No.330 鬼太郎列車で妖怪ざんまい | D菩薩の仕事いろいろ趣味いろいろ

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夕方の伯耆大山をバックに行く車歴40年超の特急やくも。

正月以来、約5ヶ月ぶりの山陰の旅は、あと2週間で引退する最後の国鉄特急車両の撮影です。

 

JALのマイルで岡山へ飛び、レンタカーで北上。幸運にも晴れてくれた大山をバックに夕方の順光で撮影し、初日のホテルのある米子に着きました。ホテルにチェックインして、まだ5時半。晩メシまでにどっか行くとこないかなぁ…?

 

 

そうだ、前から行ってみたかった水木しげる所縁の境港へ妖怪列車に乗って行こう!(これはむかし米子駅ホームで撮った写真)

 

 

午後6時でこんなに明るい5月の米子駅。

 

 

境港行きの妖怪列車は、駅のはずれの「0番線」から出発します。ここ米子は「ねずみ男駅」?

 

 

お、鬼太郎列車だ!

 

 

車内トイレの壁にも鬼太郎の肖像画。

 

 

昔ながらの懐かしいボックスシートにも鬼太郎の図柄が溢れます。

 

 

天井にも鬼太郎。よく見ると、いったんもめん、目玉おやじとの絡みの図です。

 

 

"鬼太郎"を通り抜けて隣りの車両へ移ります。

 

 

なんと、こっちはねずみ男列車。

 

 

ロングシートにも…

 

 

ボックスシートにも…

 

 

天井にも、ねずみ男。

 

 

ちなみにこれが外観です。

 

 

米子から境港まで15駅。車内のアナウンスは鬼太郎と目玉おやじの声で案内。鬼太郎の暗~い声で駅名を、そのあと目玉おやじの元気な声で各駅に付けられた妖怪の愛称が流れます。

 

 

「こなきじじい」が愛称の余子(あまりこ)駅だと、こんな感じです ↓

 

 

 

これ、ほとんど遊園地のアトラクションのノリです。観光客には良いけれど、毎日これを聞かされる通勤客にはどうなんだろ?

 

 

米子から50分。ワンマン列車は、もうすぐ終点です。

 

 

境港は小さな末端駅。愛称は「鬼太郎」駅です。

 

 

駅前ロータリーの街灯は1個1個が目玉おやじ! ほぉ、考えたもんですね。

 

 

駅から街へ、妖怪たちの盛大な歓迎を受けます。

 

 

駅ビルは、みなとさかい交流館といい、観光案内所のほか、隠岐汽船の乗り場や入浴施設、回転すしなどがあるようです。(この日は既に閉館済み)

この巨大壁画はすごい。タオルに欲しいかも(Tシャツには要りません、笑)。

 

 

駅前には執筆中の水木しげる先生のオブジェ。実物大のねずみ男もいます(意外と小柄、笑)

 

 

境港駅に着いた鬼太郎・ねずみ男列車の車内から水木先生像までをノーカットの動画で ↓

 

 

交流館(=駅)のすぐ前が港です。

 

 

ちょうど夕陽が良い感じ。

 

 

夕暮れの静かな時間に人の気配は無いですが、漁港として商港として境港は日本海の重要港湾だそうです。

 

 

お、あれはもしかして、海保の巡視船?

 

 

…そのようです。その名は「おき」。ここが母港でしょうか?

中国船の領海侵犯のニュースとかで見るけれど、本物は初めてです。

 

 

この町は、交番にも鬼太郎。

 

 

駅前に戻ってきました。ロータリーの一角から約800mの水木しげるロードが始まります。私がいちばん好きな水木キャラクターの悪魔くんとファウスト博士。子どもの頃は難解すぎたけど、大人になって楽しめた。

 

今回は時間がないので「ロード」はパスして、20分ほどの滞在で米子へ戻ります。

 

 

妖怪列車には、鬼太郎、ねずみ男、目玉おやじ、ねこ娘、こなきじじい、砂かけ婆と、なんと6種類もある(あった?)ようです。

6両、全部見たかったなぁ…。

 

 

子どものころから大好きだったキャラクターたちを、ここまで振り切ってフィーチャーしてくれたら大満足。

何ごとも中途半端はいけません。恥ずかしがらずに振り切らないと。

 

 

米子への帰りは、ねずみ男車両に乗車。途中から遅い部活帰りの高校生たちで満席になりますが、私のいるボックスには最後まで誰も座りに来ません。

田舎の高校生にとって、白昼に新宿で職質を受けるような風貌のオッサンはやはり怖いのでしょうか?

 

 

20:03、米子に帰着。往復2時間ぴったりのトンボ返りは、思い出に残る充実の暇つぶしでした。

 

 

鬼太郎では、この2人がいちばん好きなキャラです。

 

 

でもやっぱ、コイツの完全脱力 & おとぼけ抜け感も捨てがたい…。

 

特にこの歳になってみると、妙に魅かれる世界観です。笑

 

 

境線の鬼太郎列車は、車両も駅も空気までもが妖怪ざんまい。

昭和も昭和、一気に40年代までワープしそうなスイッチがどこかで入ってしまったような気がします。笑

(おわり)