今回のお散歩フィルム一眼は、オリンパスOM-3Ti
ぶらり出かけたのは、横須賀と江の島です
OM-3Tiは、1985年に発売されたOM-3が不人気に終わり、わずか3年で製造中止になったあと、その武骨な完全機械式マニュアル・スペックの人気復活と極端に少ない流通台数により中古市場で価格が高騰したのを受けて、オリンパスが1994年にチタン合金の新ボディを採用して復刻生産したという珍しい生い立ちを持つカメラです
こうして生まれ、2002年に製造が終了したOM-3Tiは、今でも中古市場で状態の良い個体だと、発売時の定価¥175,000より高く取引されるのが普通です
私のフィルム一眼レフ・コレクションの最後のパズルのピースとして、暇さえあればヤフオクやメルカリを物色することかれこれ10年
とうとう意を決して初めて参戦したヤフオクで、4月29日に落札しました
自分にとって「もうこれが限界」という指値を入れつつ、でもそんな安値じゃ絶対落とせないだろうと諦めた瞬間の落札連絡のメールでした
中古カメラにも新品同様の美観を求める私にとって満足の行くOM-3Tiは 最低でも 20万円が相場です
それを投げやり半分に安く落札してしまった後悔と不安とともに待つこと2日…
そして届いたOM-3Tiの外観は意外にも驚くほど新品に近く、各部の操作は軽快にして堅牢な高級感でした
これはラッキー!
あとは試し撮りで写真の出来を確認するだけ
そして、それが実はいちばん怖い瞬間です
で、手持ちの40mmレンズを装着して飛び乗った京浜急行でまず向かったのは横須賀です
私にとって、OM-3Tiで撮った写真の第一号がこの横須賀中央駅
現像するまで不安でしたが、衝撃的に美しく撮れていると思います(自分で言うか!)
駅前のオブジェは少し露出オーバーですが、これはまだこのカメラに慣れていない私の腕の問題
むかし来た道を三笠公園に向かって歩きます
今回なぜ横須賀かというと、ちょうど40年前、新婚で住んだ横浜市金沢区から夜な夜な当時流行ったプールバーとかによく出かけた「隣り町」の懐かしさから…
東郷平八郎閣下、(本日は)天気晴朗ニシテ波モナク穏ヤカ…です、笑
この細身の大砲たちが、バルチック艦隊を打ち破ったんですね
戦艦みかさ艦内で、企画展でなく常設で285隻もの軍艦模型を見られるなんて!
今度、時間をとってじっくり見学に来よう
で、売店で図鑑だけ買っちゃいました!
戦艦や空母は昔から好きでいろいろ調べたけど、巡洋艦とか駆逐艦は、その役割やスペックに疎いです
次回来るまでに勉強しておこう
こうして戦艦みかさをまた近いうちに再訪する目的をゲットして、このあと、どぶ板通りへ向かいました
米軍基地の兵隊さんもランチタイム
ここだけ見ると、品川ナンバーが違和感なほど、そのままアメリカです
地元住人の白人さんが普通に街を行く横須賀
久々の どぶ板通りは昔のワチャワチャ感が薄れ、お行儀の良い観光地という感じになっていました
立ち寄った商店のオジサンにそんな話をすると、そりゃあ、どぶ板は平日の昼じゃなく、金曜の夜に来ないとおもしろくないよ!
そりゃ、そうだ
そういえば昔、二人でうろちょろしたのも夜だった
横須賀といえば、その名を取ったスカジャン
終戦直後に龍とか虎を刺繍したジャンパーを職人に作らせて、米兵が帰国のお土産にしたのが発祥だとか
そんなスカジャン屋さんは、あっちこっちで昼でもやっています
そんなひとつ「FUJI」に入ってみると、スカジャンのほか、いかにも米軍払い下げっぽいシャツやパンツ、キャップ、バックパックにスタッフバッグと、わくわくするアイテムがいっぱいでした
終活に突入した爺さんは、こういうときの衝動買いに注意が必要
よくよく考えて、ちょうど更新期に入った必需品として、Tシャツを2枚買いました
店員さんによると、Tシャツそのものは軍需品ではないけれど、プリントは本物の迷彩パターンだそうです
私にとって、それは価値あり
ついでと言っては何だけど、家のミニバンの後部ドアに最近目立ち始めた小さな凹みやキズを隠すためのステッカーも買いました
アメリカ製だから英語の意味は大丈夫(私は海兵隊員じゃないけど、まぁいいか…)
日本製だと、ときどき信じられない英語の表記があるから要注意です
どぶ板通りを離れ、JR横須賀駅へ向かう途中、国道16号にあった中古車ディーラー
アメリカ人向けに英語、しかも価格は米ドル表記!
横須賀駅は港に近く、ヴェルニー公園から日本最古級のドックが見えます
今回撮影した36枚のうち、このカットだけ右下隅に光漏れがありました
モルト交換が必要か? たまたまか?
ドックをスマホで望遠撮影すると、自衛隊の潜水艦が2隻停泊していました
ヴェルニー公園は、バラが満開
フィルム写真の良し悪しは、本来、カメラでなくフィルムの種類で語られるものですが、それにしてもOM-3Tiの描写力(露光性能?)は美しいです
公園には、戦艦陸奥の41cm砲身も展示されています
1970年に岩国沖の海中から陸揚げされたこの主砲は射程30km
ここ横須賀から撃てば、ちょうど羽田空港まで届くと書いてありました
街中の京急・横須賀中央駅に比べると、ひっそりかわいいJR横須賀駅
横須賀から先、久里浜方面はなんと単線です
横須賀線から次はどこで写真を撮ろうかと思えば、行先は自然と鎌倉乗換えの江ノ電ということになります
なんと、ONE PIECE仕様のラッピングも走っていました
ONE PIECEに全く思い入れのない(…というか、全く知らない)私には何の感慨もないですが、インバウンド含む若者は、これにテンションが上がるのでしょう
お決まりの国道沿いのアジアン・カフェで、たまたま通った三輪車と江の島をゲット
ちなみに、これは同じ場所からスマホで
デジカメは、良くも悪くもディテールが見え過ぎちゃうみたいです
この日は、生シラスのフォーをいただきました
食後は、新田義貞ゆかりの稲村ケ崎を散歩します
一瞬の波しぶきを反射的に撮ったカット
ちゃんと撮れているか、その場でわからないフィルム写真のもどかしさを久しぶりに味わいました
砂に文字を書いて、まるで演出のような仕草を見せてくれたカップルさん
謎のオブジェの置き土産もありました
こっちはスマホで
ずっと見えていた江ノ島
平日の静かな湘南の午後でした
ネット・オークションで、生まれて初めて大枚をはたいた OM-3Tiは、結果的にとても価値ある逸品でした
出品者さんに感謝です(おわり)

































































































































































































