コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和) -61ページ目

正当な評価のむずかしさ

たいへん興味深い話を聞きました。あるメーカーの話です。
その会社の課長さんは、とても温厚な性格だったとのこと。
コツコツ仕事をこなし、どちらかといえば、“地味な人”
だと周囲は評価していました。

しかし、上司となる部長が変わって以来、豹変してしまっ
たというのです。仕事は粗くなり、それまでは決してしな
かった遅刻をしたり。言葉づかいも、ぶっきらぼうになっ
たのだとか。いったい何があったのか。

実は、新しい部長がそういう方針だったらしいです。仕事
はテキトー。時間も守らない。自分に甘く、部署に対して
もその辺は非常に甘かったようです。

課長は、そんな部長の考え方が許せなかったとか。だから、
あえて過剰に部長の方針を遂行。どんなにダメダメか、を
自らを持って示そうとしたのです。つまり、嫌われ者役を
買って出た、という感じでしょうか。

結果、まあそんな部長の部署ですから、業績は徐々に下降
傾向。その部長は異動が決定。そして、新しくキチンとし
た部長が来ました。すると、課長は元のような温厚な性格
に戻ったとのことでした。

課長さん、不器用ですね。自分はそんな課長さんにとても
好感を持ちますが、もう少し器用になってもいいのでは、
とも思いました。他人事ですが。。。

幸せの青い鳥を追いかけますか

昭和を代表する青春ファンタジー、若大将シリーズ。
その歴史を紐解けば、加山雄三が演じる若大将の所
属学部や会社はコロコロと変わります。

法学部⇒経済学部⇒水産学部⇒理工学部⇒卒業・就
職⇒日東自動車⇒関連会社へ出向⇒海外部署⇒三矢
物産⇒熊井鉄工⇒東海建設⇒石山商事…

そして、最後には『サザンクロス諸島大統領補佐』
となり、長い物語は終わります。

これもヒーローの宿命ともいうべきか。ここには、
当時の人気学部(職業)が反映されているとのこと。

世の中には、大学ランキングや就職人気企業ランキ
ングなるものがあるらしいですが、そういうのって
どうなんでしょう。若大将シリーズの中でもこんな
に変わるのに、それを追い求める虚しさもあるよう
な、ないような、気が、します。

かつて、いまの還暦以上のアダルトな方々が大学生
だった時代、花形業界といえば、炭鉱会社でした。
東大生はこぞって炭鉱会社や鉄鋼会社へ願書を出し、
証券会社なんてヤクザの行くところだ、と見向きも
しなかったそうです。

だからといって、「目先を追うな!」という説教を
言いたいわけじゃありません。当時、わずか30年後
にIT革命が起こるなんてわかるわけがない。

そうじゃなくて、他人の価値観で生きる必要なんて
ないんだよ、と言いたいわけです。

コミュニケーション概論Ⅰ-②

●コミュニケーションは技術です。


前回、コミュニケーションはキャッチボールと同じ、という話をしました。

その話のつづきで、本当にキャッチボールと同じなんです。

キャッチボールを上手くつづけるには、それなりの技術が必要ですよね。
ただ単につづけるんじゃなくて、よりおもしろくするには、
スピードボールを投げたり、カーブをかけたり、さらに技術が必要です。

コミュニケーションも、技術が必要。
「技術」なんです、「技術」。
わかりますか、「技術」なんですよー。

と、なんで、ここまで技術を協調したのかといえば、
コミュニケーションを「性格」だと勘違いしている人がいるからです。

いえいえ、ちがいます、性格じゃぁ、ありません。

もちろん、なかには性格が関係している人もいますよ。
でも、コミュニケーションについて悩んでいる人の多くは、
むしろ性格がいい人ばかりなのが不思議な現実です。

なのに、周囲の人がその辺りのことをよくわかっていないと、
「お前は性格が悪い!」と暗黙のプレッシャーをかけてきます。
(たまに正面きって言ってくる変な人もいますが・・・)

ちがうんです。あなたは潔白なんです。
自分を責める必要なんてまったくないんです。

ホラ、よく思い出してみてください。

キャッチボール、
あるいはテニスやバドミントンや卓球の乱打のときのこと。

まだ下手っぴぃで、上手く相手に返せないとき、
なぜか自己嫌悪に陥ってしまいませんか??

しかも、上手い人の中で、一人だけ下手な人がいると、
なんか一緒に付き合っていくのも負担な気持ちになったり・・・。
途中から「こいつ、わざと変なところに投げてるんじゃねーのか」
なんて勝手な考えがふつふつと沸いてきたり・・・。

それって、不思議ですよね。

そうなんです、技術が低いと、なぜか性格まで悪く見られるのです。
逆に、技術が高いと、なぜか性格まで良く見えてしまう笑。

コミュニケーションも一緒。

しかも、性格は簡単に変えることが難しいですが、
技術なら比較的容易に向上させていくことが可能です。

人生、たのしくするために、さぁ、学びたくなってきたでしょ?