れ出てくる様を整えることも大事なものになります。そんな観点から、今回の 

マハナ を拝見すると感激するばかりです。

<引用終わり>

 

この項を終える前に、前項(その1)で問題提起した、何故 ウアケアさんは舞台中央

で踊らないのかを考えてみたいと思います。これは本当に分かりませんでした。現在

でも分かったわけではないのですが、思い当たることが一つありました。それはこれ

です。

 

 

ご覧のように、ウアケアさんがワキで踊られている、今までの ビヨンザリーフ と変わ

るところはあまりありませんが、この動画の心の通いあったような幸せな雰囲気を感

じ取っていただきたいのです。ウアケアさんはこの様な踊りを目指して居られるので

しょうか。これは一つの作業仮説です。( 2/24 バックコーラス の伸びの良さがそう思

わせたのかもしれません。)これからも ウアケアさんの目指すものを考えていってみ

たいと思います。