2024年から書き始めて
まだ終わってない話!笑
の続きです~
第18話
浮かれていた自分が恥ずかしい
約束の2週間で
1文字も原稿を書けず
角川のS木さんに
怒られると思っていたら
(第17話参照)
笑顔のS木さんに
「前回の話は全部忘れて」
と言われ
ビックリ
「忘れるというのは、どういう…?」
意味が分からず
思わず聞き返しました。
これはもしかして
私は見限られてクビ??
出版の話が
なくなるってこと!?
「いえ、ベティコさんが2週間で何も書けなかったのは私のせいです。
深く記憶をたどってこれまで出してないエピソードを書けとか、私が色々言いすぎたために混乱しましたよね。
ベティコさんは初めての出版なのに、高いレベルを要求してしまいました。申し訳ないです。」
そんな…
全部私が悪いんです!
(だって漫画読んでたもん)
怒られるとばかり
思っていたのに
謝られてしまって
申し訳ない気持ちで
いっぱいになりました。
S木さんは
さらに予想外なことを
言いました。
「とりあえず、何でもいいので書いてください。これまでに書いたとか書いてないとか気にせず、好きなように書いてください。」
何でもいい…?
好きなように…?
え…
前回の話と
あまりに違いすぎて
戸惑っていると
「本当に何でもいいですからたくさん書いてください。そうですね…とりあえず10万字。そこから使えそうなところを探していきましょう。
その10万字はおそらくほとんど使えないので、さらに何倍か書いていただくかもしれませんが、まず元になる文章がないと何も進まないのでね。」
10万字…??
あのころ
私の普段のブログは
1記事あたり
1000文字程度でした。
つまり10万字って
ブログ記事100日分。
それだけ書いても
ほとんどが
使えない見込みで
その何倍か書く…?
仮に3倍だとしたら
1年分のブログを?
一気に書くってこと?
気が遠くなりました。
ああ、本を書くって…
生半可なことじゃないんだ。
甘く考えていた自分。
浮かれていた自分が
恥ずかしくなりました。
最初の頃
S木さんに言われた
本を一冊書くって
相当な気力が
必要になるので。
という言葉が
思い出されました。
あの時は
「はい書けます♪」
「頑張ります♪」と
能天気に言った気がする。
今は原稿がゼロの状態ですから、当初の予定だった夏の出版はもう無理です。秋を目指してスケジュールを組みなおします。
シゴデキのS木さんは
そう言いました。
思えば
突然クリスマスに
メールが届き、
年明け早々に
角川本社に行って
1月下旬に
出版が決定しました。
原稿を書き始めてすぐ
2月のバレンタインで
身バレし
ブログに
何を書いていいかすら
分からなくなって
最初に書いた
2万字は全ボツ。
その後2週間
全く何も書けないまま
原稿は真っ白で
気付けば
もう3月の後半でした。
ベティコさんが書かないと本は出ませんよ?
S木さんにそう言われ
胸がぎゅっとしました。
そう。
「私の本が出る」
のではなく
「私が本を出す」
のです。
時期が来たら
勝手に出るわけじゃない。
私が書かないかぎり
本は出ないのです。
書けるだろうか…
もう不安しか
ありませんでした。
そしてふと
心に浮かんだのは
「出版の話が
なくなればいいのに」
ということ。
今日S木さんに
クビを宣告された方が
楽だったかも…
そんな気持ちすら
湧いてきました。
しかも腹黒ベティコは
自分で決める勇気がなく
やめるなら
「誰かのせい」が
いいと思いました。
誰かいないかな。
出版を止めてくれる人。
ヘタレな私は
「10万字×数倍書く」
という現実を
受け入れられませんでした。
そうだ…
あの人なら言うかも…
「出版なんてやめな」と。
そうすれば私は
仕方なく
やめられるんじゃない?
「私のせいじゃない」
「やめろと言われたから」
そうやって
自分を守りながら
やめられるんじゃない?
もう全部。
来週会うあの人の
せいにして
出版をやめたい。
第19話に続く
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10万字書くハードルは
全然低いよね
この話は
2017年の年末から
2018年の前半の
出来事なんですけど
2025年の今振り返ると
たった7年で
まるで別世界ですね。
今年は
AIの勉強も
していかないとな…
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