このところ、もっぱら私の情報源であるmixiによると、「下北沢のカフェといえば?」との質問に必ず出てくるのが、このericafe。今回のカフェ巡りで一番最初に訪れ、また、一番楽しみであったのが、このカフェであった。
私は基本的に、無機質なコンクリートが打ちっぱなしの、テーブルや椅子もスチールな店も大好きなのであるが、その逆に傷がところどころ入ったフローリングに、やはりウッディなテーブル、そして、ちょっとレトロな感じのするソファ(あるいはチェア)が置かれているカフェも大好きなのである。
できれば各席の間は広めで、かつ、静かな店であればなおよい。
窓から眺める景色は、それほど美しくなくてもいいが、窓はできるだけ大きく、外が見渡せる方がいい。
この、マンションの一角にあるような扉を開けてericafeに入ると、その向こうには、私の理想とする空間がありありと広がっていて、その発見の喜びだけでもうお腹がいっぱいになるくらいであった。そんな、とてもナチュラルな空間は、まだ開店直後であまりお客さんもいない。のんびりと珈琲を飲みながらボーっと過ごしてみる。そうすると、自然と頭の中に様々な思いが駆け巡り、そして、勝手に心の底から充実感や喜びが上ってくる。呼吸をするたびに心が落ち着いて、頭の中が勝手に整理されていくようである。
その日、私は気が付けば長大になってしまった原稿を持って来ていたので、じっくりその中身に目を通すことができた。ブログに連載する予定の文章なのだが、長くなったし、かなり気持ちを入れて書いたものなので、こうした空間でじっくりと推敲してみたいのだ。矛盾点が出てきたり、抜け落ちているところが見つかったり、誤字脱字を修正したり、気が付けばあっという間に時間が過ぎていた。特に急ぐ用事があるわけではないが、昼時が近づき、徐々にお客さんも増えてきたので、儲けにならない一見の客はさっさと店を後にすることにした。どうせまた近々訪れるだろうし、未練はあまりない。