王子のお散歩、後編です。
音無親水公園の谷を出て、王子神社の側面階段を登ります。
由緒のある銀杏は既に殆どが散っておりました。
王子神社でお散歩の無事を祈願
毛塚?
関神社に毛塚があって、床山さん達の寄進。
殆ど消えかかっている蘊蓄板
ご祭神は、「蝉丸公」 「逆髪姫」 「古谷美女」。
王子神社境内の摂社・関神社は、滋賀県大津・逢坂山の「関蝉丸神社」より勧請されたとのこと。 伝説の歌人とされる蝉丸公は盲目皇子で琵琶の名手。 髪の毛が逆立ってしまう病の姉宮である逆髪姫の為に、古谷美女に命じて”かもじ=付け毛のような物”を造ったとか。
もっと早くに知っていたのなら、定期的に参拝して密かな願いを祈願していたのに。。
かつら協会や床山協会などの髪にまつわる業界が支援しているそうです。
もう一度、礼。
王子神社の鳥居前に戻り、
王子稲荷さんにも寄らせていただこうかとも考えたのですが、今回は鳥居を出て左に折れて音無橋を渡り飛鳥山方向へ。 因みに8年前に王子稲荷さんを訪問したときの記事↓
音無橋に埋め込まれたレリーフ。
コントラストを無理矢理上げても判読不能ですが、左上には王子稲荷と彫られており、絵図のようになっているようです。
下を覗く。
画面上から下に流れる石神井川。 そこから仕切られて右に伸びるのが音無親水公園です。
暗渠のように地下に導かれる石神井川の行き先は、JR王子駅をくぐって都電荒川線王子駅横です。 「石神井川飛鳥山すい道」と名板に彫られていました。
更に覗き込むと、そのまま吸い込まれてしまいそうで、ちょっと怖くなった。
橋を渡り終えた左側は飛鳥山公園。
左の坂下に回り込んだ所がJR&都電王子駅になります。
カラフルになった都電ですが、風情のない広告が多くて残念です。 街を走る景観の一部にふさわしい車両デザインであってほしい。
振り返れば音無橋越しに王子神社の杜。
飛鳥山へは行かずに、右方向へ徘徊します。
TOKYOゲストハウスの向こうに見えるレンガ門へ向かいましたが、
ディープな建築物に惹かれてしまいました。
一階は閉鎖状態のようですが、電線と自転車の新しさから、二階部分に住民が居られるようです。 二台あるモダンな自転車から想像するに若人が住んでいるような。。余計な詮索でした。
閑話休題
赤レンガ門には
赤レンガ酒造工場の受付とあり、
そのまま桜並木を進むと醸造試験所跡地公園に出ました。
公園の向こうにはレンガ建の工場(逆光で判別出来ませんが)
門が開いていたのでちょっと入ってみると、
お酒講座なる看板がありました。
レンガ造りの工場内部では何やら稼働している様子。
知っていれば申し込んだのにと、残念。
(12/14も用事があってNG)
何やら曰くのありげな石台座。
なるほど、この界隈は製紙・造幣・醸造など旧大蔵省関連の聖地であったか。 と、勝手に想像。
時計を見れば既にタイムリミットを超えており、G先生地図を案内に都電の飛鳥山駅に駆け込む。
路面電車の車内に張られた一文。
いちいちこういう張り紙が必要になる時代なんで御座いますね。
久しぶりに都電に乗って帰路に着くのでありました。
12/7撮影@王子界隈
確かに、このタイトル「王子お出掛け散歩」は、王子が散歩に行ったと思われても致し方ない表記でしたね。 非計画的散歩は尻切れトンボのようになってしまいました。 修理済み楽器の受け取りに再び来るので、その時には王子稲荷さんとか飛鳥山とかをお散歩する計画を立ててみようかと思います。
前編で触れた「大手町辺りにある博物館」を訪問したときのブログが見つかりました↓