化学は、高校生の場合は例年
ほとんどの生徒達が
まともに克服出来ずに終わる
厄介な科目です。
それに加えて、
共通テストに変わって
新傾向になってからは
更に問題が難化してしまったので
今年も恐らく例年以上に
大苦戦が予想されます。
それを受けて、自分も
例年に比べたら更に早いペースで
生徒に教えていかないと、
模擬試験どころか
本番までやられてしまうだろうなと
気を引き締めて対策しています。
化学でなぜ多くの生徒が
大失敗をするかというと、
それは、高２の終わりから高３で習う
無機化学と有機化学で
多くの生徒達が躓くからです。
無機や有機の前に
理論の段階で
躓いている生徒については
もはや高１や高２であっても
化学の克服が急務です。
そういう生徒の場合は
大抵の場合
化学の計算式が作れないせいで
躓いている事が多いです。
高校化学には大きく分けて
３つの分野があります。
それは理論・無機化学・有機化学
の３つです。
高２の後半までは
理論しか学びません。
なので高３になる直前くらいから習う
無機化学と有機化学が
どれくらい大変なのかを
殆どの生徒が分かっていません。
しかも模擬試験で無機や有機が
出題され始めるのが
高３の夏前後からなので
最初のうちは生徒達も
たとえ問題が解けないとしても、
「今は解けなくたって
そのうち解けるようになるだろう」
と思っていて、夏の段階では
全然焦らないんです。
ところが、無機はともかく
有機化学は進めば進むほど
うなぎ上りに難しくなっていくので
最初の時点でも苦戦するようであれば
もはや高３の後半で
克服出来るようになることは
殆どないんです。
そこが、多くの生徒にとって
大きな誤算になっているんです。
実際、秋以降に
化学で青ざめる生徒が
毎年続出します。
ところが、化学というのは
難関大になると必須の科目なので
化学が克服出来なければ
志望校に合格することが
出来ません。
高３が受験で失敗する時、
化学が原因で失敗している人は
結構多いです。
化学を失敗しないようにするために
最も重要な事は、
無機化学と有機化学を
いかに素早く効率よく身に付けられるか
だと思います。
無機と有機に関しては
ハッキリ言って、地道にコツコツ
時間をかけて身に付けていくような
暇はありません。
現実的には
間に合うペースで学ぶとしたら
それは習った直後から問題が
次々に解けるようになるような
ペースで学んでいかないと、
本番には間に合わないでしょう。
そして実際、
私はこれまで何年も受験化学対策を
行ってきましたが、
そういうペースで生徒達に
身に付けさせてきたから
本番に間に合わせることが
出来たのです。
昨年１年間教えた理系の生徒も
高３の春の時点では
全く化学が分からない状態だったのに
受験本番では見事に化学を武器にして
大学に合格しました。
例年、生徒達が「これはヤバい」
と化学で実感し出すのは
10、11月頃です。
その時は共通テストの
2～3ヶ月前です。
その段階で「どうにかして下さい」
と言われても、
それはさすがに難しいです。
ただ、これまでに
10、１１月頃に相談に来た生徒を
受験に間に合わせた事が
何度かありますが、それは
生徒本人の力量がかなり高かったのと、
分かってない単元が、無機と有機の
２分野に限られたからです。
実際その生徒達は
無機と有機を約１ヶ月半で
マスターしました。
勿論、週２～３で習って貰いました。
生徒によっては、学校を休んで
習いに来てくれた生徒もいました。
それくらい、多くの生徒達が
化学に関しては毎年
予想外に苦戦を強いられているのです。
受験化学の何が恐いかと言えば、
それは、高校３年間の中で
高３になってようやく習う無機や有機が
予想を遥かに超えて難しいために
克服が間に合わずに受験が来ること、
だと思います。
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