ジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集 第2集 ミサ「フェラーラ公エルコレ」、ミサ「ラソファレミ」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はヴォーカル・アンサンブル カペラによるジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集の第2集を聴きました。

 

ヴォーカル・アンサンブル カペラとジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集についてはこちらをご覧下さい。

 

第2集に収録されていたのは、ミサ「フェラーラ公エルコレ」、ミサ「ラソファレミ」の2曲でした。

 

「この曲(ミサ「フェラーラ公エルコレ」)で、ジョスカンはフェラーラ公エルコレ(Hercules Dux Ferrarie)の名前の母音を音階に読み替えて、定旋律として織り込むという斬新なアイデアを用いた。
 レ(re)-ド(ut)-レ(re)-ド(ut)-レ(re)-ファ(fa)-ミ(mi)-レ(re)というその旋律は、格別特徴的というわけではない。しかし、その少ない音の配列の中から、ジョスカンが描き出すポリフォニーは、即興的な掛け合いのように自由自在に展開していく。その発想の多彩さは、20曲以上ある彼のミサ曲の中でも特に際立っている。
 教会音楽と世俗音楽のいずれにおいても、ルネサンスという時代の頂点に立つ存在であったジョスカン・デ・プレ。フェラーラのチャペルにも響きわたったに違いないその旋律は、500年経った今も我々の心を捉えてやまない。」(22回公演 曲の楽しみ方「フェラーラ宮廷とジョスカン・デ・プレ」 より)

 

ミサ「ラソファレミ」もラソファレミの音による主題を定旋律として使った曲です。

 

どちらもシンプルな旋律から生き生きとしたポリフォニーを展開する聴き応えのある音楽です。

 

ヴォーカル・アンサンブル カペラは所謂クラシック的な美声とは少し感じが違う独特の発声法でまさにその時代の教会から聞こえてきたのでは無いかと思わせるほどのリアリティと人間的な温もりを感じさせる演奏でした。

 

 

 

 

ジョスカン・デ・プレ: ミサ曲全集 第2集

傑出した声楽グループ(8名編成)によるルネサンスの巨匠ジョスカン・デ・プレ(ca.1450/55~1521)の録音。今回は限られた音素材から豊穣な音世界を築くミサ2曲を収録。繊細に紡がれる各声部の綾と、限りなく透明で天上へ昇っていくハーモニーが素晴らしい。

 

 

 

 

そえだ信「臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい」

「掃除機探偵の推理と冒険」に続きこちらもよろしくお願いします。

4編の倒叙ミステリーからなる連作中短編集。ユニークなキャラクターが魅力的です!

 

ツイッターに感想がよせられています!

 

「昨日の予告通り、そえだ信 さんの『臼月トウコは援護りたい』の感想を、ブログにアップしました。 もうちょっと素直に読んでも良かったかも、という気もしないでも無いですが、私のようなヒネクレ者にも楽しめる、良い作品です。」

 

 

「そえだ信「臼月トウコは援護りたい」面白かった。 被疑者の無実を証明しようと証言を剃ればするほど、被疑者のアリバイを崩していくキャラクターにまつわる、すっきりするミステリ短編集!」

 

「掃除機探偵面白かったので購入。 完璧なアリバイを用意して犯行に及んだ犯人たち。雇ったばかりの臼月トウコの援護によって追い込まれていく連作倒叙ミステリ。 風変わりのキャラと独創的なトリックの面白さが際立っていて、楽しめました。」

 

「「臼月トウコは擁護りたい」、読了!倒叙モノの醍醐味の一つに犯人の焦燥感があると思うのですが、本作はこれが思う存分に楽しめて良いですね。使えないバイトとして犯人の目の前に出現する上に、自分の犯罪の弱点はきっちり刺してきて、クビだ!!!にいたる様式美が好き。ドラマにも向くのでは?」

 

「『臼月トウコは擁護りたい』読んだぜ。 北海道(主に札幌)を舞台にした連作倒叙。犯人が上手く警察の追及を避けられたかな、ってところにふらりと「そうですよーこの人が犯人なワケないじゃないですかー」と加勢しに来たかと思ったらスーパー余計なことを言って急転直下事件を解決しちゃう臼月さんは」

 

 

こちらで第一話全文無料で読めます。

 

 

 

 

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

 

 

文庫版「掃除機探偵の推理と冒険」発売中

 

 

 

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

解説者は、辻真先さん。とても素敵な解説でした。ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

そえだ信、いよいよ国際的作家に?(笑)

 

タイの次は、台湾、でした。