伏線回収とは?





真実だけが魂を打つべし!打つべし!打つべし!
三日間熟考した末にやはり黙っていないでブログ記事にいたします。
前回なんですがものづくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)の話で、
DXを進めてもその結果は破滅が待ち構えているだけだとかと、
結論付けておりました。
ただし、私らのような研究開発における試作を生業にする者と、
量産品の大量生産を生業にする者とでは、
やはりものづくりのDXの価値も違ってまいりますので一概には申し上げられないのも事実です。
ただ、効率化という無駄取りで利益を出す事より、
いかに高く買っていただけるのか?
そこが大事だと申し上げているのです。
他社様ではお手上げの案件への前向きなチャレンジ、
そして自社なら具現化できるという実績。
値引いた以上に無駄取りでの利益を作り出すのではなく、
付加価値を作り出し売り値を適正価格に持っていく。
経営者として目指すのはこっちでは無いのでしょうか?
DXが叫ばれるかなり以前の汎用機や単能機の時代の職人さんが、
仕事の内容に慣れ、
専用の治具や工具を用意して、
これ以上は安く出来る訳がないという細心の無駄取りを達成した究極激安の単価。
その単価はその案件への熟練の職人さんだから可能な金額です。
さて、その職人さんが加齢もありまたそんなに儲からんからと、
事業承継もせずにさっさとご自身の都合で廃業されました。
いつもその後の問題になるのはその部品を作る所が無い、
しかも物が出来たとしても単価が合わないからどこもやりたがらない。
図面が浮いていると言われる案件となります。
ベタなアナログか?最新のデジタル化が加味されるか?
その違いだけで、
DXを推し進めた末路とはこれと同じ事なんですよ。
だから最後に勝つのはDXを極めた日本企業ではなく、
DXを極めた土地代と人件費と電気代と税金の安い国の企業なんです。
で、何で今日またこのネタを扱ったのかと言うと、
長年の友人(量産のものづくり屋さん)から、
お付き合いのある士業の先生からお薦めがあったらしく、
「これ一緒に行きませんか?」
とお誘いがございました。
DX限定の勉強会と言うよりはDXを絡めた商売への取り組みの事例を勉強する会のようです。
偶然にもそのお声がけいただく前に既知でありすでに下調べをしておりました。
『私はヤメておきます』
「何でですか?」
と言われたので、
上記の内容を個別に合った内容でご説明申し上げました。
それにプラスして、
『その講師の中に信用調査機関の倒産グレード”7”(10段階の7)がいるので趣旨からして参考にしてはいけないと思う』
「えっ?ええっ??何じゃそりゃ??」
まあ世の中ってそんなもんですよ。
その私にお声がけいただいたその経営者さんの方がかなり稼いで儲けていてまた資産家だったりする。
だから(お金の)立場が上の者が下の人間の話をありがたがって聞いてどうすんの?
って。
世の中とはいつも矛盾が付きものですね。
サービス業は儲かるが製造業は儲からない傾向での町工場のサービス業化とは?
多分ですが現在一番儲けているであろうアメリカの製造業は、
GDPに占める割合が約1割。
日本とドイツが約2割。
あまり儲けていないであろう中国と(この図には無いが)韓国が約4割。
世の中の儲ける仕組みは製造業以外のシステムのようだ。
製造業は設備や仕入れに対しての資本が掛かる。
新規参入も、
準備から顧客の獲得までお金と手間と時間が掛かる
ただし参入障壁が高い分、
一度システムを作り上げれば経営は安定する。
サービス業で(極端だが)例えばストリートミュージシャンなら
いつも使っている機材とご自身の演奏と歌声で済む。
集金システムも持ってきたギターケースひとつ置いておくだけで済む。
ただし参入障壁が低い分、
雨後のタケノコのごとく自称ミュージシャンが増殖するのは確か。
しかも、流行や廃れに左右されやすく安定など無い。
さて、本題の製造業のお話。
「一度システムを作り上げれば経営は安定する」と前述したが、
今の日本ではガチな製造業は儲からないという事。
(借金MAXで)設備にどんどんお金を掛けて、
”高品質”と”低価格”を売りにしていると、
商売としては中国や韓国のように儲からないシステムとなってしまう。
アメリカのように基本的にはサービスやソフトで稼いで、
製造業でもファブレスやら一品物への特化という高付加価値戦略を目指すべきなんでしょう。
しかし、そういった事はアメリカ以外には難しいのかもしれません。
ただ、日本の中小製造業にもサービス業からの何かヒントは有りそうです。
以下は”一つの考え方”として読んでください。
コンビエンスストアは基本的に24時間営業です。
”欲しい時”に”欲しい物”が”欲しい数”だけ購入できます。
また、行楽地のご当地アイスクリームは、
名産品を使ったものですからそこでしか食べられない。
しかも、土日祝日にチカラを入れて販売しています。
ものづくり屋さんで”短納期”を売りにする手法とアナウンスはありふれていますが、
「土日祝日に製造いたします!」(そのかわりに月~金交代でお休みします)
という話はあまり聞きません。
大手企業が土日祝日お休みするからと言って、
なぜ、中小町工場が「右へならえ!」しなければいけないのでしょうか?
そこへの疑問というのは今までに聞いた事が無い。
あっ、”一つの考え方”としてですからね。
(ウチがいつもそうやっているわけではありませんが必要に迫られてそうなる時はあります)
中小製造業こそ”ものづくりのサービス業化”を進めなければならないと思うのですが、
その”サービス業化”と言っても、
イベントなんかの話題づくりやら地域に知ってもらう活動とか、
根本的にはそっちじゃ無いと私は思っています。
ワークショップも何か違うかな?
なぜならそういう発信って、
本来なら受注を目指すべきご発注担当者様にはビタイチ刺さらんからです。
※下記Pickの能作さんのように個人ファン獲得が見込める業態ならワークショップは良いと思います。
ではどうすれば?
まぁ結局、
それがわからんので苦労しているのですし、
こんな戯言を仮説として書いているのですが、
”コンビニエンスストア”と”町工場”とを比較してみれば、
そこに解答があるのかもしれません。
知らんけど。。。