元芸人として・・

元芸人として・・

元芸人がお笑いについて真面目に語る場。多少の自己満足あり・・

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以前から、お笑いには色々な要素があると言ってきましたが、わかりやすいんじゃないかなと思う例を見つけました。

ダブルダッチとジョイマン。どちらもレッドカーペットで人気のある芸人さんです。どちらのネタも「言葉遊び」をメインにしています。

ダブルダッチは語尾を「リ」にそろえ、最後に「ラジバンダリ」で閉めるという構成です。そしてジョイマンは言葉に統一性はありませんが、前のセリフに合わせて、韻を踏んでいくという構成をしています。

同じ言葉遊びですが、笑う要素はそれぞれ異なります。

ダブルダッチの場合は、構成による笑いとキャラクターによる笑いです。

語尾が「リ」になる言葉で関係性があるものを2つならべ、最後に全く今までの言葉と関係のない「ラジバンダリ」という言葉で「落差」を作っています。突っ込むとすれば「関係ないやん」というセリフになります。ただ、その「落差」の他に、絶対「ラジバンダリ」って言うんやろなというキャラクターによる笑いが加えられています。

ちなみにこの後者のキャラクターは予定調和とも言え、関西人の大好きなお笑いのパターンです。吉本新喜劇であれば、欠かせないギャグになり、何回言っても笑いをとれると思います。

そしてジョイマンです。彼らの笑いは発想による笑いです。

前後のセリフの関係性は薄く、言葉の響きが近ければ、内容的にはかけ離れていても違和感なく成立します。

その中で私達が笑うのは発想です。

「ジンベエザメ湯冷め」
これで笑うのは湯冷めしたジンベエザメが想像できた人ですよね?

「千利久過呼吸」

お茶を厳かにたてているなかで、突如過呼吸で苦しみ出す千利久を想像できれば、面白いですよね?

この両者を比べて見ると、同じ笑うという内容ですが、その原因は違うと言う事がわかっていただけるのではないかと思います。

どちらが面白いのかと言われればどちらも面白いと思います。ただ、飽きられるのがどちらが早いか?と聞かれればその答えは明白です。

ちなみに…ダブルダッチとエドはるみは笑いの要素としてはほぼ同じで似ています。

だからエドはるみはお笑い以外のこともしようとしているのではないか?と思います。
新聞や雑誌の芸能関係の記事をみると、どこそこのコンビは仲が悪いとか、口も聞かないといった報道を目にすることがありますが、この類の話題ははっきり言って、どうでもいい事です。

相方とは何か?この答えとして、ダウンタウンの松本さんが自著に「金づる」と書いていましたが、私もそうだと思います。

競争の激しいお笑いの世界で生き抜くために一番必要なことは、いかに自分の武器を見付け、活かし、オリジナリティを作り出すという事です。

そのために相方が存在します。自分にとって足りない部分を補ってくれる存在…それが相方です。

例え人間として許せない部分があったとしても、気が合わないとしても、芸人としてプラスになることがあれば、言い方は悪いですが利用します。

つまり優先されるべき事は、「面白くなれるか」であって、結果として仲が悪かったり、良かったりするわけです。

なので、そういう報道が出されたとしても、本人たちもあまり気にしていないだろうと思います。

かくいう私も、相方として選んだのは、学生時代のバイト先の友人で、私にはない面白い発想を持っていた男前な人間でした。サッカーが共通の趣味で、一緒に遊んだりしていましたが、コンビを組んでからは見事に遊ばなくなりました(笑)

ただコンビを解散したのは、仲が悪いとかそういう理由ではなく、お互いコンビを組んでいても、これ以上面白くなれないという結論に達したからです。

それなのに、今だにこういう報道がされたりするのは、報道する側がずれているのか、される側がずれているのか…やっぱり、される側がずれているのかなと思います。
今年のM-1グランプリで優勝するかもしれないコンビを見付けました。

そのコンビは「ナイツ」です。

なぜそう思うのか?以前からの主張通り、漫才は総合力で決まるからです。

初めてナイツの漫才をみた時、久々にバランスのいい力のあるコンビが出てきたなと感じました。

彼らのネタは形でいうと、あるテーマを設定し紹介していくなかでどんどんボケていくというスタイルです。

このスタイルのいい所は、誰もが知っている話なので特別なフリが必要なく、どんどんボケていく事が出来る事です。

笑いの基本である「落差」を作り出すにはフリとオチが必要になります。

彼らの場合は例えば「マイケルジャクソン」というテーマを決めれば、後は誰もが知っている話をすれば、それがもうフリになっています。

例えば、「妹のジャパネットジャクソン」というボケです。

もうこの短い言葉だけでフリとオチの関係が成立しています。

こうすることによって、笑いに繋がらないネタフリの言葉が必要なくなり、どんどんボケていく事が出来るようになります。

こう書くと誰でも書けそうな簡単なネタに思えるかもしれませんが、これで笑いをとろうと思えば、かなりの発想力が必要になります。

なぜなら、使える言葉が限定されてしまうからです。小島よしおの時にも話しましたが、これで「落差」を作るには、「ジャネット」に近い言葉しか使えません。

そんな限定された状況から、「ジャパネット」という言葉を見付だしています。素晴らしいセンスだと思います。

また、パターンに頼らないネタの作り方をしているのもよいと思います。こういうやり方ならば、繰り返しのパターンなども使いやすいはずで、もっと楽に笑いを取れるんですが、それをしていません。これはすごく良いことだと思います。

ただ唯一の問題は、このリズムで5分程度のネタをつくれるかどうかです。相当な数のボケを作らないといけないですし、ずっと一定のリズムで飽きずに聞けるかという点にも問題がありますが、もしそれができれば絶対M-1で優勝できます。

私個人的には出来るのではないかと思います。

いずれにせよ、その答えは年末に出ます。今から楽しみです。
ちょっと感動しました。

司会の今田さんも言っていましたが、小島よしおがとうとう見つけたかもしれません。それに感動しました。

何を見つけたか?それは芸人の世界で生き残っていく術です。

あまたの芸人がいるなかで生き残っていくのに必要なもの。それはオリジナリティです。例えば、みんなから面白くないと言われ続ける出川哲郎さんも山崎邦正さんもいまだにテレビに出ているのは、確かに面白くないかもしれませんが、誰にも負けない武器を持っているからです。
その武器のヒントを小島よしおはこの日のネタで見つけたかもしれません。

彼のネタの特徴は言うまでもなく奇抜な動きにあります。その動きに「そんなの関係ねぇ」というわかりやすいフレーズを乗せたことにより、笑いを産み出すことに成功したんですが、逆に、そのフレーズが発想の範囲を狭めてしまっていてワンパターンに陥っていました。

少しわかりにくいとは思いますが、簡単に言うと、笑いの基本は「落差」を作ることです。「そんなの関係ねぇ」というフレーズで笑いをとるには、そのフレーズが前の言葉を裏切る事になるセリフしか使えません。

(例)
「子供に懐かしいと言われた」
「背中に変なコブが出来た」

「そんなの関係ねぇ!」(関係なくないやんという落差が生じる)

前後の言葉でそういう関係性を作るしかないので、言えることの範囲が限定されてしまう…

というわけです。

その状態を打破するきっかけを与えたかもしれないと感じたのは、2体の人形を使うことによって、奇抜な動きで笑いを取れる可能性が広がったからです。つまりまた「落差」+「動き」で笑いを取れるようになるかもしれないと言うことです。恐らく偶然の産物だとは思いますが。(発明のきっかけなんてそんなものだと思います)

後は自分の動きに合わせることによって面白くなるものを考えればいいんです。考えられる範囲も広がりましたし、可能性も広がったと思います。

このチャンス・気付きを活かせるかどうか?小島よしおをみる楽しみが増えました。
みなさんの周りにいる面白い人はどういう面白さを持った人ですか?

色々なタイプの人がいると思いますが、大抵の場合キャラクターとか動きとか内輪ネタで笑わせる人が多いと思います。

そんな中でも多いのは、下ネタを使う人ではないでしょうか?

下ネタを使う笑いは、私は邪道な笑いだと思います。

なぜか?下ネタというのは、世間一般であけっぴろげに話しづらいのに、堂々と話すという「落差」が成立するからです。つまり、話すだけで笑いの要素が生まれます。ただし、「キャラクター」の要素で考えると、拒否反応を示す人も多いので笑うか笑わないかは人による事になります。

かくいう私も下ネタを話しませんとは言えないですし、芸人してたころもみんなでそういう類の話をしたりしました。ただし、ひとつ違うのはみんな「面白い」下ネタをしていました。
「面白い」下ネタとは何か?それは「落差」をもうひとつ作るという事です。

レッドカーペットを見て好例を見付けることが出来ました。天津木村さんの詩吟ネタです。

「ボーリングの球を丁寧にふいてる女の子をみて、なんだか行けそうな気がする」

完全に下ネタですが、もうひとつ「行けるわけない」という「落差」が成立しています。

ただ、そういう「落差」を作ったとしても、下ネタという「キャラクター」が強いので拒否反応を示す人も出ると思います。

私も現役のころこういう経験がありました。「落差」を作ったのにただの下ネタと思われて、アンケートにぼろっかすに書かれたことが…まぁ、私の場合下ネタを使うと本当にそんなことを考えてるように見えるという「キャラクター」を自分で認識できなかったのが原因なので自分が悪いんですが…。ただ例えばチュートリアルの徳井さん辺りが同じことを言うと笑いになるんですけどね。あのときほど世の中の不公平さを恨めしく思ったことはありませんでした。
結局、何が言いたいかと言うと「キャラクター」ばかりに囚われるのはもったいないという事です。表面的なことに囚われて、技術だとか構成といった内面に気付かないのはお笑いを楽しむ上で、非常にもったいないことです。

 最近は忙しくてテレビを見る暇もなかなかないのですが、レッドカーペットは何とか見れています。



 視聴率も結構いいらしいですし、多くの人が見てるんですかね?詳しいことはわかりませんけど・・・。



 レッドカーペットの最大の特徴は、ネタの持ち時間が短いというところにあります。芸人の卵が行く養成所でも、3分のネタを作るのにそれよりも短い持ち時間で笑わせるというのは、今迄にはなかったことだと思います。


 時間を短くしたことによって、番組的には「ハイライト」のようになり、見ている人にとってはおいしい所だけが見れるので、飽きることなく最後まで見易くなります。それが人気の理由だと思います。また、芸人の立場からしても、たくさんの人が出演できるので、裾野を広げるという効果もあると思います。



 ただ、やはりデメリットもあります。私が考え付くのは2つです。


 ①時間が短いので、「構成」による笑いが使えない。(使いづらい)

 ②必然的に「キャラクター」重視になる。

 


 「構成」による笑いとは、いわゆる「フリ」と「オチ」を使ってとる笑いのことです。一番簡単な例で言うと、アンジャッシュさんがこの番組には出れないかもしれないということです。


 アンジャッシュさんのネタの特徴は無駄な言葉が一つもない、一つ一つの言葉に意味があるという事です。つまり、時間が短くなるということは言葉を減らすということなので、「フリ」に使う時間を減らさざるをえなくなり、その結果「オチ」が活きなくなるということになります。


 このような「重厚」な笑いを作ろうと思っても作りづらいので、結果的にわかりやすくインパクトのある「キャラクター」を重視した笑いを作ることになります。


 何度も言っている通り、「キャラクター」だけではすぐに飽きられてしまうので、その場は良くても長続きしないことにつながり、その結果本来は「重厚」な笑いを作れる能力がありながらも、それを発揮することなく「消える」ことになる芸人を数多く作りだしてしまう可能性を秘めています。


 ただ、この様なデメリットを含んでるとはいえ、芸人にとっては大きなチャンスであることははっきりしているので名前を覚えてもらうためにも、インパクトの強いネタを作るのは当然のことだと思います。だからこそ、見ている人には飽きないでほしいと思います。プロの世界なんだから飽きられないように考えるのは当然で、私の考えは甘いのでしょうが・・・・。


 



しばらくは好感度は低いけど、私が個人的に大好きな芸人さんを擁護していきます。

エスパー伊東さんはすごく斬新なことをしていると思っています。

だってですよ、エスパーなのにただ頑張ってるだけなんですよ!

めちゃくちゃ頑張って鞄の中にはいったりするんですよ。凄い「落差」じゃないですか! 今、レッドカーペットとかで人気のあるハイキングウォーキングと変わらなくないですか?

しかも、ハイキングウォーキングさんは「出来ない」というオチですけど、この人はしてしまうんですよ!これも斬新じゃないですか!

こういう手品を使う笑いは関東であれば、マギー司郎さん、関西だとゼンジー北京さんとか、最近ではマギー審司さんとかもいますけど、彼らは「普通」に手品をして、凄いんですが、ネタをばらしたり、普通の手品師がしないようなことをして、「落差」を作っているのに対して、エスパー伊東さんは、エスパーなのに全然すごくなくて、ただ頑張ってるだけという「落差」を作っているんですよ!それだけではなくて、普通人間には出来そうにもないことを、出来てしまうんですよ!ありえないくらいの「落差」ですよ!!

こんなに斬新でものすごい落差を作り出せる人が、全く人気がないというのが理解できません!!……本当はわかりますけど
面白くない、消えると言われ続けながら全く消えない芸人がいます。それは運がいいからでしょうか?(運がいいというのも凄いと思いますが…)

もちろんそうではなく、ちゃんと理由があります。

出川哲郎さん…。この方は天才です。誰にも真似できないモノを持っています。それは、ご存じのようにリアクションです。

もう何年もテレビに出ているのに、この人のリアクションが面白くなかった事がありません。

これは驚異的です。しかも出川さんの場合は、特に考えていないのに、大事な有り得ない場面でかんだり、普通にリアクションしただけなのにめちゃくちゃ面白かったり、もう笑いの神様が彼に奇跡を与えているとしか思えないことが起きます。

こんなことを他の人がしても、嘘臭くなったり、変に言葉を選びすぎて面白くなくなったりするものなんですが、この方の場合は自然体なので、リアリティに溢れています。

確かに、面白い事を言えてるかと言われれば、私はノーだと思います。出川よりは自分の方が面白いと思っている方もいらっしゃると思いますが、それも否定はできません。

ただ自分がリアクションをとると考えてみてください。彼より面白いことを自然体で出来るでしょうか?絶対に出来ないと思います。

これが私がこの方を天才だと思う所以です。誰にでもできそうで、出来ないことを何も考えずに自然体でできる…。だからこそ、バラエティーには欠かせない人です。なぜなら罰ゲームとかがあれば、確実に笑いをとれるのですから。番組をつくる司会者からすれば、こんなに使いやすい人はいないでしょう。

この方たちは、ある程度の知名度はあると思いますが、もっと有名になってほしいコンビです。

一時期、関西では賞をとり冠番組も持っていたんですが、まだ全国的には知られてないと思います。

漫才よりはコントをしている松竹芸能所属のコンビなんですが、技術とかキャラクターではなく、発想がつき抜けたコンビです。個人的には千原兄弟さんと似たイメージかと思います。

私がみたネタで、すごく衝撃的だったのは「ティッシュ工場のバイト」ネタです。

設定はティッシュ工場で箱につめたティッシュペーパーを一枚一枚抜き出し、きちんとしたティッシュかどうかを調べるバイトをするというものです。

バイトとやり方を教える人の設定なんですが、このティッシュはだめだとか素晴らしいとかを教え込んでいきます。

そしてその基準というのが物凄くあいまいで、適当です。例えば、取り出してしばらく眺めてこれはだめだとか、適当に何枚かつかんでこの辺りは問題ないとかです。

ものすごい発想です。こういうシチュエーションを創造出来る人は少ないでしょう。

このネタはNHKのコンクールの予選の時に見たんですが、審査員も大爆笑、そして楽屋も大爆笑でした。

そしてこのネタで見事大賞を射止めることになり、私はこれで時代の波が変わるんじゃないかと感じました。

ですが、残念なことにまだ物足りない位置に甘んじています。

原因はキャラクターが薄いことと発想が武器であるという事だと思います。めちゃくちゃ面白いんですが、今の時代ではキャラクターがきっちりと決まらないとなかなか有名になりません。面白い発想プラスキャラクターというのが、現状で人気を出せる最良の方法です。(キャラクターだけでも今は人気が出ますが、その内飽きられるので…)こんなに面白い発想を持っているのに、時代に翻弄されている芸人さんだと思います。

何とかもっと有名になってほしいと切に願うコンビです。本当にもったいない…

この人はテレビに出ません。というよりは出れません。なので、どれくらいの方が知ってるかはわかりませんが、ひとつ言えることは、全国でライブツアーとかされてるんですが、毎回満席です。そしてコアなファンもたくさんついています。

個人的にはこの人めちゃくちゃ面白いと思います。

そんな人がどうしてテレビに出ないか?この人のネタは考えないと分からないというのと、キャラクターが強烈すぎてテレビに出るには問題が山積みだからです。

この方のキャラクターは一言で言えば、「右翼思想の軍人」です。この段階でテレビには出れませんし、多くの人はひいてしまって、考えようとは思いません。ただネタはすごく面白い視点から世の中を風刺しています。

私が印象に残っているのは、「日本はアジア。アジアは日本。」というセリフです。これを現代で、軍人が街頭演説で拡声器を使って話します。

これはものすごい「落差」です。キャラクターでひいてしまった人はそこを考えようとしないんですが、ちょっと考えると気付きますし、それに気付くとどんどんとはまってしまいます。なぜなら、キャラクターが面白いからではなく、発想が面白いからです。それがコアなファンが多い理由です。

鳥肌実さんは現在のお笑い界の方向性からすると真逆に位置する方です。
ただ私は、こういうネタの作り方をするべきだと思います。つまりキャラクターが一番ではなく、発想を一番にするべきです。キャラクターはあくまでもネタをより活かすためのスパイスであるべきで、それをメインにするべきではありません。スパイスがメインの食事なんて、インパクトはあってもすぐ飽きるに決まっています。

最近同じようなことばかり書いていますが、これは本当に強く思うことなんで、くどくてすいません。ただ、私は全ての芸人が幸せであってほしいし、正当に評価されないのが悔しいだけです。何とか脱キャラクターになってほしいと強く思います。