前回のリクエストに今回応えるお宿でものづくり屋が考える
この日曜日〜月曜日に琵琶湖畔の福田屋さんにて一泊。
何しか一棟一日一組のお宿ですから、
料理からおもてなしまで最高のお宿です。

絵画のような琵琶湖の景色が一面に広がります。

今回のお刺身はビワマスにケタバスと言うコイ科のお魚。
このケタバスって標準和名がハスで、
魚へんに時と書きます。
前回は入荷出来なかったらしいのですが、
今回はビッグサイズが入荷した所の事。
この後の料理も楽しみです。

近江牛も脂感が苦手なお年頃に合わせて、
溢れる脂も少なくかつ柔らかい肉質でした。

見たことの無いような30センチ超えの立派なケタバス。
コイ科の魚でも私は一番美味しいと思っています。
囲炉裏でじっくりと焼いた後、
仕上げで更に七輪で仕上げていただきました。
かなり美味いです。
サケ・マスの仲間ではアマゴ、
そしてコイの仲間ではこのケタバスが一番だと私は思っております。
(個人の感想であり、絶対的な美味しさを示すものではありません。)
商売として思うのは、
先日書きました団体客目当ての温泉宿とは対極の方法、
一日一組のみ相手で付加価値を高める。
企業としてはその形態の宿を数多く持つという方法。
多分ですが今の時代に合ってます。
実際に今回は一切何もリクエストしてなかったのですが、
今回は前回のリクエストにお応えいただいたのです。
つまり、顧客の趣味嗜好をデータとして残している。
これはかなり面倒だと思いますがハイクラスな宿ではごく普通の事のようにやっておられます。
自分達のようなものづくり屋にもヒントになるお話なのかもしれません。

オマケ♪
※この先頭の形がなくなるまで食べ尽くしました。
鬼怒川温泉の廃虚から考える町工場の今後
土曜日は朝からいつもの高安山へ。
今回は近鉄電車を乗り継ぎ信貴山口駅からのスタート。
スポーツドリンク3リットルと半分凍らせた水を1リットルのすべてを消費しまして、

画像はヘトヘトの状態で河内山本駅で乗り換えを待っておりますところです。
大量に汗として水分が出た状態でその分の水分を補いますとそれで大丈夫かと言いますと、
身体はかなりしんどいです。
さて、その日のネットニュースで読んだ鬼怒川温泉廃墟の現実の記事。
廃墟と呼ばれている宿は、
バブル景気の前後に建てられて、
団体旅行で儲けていたらしい。
ところが世の中の好みが変化して、
団体旅行よりも個人旅行。
部屋も寝るだけの部屋ではなく、
よりラグジュアリー感あふれる部屋が好まれるようになる。
団体で大挙宿泊される時期に、
そんなラグジュアリー感溢れる部屋でカップルとか家族とかの少人数を相手にしても儲かる道理が無い。
時代の変化に対応しなかった。
これは明らかに経営方針のミスです。
『いつかまた、団体客で儲かる時代がもう一度来るに違いない』
その時が来る事も無く建物は寂れやがて倒産廃業を迎えたその姿が、
鬼怒川温泉の廃虚群という事になるのだろう。
さて、これを自分達ものづくり屋に置き換えて考えてみると…。
なんて事を考ながら山道を歩く訳です。
『何でも来い!』のキャパが大きい立派なものづくり屋さんと、
ウチのような『これしか出来ません』の小さなものづくり屋。
なんて事を考えていると、
星野リゾートのような大資本のより細部までマニュアル化しているものづくり屋さんもある訳でして、
まあ、自分のやり方で朽ち果てるまで頑張るしかないのだと。
自分も頑張ります♪
やっと気付きましたか!?
この話を理解出来ないとサイコパスだそうです。
***以下転載***
小さいころ新聞に折り込まれた広告を見ると近所に出来た電気屋さんの開店セールのチラシが入っていた。
そのチラシには「開店記念、ホットプレートで作った焼きそばを無料配布」の文字が!
焼きそばが大好きだった俺は、
タダで焼きそばか食べられるのか!
とワクワクしながら弟と一緒に電気屋の前まで行ったが、
電気屋の近くまで来た時に目にした光景は、

それから月日は経ち電気屋は無くなった。
***転載終了***
これ、過去に2ちゃんねるで流行ったコピペ。
電気屋と焼きそばと兄弟の『切ない話』です。
誰にも食べられる事の無い可愛そうな焼きそばとそれを焼き続けるお店の奥さん。
声を枯らして呼び掛ける店主。
ホンマに切ない話です。
でも、よく考えてみれば当たり前の話。
経営なんてそんなもん。
特に営業的なテコ入れなんてほとんどが空振りでも不思議ではありません。
つまり、電気屋店主の見込み算段が甘かったと言う事。
その証拠に数年後に閉店している。
あれ?
俺ってサイコパス??