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近江大橋最速伝説

クロス→ロード→TTと、自転車にハマった大学生の備忘録
社会人になったから近江大橋にはもういないよ!

☆正規品☆」という枠などどうでも良くなった僕。
中華カーボン入手のメッカ(?)であるAliexpressを物色し始めた。


Aliexpressというのは、今アメリカに上場して話題になっている、
B to BのオンラインマーケットであるAlibabaのB to C版的存在である。

楽天市場がもっとフリーダム(色々な意味で)になった感じ。



Aliexpressにはとにかく怪しい品が格安で並んでいる。

どっかで見たことあるような造形のフレーム。

カラーリング・ジオメトリまで完璧コピーくさいフレーム。

なんかフォントがおかしい気がするステムやハンドルなど…




最近ではヤフオクに転売するバカが増えている気がするけれど、
たいてい「輸入品」とか「オリジナル品」とか詐欺臭い説明が書かれている。。

アレに入札している人は全員が全員マガイモノだと理解しているんだろうか…?



「シナレロ」はその中でも代表的な品だ。 扱うセラーも多い。

かなりの数が出回っているシロモノではあるが、
セラーごとに質なんかも結構違うので、当たりとなる売り手を探さねばならない。


僕は評価の一番高いセラーに「PINARELLO」の「Dogma」の注文を出した。



さすが「Dogma」を買っただけあって、中国のくせに配送がなかなか早い。
評価の高いセラーだけあって送料込みなのに、EMS(国際スピード郵便)で送ってくれた。


届く。

イヤァ コレハダマサレチャッタナァ…(ヽ´ω`)

イヤ、ホンモノト思ッテ買ッタンデスケドネー。
決シテ確信犯ジャナイッスヨー。
マサカノ結果デ、ニセモノダッタダケアルヨー ( ´ー`)ホヒィー…




「チャイナリスク」なんて題だが、
僕の場合はセラーが対応してくれたので恵まれた方だった(?)
(「ちゃんと対応してくれたら評価も考えるけど?」っていう交換条件は提示したけど)


送られてきたフォークに玉押しを打ち込む作業が必要なのだが、
僕のシナレロの場合はコラム部分がやたら太く、削らないと入らなさそうだった。


だけれどシナレロのコラムは削ることが厳禁とされている。

「走ってたら爆発した」は見たこと無いが、
「削ったら折れた」は某掲示板でよく見る事例。


セラーと戦うしかない。


ぼく「コラム太いからもう1本送ってよ」

セラ「削れば問題ないアルヨー」

ぼく「削った人のフォーク折れてるんだけど」

セラ「折れたら交換するヨー 2年保証付いてるからネー」

ぼく「ケガは補償しないじゃん」

5回位の問答

セラ「…ワカタヨー」



というわけで新たなフォークを手に入れることが出来たのだった。

でもやたらあっちも粘るのでめんどくさい。
対応してくれる分 かなり幸運だったとは思うけれども。
「カーボンフレームが欲しい」とは言っても、アレは高い。
そもそも僕は何を求めているのか(ヽ´ω`)


メリダに悶々した理由は、
・意外と速くない←エンジンの問題
・そんな軽くない←言うほど重くはない
・カラーリングが地味でアレ←105に釣られてデザイン度外視で買ったから

という、単なる僕の勝手によるものばっかりだった。
(ごめんよメリダ…)


この不満の解決策は
・意外と速くない→カーボンフレームだ!というプラシーボで解決
・そんな軽くない→これはまぁ…軽くなるでしょう。
・カラーリング云々→これもまぁ…



でも最初に言ったように、ショボいカラーリングと大して軽くないエントリーグレードのカーボンでも割といい値段がする。

当時ヤフオクで1番安かったのがガノーのヤツで8万くらいだったと思うけど、
なんとなくブランド的に好みじゃなかったし、細身のフレームでカラーもアレだった。



そんな時に見つけたのが、玄米黒酢氏のブログである。
http://ameblo.jp/genmai-kurozu/


この方は「中華カーボン」と呼ばれる、中華圏で生産されているどこかで見たことあるようなデザインのフレームで自転車を組み、乗られている方なのだがコレがカッコいい。
(最近は中華カーボンといえど、ちゃんとオリジナルで開発しているとこも増えてきた。
というかコピーばかりでオリジナリティが無い会社は淘汰されつつある感)


氏の乗られている型はいわゆる「シナレロ」と呼ばれる、
PINARELLO・Dogmaに「よく似た」フレームである。



「中華カーボン」というと、爆発しそうだし、爆発はしなくとも破断はしそうなイメージだった。

でもたとえ正規品であっても今やほとんどが中華圏生産だし、カーボンは「型に嵌めて焼く」だけなので、むしろ溶接技術が必要な金属フレームよりも安心な気もする。
ピナレロは特に生産を中華圏に依存していて、むしろ正規品が折れた報告のほうがよく聞く。
(母数が違うけどね)



オマケにアホみたいに安かった。
レートは失念したけど確か送料込みで6万くらいだったと思う。

というわけで「正規品プライド」なんかどっかに行った僕は、中華市場で品定めをするのだった。
結局、ロードを手に入れたのは2013年の7月だったと思う。
大学の試験期間なのに色々イジったり走ってた記憶。



買ったのはメリダのRoad Lite890。
ヤフオクで「ホイールとスプロケのみご用意下さい」みたいな出品のされ方をしていた。

6月にカンパニョーロのホイール・ゾンダを購入して、
ビアンキちゃんの高速化を図っていた僕にはちょうどいい売り方。

何より本来この自転車はコンポーネントがティアグラなのだけれど、
前オーナーは自転車屋だったらしく、個人的な趣味(?)で105に載せかえられていたのが魅力だった。




ロードに乗り換えてどうなったかといえば、
はっきり言ってそこまで感動はしなかったと思う。


最初に乗った時の記憶が無い。
おそらくカメさんにゾンダを履かせた時のほうが感動したんじゃないか。


確かに高速巡航性能は良いとは思った。
国道1号線の車道をひたすら原チャより速く走った。


でも最高速が変わったか?と言えば、
多分ゾンダ装備のカメさんと大して変わらないだろう。


そう。僕にとって速いとは、すなわち「最高速がどんだけ出るか」ということ。
ロングライド?ヒルクライム?なにそれ美味s(ry なのだ。



自転車自体は別に悪くなかった。
ヘッドチューブが長くて、慣れない僕でも快適に走れたし、
溶接痕も塗装も綺麗で、流石SPECIALIZEDの親会社!とか思ったもんである。


でもアホな僕はさらにいい自転車を求めた。
「軽くて硬いフレームなら…?」


そう 次は「カーボン欲しい病」。
剛性云々なぞどうでも良かったし、頭のどこにもない僕には軽さが正義だった。





結局このメリダさんは手放すことになるのだが、
売ったのは今年2014年の5月くらい。

なんだかんだ悶々しながらも、色々イジって楽しませてもらった。


次のオーナーは自転車未経験のアラブ系の人だったけれど、
優しいジオメトリのメリダさんならきっと乗りやすいことだろう。



何故か手に入れた時よりも高く売れたのは嬉しい誤算。
この売却益で僕は新たなカーボンフレームを手に入れることになる。


「クロスを買った人は1ヶ月でロードが欲しくなる」

自転車乗りの間では有名なこの一文。



「ママチャリに比べて手間がかかって、
取り回しも面倒なクロスバイクに乗ることが嫌になる」


というルートに進まなければ、多くの人がこの通りになるはず。

もしこのルートに進めば、愛車はヤフオクでやたら高めに出品されるか、野ざらしにするのもアレなので場所をとるインテリアになる。



カメさんは通学用として活躍しているのでそんなことにはならなかった僕は、
幸運にも(?)ロード欲しい病にかかった。


ロードが欲しくなる理由は「法則」だけではない。



僕がカメさんを買ったのと同時期に友人がロードを購入し、
一緒に走るとギア比の差で着いて行くのがつらいのも大きな要因。
 



彼が買ったのはRaleighのAirLite300というアルミロード。
ロードとMTBコンポの差もあったが、彼のラレーさんには飛び道具が…。



「海外通販のWiggleで安かったから、頑張って買ったやで~」
と塾講師のバイト代で買ってきたのは、超ド級ディープホイール。

カンパニョーロのバレットウルトラ CULT 105mmだった。




「ディープだから速くなるわけじゃない」とは言うが、
アレはそんなもんじゃない。 

完成車に付いているホイールから変えたんだから、
本当にバカっ速になる。





直線番長に置いてけぼりにされるカメさんと僕。
別にエンジンを鍛えるわけでもなく、ロードを物色し始めた。
偶然飛び込んできたチャンスで大して考えもせずに選んだ最初の1台。

それはビアンキのカメレオンテ3 2012年モデル。



在庫処分セールだけあって残っているサイズは偏っていた。

僕が選んだのも55cmと、身長172cmにしてはかなり大きめ。

コンポの構成やら乗り味やらは当時まったく興味は無く、

「ローマのカクカクしたフレームデザインよりも、
カメレオンテの曲線美を感じるデザインが良い」

という理由だけで選んだ。


後々の事を考えればロードコンポ搭載のローマの方が良かった感


僕はカメさん(カメレオンテ3だから)購入後、半年ごとに新たな自転車を買ってきた。
そしてその度に売ってきた。



けれどもカメさんはまだここにいる。

それがカメさんがいかに使い勝手が良いかという証明(キリリッ



いまやフレームとコンポーネント以外はフル交換されているカメさん。

そろそろそのおしゃれな曲線に似合う、

ちょっと良いコンポに載せ替えてみたいな…なんて。
普通の人は何週、何ヶ月の迷うであろう車種選定。
決して安い買い物じゃないし、当然でしょう。


そんな中 僕があまり迷わなかったのは姉の影響でした。

我が姉は「弱虫ペダル」連載初期からの読者で、我が家で最初にスポーツ車を買った人です。

本人曰く、
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれは 友達がロードを買いに行くのについていったと
思ったら いつのまにか自分がミニベロを買っていた』

な… 何を言っているのか わからry


だそうで。

そう ヤツはジョジョラー。



なぜか突然我が家にビアンキのMinivelo8が来たのでした。


当時大学1年でちょうど夏の帰省をしていた僕は、ウキウキの姉様にビアンキのオシャンティー・かわいさを語られた記憶があります。

そして僕の中に「ビアンキ=なんかすごい」の図式が…。



そんな記憶が残った状態で、さて買うぞとなった2012年末。
僕自身、買うにあたって色々調べた中で、

・チェレステ←さわやかかわいい
・エンブレムのカッコよさ←大正製薬の比じゃない鷲(???)
・フレームの造形←曲線美があるフレームが好き

など、自分の中で惹かれるものがあり、
メーカーはビアンキで内定。


ちょうど年末。
色々なセールが出るシーズン。


偶然国内の小売店の通販サイトで見つけたビアンキセール。
クロスバイクの主力車種であるローマとカメレオンテの価格が凄いことに。


結局、ローマとカメレオンテのどっちにするか、
その中でもグレードはどれにするかくらいは迷ったものの、
20分そこらで注文(ポチー。


年末年始にも関わらず2日かそこらで到着。
日本の輸送事情に感謝しながら、初めてママチャリ以外の自転車を受け取りました。


僕が自転車を買うことになるきっかけは2つくらいありまして…


1つはNAVARのアイマス痛チャリまとめ記事だったと思います。
http://matome.naver.jp/odai/2134123030256512901



ここに載っていた、痛チャリ界では有名らしいOrbeaのOrduにすっかり魅せられました。
グラフィックはともかく、本気過ぎる装備は無知だった私にも格好良く見えたのです。


そして2つ目はこちらも有名ドコロ、Martyn AshtonのRoad Bike Partyという動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=7ZmJtYaUTa0



彼の技ももちろんですが、PINARELLOのDogma2のデザインにヤラれ、
2012年末の僕は「成人祝い」を駆使して、スポーツ自転車を買うことを決心しました。



しかし僕が最初に選んだのはロードバイクではなくクロスバイク。

一般に多くの方が考えるように「いきなりドロップハンドルは…」と考えたのです。


普通は時間が掛かるであろう、ブランドと車種の選定には時間はかかりませんでした。
自転車にハマって約2年。
ひとり暮らしの大学生という限られた財政の中、色々やってきました。


琵琶湖湖岸というロケーション。
あり余る(もう残り半年くらいだけど)時間を持つ学生。
この趣味に興じるには恵まれた状況だと思います。


しかァし!あまりにも私の周囲に自転車乗りが少なすぎる。
その辺をロード・TTで爆走してる人が山ほどいるにも関わらず。
そこそこ立派なショップが近所にあるにも関わらず。


そこでご意見・ご指摘・ご鞭撻なんか頂けたらなと思い、
ブログを始めることにしました。

FBやTwitterなんかには投稿しまくっていたんですが、
かまってちゃんゆえのレスポンスへの恋しさが…


若造ではございますが、何卒お声を頂戴出来たらと思っております。


2014年9月10日 CwariS