汗の話、ちょっと寄り道して更年期の汗について取り上げます。
暑い日がつづいているので当然汗、かきますよね。
汗をかく理由は体温を一定に維持したいから。
汗が蒸発することでカラダを冷却してくれているんです。
あれアレアレ、「打ち水」と一緒の原理です。
カラダをまもるための大切な作業なのですが....
女性ホルモンの過渡期にある方の場合、
びっくりするくらい汗が吹き出す...
そんな現象がおこることがあります。
その理由について今日はふれていきます。
治療室では「もらい事故」「近所の火事」みたいに表現してますが...
基本このひとが頑張っているためです。
「視床下部」
脳にある視床下部、自律神経の司令塔と言われる場所です。
卵巣の働きが衰えてくると、脳の視床下部という場所が排卵をせかします。
「もっと出せ!もっと出せ!」
という指令をじゃんじゃんだす。
ちなみに指令系統は決まっていて、
視床下部→脳下垂体→卵巣、この順番です。
とはいえ、煽ったにも関わらず卵巣からは思ったほどのホルモン量がでず…
腹をたてた視床下部からまた指令が飛ぶ
ブラック企業か?!という現象が起こっているのが更年期のカラダ。
現場は混乱、脳内大混乱。
これが繰り返されるうちに、自律神経系が乱れていく..そんな流れです。
視床下部はこんな場所にあります。
(脳を縦割りにしています)
視床下部は守備範囲が広くて生きていく上で大事な
血圧
心拍
体温調節
発汗
なども担当しています。
なので、
本来だと女性ホルモンに関係ない「発汗」や「体温調節」他の部門もなにかしら被害をうける。
更年期にでる異常な汗はこんな理由からおきています。「もらい事故」「近所の火事」という所以はここにあります。
汗だけでなく、動悸なども更年期症状としてはメジャーですね。
それでは簡単な対策を。
今日はツボについてご紹介します。
有名すぎるこのツボ、合谷。
血圧の調整も上手です...
お!ここでカンの良い方なら気がついたかな?
血圧の司令塔は視床下部!でしたね。
つまり、ここを刺激することで更年期の多汗にも作用するのです。
(ⓒstudioyokoyama)
反対側の親指の腹で5秒押し込む×3
汗が大量に出始めたときにやって大丈夫です。
その他、日常的にやっておきたいことはこちらの関連記事でご紹介しています。
マイルドにカラダをケアするなら、鍼灸と漢方はとてもおすすめ。
漢方は保険適応で処方されるので、かかりつけの婦人科や漢方内科の受診をお勧めしています。
失敗だらけの更年期~その症状の原因がホルモンだって気がつかないこともある
数々の体調不良を経験しているわたしが一番不安に思ったこと。
それは
「理由がわからないこと」でした。
どうしてこうなるのか?先はどうなるのか?
そこが見えてこないと闇をすすんでいくような不安感をもってしまうんですね。
なので、
更年期世代で汗に悩んでいるとしたら、
視床下部がブラックになってるせい!と理解しておきましょう(あくまでもイメージです)
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