ドイツ友好姉妹都市「バードクロツィンゲン」
炭酸泉は、非常に貴重な温泉です。
今現在、温泉は10種類に分類できますが、その中でも炭酸泉が
もっとも稀少な泉質なのです。実に全体の1%未満しかありません。
しかも地質と密接な関係な温泉のため、世界中で見ても本当に
限られたエリアでしか湧出しないのです。(なんとアメリカ大陸には
炭酸泉が一本も無いといいます。)
そんな炭酸泉が湧く数少ない国のうち、代表的なのがここ日本と、
そして炭酸泉のメッカ、ドイツです。
そのドイツでも炭酸泉で有名な町、「バードクロツィンゲン」。
私達の竹田市(旧直入町)との交流は、平成元年に始まりました。
以来、多くの町民同士がお互いの町を行き来する親密な交流が今に
続いています。
今回は交流20周年を記念して、多くのバードクロツィンゲン市民の方に
直入町に来て頂きました。
式典の模様です。多くのドイツ人、地元町民で席は埋め尽くされました。
記念講演として、ドイツ大使館の広報部長であられるヨハン・バイサット
さんにお話いただきました。
ヨハンさんは直入町の第2代目の国際交流員だった方です。直入を「第2のふるさとだ」とおっしゃってくださる方で旧知の皆さんとの再会を喜ばれていました。
日本の料理、気に入っていただけたようです。
自慢の前菜
おかげさまで、当館の料理もたくさんの皆様からのお褒めの言葉をいただいております。
今日はここで、本日お出ししました前菜をご紹介させていただきます。
自慢のポイントは、まずその品数です。
前菜だけで、常に10品目以上をお出ししております。
参考までに本日の内容は・・・
海老の旨煮、丸十(さつまいも)蜜煮、公魚(わかさぎ)南蛮、ウコッケイの煮〆玉子、蒟蒻の田舎煮、豆腐田楽、鴨味噌、合鴨のロース蒸し、蒟蒻寿司、
ウナギとピオーネのカボス酢和え、巻き湯葉の含ませ煮、銀杏松葉
となっております。
これらは、ほとんどが地元で調達した食材です。
それをある物は食材の本来の味を活かしそのままに近い形で、ある物は
板場がウデをふるって創作料理として仕上げております。
そしてぜひ注目していただきたいのが器です。
その名も「竹田焼」。この地で生まれた器ですが、これが実に料理を引き立てて
くれる趣のある器です。当館では料理に合わせて別注したこの竹田焼で、ほとんどの料理を提供しております。
前菜も、もちろん季節に合わせ日々変わっておりますが、どの時期にお越しいただいてもきっと皆様にご満足していただけるものと思っております。
第一回川端康成記念講演会
昭和27年、川端康成がこの竹田の地を訪れました。
そして10月28日、つまり57年前の今日、竹田高校で講演会を行っているのです。
それを記念した講演会が竹田高校体育館で行われました。
講師はDNA研究における世界の第一人者「村上和雄」先生。
アメリカ仕込のジョークを交えつつ、分かりやすい表現で生命の神秘DNAについてのお話をしてくださいました。
人間という存在の奇跡、そして人類のこれからの可能性を考えさせられる壮大なテーマの素晴らしい講演会でした。
この、「川端康成が地元で講演を行った同じ場所同じ月日に、現代の各分野の第一線で活躍なされている講師をお招きして講演会を行う」という素晴らしいイベントは、今後も竹田市で続いていくことでしょう。
来年はこの場でも前もってお知らせさせていただきます。