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ドルフ・ラングレン

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ワールドカップが始まってから、私ポルジーニの身辺に、



「ポルジーニが日本代表の長谷部[主将。17番]に似ている疑惑」



なるものが浮上している。



職場で先輩や同僚に言われ、友人に言われ、更には完全に電話帳の中だけの付き合いになっている人々からもメールをたくさんもらった。



今まで有名人に似ていると言われた事のない、いわば面白くも可笑しくも無い顔をした私が迎えた、初夏のミニバブル。



「そこまで言われるなら」



私は長谷部がどんな男なのか、画面の中の彼を追ってみることにした。






実際に見て、長谷部が私に似ているかどうかはよく分からなかったが、私は長谷部から[黒髪短髪の好漢]という印象を受けた。雰囲気は、ちびまるこちゃんに出てくる大野くんのような感じで、どちらかというとハマジタイプだった私からしてみれば、何とも申し訳ない位のナイスガイだった。


プレースタイルも積極的で、外人相手に怯む様子も無く、かといって偉ぶる訳でもなく、キーパーの川島のようにひたすら吠えまくる訳でもない。しっかりと仕事をするその落ち着いた姿勢から、長谷部の人柄が伝わってきた。



こうなると勝手なもので、こちらから一方的に長谷部を応援せずにはいられなくなる。



「長谷部!やれ!やっちまえ!」




「よし!よし!そのまま切り込んでサイドに繋げ!」



「長谷部!お前は俺に似てるんだから何とかしろ!」



長谷部からしてみればいい迷惑だろうが、こちらから一方的に愛着を持ってしまったのだから仕方ない。


「僕は…僕は長谷部が好きだ(>_<)」


最近、大相撲の賭博問題が世間を騒がせている。昔からこのような問題はあったのだろうし、確かに犯罪なのかもしれないが、私達も大なり小なり博打を打つ事は日常的にあると思う。




「ワールドカップどこが優勝するか賭けない?(^^)」


今の時期なら、どこの職場でもこんな会話がなされてるのは容易に想像できる。多少の金銭、昼飯、あるいはジュースなど、何かを賭けることでスポーツの祭典を違った角度から楽しむ人は大勢いると思う。



日本では競馬や競輪、宝くじ、サッカーくじなどもある。これらも賭博なのだが、国や地方の税収を助ける意味合いもあり、合法として一般に広まっている。石原都知事も、税収をあげるためにカジノ建設案を出したりもしていた。



しかし合法ではないということで、野球賭博に関わった角界の人々は窮地に立たされている。確かに琴光喜は悪いのかもしれないが、根本的に問題なのはそうした賭博の盆を開いた暴力団であり、違法と合法の差別化が国や地方に収入があるかないかだけで分けられている点である。



賭博がダメなら、競馬や競輪も廃止すればいいし、OKにするならカジノを作ればいい。パチンコも本来は換金してはいけない法律のはずが、何故か当たり前のように換金できるのもおかしい。ここには北朝鮮との因果関係があるとされている。





私は琴光喜を責める気はまったくない。ただ打った博打の種類が社会的に認められてなかっただけの話で、自分が懐を痛めただけの事である。











後輩「山本さん、日本対デンマークの試合賭けませんか?」




ポル「いいよ。じゃあ負けた方が明日から一週間、昼飯ゴチな。どっちとりたい?選んでいいよ。」



後輩「日本でお願いします!(^^)」



ポル「じゃあ俺が北欧さんだな。にわかサッカーファンの小僧に北欧の雄の力を思い知らせてやるからな。( ̄ー ̄)」



















負けられない戦いがそこにある。



日本中を敵に回したとしても、私は一週間分の昼飯を勝ち取るためにデンマークを応援する。



本田をつぶせ!川島のシャシャリをねじ伏せろ!岡田はカズに土下座しろ!

\(゜ロ\)(/ロ゜)/










長谷部さん…















あなただけは応援します。m(__)m

祝杯

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「ポルジーニさん、AKBの選挙見ました?いや~前田惜しかったですよね~(>_<)超応援してたんですよ~。」


「俺は選挙見てないけど、AKB好きなのか?」




「はい!マジ大好きなんですよ~。劇場も毎月通ってますから!」




「そ、そうか(^_^;)」






嬉しそうに自身のオタクぶりを語る職場の後輩を前に、まさか私が




[事業仕分けで天下りオヤジ達をバッタバッタと斬り捌く、蓮舫議員のキツい物言いにドギマギし、更にはドラマ・ハガネの女で主演を務める吉瀬美智子のすっぴんにニヤついている]


という確かな事実を伝えるわけにはいかず、適当な相槌でその場を凌いだ。












日本の梅雨入りと同時に、海の向こうの南アフリカでは、ワールドカップが開幕している。










普段のJリーグをテレビで観ることは皆無だが、世界中の強豪が集まるワールドカップのサッカーは、スピード、テクニック共に、素人目に見てもハイレベルである事が一目瞭然で、ついつい画面の前に座ってしまう。外国人選手のルックスはハリウッドスターのようにCOOLで格好よく、そのルックスとは裏腹にプレイスタイルは貪欲に勝利を追い求める情熱に溢れている。


1998年のフランスワールドカップで三浦カズが代表を外されて以来、私はテレビで岡田監督を見ると、どうもイラついて仕方がない。そのイラつきは私が購入した3連複馬券で紐が抜けた時や、あるいは毎日素振りをして臨んだ草野球で、まさかの12打数1安打という壊滅的な成績をおさめた時以上のもので、虫酸が走るとはまさにこの事を言うのだと思う。



別にサッカーファンではないが、いくら戦力として見れないからといって、日本サッカーの発展に絶大な影響を与えたカズをベンチに入れておくことくらい可能だと思ったし、あの時カズの代わりにベンチに入っていた選手の名前を挙げろと言われても、私は誰一人として思い出せない。


しかし計り知れないショックを受けても、それでも恨み言一つ口にせず、四十歳を過ぎた今もなお現役を続けているカズを見ていると、本当に立派だと思うし、素敵な人だとつくづく思う。



「よし。俺もカズを見習って、草野球で凡打を連発してマジ凹みしても、竜君に電話して[もう無理(>_<)]とかグチグチ戯れ言を言うのは止めよう(^^)d」




そう決意して挑んだ昨日の試合。構えを上段に改良した私はなんと、人生初の4の4という成績を残した。



「さすが4番ですね。」



左中間にツーベースを打ったセカンドベース上で、相手のショートに話かけられた。



「いや、たまたまですよ。」


本当はその場でムーンウォークをしたいほどの喜びを抑え、私はつとめて冷静さを装った。



次週は、横田基地で米兵チームとの試合を控えている。










今週も毎日バット振るよ。

チャンコダイニング若、破産。

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GW初日の4月29日の早朝、私は藤沢のとある公園にて職場のBBQに参加していた。


部署は違うのだが普段から話をする先輩2人に誘われ、試しに参加してみる事にした。しかし参加が決定した直後から、過去にそのBBQにて地獄を見たという人々から、絶対に行くべきではないという話を聞かされた。




「ポル君、君を誘ったあの2人は☆酒の風神雷神☆だから、マジで頑張れよ。油断すると本当に終わるからね。」




「ポル、とりあえず朝飯しっかり食って、吐けるように準備しとけよ。あとは…上手く逃げるしかない。」



そんなアドバイスの数々に不安を抱えながらも、私はBBQの会場に向かった。



会場に到着し、年齢の若い私達はシートを敷き、飲み物を冷やし、炭火を温め準備に勤しんでいた。すると、風神先輩がやってきて、煙草をくわえて笑顔で近づいてきた。




「ポル、今日は宜しくな!(^^ゞしっかり楽しんでいけよ!」




4人の子供を抱え、民主党が掲げる☆子供手当の支給☆に人生をかけている風神先輩は、海でもないのになぜか海パンを着用し、機嫌良く若手みんなに声をかけている。しかし、その直後に、一発目の試練が私を襲う。






風神「ポルー、灰皿無いから持ってきてー(^^ゞ」




返事をして、キョロキョロと灰皿を探しても、それらしき物体はどこにもない。すると再び、風神先輩が私に声をかけてきた。



風神「ポル、灰皿は探すものじゃなくて作るものだよ(^^)vとりあえずビール空けて!」





そういうことか。きたな…。(-_-;)





私は一息にヱビスを飲み干し、風神先輩の前に空き缶を差し出した。しかし試練は続く。



風神「ポル、全部飲んだら火が消せないから、もう一本(^^)v次はちゃんと残せよ!」



私は再びクーラーボックスからヱビスを取りだし、中身を少し残して風神先輩に差し出した。しかし、試練は続く。




風神「サンキュー!あっ、ポルついでだからさ、今日はあと10人来るからあと2つ灰皿作って(^^ゞあとヱビスが少ないと雷神が怒るから、チューハイとハイボールいっとこうか!」



朝イチの空きっ腹に4連一気という試練を乗り越え、私はようやく落ち着きを取り戻した。普段から晩酌をしない私にとって、このペースは明らかにキツい。私はいつでも吐けるように、少しずつ食べ物を口にして周りの様子を探っていた。




しばらく小康状態が続いたあと、雷神先輩が到着した。改めて乾杯となるのだが、そのあと狙われるのは初参加の私である。雷神先輩は風神先輩よりも格上なので、ますます逆らえない。



「よぉ~ポルジーニ。今日はお前のために八海山と越乃寒梅をスタンバってるからな。泣くんじゃねーぞ。」





そこから私は、風神雷神を相手に日本酒地獄をさ迷う事になった。酒の辛さだけではなく、雷神先輩は肉にやたら辛いモノを練り込んで私に勧めてきたり、ワサビ入りの焼きそばなど、食事の面でもプレスをかけてくる。朦朧とする意識の中で、私は風神先輩を潰しにかかるために、日本酒と焼酎とポカリをチャンポンさせたものを後輩に作らせ、一気に飲ませることに成功。風神先輩は吐いた後にぶっ倒れた。



「拝啓、山口鉄也さま。貴方が越智投手とともに、巨人の風神雷神として他球団を震撼させ、ファンの歓声を浴びている今日この頃ですが、私は職場の風神雷神を相手に酒の死闘を繰り広げています。かなり残念な私ですが、頑張ります。」





風神先輩を潰したあと、私も意識を失った。













それから2日後、品川のグラウンドで私は草野球に望んだ。




ヒット、ショートゴロで迎えた第三打席、



「このバッターショートいくよ!」



という舐めた相手捕手の発言にイラついた私は、初球をひっぱたいてレフトにホームランを放った。そしてランナーを2人おいた第四打席、私は、生涯最高の当たりで左中間にホームランを放った。人生初の2打席連続ホームラン。






「僕には…僕には草野球と万券炸裂しかないんだっ!」





5月9日の強化試合に向け、今日もバットを振る。






酒は…


















当分いらない(-_-;)