もしかしたら… | 元芸人として・・

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元芸人がお笑いについて真面目に語る場。多少の自己満足あり・・

今年のM-1グランプリで優勝するかもしれないコンビを見付けました。

そのコンビは「ナイツ」です。

なぜそう思うのか?以前からの主張通り、漫才は総合力で決まるからです。

初めてナイツの漫才をみた時、久々にバランスのいい力のあるコンビが出てきたなと感じました。

彼らのネタは形でいうと、あるテーマを設定し紹介していくなかでどんどんボケていくというスタイルです。

このスタイルのいい所は、誰もが知っている話なので特別なフリが必要なく、どんどんボケていく事が出来る事です。

笑いの基本である「落差」を作り出すにはフリとオチが必要になります。

彼らの場合は例えば「マイケルジャクソン」というテーマを決めれば、後は誰もが知っている話をすれば、それがもうフリになっています。

例えば、「妹のジャパネットジャクソン」というボケです。

もうこの短い言葉だけでフリとオチの関係が成立しています。

こうすることによって、笑いに繋がらないネタフリの言葉が必要なくなり、どんどんボケていく事が出来るようになります。

こう書くと誰でも書けそうな簡単なネタに思えるかもしれませんが、これで笑いをとろうと思えば、かなりの発想力が必要になります。

なぜなら、使える言葉が限定されてしまうからです。小島よしおの時にも話しましたが、これで「落差」を作るには、「ジャネット」に近い言葉しか使えません。

そんな限定された状況から、「ジャパネット」という言葉を見付だしています。素晴らしいセンスだと思います。

また、パターンに頼らないネタの作り方をしているのもよいと思います。こういうやり方ならば、繰り返しのパターンなども使いやすいはずで、もっと楽に笑いを取れるんですが、それをしていません。これはすごく良いことだと思います。

ただ唯一の問題は、このリズムで5分程度のネタをつくれるかどうかです。相当な数のボケを作らないといけないですし、ずっと一定のリズムで飽きずに聞けるかという点にも問題がありますが、もしそれができれば絶対M-1で優勝できます。

私個人的には出来るのではないかと思います。

いずれにせよ、その答えは年末に出ます。今から楽しみです。