◆根本裕幸 -39ページ目

◆根本裕幸

恋愛や結婚、性などのパートナーシップ・家族に関する問題からビジネス、対人関係、健康・病気・死など幅広いジャンルを扱う。感情・感覚をフルに使った“目からウロコ”な心理分析や、じんわりと心に響くハートフルな癒しには定評がある。

カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」


[6/14]新たな一歩と夫の変化、そして、許しのプロセス。


そんな中、経済的にも精神的にもご主人に頼りきりだったことを反省した友美恵さんは、自分を成長させる目的も兼ねて、パートの仕事を始めました。

「仕事中は夫のことを忘れて集中できるので、とてもいい気分転換になりますね」
とのこと。実際、主婦として家で一日中過ごしていると、どうしてもご主人のことばかり考えてしまうものです。


さらに、その仕事は彼女にとっては経験のある、好きな分野の仕事だったので、さっそくそれを買われてリーダー的な役割を負うことになったんです。

人って不思議なもので、普段だったら「リーダー」という役割には強い抵抗を示す友美恵さんも、好きな仕事だったら、案外喜んで引き受けられるものなんですよね。

「やっぱり好きなことしないとダメですよね」

と、お話しされてました。
仕事を始められてから1、2ヶ月も経たないうちに表情にも、心にも余裕が生まれてきていたのです。ちょっと前ならば考えられなかったのですが、笑顔も自然に出てくるようになり、苦しい気持ちに襲われることもありつつ、でも、毎日を楽しむことも少しずつできるようになってきました。そうすると不思議なことに離婚を考え、別居まで言い出していたご主人の態度が変わり始めたんです。どうも浮気相手と別れようとしている様子が伝わってきます。「まだ、安心はできないんですけど・・・」と前置きしながらも、ちょっとホッとした表情で話される友美恵さん。もちろん、浮気相手と別れる=私のところに戻ってくる、わけではありませんから、油断はできませんが、でも、一歩前進したことは間違いないようです。*こうした浮気のプロセスの中では、今まで依存側の立場にいた奥様が、仕事を機に徐々に自立側のポジションに移行していく様子によくお目にかかります。どんどん自分を取り戻し、明るく、元気になっていくんです。もちろん、具体的に問題が解決したわけではないので何か不思議な感じがするかもしれません。でも、腹を括れた分だけ、力強さと希望、そして「何とかなるんじゃないか」という漠然とした自信を感じることができるんですね。だから、特に専業主婦だった方には、ある程度自分を取り戻し、ご主人への執着が薄れ、心にも余裕が出てきた頃に「そろそろパートとか始めるのもいいですよ」と提案することもあるんです。でも、その際に注意したいのは「好きな仕事」じゃなきゃ意味がないということ。経済的に苦しいから、とか、もし離婚になったことを考えて、などの理由で仕事を選ぶと今度は夫のことに加えて新たなストレスがかかり易くなります。ただでさえ浮気されて心身ともにしんどい時期に、あえて辛い仕事を選ぶ必要はないんです。むしろ、ほんとうに好きな仕事、やりたい仕事じゃないとできないし、続けられないですよね?(とはいえ、なかなか好きな仕事を見つけたり、それに就いたりするのが大変な場合も少なくありません。そういう場合は、まずはあまり心身に負担のかからない単純な仕事をお勧めします)また、専業主婦ではなく、仕事を持たれている方には、仕事をより充実させることを提案していきます。「今の仕事は好き?楽しめてる?」という点や、あまりに辛ければ一旦仕事を休むことも含めて仕事と家庭とのバランスを取っていきます。仕事を始めたり、今の仕事をより頑張ろうとしたりすると、一人だったらボーっと一日中でも考えてしまう思考が一旦休まります。そうすると、ご主人のことで思い悩む時間が軽減されるんですね。これは心にとってはとても大きなこと。そしてもう一つ大切な目的がありまして、こういう状態で仕事を選ぶと、ほんとうに自分がしたいことが同時に見えやすくなるんです。興味のあるもの、好きなこと、時にはライフワークにしてもいい仕事が、こういう状況でめぐり合えたりするんです。例えば、友美恵さん以外にも、「どうせ仕事するなら好きな花に携わりたい」と花屋さんでアルバイトを始められた方もいますし、「人を癒す仕事がしたい」とマッサージを勉強し始めた奥さんもいます。また、「やっぱり人の役に立つ仕事がいい」としばらく休んでいた、看護師の仕事に復帰された方もいらっしゃいます。そのとき、夫婦の問題で悩む一方で、自分にとっての“天職”を見つけることにもなるんですね。私も経験がありますが、心理学には“真実のパートナーと天職(ライフワーク)は同時にやってくる”という格言があります。友美恵さんのようなプロセスに立ち合わせていただくと、その格言はやはり真実なんだな・・・と思わされるのです。*さて、一方その頃、ご主人はその彼女と別れ切れず、時々会っている様子です。彼としては、なるべく後腐れなく、きれいに別れたい、そういう思いが強いのかもしれません。でも、その様子を見てる友美恵さんの方が何故かご主人に同情し、かわいそうに見えてしまうこともありました。別れようと思うのに、なかなかうまくいかない葛藤が、なんとなく見て取れてしまうのです。「おめでたいんですかね、私」という友美恵さん。でも、大丈夫。そのくらいの方がうまく行くんです。「おバカになりましょう・・・」って良く提案するんです。「おめでたいとか、おバカとか、そうならないとなかなか許しも受容もできませんよね・・・」って。コミットメントの次の段階は、実はその難しい“おバカ道”のステップなんです。おバカになる・・・プライドも邪魔だからいらない、意地も窮屈だから捨てるんです。プライドや意地よりも「愛」を選ぶんです。この態度は本当に私達を成熟した自由な大人へと成長させてくれるのです。そうして心が身軽になると、どんな状況にも対応でき、フットワークが軽くなります。臨機応変になり、また、自由になり、そして、何よりも笑顔が戻ってくるのです。さて、友美恵さんの優しさというか慈悲深さ(女性性の才能の一つですね)か、この頃には、そんな風にご主人を見ることができるようになっていたんですね。つまり、いつしか、心の中に余裕が芽生え、女性としての自信も根を張り出したようです。浮気されて傷ついて、しんどい思いを一手に背負って、ほんとに辛そうだった友美恵さんとは別人のようです。
カウンセリングの実際
*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

私達は無意識のうちに「○○用の私」というものを持っています。
会社の私、友だちといるときの私、彼氏・彼女といるときの私、親の前の私・・・。

それぞれ「こうすればうまくいくだろう」という「私」の数々なんです。

だから、時に「本当の自分を隠して作り上げた私」を前面に出してることもあるんですよね。
それが会社用、パートナー用だとしたら、人生は知らず知らずに苦しいものになってしまいます。

例えば、もし、あなたがパートナーに嫌われたくないと思って、そんな自分を作り上げたとしたら、全然自然さがなくなって、恋愛もつまらなくなってしまうかもしれません。カウンセリングでも、「そんな仮面を外して、本来の私に戻りましょうね」というお話をさせていただくことがとても多いんです。でも、そこで葛藤するのは、仮面って自分を守るために(嫌われないために)作ったものだから、仮面を外したら嫌な自分が出てきて嫌われてしまうんじゃないか?という「仮面は必要に迫られて作ったもの」という感覚です。(もちろん、この辺は全部無意識的なお話ですね)窮屈だけど、しんどいけれど、もし、仮面を外して人とうまく行かなくなって苦しい思いをするんだったら・・・・・・。このジレンマはとても苦しいです。だから、そこでは信頼とコミットメントが必要。苦しい人生、誰かの顔色を伺ったり、人に気を使ったりする人生よりも、自分らしく生きたい!というコミットメント。そして、きっと本来の自分、自然な自分を愛してくれる人もいて、そんな自分を支持してくれる仲間もきっといる、という信頼。実は仮面を外して自然になればなるほど個性が発揮されますから、そんなあなたに魅力を感じてくれる人って少なくないんです。もちろん、個性が際立つ分、敵も増えるかもしれません。でも、それ以上に濃いつながりを持った仲間ができるとしたら・・・人生はとてもドラマティックに楽しいものになっていくのではないでしょうか?仮面を外して本当の自分になりたい!と思うとき、まずは、自分自身、周りの人たちを信頼し、自分らしい人生を送るコミットメント(覚悟)をしっかり胸に抱いて見ましょう。こんなアファーメーション(宣言)はいかがでしょう?「私は自分らしい人生を生きることにコミットし、私の大切な仲間たちを今以上に信頼します」この言葉をお腹、胸が熱くなるまでゆっくり繰り返してみましょう・・・。きっと仮面を外す勇気が沸いて出てくるのを感じられるはずです。※参考:心理学講座 「仮面(ペルソナ)」の人生
心の処方箋
*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

心とはクローゼットと同様、使わないものが溜まっているとどんどんスペースが無くなり、余裕が無くなっていきます。
そういう時、心をすっきりさせるということは、そのクローゼットを整理し、快適な空間に作り変えることを意味します。

さて、どんな風にアプローチしてみると良いのでしょう?

まず一つは、“誰か”に今の心のうちを聞いてもらうことです。もちろん、上手に、きちんと、何かを話さなくてもいいんです。ほんとうに。なかなか整理できていないクローゼットには、どこに何があるのかも分からない状態です。だから、それをうまく表現しようとするのは、それ自体難しいことだと思うのです。だから、支離滅裂になっても構いませんから、きちんと誰かに聞いてもらうこと、それを是非お勧めしたいんです。誰かにじっくり聞いてもらうだけで、心は不思議と解放され、自由を感じられるようになるものです。そして、二つ目。好きなこと、楽しいことに熱中してみます。どんなことでもかまいません。楽しいことや好きなことは、心を大掃除してくれる効果があります。笑って、楽しんでいると、クローゼットの中のいらない洋服は勝手に処分され、必要な季節物がきちんと折りたたまれている、これまた不思議な現象に出会えます。ただ、この楽しい事。遠慮してたら、その効果も半減します。好きなことだけに、思い切り、というのが大切なのです。そして、最後、三つ目。それだけ掃除が行き届かないくらい・・・疲れているのかもしれません。温泉に浸かってゆっくりと・・・とはなかなか行かないかもしれませんが、近くのスーパー銭湯でも、半身浴でも、ひたすら眠り続けるでも、エステやマッサージでも、どんな方法でもいいですから、じっくり心を休ませてあげてください。汗や睡眠は心のクローゼットをキレイに洗い流し、整理し、すっきりさせてくれる効果が非常に高いもので、また、次の日からの労力にも大きな影響を与えます。しかし、どのアプローチにしても、まずあなた自身が自分の気持ちをすっきりさせること、すなわち、心を大切にすることが解決へのアプローチになります。そして、どの方法も、ちょっと今の考え方、やり方を変えなければできないものばかりかもしれません。そういう意味でも、ちょっと勇気を出してチャレンジしてもらいたいな、と思うのです。
心の処方箋
カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」


[5/14]再び奈落へ。次々と起こる良くない展開と、それを受け止める心。


しかし、プロセスとは皮肉なものでして、少し友美恵さんの心に余裕が出てきたと思ったら、今度は最悪の展開になってしまいました。


何かの拍子に彼と女性の写真(しかもエッチな)を見つけてしまったんですね。
彼がどういうわけかパソコンに保存していたらしいんです。男性は車やカバンの中に証拠品を置き忘れていたり、こういうことをよくやりますね!本当は気付いてもらいたいのかもしれません・・・。
しかも、その女性は今回問題になった浮気相手よりも前に付き合っていた女性のものでした。すなわち、彼は少なくても二人の女性と浮気をしていたことが分かってしまったんです。一瞬のうちに頭が真っ白になって、その写真がなんなのか、誰なのかがわからなくなるくらいショックを受けた友美恵さん。せっかくご主人とやり直そうと決意していたのに、それも脆くも崩れ去りそうになっています。また同時に、パソコンのメールの痕跡などから、彼は浮気相手の彼女と別れ、友美恵さんとも離婚を考えているらしいことが分かりました。まだ離婚までは難しいけれど、とりあえず別居を考えてることも分かりました。自業自得とはいえ、その頃のご主人もだいぶ一人で悩んでいる様子で、体調も崩し気味です。しかも、ちょっとウツっぽくなっていたようで、彼らしくないネガティブな言葉もよく飛び出すようになっていました。(余程罪悪感が強くて、自分を責めていらしたんだろうな、と私は感じていました)そんなご主人に頑張って接しながら、でも、一方ではいつ離婚を切り出されるか、すごく不安を感じていた友美恵さん。でも、徐々に不思議と楽な自分も出てきているんですね。余裕があって、何とかなるんだろうな・・・と思っているような自分。時にはすごく落ち込むことはあっても、自然と立ち直って、変な余裕を感じてる自分。むしろ、「もっと悩まなければ、もっとショックに打ちひしがれなければダメなんじゃないか?」と思うくらいに・・・。*でも、ほどなくして一番怖れていたことが起きます。ご主人から離婚を考えていること、そのためにまずは別居をしたいことを切り出されたんです。大きなショックとともに目の前が真っ暗になる友美恵さん。でも、それまでの執着を手放したり、自分に意識を向ける方向性が奏功したのでしょうか。覚悟ができていた彼女はパニックになることなく、ひとまず受け止めることができたのです。とはいえ、具体的にはどうする手もなく、しばらく経過を見守る他ありません。ご主人もまだ離婚や別居に同意を求める態度ではなく、「考えてる」という表現でしたから、まずはじっくり構えておくことがベストかと思われました。*カウンセリングの効果というのは、こういう何気ないところにひっそり存在していたりします。そして、彼女も時々おっしゃってくださってたのですが、「いざとなったら、根本さんのところに行って話を聞いてもらえばいい、と思うと不思議と心は落ち着いて楽になるんですよね」と思えたのはすごく大きいと思います。実はカウンセラーとして、一番嬉しいのがこれなんです。「何かあったらカウンセリングに行けばいいや」と思ってもらえたら、きっとそれだけでクリアできる感情はたくさんあるはずなんですね。もちろん、私の営業的には辛いですけど(苦笑)、でも、そういう風に思って楽になって、頑張ることができたり、乗り越えられたりしたら、それはとても素晴らしいことです。友美恵さんが私をこういう風に信頼してくださったことはとても嬉しかったですね。そして、こんな離婚や別居を突きつけられた状態であっても、友美恵さんはご主人を愛そう、許そうとされていたんです。これが素晴らしいです。それが「余裕」を作ってくれたんじゃないかな、と思います。(「夫はこの人じゃなきゃダメ!」というのは執着ですが、夫を許し、手放そうとするのは愛なのです)クサイ話なんですが、愛に勝るものはありません。被害者になって夫を責めることもできますが、それを敢えて愛する方にエネルギーを注ぐことが解決への鍵なのです。こうした信頼や愛のあるところでは、どんな不安や怖れが来ても乗り越えられる強さが心に根を張ります。地に足を着け、しっかり現実を見据え、信頼と愛の下に今の自分を置くことが出来れば不安や怖れの向こう側に確実な光明を見出すことが出来るでしょう。ほんとうに腹が括れた時って、最悪の状態で、もうだめだと誰もが思う状態でも、細くとも光が見えるものなんですね。ほんとうにどうなるんだろう???と思いながらも、「きっと大丈夫。何とかなるはず」と未来を信頼できるようになるんですね。それが「腹を括る」ということで、カウンセリングの初期では一番の目標とするところで、これができれば、最悪の状況の中でも光を見出す事ができます。そんな問題にしっかり腰を据えて向き合う覚悟のことを「コミットメント」とも言います。友美恵さんも、知らず知らずのうちに腹が括れていたようです。そして、腹が括れると、プロセスは大きく動き出します。特に、ご主人との関係性が見えないところで変わり始めるんです。離婚や別居を切り出されながらも前向きにやっていこうという気持ちがしっかり心に根を張るんです。もちろん、それはご主人に執着することではありません。時にはご主人を愛するために離婚を選択することも覚悟することがコミットメントです。「ご主人の幸せのために、手放すことができますか?」とても過酷だけれど、真実のパートナーシップはここでも胸を張ってYesと言えるのでしょう。
カウンセリングの実際
東京1DAYに参加された皆様、有難うございました。
そして、お疲れ様でした。

なんだかとても深い感情を扱わせていただきましたので、ちょっと眠たかったり、気分のアップダウンが出てきたり、そうした無意識・潜在意識の反応が出るかもしれません。
特に敏感な方ほどね。

また、様々な思いが頭の中を駆け巡ったりすると、あれこれと一人で考えてしまうもの(そして、ドツボにはまるのです・・・)。そういうときこそ、1DAYでもテーマになった「誰かをあてにしてみる」を実践してみましょう。1DAYはやっていくうちにテーマが見えてくるのですが、振り返ってみれば今回は「絶望や無力感を癒し、希望と自分の存在価値を受け取る」というのが大きなテーマだったように感じます。ゆえに深いセッションになったわけですね。私達はみんな愛されていて、必要とされていて、素晴らしい魅力や価値を持ち、それゆえに希望は持ち続けて大丈夫・・・という思いを少しでも感じていただければ幸いです。自分の価値、魅力、存在意義、受け取れましたか???眠いな~という方は、体や心が休息を求めている証拠。お忙しい中とは思いますが、できる時間にゆっくりお休み下さい。皆様の心の解放と幸せに少しでも貢献できれば幸いです。またのご縁を楽しみにしています。ほんとうに、有難うございました。
カウンセリングの実際「浮気と離婚の危機とセックスレスの向こう側にあったギフト」


[4/14]解放と手放し、そして、少しずつ変わり始める夫婦関係。


カウンセリングの中では、こうした問題の主な原因となる家族関係を掘り下げるよりも、友美恵さんの持っていた様々な心の荷物を下ろすことを最優先していきました。
カウンセリングを受け始めてしばらくの間は、状況がどんどん悪くなっていきましたから友美恵さんは何度も何度も絶望に襲われ、「もうダメなんじゃないか」などの強い不安や怖れでいっぱいだったんですね。

こういう状況で論理的にあれこれ分析しても意味がありませんよね。動いているのは感情なわけだから、そこで思考的になっても逆効果だと思うんです。
だから、時間がかかったとしても、じっくりその感情に向き合い続け、一つ一つ丁寧に解放していくことが大事だと思っているのです。

様々なイメージワークを使って少しずつ心を解放していくと、友美恵さんも徐々に落ち着いてこられます。
それと同時に、ご主人に対する執着を手放していきます。お互いが自由であること、人生の選択権をお互いが持っていることを受け入れていくのです。執着心は自分で自分の首を絞め、ご主人を束縛する鎖のようなもの。「もし、夫婦じゃなくて、恋愛だとしたら、振られて別れている状態ですよね?」「だからこそ、元鞘に戻る、のではなく、新しい関係を始められるように、お互いをもっと自由にしてあげましょう。そうして、もう一度お互いを選びなおすんです」という方向でセラピーを進めていきます。そうするととても不思議なことに、友美恵さんが執着を手放していくことに呼応するように、今度はご主人も苦悩の様子を見せ始めたそうです。ご主人は仕事も忙しい上に、結婚(妻)と浮気(彼女)との二重生活ですから、かなり疲れが溜まっていきます。それに高給取りと言っても、まだまだ中堅・若手ですから、経済的にも疲弊していきますし、元々浮気ができる性格ではないために、そのストレスも溜まっていくんですね。全然そんな素振りは見せなくても、彼が本質的にマジメで、きちんとした人であればあるほど、奥さんと浮気相手の彼女、双方に対する罪悪感はとても強いものになります。両天秤をかけているようで、でも、どちらに居ても幸せを感じられない状態なんですね。つまり、浮気相手と一緒にいるときは、心のどこかで奥さんに対する罪悪感を抱え、奥さんと一緒にいるときは浮気相手を恋しく思い、とかく、心は休まりにくいのです。また、こういうケースでは、「もう二人ともいらん!一人になりたい!」と強引に別居(一人暮らし)を始める方も少なくありません。あるいは優柔不断さを発揮して「自分では決められないから、誰か決めて!」と問題を丸投げしてしまう人もいるくらい。それくらい、こうした生活は精神的なストレス・負荷が大きいものです。そういう時こそ、改めてご主人と向き合い、愛することを選択していくのです。こうした浮気の問題は、問題が進行中の場合も無価値感や絶望、寂しさ、悲しみ、怒り、嫉妬などの感情に苦しめられますが、浮気が解消し、ご主人が戻ってきた後は後で、これまた大変なプロセスが待受けていることが多いんです。例えば、迷子になった子どもというのは、すぐにはあまり泣かないんですね。お母さんを探して無表情で右往左往します。そして、お母さんを視線に捉えた瞬間に、わーーーん!!!と大声で泣き出すんです。つまり、迷子になっている間は怖れが強くて何もできず、お母さんと出会ってホッとした瞬間にそれまで我慢してた感情がどかーんと出てくるわけです。浮気を始め様々な問題にも似たところがあって、浮気が解消され、元の夫婦関係に戻りつつあるときに、それまで抑圧していた怒りや嫉妬、怖れなどの感情が一気に噴出してしまうことが少なくないんです。そうすると、せっかくうまく行き始めた頃に、奥さん側からそれをつぶしてしまうことだってあるんです。だから、私はまだ浮気が解消されていない段階で、「既に戻ってきたことを前提としたイメージワーク」を提案することがあるんですね。いわば、予防接種のようなものですが、この段階でこうしたセッションをしておくことで、改めて“夫をパートナーとして選択する”という意思確認の意味もあります。実は夫の浮気の問題は、奥さんが被害者で、旦那さんが加害者になるので、奥さんは選ばれる側、夫が選ぶ側と思われがちです。(元鞘に納まるとしたら、ご主人が奥さんともう一度やり直そうと決意することがきっかけですから)でも、実はその後に“もう一度、奥さんがこの人をパートナーとして認めるのか?”を選択する時期がやってくるんですね。今お話しました「旦那が帰ってきた後に感情が爆発」というところにも関係があるんですが、最後の最後は、浮気を解消して戻ってきた旦那を許し、パートナーとして受け入れるか?という選択が残っているんです。実際、浮気されている間は必死に夫の気持ちを取り戻そうと頑張っていたとしても、その根拠が女の意地やプライドだったとしたら、ご主人がこちらを振り向いた瞬間に目的が達成されて、ご主人を受け入れられなくなります。浮気されて傷ついた分、それを許すのはとても困難な道です。自分のプライドが優先されてしまうと、とても許すことはできません。本当にご主人を受け入れ、許すとすれば、それは心からの愛のほかにはないのです。だから、浮気の問題でカウンセリングに来られた方には、先ほどの「奥さんの方が浮気しないでくださいね!」というのと、もう一つ、「最後は奥さんがもう一度ご主人を選択するチャンスがやってきますからね!」というのを必ずといっていいほどお伝えしています。そういう意味でも、まだ解消されていない段階で、もう一度旦那を選ぶセッションをしておくと、後々「この人と本当にやっていけるのか?」などと心が揺れ始めたときに有効になってくるんです。尚、このアプローチは、目標達成や夢を叶える方法としてよく使われます。「夢が叶った気分を十分に味わうと、その夢が実現しやすい」と言われ、実際にその目標を達成した気分が成功に導いてくれるのです。
カウンセリングの実際
<リクエスト>

離婚手続き中に付き合いだした彼と2年以上経ちます。あと少しで離婚成立になるそうです。2年以上付き合っているのに、お互いの家の鍵の交換さえしたがりません。私は今年34歳になり、彼は31歳になったばかりです。ブログ上に出てきたロックマンのような彼なのですが(運命の人に思えない、と言われたことがあります。その後よりを戻しました。)、離婚経験があるとロックマン度合いがあがってるような気がして、不安です。友人全員に別れた方が良い、と言われます。別れない私がばかなのでしょうか?

(じゃりさん)
<根本からの回答>バカでも幸せならばいいのです。正確には「幸せになるにはおバカになるのが早道」ともいいます。周りの友人の進言に従って別れたとしたら、その後、じゃりさんはどうするでしょう?みんなのことを恨んでしまいませんでしょうか?恨むところまではいかないにしても、ちょっとね、ぎくしゃくしますよね。少なくてもじゃりさんが幸せになるまでは。もちろん、みんな、じゃりさんの幸せを願って言ってくれてること。だからこそ、苦しいんだと思いますが、でも、じゃりさんの幸せになれたら、それで皆も喜んでくれることなのです。そのことは忘れてはいけないと思うんですね。*さて、彼のことですが、まず離婚手続き中ということで、彼自身の心の痛手はどれくらいなのでしょうか?一般にどう強がっていようが、女性だけでなく、男性も離婚のダメージはとても強く(むしろ、男性の方が強いことも少なくありません)、しばらくは恋愛モードになりにくかったり、結婚したいとは思えなかったり、女性不信が強く出たりするものです。(だから、ロックマン度がアップするわけですね!)ロックマンな彼は、そんな素振りは微塵も見せないかもしれませんが、少なからずダメージがあると思って接してあげるといいでしょう。年齢的なこともあって、じゃりさんもつい結婚(もしくは出産)などの結果を求めてしまうところかもしれませんが、でも、彼の心が相当痛んでいるとすれば、その要求はすぐには酷というもの。(そもそもロックマンって傷ついてそうなったわけですから)ロックマンでなくても、まずは、そんな心の痛みを癒してあげる期間が必要なのかもしれません。(それは離婚成立後じゃないとできないことですけれど)彼の心のために、何ができるかを考えて見られてはいかがでしょうか?彼を愛するためにもね。そうすると、彼の離婚話ももう少しスムーズに進み、かつ、二人の関係もより高められていくのではないでしょうか?=お勧め!エクササイズ=【パートナーがいらっしゃる方へ】パートナーのために尽くす一日にしよう!くどいようですが、与えることは大事。自分のニーズ(欲求)よりも、相手を喜ばせることを優先させてみましょう。【パートナーがいらっしゃらない方へ】異性の作家が書いた小説を読んでみる男心、女心を理解するために・・・。異性の友人にお勧め小説を聞いてみてもいいですよ。
男と女の心理学
<リクエスト>

こんばんは。 30代女性です。毎日ブログを楽しく読ませて頂いています。

以前似たような質問がありましたが、私の場合、私は既婚で、独身の男性に好かれます。
不特定多数にもてるのではなく、少数に入れ込まれる派(?)です。思わせぶりな態度を取っているわけでもなく、浮気したいわけでもありません。それどころか、職場の同僚にしろ友人にしろ、どうしても居心地が悪くなってしまうし、浮気するつもりもないので辟易してしまうし、なんだか申し訳ないような気持ちもしてしまいます。

どうすればそういう人々とも普通にあるべき姿でつきあってゆけるのでしょうか?
また、心理学的に見て、夫との関係を改善するためのヒントが隠れているのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

(Loveさん)
<根本からの回答>“あたしは魅力的な女よ”を受け取りましょう!!ここが一番大事なところです。分かっていらっしゃることかもしれませんが、敢えてお伝えさせていただきました。その「少数」がどんなグループなのかは興味のあるところなのですが、少なくても、それだけ男性を惹き付ける力があるわけですから、ご自身が望むと望まざると魅力的な女性であることを受け入れるのはとても大事だと思うんですね。それを知っておくこと、で、リスクを先読みすることができます。すなわち、自分が独身の男性にとって魅力的な存在であり、すぐに惚れられてしまうことを知っておけば、異性が近付いてきた時に警戒することもできます。そうすれば、相手がお熱になる前に手を打つことも可能なのです。(はっきり拒絶する、距離を取る、他の人から忠告してもらう、など)ただ、魅力的な方の場合、異性との友人関係が成立しにくかったり(すぐに惚れられてしまうから)、勘違いされたりするなど、難しいところがたくさんあります。異性と普通に付き合うには、もう少し“ドライさ”が必要なのかな?という気もするんです。というのも、「申し訳ない気持ちもする」って書かれてますよね。実は頂いたご相談文の中で、もし、Loveさんに付け入る隙があるとすればコレだな、と思ったんです。この気持ちは分からないでもありませんが、とても危険です。変に情をかけてしまうと、相手は「脈アリ」とか「押せば何とかなるかも」といった期待を抱いてしまいます。そうすると、少々拒絶しようが、なかなか通じません。だから、その部分ではちょっと冷たく思われても、あるいは、タカビーな女と思われても、ドライに対処する心持ちが必要です。(だから胸を張って「あたしはいい女よ!」と受け入れて欲しいんですね。もしLoveさんが面談に来られたら、そんなセッションしてしまうかも知れません!笑)芸能人やスポーツ選手など、有名人の方とお話していると、この種の葛藤をよく耳にします。俗に“有名税”というものなのですが、「本人はそのつもりはなくても、社会はそうはみない」というギャップがすごくあるんですよね。でも、社会の中で生きていく以上、ある程度は社会的評価に合わせていかないと、とても危険な目にあったりするんです。Loveさんにとっても、望まないことであったとしても、一部の方であれ、熱狂的に支持される人がいるわけですから、それはファン心理と同じようなものと捉えてみてはいかがでしょう?だから、少々誤解を招いたとしても、ドライに接することが大事だと思うんです。あとは普段から、できるだけ夫婦のこと、そして、夫のことを惚気たり、家族思いであることをアピールしたりするなど、コミュニケーションにおいて一線を引いておくことも大切です。そうして「Loveさんはご主人のことが好きなんだな」と周りに宣伝するんです。もし、それでも女のLoveさんを求めてくる人がいたとしたら、それはLoveさんの気持ちを考えない人ですから、論外ですよね。即切りしましょう!!逆にそれでもいい関係を築こうとしてくれる人がいるとしたら、それは女としてではなく、人間としてLoveさんを意識されてる方。こういう方とは親友になれる可能性もあるでしょうし、ご主人ともいい関係を築いてくれるはず。だから、そういう目で人を見るのも大切なことなのです。*また、そういう意味では、ノロケ話を作るためにはご主人と更にラブラブになる必要があるわけですよね?これはいいテーマですね~実はこうした現象は無意識的には、Loveさんの心のどこかにまだまだご主人と仲良くなれる(ラブラブになれる)余地があることを教えてくれます。つまり、ご主人以外の人が入り込む隙間があるわけですし、その人たちを無下に突き放しきれないLoveさんの心があるわけですからね。(すいません、ちょっとストレートな表現で)だから、こうした経験はよりご主人との関係を深め、問題を癒し、自分を解放するための一つのプロセスとしてみることができるんです。他の男性に好かれるたびに「ああ、もっと夫と仲よくラブラブいちゃいちゃできるんだわぁ~」と思ってみてくださいね。ご主人に対して、もっといい女を与えてあげよう、もっと魅力的で素敵な女性になろう、と意識してみるといいでしょう。*あと、これだけでご夫婦の問題がある・・・と決め付ける必要はありませんが、ただ、何らかの心の隙間が夫婦の間、もしくはLoveさんの心にあるのかもしれません。その辺はもう少し情報が必要なところですから、機会がありましたら、カウンセリングなども使ってみてはいかがでしょうか?いつも読んで楽しんでくださって有難うございます。参考になりましたら幸いです。=お勧め!エクササイズ=【パートナーがいらっしゃる方へ】セックスにもっと夢中になる!誰も入る隙間を作らないために・・・。【パートナーがいらっしゃらない方へ】異性が喜ぶことを一つしてみる相手の気持ちをきちんと理解している証に・・・。
男と女の心理学
このところ、「セミナーって凄く面白い」と感じることが多いのです。
かれこれ、カウンセリングサービスでセミナーを開始して丸5年が過ぎようとしている今日この頃。
ようやく、セミナーというものが少しだけ分かってきたのかもしれません。

特に、グループセラピーの面白さ、楽しさというのは、格別のものがあります。
人はどう感じ、何を見て、どう動くのか?
それは分かるようで、分からない、予測不可能な世界です。

最近の私は「どうしたらもっと喜んでもらえるだろうか?」「どうしたらもっと深い感情を解放できるだろうか?」「どうしたらこの問題が最も効果的に解決できるだろうか?」そんなことを考えながら、セミナーを創っています。カウンセリングの面白さ、楽しさとはまた違う世界がそこにあります。例えば、家族の癒着に関する問題を扱うセッションをしていたときのことです。彼女は頭では「家族よりもパートナーを大事にしたい」と思っています。でも、なかなか体は言うことをきかず、自分が選んだ「理想のパートナーくん」に近づくことができません。頭では分かってるのになぜ?その頃、彼女の心の中では様々な意識的・無意識的な感情が流れています。「彼のところへ行きたいけれど、それはまるで家族を捨てるようなものだ。やはりそれはできない」「もし、彼のところへ行って拒絶されたらどうしよう?もう立ち直れないではないか?」「私が彼の元へ近づいたら、この人たち(家族)はどうなってしまうんだろう?やはり、私が傍にいなければならない」意識せずとも、そんな心の抵抗が近いはずの距離を遠く感じさせ、軽いはずの足が鉛を付けられたかのごとく重たく感じるようになるのです。それは体験し、その場にいた人でないと、なかなか分からない世界。でも、私達はそうして、心の力によって、分かっているのにできないことをたくさん作り出しているのです。それは「彼が欲しいのにできない」「素直になりたいのにできない」「言っちゃいけないと分かっているのに言ってしまう」など、そんな裏腹な思いとして出てきます。しかし、グループセラピーの素晴らしいところは、もう一つ。それをただぼーっと眺めていたある女性が急に涙を溢れさせます。どうしたんだろう?と思って後から話を聞けば、「あの女性、私なんです。私も同じなんです。私も家族を大事にしすぎて、なかなかパートナーができません。こういうことだったのか、と目からウロコが落ちました」とのこと。実際に自分の問題をシェアしなくても、誰かがあなたの代わりにあなたと似たような話をしてくれるのかもしれません。(もちろん、それは偶然?いや必然?)あるいは、「僕の彼女がまさしくあんな状態で・・・。彼女をじっと待ってる理想のパートナー役の人と自分とがすごく重なって、彼女にほんとうに頑張れ!って心の中で叫んでいたんです。今、ほんとうに自分が彼女のことを大事にしているんだな、ということが分かりました」とおっしゃる男性もいました。色んな形で、色んなところで、参加できる。それがこのグループセラピーの魅力かもしれません。そんなセラピーが一日に渡って行われる1DAYワークショップ。16日に東京・五反田にて開催されます。ぜひ、足を運んでみませんか?あと若干名の方のご予約をお待ちしています。【詳細】講師(トレーナー):根本裕幸ゲスト:赤松わこ,阿部純也,近藤あきとし,斉藤亜紀,田島隆男,土肥幸司,渡辺晴美日時:2008/3/16(日) 10:00~20:00会場:五反田・ゆうぽうと料金:¥21,000-(税込み)専用の申込フォームはこちらです。
下北沢・ericafeこのところ、もっぱら私の情報源であるmixiによると、「下北沢のカフェといえば?」との質問に必ず出てくるのが、このericafe。
今回のカフェ巡りで一番最初に訪れ、また、一番楽しみであったのが、このカフェであった。

私は基本的に、無機質なコンクリートが打ちっぱなしの、テーブルや椅子もスチールな店も大好きなのであるが、その逆に傷がところどころ入ったフローリングに、やはりウッディなテーブル、そして、ちょっとレトロな感じのするソファ(あるいはチェア)が置かれているカフェも大好きなのである。
できれば各席の間は広めで、かつ、静かな店であればなおよい。
窓から眺める景色は、それほど美しくなくてもいいが、窓はできるだけ大きく、外が見渡せる方がいい。
下北沢・ericafeこの、マンションの一角にあるような扉を開けてericafeに入ると、その向こうには、私の理想とする空間がありありと広がっていて、その発見の喜びだけでもうお腹がいっぱいになるくらいであった。そんな、とてもナチュラルな空間は、まだ開店直後であまりお客さんもいない。のんびりと珈琲を飲みながらボーっと過ごしてみる。そうすると、自然と頭の中に様々な思いが駆け巡り、そして、勝手に心の底から充実感や喜びが上ってくる。呼吸をするたびに心が落ち着いて、頭の中が勝手に整理されていくようである。下北沢・ericafeその日、私は気が付けば長大になってしまった原稿を持って来ていたので、じっくりその中身に目を通すことができた。ブログに連載する予定の文章なのだが、長くなったし、かなり気持ちを入れて書いたものなので、こうした空間でじっくりと推敲してみたいのだ。矛盾点が出てきたり、抜け落ちているところが見つかったり、誤字脱字を修正したり、気が付けばあっという間に時間が過ぎていた。特に急ぐ用事があるわけではないが、昼時が近づき、徐々にお客さんも増えてきたので、儲けにならない一見の客はさっさと店を後にすることにした。どうせまた近々訪れるだろうし、未練はあまりない。