楽器屋さんに用事があって北区の王子へ。
久々にすっきり晴れたのですが、ちょっと寒いかな。
王子は、洋紙発祥の地。
因みに国立印刷局王子工場は直ぐ脇にありますし、飛鳥山を超えた滝野川にも国立印刷局東京工場(旧滝野川工場)があって、紙幣と切手が印刷されているとか。 近くには教科書印刷の東京書籍印刷もあります(今は工場機能ではなく本社機能だけのようです)。 お隣の荒川区尾久も印刷関連の街でした。
渋沢氏はここでも出てくるんですね。
王子の玉子??
なぞの玉子です。。。点一つ違うと「王子」 え、どっち?
楽器屋さんに到着。
息子に依頼されていた笙のオーバーホール。
持ち込み修繕なのですが、見知っている楽器屋さんとはまったく違うイメージのお店です。
和楽器専門のお店、武蔵野楽器さん。 店内撮影させて頂きました。
洋楽器にない和の古典的姿はちょっと見とれてしまいます。
値札が無いなぁと思っていましたが、写真に写っていました。。。
電子楽器と違って、所有する喜びが湧いてきそうです。
帰路、旧大蔵省造幣局王子工場(現国立印刷局王子工場)の横にある「お札と切手の博物館」に寄ってみました。
館内撮影OK(一部製造工程紹介部分はNG)、但し動画はNGだそうです。
そういえば、大手町辺りにある日銀系の博物館もこのような感じですが、あちらは紙幣と手形など。 こちらはもちろん紙幣もありますが、紙幣・切手の印刷製造の技術が主です(印刷局だしね)。
欧州などの紙幣は明るい色が多いようですね。
日本の紙幣は独特の芸術性があります。
一度ルーペで覗いてみてください、本当にスゴイ技はぱっと見では見えないんです。
今、時の国 カタール
切手もさることながら、当時の筆跡に惹かれる。
最近ではオフセットカラー印刷のライトな感じの切手が多くなっていますが、和物の方が良いですね。 偽造防止で発達してきた技法と技術ですが、まともに製造すると額面より高くなりそう。
透かしは、
フットスイッチを押すと、ぱっと現れます。
電子決済が進んできて、このような紙幣技術が廃れてしまわないかと心配です。
因みに普段は現金派ですが、交通とスーパーはプリペイドです。
もともと貴重金属で造られた貨幣から進化してきた紙幣は信用の担保と偽造との戦い。 新参の電子マネーはこれから歴史に揉まれるのでありましょう。
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駅周辺のディープな街を見学し、
再び王子駅に戻ってきました。
写真の右高架がJR、屋根のように見えるのが東北新幹線、新幹線の高架下が都電荒川線王子駅、その左側の堀が石神井川(音無川)です。
このまま帰るのは電車賃が勿体ない。
王子は色々お散歩お楽しみ沢山エリアで、王子神社・王子稲荷・石神井川・飛鳥山公園と博物館や史跡・滝野川に抜けて旧古河庭園で更には。。午後来客予定があるので駅近くをちょっとだけ散歩。
王子駅をくぐり北西エリアへ。
音無親水公園を歩いてみました。 ここは旧石神井川の一部で、渓谷のような石垣が積まれた桜の名所です。 お隣に東京で屈指の歴史的桜スポットである飛鳥山公園がありますが、こちらも人気があります。
谷に降りて歩くことが出来ます。
石神井川(音無川)が流れていた当時もこの石垣だったのでしょうかね。
あっ、石垣に謎の揺らめきが写る。
昨夜の冷たい雨に濡れた石が、渓谷に深く射し込む陽射しで暖められて湯気が立ち登っているのでありました。
ほんの5分程度の間だけ見えた湯気。
きっと幸運な兆しに違いない。
こちらは差し込んだ陽射しで光る砥草。
この光景もほんの僅かな時間だけ。 得した気分。
砥草って、竹のような節があって、引っ張ると簡単に節の部分で切れるんですよね。 子供の頃、近くの寺に生えていた砥草を、プチプチ引っこ抜いた記憶があります。
旧岩槻街道の橋が見えてきました。
右崖上あたりが王子神社のようです。
名残の紅葉。
橋をくぐると、石神井川と区切る高い堤が見えてきます。
堤の向こうは石神井川が地下に入るトンネル入り口があります。
ここで地下に入った石神井川はJR王子駅の下を流れ、先ほどの写真にあるように、都電荒川線王子駅の横に出てきます。
ここで少々休憩。
名残の透け紅葉が綺麗だけど、今日のカメラはお散歩カメラ2号なのでズームもここまで。
休憩後は、ご無沙汰していた王子神社さんにご挨拶参拝することに致しました。
次回に続いてしまったりします。
12/7撮影@王子付近