サークルさんのブログ -2188ページ目

口蹄疫と食肉生産とゼロ戦生産‐3

風邪をひいてブログをお休みしている間に、


種牛49頭のうちの2頭に感染の疑いが出てしまい、


かわいそうですが、やはり殺されてしまうようです。


今回の、宮崎県の騒動で思った事は、


何が一番重要なのかという事を意識できていない、


この国の「空気」という化け物の事です。


「他の畜産農家が国の方針に従って処分しているのに…」とかの妙な不公平を、


表に出すバカ松大臣のおバカな発想はあっても、


重要な物だけ選び出して無理やりにでも守るとかの取捨選択が、


「ああ、無いのだな!」と思い知らされました。


大臣を諫める人間も野党以外にはいないようで、


「言い出せる空気ではない」と、悪い空気に完全に支配されるまで、


空気を読む事に必死な民主党議員と官僚の姿が思い浮かびます。


宮崎県には野党自民党議員が4人もいたのに


「未来を作る種牛49頭を守る特措法」という議員立法を提出しなかった。


代わりに民主党主体で「口蹄疫対策特別措置法」が成立したが、


いくら救済してもらっても数年間は事業としてはお先真っ暗で、


今回の大量殺戮と共に大きな精神的負担にもなるでしょう。



根本的に大事なのは産業戦略としての畜産という産業の発展なのです。



「だから早く殺せって言ってるのに」


などと人前で平気で言い放つほど程度の低いバカ松大臣の姿が、


私には、判断ミスばかりを繰り返した、


昔の戦争指導者に見えてなりません。(小)











熱発(ねっぱつ)

二日前から、風邪かなと思っていましたが、


熱が下がらず、昨日は出張と称して病欠させていただきました。



サークルさんのブログ



発熱と節々はあちらこちら痛み、滅多に腫れない扁桃腺まで腫れました。


元々熱には弱い方なので非常に苦しいです。


どうぞみなさまもお体をご自愛ください。


合掌。(小)








口蹄疫と食肉生産とゼロ戦生産‐2

ゼロ戦ってみなさんも名前ぐらいはご存知だとは思います。


第二次大戦初期、羽布張りの複葉機から、

単葉全金属製に変わった頃のごく一時期に最盛期を迎えた戦闘機です。


その数年間は世界最強の戦闘機だという専門家もいます。


ゼロ戦の最強伝説を支えたのは、


名人と呼ばれたパイロットの技量は勿論のこと、


熟練工と言われた機械加工職人の加工技術だったのです。


その頃の栄エンジン(ゼロ戦のエンジン)の稼働率は最高水準だったそうです。


ところが、戦争中期から末期にかけての根こそぎ動員で、


熟練工と言われるような機械加工職人を陸軍に招集して、


鉄砲を持たせて、なんと!歩兵として戦場へと送り続けました。


「これでは戦闘機、特に精密加工が必要なエンジンが作れない」


と工場長クラスが軍幹部へ抗議に行くと、


「機械加工職人を優遇すれば他から不公平との声が上がる」と、


全く取り合わなかったのです。


そして、よりはめ合わせの公差や真円度などの難易度が高い誉エンジンを、


なんと素人の学生やご婦人に作らせることになってしまった。


結果は不良品の山になり戦争遂行の足かせとなりました。


熟練工に鉄砲持たせるのと、旋盤のハンドルを持たせるのと、


どちらが国家のお役に立つと思います?


答えは分かりきっています。


でも、役人(軍人も役人です)は「規則、規則、規則」なのです。


いつの時代でも…。



例えばウチの仕事ですが、


素人の学生が突然「加工するのだ~」とやって来ても、


無理です。作れません。


作れないどころではありません。


工作機械を壊すのが関の山でございます。


この話、口蹄疫との絡みでPART-3へと続きます。(小)