いつも感じること。
高齢化社会。
この現実は総合病院に行くと
本当によく分かります。
60代なんか、本当に若い方
で、
50代となればまだまだこれから、
70代も前半は勢いがよく、
80代が見えるころから、
老人という雰囲気がありありという
状況を、
アタシは出入りの病院関係で
観察してきたのです。
それにしても、
付き添いの家族の方々も
送り迎えや、看護には
それぞれ大変な労苦ではないか?
と想像できるのです。
病院側には、
看護する看護士、
最近ではこれでも手が足りないので、
看護助手という職種が急速に増加
しているようで、
しかし、この職種
忙しい割にはその収入は看護士に
比較して、
パートに毛が這えたようなものと
アタシは第三者的な感想です。
その他、
薬剤師、検査技師、受付事務
が配置され、
頂点には医師が存在するわけです
が、
その医師も最近は勤務医で生きていく
選択肢がほとんどで、
そうなると、
できるだけサラリーマンに近い勤務
が可能な、
急患に煩わされない、
眼科やら、皮膚科などに人気が集中
するわけで、
これを、アタシが長年通院している
病院の女医さんが、
”みんな負担の軽い方に流れるのよ最近は”
と、
嘆いていたのは2年前ほど前のこと。
そこで、
東京医大の入試不正の件を考えると、
確かに現場の医療労働環境は決して
良いとは言えず、
医師はその労働対価としての収入は、
拘束力と比較して決して良いとは
言えない
と、アタシは判断しています。
仮にその報酬が高額だとしても、
十分な医師を確保することは経営上
無理な相談で、
結局、しわ寄せは現場へということに
なり、
過重労働の温床が促進されるわけで、
しかし、
こうなると労基法の観点から目がつけ
られるわけで、
結局、
外来診療日数を減らすことにならざる
を得ない
そんな状況にもなっているようです。
結局は医療行政が貧しく、
医師を筆頭にその絶対数が不足、
ここ30年、経済はカオス状態で、
税収は経る一方、
無策の極みで、
四六時中強制徴収税=消費税
それを10%に増税などという、
経済破壊行為がこの10月から
スタートするのですから、
これが医療行政に影響を及ぼさない
はずはなく、
診療報酬やら薬価改定などで、
病院経営はさらに収益低下、
それが、
医療現場の雇用人員の削減
につながり、
益々、医師を筆頭に医療従事者の
負担は増大する。
こういうスパイラルに突入している
のは明らかなことです。
医師不足という事態に
新規医学部開設への声は高いの
ですが、
この状況で医師増加すれば、
医師の高収入が阻害されるという
算段から、
医師会は絶対反対の強い姿勢
で圧力をかけるという、
なんとも、
この国の医療行政の貧困が際立って
いるのです。
これは何を物語るかと言えば、
国民階保険の崩壊への道のりであり、
そこには、
自国では儲けを拡大できない、
外資の医療保険が日本医療市場の
【規制緩和=民営化】による、
利益収奪の目論みが明確に伺える
のです。
これに、
苦境する病院経営も付和雷同して、
医療行為を社会的なセーフティーネット
から、
ビジネスライク・医療産業化に転換し、
ターゲットは富裕層という病院も
きっと出現してくるでしょう。
盲腸の手術が100万円などという、
米国での話を、
けっして対岸の出来事として
片付けられないほど、
アタシたちの医療環境は悪化して
いることは自明なのです。
統計上では、高齢化社会の日本
ですが、
新自由主義経済=企業独占経済
がもたらした、衣食住の破壊、
・生体を破壊する食品、食料
・焼く、切る、盛るに堕した医療
・中産階級崩壊による経済崩壊
・・・
により、アタシは、
日本人の平均寿命はすでに
相当に低下してきている!
と確信するのです。
とくに、現在、40代までの人々の
それは決して現在の平均寿命を
超えることはない!
そう思っています。
そして、
貧しいが故の少子化ですから、
この日本の国力を、
保持するのは容易なことでは
ありません。
平均寿命の短い世代が、
高齢者の親の介護をする
という、
なんとも奇妙な光景が現在
日常化しているとアタシは
思っています。
その元凶は、
企業>>>>・・>国家
という、経済体制にあって、
国家>>>>>>>>・・・>企業
の関係に逆転させる、
イノベーションがどうしても必要なの
です。
金では片付かない!!!
しかし、
金の現実を徹底的に直視する!!!!
その視点が土台として必要です。
高齢化社会を問題として捉える
ような発想では、
この日本、広くみて人類は
未来を拓くことはできないのですから。