ジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集 第3集 ミサ「パンジェ・リングァ」、ミサ「私はもはや」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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以前にもご紹介してきましたヴォーカル・アンサンブル カペラによるジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集ですが、今日は第3集を聴きました。

 

 

 

ミサ「パンジェ・リングァ」は「ジョスカンの最晩年に属する1515年頃の作品」だそうです。ヴォーカル・アンサンブル カペラの人間的な温かみを感じさせる声と自然なアンサンブル、そしてこの歌が歌われていた時代の教会はまさにこんな響きがしたのではないかと思わせる深々とした残響を伴って伝わってくる音楽は知らない間に身体ごと別の世界に移動してしまったような錯覚さえ感じさせてくれます。目の前に笑みを浮かべたジョスカンの姿が見えるようです。

 

少し前にハインリッヒ・イザークについて書きました。

 

この記事には「同じ時代のジョスカン・デ・プレの音楽が多彩な楽想が外に向かって拡がっていくようなイメージだとするとハインリッヒ・イザークの音楽は少しシンプルな旋律が内に向かうひたむきな祈りを歌っているような気がしました。静かにじっくりと心に沁みてくる音楽でした。」と書いたのですが、その時の感想を改めて確認したような気がします。ひたむきなイザークの音楽も心に響くものがありましたが多彩で自在に拡がっていくようなジョスカンの作りあげた響きもまたとても魅力的な音楽でした。

 

インターネットをあれこれ見ているうちにMAB音楽資料室と言うサイトに巡り会いました。音楽史のことについて勉強になる記載が多くありとても興味深いサイトです。ジョスカン・デ・プレとミサ「パンジェ・リングァ」についても記載がありましたのでリンクを貼っておきます。興味のある方は覗いてみてはいかがでしょう。

 

MAB音楽資料室:ジョスカン・デ・プレ
MAB音楽資料室:ジョスカン・デ・プレ:生涯
MAB音楽資料室:ジョスカン・デ・プレ:音楽史上の位置
MAB音楽資料室:ジョスカン・デ・プレ:ミサ パンジェ・リングァ
 

 

 

 

 

ジョスカン・デ・プレ: ミサ曲全集 第3集

レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍し、マルティン・ルターも絶賛した
ルネサンスを代表する天才作曲家が残した19曲のミサ曲全集
本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブル カペラの第7弾。名作「パンジェ・リングァ」の元歌のグレゴリオ聖歌も収録。ヴォーカル・アンサンブル カペラによるジョスカンのミサ曲集第3集は、キリストが最後の晩餐で制定した御聖体の神秘をテーマとする対照的な2曲を収録。ミサ《パンジェ・リングァ》はいわずと知れたジョスカンの傑作。初期の佳作「さいころのミサ」と共に、精緻にして歌心あふれるアカペラの演奏で、巨匠の真価を生き生きと伝えます。