バンクーバーってVから始 まるんだー。その10
「会わせたい人って、一体どなたですか?」と私が訊ねると、ガイドさんは、「あなたは、〇〇〇会と言うものをご存知ですか?」言い出しました。
そ、そりゃー知っていますけど、まさか7500キロも日本から離れて、新興宗教に誘われるとは思ってもいませんでした。
そー言えば、どちらと言えば女性的(ハッキリ言うとおばちゃん顔)な顔の為、さまざまな勧誘や店員に間違われ商品の場所を聞かれたりは日常茶飯事です。
一度など遠くで、オバアチャンが指でここの人?とジェスチャーをするので、私も違いますとジェスチャーで答えるとそのまま近づいて来て、「サンダルは、何処ね?」って、ジェスチャーは何の為だー!
〇〇〇会の山田さんの件は、丁寧にお断りし、代わりにお友達でも呼んで、ゴハンでもおごりましょうと提案すると、お隣の部屋の女性がやってきました。
その方は、日本でコピーライターをやっていてスキルアップの為カナダに来て、白人男性とルームシェアしていると言う、何と言うか・・・よくあるパターンの人でした。
「自分探しの旅」とかと一緒で、楽で気持ち良い事の先に、自分の都合の良い未来が待っていると信じている楽天的な人でした。
それでも、カナダの話とか私のバカ話とか盛り上がり、夜までウロチョロしてホテルに帰る事になりました。
その車の中、楽天家の方が「この道なら、私を先に落として行くのね。」と二人きりになりたいのだな的な口調で言い出したので、誤解をされてはいけないと丁寧に二人に礼を言い先にホテルに送ってもらいました。
ホテルの前に着き道を渡っていると「田邊さーん!」とガイドさんの呼ぶ声が聞こえます。
私は、振り向きもせずに指を二本立ててハンフリーボガードのように振り、胸の中で「So Long」とつぶやきます。
ホテルのドアを開けようとすると鍵が掛かっています。
えー、ホテルに門限が有るのー?とドアをガチャガチャやっていると「田邊さーん!」と、又、ガイドさんの声が聞こえます。
へっ?と今度は振り返ると、「田邊さん、あなたのホテルは反対側でーす!」。
そーです、私に未練が有って呼び止めたのではなく、せっかくホテルの真ん前で止めてやったのに、反対側のホテルでも何でも無い建物に向かっていくアホに間違いを教えようとしただけだったのです。
しかし、一番恥かしかったのは、ハンフリーボガードになりきっていたアホがガイドさんの車の前を愛想笑いをしながら通り過ぎる時でした。
そ、そりゃー知っていますけど、まさか7500キロも日本から離れて、新興宗教に誘われるとは思ってもいませんでした。
そー言えば、どちらと言えば女性的(ハッキリ言うとおばちゃん顔)な顔の為、さまざまな勧誘や店員に間違われ商品の場所を聞かれたりは日常茶飯事です。
一度など遠くで、オバアチャンが指でここの人?とジェスチャーをするので、私も違いますとジェスチャーで答えるとそのまま近づいて来て、「サンダルは、何処ね?」って、ジェスチャーは何の為だー!
〇〇〇会の山田さんの件は、丁寧にお断りし、代わりにお友達でも呼んで、ゴハンでもおごりましょうと提案すると、お隣の部屋の女性がやってきました。
その方は、日本でコピーライターをやっていてスキルアップの為カナダに来て、白人男性とルームシェアしていると言う、何と言うか・・・よくあるパターンの人でした。
「自分探しの旅」とかと一緒で、楽で気持ち良い事の先に、自分の都合の良い未来が待っていると信じている楽天的な人でした。
それでも、カナダの話とか私のバカ話とか盛り上がり、夜までウロチョロしてホテルに帰る事になりました。
その車の中、楽天家の方が「この道なら、私を先に落として行くのね。」と二人きりになりたいのだな的な口調で言い出したので、誤解をされてはいけないと丁寧に二人に礼を言い先にホテルに送ってもらいました。
ホテルの前に着き道を渡っていると「田邊さーん!」とガイドさんの呼ぶ声が聞こえます。
私は、振り向きもせずに指を二本立ててハンフリーボガードのように振り、胸の中で「So Long」とつぶやきます。
ホテルのドアを開けようとすると鍵が掛かっています。
えー、ホテルに門限が有るのー?とドアをガチャガチャやっていると「田邊さーん!」と、又、ガイドさんの声が聞こえます。
へっ?と今度は振り返ると、「田邊さん、あなたのホテルは反対側でーす!」。
そーです、私に未練が有って呼び止めたのではなく、せっかくホテルの真ん前で止めてやったのに、反対側のホテルでも何でも無い建物に向かっていくアホに間違いを教えようとしただけだったのです。
しかし、一番恥かしかったのは、ハンフリーボガードになりきっていたアホがガイドさんの車の前を愛想笑いをしながら通り過ぎる時でした。
バンクーバーってVから始まるんだー。その9
「俺、明日から仕事するからお前ビクトリアでも行って来い。」突然Fさんが言い出します。
考えれば、私の為に仕事をセーブして付き合ってくれていましたが、溜まっていた仕事をまとめてこなす時期に来ていたようです。
「代理店にいた時の知り合いにガイド頼んどいたから、明日朝一のフェリーにのれ。」・・・私の意向とかは、関係ないのですね。
翌朝、ビクトリアに関する週刊誌の1行知識程度の情報を車中でいただき、フェリーに乗せられビクトリアに着きました。
「何処に行かれますか?」に「おまかせで。」となじみのシェフ(そんなもんいませんが)に言うように言うとガイドさんのおもむきの有る中古車に乗り込みました。
まず移住して来て庭を掘ったら石炭が出て来た的な大金持ちのお家を見に行きました。
きれいな庭や大きなお家を見て回り、「持ち主は何処に?」と聞くとよその国で暮らしているとの事です。大金持ちって生まれた所を離れて「無記名の金持ち」に成りたがるようです。
一通り見物してホテルに帰るとガイドさんがフランス人青年を連れて来ました。
話し相手が欲しかろうと言う心遣いでした。
しかし、話がまったく通じません。
お互い気まずくなり、筆談(しかも絵)で意思の疎通をし疲れ果て別れました。
次の日ガイドさんに聞いてみるとフランスから着いたばかりで、英語も私と同様ほとんど使えないので、ちょうど良いかと思ったとの事です。なんか間違っています。
しかし、ビクトリア自体はすばらしい街です。
落ち着いた町並みと温和な人たち、カナダ人の老後の夢はビクトリアで暮らすことだそうです。
2日目も観光をして回り、別れ際ガイドさん(女性)があなたに会わせたい人がいると言い出しました。
考えれば、私の為に仕事をセーブして付き合ってくれていましたが、溜まっていた仕事をまとめてこなす時期に来ていたようです。
「代理店にいた時の知り合いにガイド頼んどいたから、明日朝一のフェリーにのれ。」・・・私の意向とかは、関係ないのですね。
翌朝、ビクトリアに関する週刊誌の1行知識程度の情報を車中でいただき、フェリーに乗せられビクトリアに着きました。
「何処に行かれますか?」に「おまかせで。」となじみのシェフ(そんなもんいませんが)に言うように言うとガイドさんのおもむきの有る中古車に乗り込みました。
まず移住して来て庭を掘ったら石炭が出て来た的な大金持ちのお家を見に行きました。
きれいな庭や大きなお家を見て回り、「持ち主は何処に?」と聞くとよその国で暮らしているとの事です。大金持ちって生まれた所を離れて「無記名の金持ち」に成りたがるようです。
一通り見物してホテルに帰るとガイドさんがフランス人青年を連れて来ました。
話し相手が欲しかろうと言う心遣いでした。
しかし、話がまったく通じません。
お互い気まずくなり、筆談(しかも絵)で意思の疎通をし疲れ果て別れました。
次の日ガイドさんに聞いてみるとフランスから着いたばかりで、英語も私と同様ほとんど使えないので、ちょうど良いかと思ったとの事です。なんか間違っています。
しかし、ビクトリア自体はすばらしい街です。
落ち着いた町並みと温和な人たち、カナダ人の老後の夢はビクトリアで暮らすことだそうです。
2日目も観光をして回り、別れ際ガイドさん(女性)があなたに会わせたい人がいると言い出しました。
バンクーバーってVから始まるんだー。その8
涙が止まった頃、少年がラムネ菓子の容器のような物を窓際に置いて行きました。
子供のイタズラだと思い捨てようと近づくと「ゼー、ゼー!」と真っ青な顔をして150キロのマイケルがその容器を取り中身を吸い込みます。
喘息のクスリだったのです。
危うく人を殺すところでした。
その日も稽古が終わってからパブに行きましたが、雰囲気のわりにリーズナブルな店で、年配の人が多くいました。
退役軍人のパブでした。
マイケルは、昔、軍人だったのです。
マイケルが過食な事の原因がそこに有るのかどうか聞けませんでした。
勿論英語能力の問題も有りますが、Fさんの教えてくれた英会話の基本3か条が「政治、宗教、人種の話はしない。」だったので、ようするに込み入った事は聞かないという風に理解していたからです。
しかし、ある意味命がけで武道を志すマイケルは、新たなアイデンティティを欲しているのだろうと思いました。
もう1つFさんが教えてくれた事が有ります。
ある晩Fさんが「田邊、国際人ってどんな人間だと思う?」と尋ねて来ました。
私は、「世界中を飛び回っている人ですか?」と言うと違うとFさんは答え続けて「旅行で来ているお前やここに住んでいる俺も違う。」じゃあ一体誰ですかと問うと「自分の生まれた所を良く知っている人だ。」と答えました。
「自分の生まれた所を良く知っている人は、一度もその国を出なくても国際人なんだ。」そして「俺は、それで何回も恥をかいたよ。」と言いました。
今も心に刻んでいます。