サークル山(さん)のブログ -69ページ目

国内製造業が椅子取りゲームならばこう考える

ドイツの街並みのあちらこちらに、
 
シェア用の電動キックボードが転がっています。



 
こんなもん(シェアではなく)家庭用になら、
 
30〜40年前のとっくの昔に日本の街を走っていたはず。
 
自転車メーカーと連なる鉄工業者とモーターと電池に関しては国際競争力がズバ抜けて強かったからです。
 
掃除機のルンバだってそう。
 
また、タッチパネル技術が早かったはずの日本から、
 
スマホがなぜ生まれなかったのか?
 
その理由は、
 
いくら頑張って開発しても、
 
管轄官庁やら法律やらを気にした企業の上の人が許さない。
 
だからどうせ無駄になるから本気で作らない。
 
例えば、
 
今頃になって電動キックボードが許可されても、
 
中国製に席巻されるんでしょうね。
 
製品の延長線上で作れそうな日本メーカーはとっくに転業か廃業してます。
 
 
さて、そんなお上(おかみ)が希望を潰し続けた日本の製造業。
 
私の浸っている業界では、

ADBやLidarや自動運転の技術などでアメリカや欧州の企業とシノギを削っています。
 
どうかその分野でTOPになっていただきたいです。
 
この2〜3日ほどの間なんですが、
 
とある大手製造業の社長さんからご薫陶をいただく機会が数回ありました。
 
あまり表で語る事の無い人物からのレアなご教授を賜ったのです。
 
マスコミを使って派手に見せて一般に知られたって仕方が無い。
 
業界内で直接自分の名前を売れば良い。
 
国内が縮小するのなら海外に売れば良い。 



以前このブログに書きましたが、
 
イメージで言うとこんな感じですかね。
 
ただ、私としては日本の製造業も膨らんでくれるのを希望しますが…。
 

町工場は人と人の繋がりがすべて


拘りの強さも大事 臨機応変さも大事


どこで見つけたのか忘れましたが、
 
スマホのフォトのアーカイブにこんな言葉を保存していました。




しっかり拘りを持って突き進んでも、
 
どこかに臨機応変さを持っていないといけないと思っています。


第17回切削加工ドリームコンテスト2022(追記有り)

毎年恒例になりましたサークルさんのものづくり屋としてのチャレンジ。

 

DMG森精機切削加工ドリームコンテスト2022に"出品"しました。

 

まずは産業部品加工部門。
 

 

 
Panasonic社製 導光棒。
 
もちろん、パナソニック社様の稟議と特許をお持ちの設計者様からの「出品してええよ!」のお墨付きを快くいただいております。
 
受託加工時と同じく配光特性が確認出来る精度レベルに仕上げております。
 
 
追記)金賞を受賞しました。
 
 
続きまして試作テスト加工部品部門。
 
ケースの中の円柱は土台です。
 
 
これでは何かわからないですね。
 
拡大してみましょう。
 
 
直径1ミリの球体に直径0.06mmの足を付けて直径20ミリの台から浮かせています。
 
 
サイズもサイズですが、球体がかなりキレイな仕上がりだと思います。
 
しかも、アクリルを折る事なく一体物で加工しています。
 
面精度はSR0.5mmに対してPV値0.5ミクロンくらいです。(但し三鷹光器NH-3で測れる角度までの保証)
 
追記)銀賞を受賞しました。
  
 
そして最後は今回4連覇が掛かっております造形部門。
 
 
キリシマミドリシジミと言う蝶をアクリルで昆虫標本風に製作しました。
 
 
透明感のある無色の蝶の加工品なのですが、
 
一定の角度から光を当てて見てみると、
 
画像のように羽に色が現れます。
 
表面に微細加工を施す技術があるから可能な訳ですが、
 
普段のリニアフレネルレンズ加工で培っただけの事です。
 
追記)金賞を受賞しました。
 
 
以上、今年もDMG森精機切削加工ドリームコンテスト2022に"出品"しました。(あっ8月に…)
 
というそれだけのお話でした。