鍼灸治療室を経営していると色々な場面に遭遇します。
ボトックスといえばしわ改善！というイメージですが...
結婚式直前のボトックス注射で大変なことになってしまった症例にでくわしたことがあります。
今日はそんなちょっと怖いお話をご紹介いたします。
ある日患者さんから悲痛な電話が。
「ボトックスを打ったら目が開かなくなりました...来週の姪っ子の結婚式までになんとかしたいです！」
聞けば結婚式にそなえて目尻のシワ取りにいったそう。そのとき頭痛もあることを伝えたんですって。すると「眉間の部分にボトックスいれると楽になるよ」とアドバイスされ、すすめられるままに打ったそうです。
施術後はまったく問題なく、帰宅。
事件が起きたのはうたた寝して目覚めたあと。
まぶたがあかなくなって目が下がってしまった！！
と、いうことでうちに連絡がきたのです。
電話の翌日来院。
「結婚式まで一週間ない！なんとかしてください
ほんとキレイになるつもりがこんな顔になってしまってショックです...このままだと式にでるのも嫌、だって集合写真ってずっと残るんですよ！！」
ですよね....
気の毒としか言い様がないご様子でした。
ボトックスを打った周辺に鍼を入れると症状がやわらぎます。
「ボトックスが散れる、散らす」という言い方をしてます。
と、いうお話をしつつ早速お顔周りに鍼をしていきました。
施術当日は強ばりがとれたくらいで見た目の変化はありませんでした。
不安そうにお帰りになりましたが...
数日後
「顔が戻りました！ありがとうございます。結婚式にでました！写真映りも全然大丈夫でした
」
というご連絡をいただきほっとしましたよ。
症状が和らぐのは知ってましたけど、かなり短期間でしたので間に合うかな？若干不安だったんです。結果オーライで安心しました。
ボトックスがらみの事例は他にもありますが、結婚式がすぐっということもあり、とても印象深い症例でした。
この事例からわかるように、ボトックスを入れた場所に刺激をいれるともちが悪くなります。ですので、本来はもしボトックス注射をしている場合、美容鍼の施術前には申告してくださいねーー！その部分をさけて美容鍼をしていきます。
当院では歯ぎしりや食いしばりが強いかたに顎ボトックス注射をお勧めしています。その理由、歯を折ってしまう方がいるからです。
うちの次男坊にも勧めまして、彼は定期的にうちにいってます
ボトックス、上手に使っていきたいですね。
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