訪問理美容ダイロク -20ページ目

バンクーバーってVから始まるんだー。その7

何かこれと言って特定は出来ないが、全体的には日本の物と全然違うカナダのすき焼きを食べているとカナダ人の大家さんが入って来て、又、宴会が始まりました。

さすがに疲れとアルコールで翌日昼過ぎまでダウン(ほとんど気絶状態)していました。

起きてもコタツにもぐり込み「はー、コタツが一番。」と言っている私に「おい、道場に行くぞ!」とFさんが言い「では、私はここで待っています。」と私が言うとズリズリ引きずられてピックアップトラックに乗せられます。

着いた所は、中心街から二駅といった場所で、よく「監視カメラは見た!」で強盗が入る個人商店だかコンビニだか良く分からないお店が有りますよね。それソックリのお店の隣でした。

バンクーバーだけでも何軒も道場を持っている高名な空手家の持ち物で、60畳ほどの広さとシャワー、ロッカールーム、神棚完備です。

月水金が空手の練習日で空いている火木土(お国柄で、土曜日はほとんど人がこないそうです。)を借りているそうです。

開始時間が近づくと三々五々弟子達が集まって来ます。

Fさんの名前を呼び捨てにしながら入って来ます。
「え、呼び捨てですか?」と聞くと「ああ、こっちはそうだ。」お国柄ってやつですかね。

これじゃあ正座も無しでイスに座るんじゃないかと思っていると道着に着替えた門弟は、神棚に向かって板の上に正座してFさんの着替えを待ちます。

Fさんが神棚を背に座ると、お互い礼をしFさんが「合気道の精神!」と腹の底から声を出すと、弟子が続きます。

合気とは愛なり 天地の心を以って 我が心とし
万有愛護の大精神を以って
自己の使命を完遂することこそ武の道であらねばならぬ
合気とは自己に打ち克ち敵をして戦う心無からしむ
否 敵そのものを無くする絶対的自己完成の道なり
而して武技は天の理法を体に移し
霊肉一体の至上境に至るの業であり道程である

色々な国の人が日本語で上記の合気道の精神を唱えます。

干支一周以上前には、毎日唱えていた言葉です。

亡くなったN先輩と唱えていた言葉です。
涙が止まらなくなりました。

Fさんがカナダに呼び見せたかった物が分かりました。

何処かで枯れる花が有れば、芽吹く花も有るのです。

涙でゆがんだ練習風景の中に元気だった頃のN先輩と昔の私も見えました。

バンクーバーってVから始まるんだー。その6

Fさんがコッチだと言う入り口は、あきらかに地下室への物でした。

そこが私の為の部屋だとしても奥様にご挨拶くらいしなければと思ったのですが、Fさんの口から出たのは、「離婚した。」との言葉でした。

キレイなお家は、家主さんの物で、Fさんは、その地下室をかりているのでした。

思ったよりも広い地下室で、エアコンやバストイレも完備しており、靴を脱いで入る日本風の部屋でした。

何より(離婚より驚きませんが)驚いたのは、コタツが有る事でした。
荷物を置くのもそこそこにコタツに潜りこみました。

コタツにも驚いたのですが、形見にと持ってきたドライヤーを渡すと、Fさんは、そのままコンセントに差込み「おー、使える。」と動かして見せたのです。
カナダは、変換のコンセントが無くても電化製品が使えるのです。

シャワーとトイレの使い方や寝る場所の説明が終わると、Fさんは、こちらに来てからの生活を話し始めました。

カナダ人の奥さんと結婚してから6年、交際期間も含めると8年ほどの時間を英語で会話していたのですから、日常生活には何の差しさわりも無いほどの英語力を身に付けていたFさんでしたが、仕事探しには苦労をしたそうです。
工場に行き面接をすると突然「#$%&’---!」と聞き取れない速さで叫ばれたそうです。
そして、「今、君は死んだ。」と言われたそうです。
目の前で叫んだ言葉は、「落ちて来たぞ、逃げろーーー!」だったそうです。

そんなこんなで結局見つかった仕事は、大手旅行代理店の下請けだったそうです。
Fさんは、ごつい見かけに関わらずユーモアセンスも有り、優しく人を引っ張って行く才能が有ります。
そこで、大手代理店の手違いで行く先を変更せざるおえなくなったグループを引き受け、舌先三寸と行動力と思いやりで、間違いを良い思い出に変えて日本に帰すと言う仕事をやっていたそうです。

しかし、仕事も安定はしても自分は何をしにカナダに来たのか、Fさんは自問します。

Fさんは同じ時代、合気道をしていた仲間の中で唯一ずっと続けていた人でした。
自分が師と仰ぐ人達が年齢や仕事を理由にやめた後もやめた人が振っていた旗を振り続けるように何処に移っても合気道を続けていたのです。

Fさんは、仕事を庭師に変え、道場を探し始めます。

庭師を選んだのは、移民の歴史が関係しています。
戦前の貧しい日本は、海外に多くの移民を輩出していました。
カナダに移り住んだ最初の人達が付いた仕事が庭師でした。
先人の「人のお庭に入っても絶対盗みなどしない」と言う日本人の道徳意識が信用を生み、「庭師は日本人」と言うのが常識になっていったのです。

カナダの人は庭を大切にするので、人に家を貸す時は庭師との契約を条件にする人が多いそうです。

そこで、年配の庭師に弟子入りし、その仕事を受け継いだのです。
しかし、思い込んだら家庭を顧みない頑固さが奥さんとの軋轢を生み離婚にいたったそうです。

それでも一緒に子育てしているのに変わりは無く、1週間の半分はこちらの家で放課後の時間を過ごすそうです。

う、うーん。
明るい家庭に泊まるつもりが、えらいこっちゃと思っていると「ピンポーン」と呼び鈴が鳴り石川・マイケルのチビデブコンビが入って来て、「田邊さん!日本の味が懐かしいでしょう。」とスキヤキの準備を始めました。

一昨日うちスキヤキだったのに・・・。

つづく

子猫もらわれて行きました~。

子猫を保護して、トイレの訓練(んな、たいした事じゃないですが)も順調に進み、いよいよ貰い手を探し始めました。


この間ブログで紹介した写真(本当は数十枚写しています。)を携帯に移して、会う人事に見せて本人又は知人に養ってくれる人はいないか尋ねます。


しかし、ネコ好きな人はすでに飼っていますし、飼うにしても、どうせなら血統書付のをと思っている方だったりで、良い返事どころか興味すら持ってもらえませんでした。


子供達が小さい頃は、子供の友達が勢いで親を説得し貰ってくれた物ですが、子供の友達も分別が付くようになってしまいました。


娘は、かなり豪腕で保護しては誰かしら貰い手を見つけているのですが、運悪く同系色の色の子猫をつい1月ほど前に保護し、貰い手を見つけたばかりで、さすがに良い返事が貰えないと言っていました。


そー言えば、その貰われた猫の時に、「どうですか?」と声をかけた人を思い出しました。


よくお客様を紹介してくださるヘルパー派遣の会社の社長さんで、沢山の動物を自宅に飼っていらっしゃる方です。


電話をしFAXで写真をお送りしました。


2日ほど返事は、有りませんでした。


もう1週間経ち情も移って来ています。


仮住まいのダンボールに手を入れると、背伸びをして手に頭をこすりつけて来ます。

ゴハンをお腹一杯食べると、部屋中をコロコロ飛び回り、体を擦り付けに来ます。


もー、飼おうかなと思いかけた時、電話がかかっり「今日子猫ちゃんを見に行って良いですか?」社長さんから電話が有りました。


他に犬もいるので、相性を見てからでないと確約出来ないとの事なので、まず連れて帰ってもらい様子を見てから判断していただくことになりました。


気に入ってもらい連れて帰ってもらいましたが、次の日は1日中心配でした。


夜、電話が有りました「大丈夫ですよ。猫の方が強いです!」良かったーーー!


「でもさびしいでしょう?」とおっしゃいました。

私は、「さびしいです。でも、嬉しいです!」と答えました。


娘を嫁に出した時を思い出しました。

一緒にいなくても幸せになれば、それでいいんです。


喜怒哀楽の怒りだけの無い9日間でした。


あ、携帯で撮った子猫の動画です。

良かった見てください。

子猫動画