漢方では女性特有のトラブルを「血の道症(ちのみちしょう)」っていう。
読んで字のごとく、血流の症状っていうわけ。
更年期も同じで、血流の状態によって大きく左右される。
そもそも、更年期がネガティブワードだなんて、誰が決めたんだろう?
本の214ページ
『誰でも楽に更年期を過ごせるコツ』にも書いたけど
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『「更年」には、年をさらに深めていく、あるいは改めるという意味もあります。
血を補い、バランスのとれた状態に体を持っていくことで、「更年期障害」も楽にやりすごすことができます』
日本人って、もともと更年期障害が欧米に比べると軽かったんだよね。
更年期のトラブルって、女性ホルモンの減少だから、病院での治療としては、ホルモン補充療法がある。
不足した女性ホルモンをピルで補う方法。
この閉経後のホルモン補充療法普及率を見てもわかるんだけど、
オーストラリア 56%
フランス 38%
アメリカ 38%
イギリス 30%
と軒並み高い普及率なのに対して、日本はわずか1.7%!
びっくりするほど低い。
ひとつには、大豆製品をたくさん食べてきた食習慣があげられる。
大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンに似たはたらきを持つから、更年期の不調を和らげてくれるんだよね。
みそ汁飲んでる?
豆乳を一生懸命飲んでるひとは多いと思うけど、
ダンゼン味噌汁がおすすめ!
麹発酵をさせた味噌に含まれるイソフラボンは、活性度が高くなっていて豆乳よりもずっと効果が高いんだよ。
更年期には豆乳より味噌汁を飲みなさい!
昔に比べるとみそ汁を日常的に飲む習慣が減ってきてて、それが個人的には心配。
いままでの日本女性に比べると、今後、更年期の症状に悩むひとが増えるんじゃないかなぁって思ってる。
もうひとつ大事なポイントは、血流不足!
更年期障害を漢方では「血の道症」というように、血流不足は更年期障害を重くする。
特に、いままで
生理痛が重かったり、
婦人科の病気があったり
不妊症で悩んでいたり
冷え症がひどかったり
というひとは、血流不足がある可能性が非常に高い。
ぼくが相談をしてて、9割くらいのひとは血流不足だもん。
血流不足=重い更年期障害
に、すごくなりやすいから、早めにケアをしておいてほしいんだよね。
特に、いまは40代くらいまで不妊治療をしているひとも少なくない。
治療が終わって、そのまま更年期に突入すると、すごくしんどいことになったりするから、早めにしっかりと血流を増やしておいてほしいなって思う。
更年期って、本来はネガティブな言葉じゃない。
ネガティブにするか、ポジティブにするかは、自分の体次第なんだよ。
血流不足になると、体の不調だけでなくて、うつ、イライラ、怒りっぽい、不安といった心の不調も出てきやすいから、しっかりと血流を増やして、早めの対策をしておいてね。^^
いままで生きてきた人生の新しいスタートを切るのが更年期。
すこやかな心と体の状態で、いいスタートを切ってほしいな。
自分自身が更年期に悩んでいた吉川万里子さんが、トラブルがあるひとにおすすめの記事を書かれているので、よかったらこちらもおすすめ!
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