今年も箱根で、あじさい電車が走り始めました
あじさい求めて、ぶらり散歩する今回のフィルム一眼は、ニコン F3
Eye Levelファインダー付きボディに装着するレンズは Ai Nikkor 35mm F1.4
人の目の自然な画角に近く、暗さに強い高性能レンズです
沿線はすでに、あじさいがほぼ満開
7月初めまで咲いているそうです
まず目指すのは、4年前に線路脇に咲き乱れるあじさいを狙った大平台
先端が行止りのスイッチバック駅です
登山電車は3つのスイッチバックを経て、箱根湯本から強羅まで約450mの標高を登ります
大平台のホームにも、あじさい
ちょっと露出オーバー
文字どおり白飛びしちゃった
さて大平台で目指す撮影スポットは、スイッチバックする2本の線路に挟まれた、あじさいの密集地
そしたら何と! その絶好スポットは、いつの間にか立入禁止になっていた!
かつては警備員に守られて撮影できたのに…(2022年6月)
それにしても、この登山電車の急こう配、半端ないですね
でも電車すれすれに三脚が林立するこの状況は、鉄道会社としてさすがに放置できなかったか(2022年6月)
このアングルがもう撮れないなんて、とても残念です(2022年6月)
↓ちなみに4年前のこの日の夜、線路際ぎりぎりで撮った動画がこれです
(169) 雨の夜の箱根登山鉄道 紫陽花ライトアップ② - YouTube
ここが立入禁止なら長居は無用
とっとと次の目的地へ移動します
電車の待ち時間
この写真もあじさいが白飛び
でも一発勝負のフィルム写真ではこれが私の実力なので、敢えてデジタル補正はしません
次に向かったのは、大平台から小田原方向に一駅の塔ノ沢
トンネルに挟まれたわずかなスペースに佇む箱庭のような趣きが昔から好きです
ここにも、あじさいがいっぱい
鉢植えも参加して、車窓からの眺めを彩っています
ここ塔ノ沢駅は、ホームの一角に銭洗弁財天が鎮座しているのが大きな特徴です
電車に向かって ガォ~!!
そして今回の新たな発見は…
駅の出口へ向かう階段の脇から始まる細い山道です
そこには、手書きの小さな木札で「あみだ寺→」の表示
こんな山奥にお寺? しかも歩いていくの?
めっちゃ興味が湧いて、行ってみることにします
10分ほど歩くと、だんだん参道らしくなってきて…
そして忽然と現れた山門
上り坂はさらに続きます
途中、お地蔵さんや明王さまが出迎え…
この色合い、風合いが、とってもフィルムっぽいです
ところどころ苔むした古い墓石も点在し、中には享保や寛永と彫られたものがありました
凛と立つ八頭身はいつのころから
行き着いたのは、古刹という感じのお寺です
お賽銭投げて、家族の健康と世界平和を願い、その辺を散策しようかなと思っていたら、堂内からご住職が声を掛けてきました
「よかったら、お茶一杯のんで琵琶を聞いていきませんか?」
なんでもそのご住職、御年83才は、全国大会に出るほどの琵琶の名手で、檀家さんのほか、私のような一元さんにも聞かせてくれるんだそうです
琵琶って生で一度も聞いたことがなかったので、これは良い機会だと、すでに本堂で待っていた千葉から来たというご夫婦の横に座らせてもらいました
すると、おもむろに「諸行無常」の演奏が始まります
演奏は歌がメインで、その切れ目に合いの手のように鳴り響く琵琶もすごかったけど、ご住職の張りと艶のある声量には圧倒されました
演奏のあと、ご住職のお名前を訊いたところ、筆で「一期一会」の文字とともに丁寧に書いてくださいました
期せずして箱根の山寺、期せずして琵琶の生演奏
何か、とても得したような、幸せな気分です
帰りは来た道を下りました
すると行きの登りで見落としていた茶屋? の看板と分岐が…
着いた先には、おぉ!
店の名は「杣の栖」(そまのすみか)
茶屋というより、森の中の食事処でした
食べるのが惜しいような屋外の天ざる映えです
かつての人気スポットが立入禁止になっていたお陰で偶然 巡り合えた、山寺と、琵琶僧侶と、杣の栖の天ざる
この日 最後のあじさいをしっかり撮り切って帰路につきました
登山電車の最近の話題のひとつは、1919年生まれの最古参車両の引退発表
この日、会えるかなぁと期待しましたが、どうも休養日だったようです
(おわり)

































































































































































































