受験化学の難化 | 大学受験対策のプロ

大学受験対策のプロ

大学受験生を教える講師のブログです。受験に失敗しないための耳より情報や、授業・家庭教師の動向をここで発信しています。

特に、化学や日本史を克服するにはどうすればいいのかを中心に、受験全般の話題も取り扱っています。

これまで多くの受験生が

大学受験の化学に

苦しめられてきました。

 

にも関わらず、

近年(共通テストになってからは)

更に受験化学は難化してしまいました。

 

もはや、一般公立進学校の生徒達は

化学で失敗する生徒が殆どです。

 

化学で躓く原因はいくつか有りますが

それについてはコチラをご覧ください

受験化学の恐ろしさ | 大学受験対策のプロ (ameblo.jp)

 

化学教育の問題点 | 大学受験対策のプロ (ameblo.jp)

 

ところが、

共通テストが始まってからは

共通テストの化学の問題が

大変特殊な形に

変わってしまいました。

 

大前提として大学受験では

難関大を志望するのであれば

共通テストの配点より

二次試験(各大学で受ける試験)

の配点の方が高く設定されており、

問題の内容も二次試験の方が

遥かに難しいのが通常です。

 

そうすると、難関大志望者は

共通テストよりは二次試験を

照準に絞って対策する必要があります。

 

そういう意味では

センター試験の頃は

 

センター試験 → 簡単

二次試験 → 難しい

 

という図式だったので

二次対策を中心にすれば

自ずとセンター試験も解ける

という流れでした。

 

ところが、

近年共通テストに変わってからは

共通テストの難易度が上がってきて

マーク模試では

二次試験並みに難しい問題も

出題されるようになってきました。

 

そして何と言っても厄介なのが、

問題の出題の仕方が

従来型とは違っていて

いろんな単元が混ざった出し方を

してくるようになったという事です。

 

生徒にとっては、単元が混ざるだけで

難易度が一気に上がったように

感じられます。

 

しかし、混ざっている分だけ

聞かれている1つ1つの内容は

二次試験に比べたら

基本的な事しか聞いてこないので、

問題の難易度自体は

実は決して高くないのです。

 

要は、難しくはないけど

とっつきにくい問題、というのが

一番分かりやすい表現かもしれません。

 

ではまずは共通テスト対策から

始めれば良いじゃないか。

 

と思うかもしれませんが、

共通テストを照準にして

対策に時間を費やしてしまうと、

二次レベルの深い内容には

対応出来なくなってしまいます。

 

そして二次試験の問題は

従来型の問題のままなのです。

 

ですから、難関大を目指すならば、

まず従来型の問題で

難易度の高いモノに対応出来るように

仕上げておかないと、

配点は圧倒的に二次試験が大きいので

二次対策を後回しにする事は出来ません。

 

センター試験時代までなら

この二次対策をしただけで

自動的にセンター試験も解けるように

なっていたのですが、

共通テストになってからは

二次力を付けた上で、

さらに共テ対策までしなければ

共通テストの点数が取れない

という状況が生まれてしまいました。

 

しかし、試験の時期は

昔と変わらないので、

簡単に言うと、仕上げるペースを

以前より前倒しにして

仕上げていかないと

共テ対策まで追い付かない

という事になってしまったのです。

 

そもそも、共通テストになる前から

多くの生徒が化学は仕上がらなくて

苦労していたのに、

近年さらに難易度が上がったことで

受験までに化学を仕上げるのが

大変困難になってしまいました。

 

しかし、難関大や医歯薬などでは

理科が絶対2科目必要なので

化学は必須科目であり、

避けて通る事は出来ません。

 

そのため、以前にも増して、

受験で難関大や医歯薬を目指すなら

化学は最短距離で仕上げる必要があります。

 

このような現状からも

化学は最短距離で仕上がるように

導いでくれる先生に習う事が

大変重要になってきます。