~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~ -93ページ目

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

※2014年配信

 

本日はクライアント先で実際にあった事例をご紹介します。

A部長は10年前にキャリア採用として入社しました。
今の会社とは前職から取引があったようです。
以前の会社で経営者の方針に納得ができず

会社を飛び出すことに。
フラフラしている自分を拾ってくれたのが

現在の会社の松岡社長(仮名)。

A部長は松岡社長には、恩を感じており尊敬もしていました。
松岡社長の望むことを実現したいと純粋な気持ちを持っています。

しかし周囲の声を聞くと、A部長への信頼が高くありません。
部下や同僚からA部長への同じような不満が出ていました。
その不満とは…。





「社長の名前を使うこと」





管理部のA部長は、

営業部に要望しなくてならないことが生じます。
営業部は業務が増えるので、安易に首を縦に振りません。
そこでいつもA部長はとどめの一撃を発動します。


「社長が言っていますのでやってください」


管理部内でも同じことが起きていました。
新しい施策をメンバーに実行してもらないといけません。
メンバーにとっても正直面倒な施策です。
その時にA部長はまた言ってしまいます。


「社長からの指示なんでやってください」


この会社はオーナー社長が特に大きな影響力を持っています。
「社長が…」という言葉を出されてしまうと従わざるをえません。
当然従うには従うのですが納得というより説得。

彼らはA部長にこう思っていました。

「社長が…を使うのはズルくないですか?」

私は後日、このA部長に気づいてもらえるように説明しました。
するとA部長は

「そうだんたんですか?!」と驚いた様子で、
「社長が…」を連発している自覚がなかったのです。

「『社長が…』という言葉は、水戸黄門の印籠みたいなものです。
 それを見せられた瞬間に、議論は終了します。
 使う側はそれを理解していないといけないですよね」

組織運営をしていく上で、

同僚・部下を動かさないといけない時があるでしょう。

その時に「社長が」という印籠を安易に使って説得していないか。

自分だけの力で納得してもらえないから、
自分に非難の矛先が向くのが嫌だから、
社長という印籠を使っていませんか。

そういった言動が知らないうちに
周囲から信頼を落としてしまっているのです。

※2014年配信

前々回、前回のテーマからの続きです。
どんな人が部長になれるのか?

部長になれる人の適性を考えてみました。

1つ目が「自分の言葉を持っている人。自分の言葉で伝えられる人」

2つ目が「社長を見て仕事をしない人」

「成果>社長」「お客様>社長」「理念>社長」という

優先順位を間違えない。
この軸がブレない人という話でした。


そして本日。3つ目の適性です。

それは…。





「口約束を守れる人」





約束ではなく、「口」約束です。
お客様から選ばれ続けるには、お客様との約束を守ること。
社内で協力者・支援者を作るには、仲間との約束を守ること。
ビジネスを遂行していく上で約束を守ることは当然の事です。


とある社外パートナーと商談をしていた時の話です。

商談の際、
「○○にお申込み戴ければ、

△△の分野でも喜んでフォローさせて戴きます!」と
言われていました。
そこまでしてくれるなら!と思い、喜んで契約しました。

しかし契約後、「△△について相談にのって戴きたいのですが」と
こちらから相談すると…。


「契約書でうたっていませんので…。そちらは別料金になります」


確かに契約書ではうたっていません。
しかし口頭で約束したのは事実です。
先方もそれはうっすらと覚えており、バツが悪そうでした。

その時、私の気持ちが一気に盛り下がりました。
「あの言葉は契約を取りたいがための口八丁?」と

疑ってしまいました。

お客様であれば契約書で約束する。
社内であれば書面・文章で記録を残す。
約束した「証拠」を残すために、そのようなことをするでしょう。
なぜかと言えば「口」約束は最も遂行責任がないからです。
「知りません!」「そうでしたっけ?」と

とぼけてしまえばそれで終わり。


先日、とあるお客様(Aさん)から食事に誘われました。
「以前松本さんに約束しましたよね。

 昇格したらお世話になったお返しの意味で
 ご馳走すると。今日は私にご馳走させてください」

私はそんな約束をした覚えがなかったのですが
Aさんは自分がした口約束をはっきり覚えていて、

自分に嘘をつかず充実に守ったんですね。

「Aさんは口約束を守るような人だから、

 会社から評価されたんだろうな…」

現場を見なくても、Aさんの日常の仕事ぶりが想像できました。


口約束であろうが約束は約束。
約束に大きいも小さいもない。


口約束を守れる人を私は部長に推薦します。

※2014年配信

前回のテーマからの続きです。
どんな人が部長になれるのか?

部長になれる人の適性を考えてみました。

1つ目が

「自分の言葉を持っている人。自分の言葉で伝えられる人」でした。
これができていると、部長と一緒に働いた部下から

様々なエピソードが語られます。

「○○部長からあの時△△と言われた。あの一言は忘れられない」
といったコメントです。何年経っても鮮明に本人は覚えている。
それは部長が自分の言葉を持っていたから。

自分の言葉で伝えたからだと思いませんか。


さて2つ目の適性です。それは…。





「社長を見て仕事をしない人」





こんなことを言うと、多くの経営者の方から
反発にあいそうですが了承ください。


活躍できる部長は、例外なく尖っています。

個性的だとも言われます。
社長の立場や気持ちはもちろん尊重します。
でもあえて空気を読まず、譲らない所は頑なに譲りません。

なぜそのようなことができるか。
社長ではなく「お客様」を第一に見ているからです。
社長ではなく「理念」を第一に考えているからです。

「お客様」「理念」から見て、自分なりのベストな判断を持つ。
社長からどう思われるかなんて関係ない、

とある意味開き直っているのです。

当然社長と意見が相違することはあります。
議論に議論を重ね、最終的に社長の意見よりの結論が出たとします。
しかしより洗練された回答が出ることになるでしょう。

経営者は神様ではない。経営者だって人間。
経営者だって判断を間違えることもある。
すんなり首と縦に振ってくれる部長なら
そばに置いて心地よいですが、かえって不安にもさせているのです。

尖った面倒くさい部長のことを
社長はニヤッと笑い、きまってこう言います。

「あいつはクソ生意気だ」

でも後ろにこんな言葉が隠れているのです。

「あいつはクソ生意気だ。だから信頼できる」

「成果<社長」「お客様<社長」「理念<社長」
という優先順位になっている部長を見ると残念でなりません。
それを社長も望んでいないからです。

社長の評価を気にして仕事をしている人ほど、
社長から評価されていないという現実があります。

「成果>社長」「お客様>社長」「理念>社長」
という優先順位を間違ってはいけない。
この軸がブレない人が部長に適任だと思います。


3つ目の適性は、また次回!

※2014年配信

今回はどんな人が部長になれるのか?
部長になれる人の適正を考えてみました。

本日のテーマは
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自分の言葉を持て!自分の言葉で伝えろ!
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先日、Y社長と話していた時のことです。

「松本さん、U課長を部長に昇格させるかどうか迷っているだけど、
 どう思う?」

「Y社長。私に確認するくらいですから、

  何かしっくりきていないのでは?
 何か決め手となるものがないということでしょうか?」

「そう!彼の課の業績は悪くはない。でも部長にあげたら彼は相当
 苦労するんじゃないかな。それが見えているから決断ができない。
 部長になれる人の適正って、何かあるかな?」

部長になれる人の適正…。
皆さんがこのような質問をされたら、どのように応えるでしょうか?

Y社長は書籍に書いているような、

綺麗な回答を求めているように思えません。
欲しいのは、私の経験値からくる回答です。

私は、どうにかこうにか部長になれる人ではなく、
部長になって活躍している人から逆算して、

3つの適性を挙げました。


一つ目は…。





「自分の言葉を持っている人。自分の言葉で伝えられる人」




なんだ!そんなこと?と思われた方もいるでしょう。
しかし現実は、これらができない管理職が多いんです。


部長で活躍できる人は、「自分の言葉」を持っています。

書籍からパクってきた言葉、社長から下りてきた言葉、
誰かから教えてもらった言葉、ではないんです。
ニュアンスを伝えるのが難しいのですが、

その人独自の言葉を持っています。
その人なりの苦難を乗り越えた先で見つけた、

切れ味抜群の言葉です。
 

「もらった言葉」というより、自分の力で「掴み取った言葉」です。


そしてもう一つ。
部長で活躍できる人は「自分の言葉で伝える」ことができます。

私は研修の中で、よく管理職の皆さんにこう要求します。

「○○部長の言葉で伝えてください」

そうするとたまに半ギレされるんですね。

「話してますよ!どこがダメなんですか!」

「どこがダメ?全部ダメです。
 本当にそう思っています?周囲の評価ばっかり気にして、
 難しい言葉使ったり、カッコイイ言葉使ったり、
 分かったふりの言葉使ったり。胡散臭いな~。
 ありのままの自分の言葉で勝負しましょうよ」
 
こんなやり取りが交わされます。


「自分の言葉を持つ。自分の言葉で伝える」

これができない人は部長に運よくなれたとしても、

100%苦労することでしょう。
間違いないです。

お察しの通り、部長になる直前に努力し

僅かな時間で身につけられるものではありません。

部長になれる人の適正というテーマでしたが、
部長になりたい人も、部長になる気がない人でも、
ビジネスパーソンであるならば実践してほしいことです。

『こんな会議はダメ!』

※2014年配信


今日のテーマは
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会議は会社・部門を映す鏡
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「香取部長(仮名)の部署では部内コミュニケーションが

 うまくいっていないのではないですか?

 特に報連相ができていないように思います」
 
「すごいですね。初めて会議で、そんなことも分かるですか!
 おっしゃる通り、あの部署は上司・部下の間で情報共有が

 十分にできていなんですよ。

 それが原因で小さなトラブルがよく起こるんです」

先日実際にあったクライアントの久保社長(仮名)と

私とのやり取りです。

私はクライアント先の経営会議や営業会議にも

参加させて戴くことがあります。

なぜかと言えば、経営会議は会社を映す鏡、

部門会議は部門長を映す鏡だと考えているからです。

例えば部門会議に出席すると、その部門の風土や特徴、
部門長と部下との信頼関係、部門長のマネジメントの仕方、

部門長の思考パターンなど様々な側面が見えてきてしまいます。

いくら取り繕っても、会議から日常が見えてきてしまうんですね。

私のミッションは、管理職を育成していくことです。
会議に出席することで、研修やプロジェクトでは見えなかった、

部門長の新たな一面が見えてきます。
それを理解して上で、私の部門長への関わり方や

アドバイスを変えることに役立てています。

なぜ香取部長の部署で報連相ができていないと、

たった1回の会議を見て私は分かったのでしょうか?
断っておきますが、

別に私に特別な能力があるわけではありません。

香取部長の発言に注目していれば誰でも分かることです。

それは…。


「確認の質問が多い」


会議中、香取部長からは

「○○の案件は、受注できたんだっけ?」
「△△への提案は、その後どうなっている?」
「□□が失注した原因は何だっけ?」
「○○への対策はどうなっている?」

といった言葉が頻繁に聞かれました。

つまり確認作業です。会議中に確認作業をしているわけですね。

日常から報告を徹底させる、

進捗を確認するということができていれば、
このような確認作業が会議の中で行われることはありません。

会議に参加しているメンバーが複数人いるとすれば、
上司が複数人分の時間を使って、

確認作業をしているわけです。
一部の人間は心の中で

「そんなもん、会議の前にやっておけよ!」と
思っているかもしれませんね。

香取部長の場合、日常の中で報連相ができていないので
会議の中で背景を確認することから始めなければなりません。
これでは生産的な会議が行なわれないのは当然です。

皆さんの会社・部門の会議はいかがでしょう?

確認作業に時間を費やしていないでしょうか?

日頃の報連相が徹底されることで、

会議を生産的なものに変えることができると思います。