死亡退院してから
母と共に自宅に戻った
4日前まで
寝ていた場所…
家族のために最期まで諦めず
弱音を吐かず
治療を全てやりつくした母
本当に強かった
母がいつも寝ていた布団に
亡骸を寝かそうとしたけど
長女はばぁばの温もりを
残したかったみたいで
「入院する前まで
毎日一緒に過ごしていた
母の布団を残して欲しい」
と暗い顔で言ったので
急遽
家にある使っていない
布団に寝かせることにした
母が入院してからの4日間
父はほとんど病室から離れず
夜も眠れていなかった
私も毎晩夜中に
母の呼吸が止まるかも
と呼ばれていたので
ほとんど眠れておらず
頭がボーッとしていた
だけど時間は待ってくれない
休む暇なく
葬儀屋さんと今後のことを
決める必要があった
祭壇はどんな
イメージにするか
骨壷、棺のデザイン
戒名の階級
通夜 告別式の料理
遺影の写真とデザイン
案内状の内容など
ボーッとする頭を
フル回転させて
母だったらどれを選ぶかな
と父と一緒に考えながら
決めた。
遺影は2020年元旦に
孫たち4人に囲まれて
向日葵🌻みたいに明るく
満面の笑みで笑う
母の写真にした
コロナ禍だったので
他県から母の兄弟が来ることも出来ず
近場に住んでいる親戚のみの家族葬だった
だけど父は母のために最後に出来る
プレゼントだからと
ものすごい豪華な祭壇で
母を送り出した
母のイメージにピッタリな
華やかな葬儀だったから
母もすごく喜んでいたに
違いない
不登校の長女は
すっかり元気をなくし
ご飯もあまり食べられず
体重を5kg落とした
火葬が終わってからは
母の部屋に布団を敷き
母が使っていた
布団にくるまって
小さい頃に買ってもらった
虎のでっかいぬいぐるみを
片時も離さなかった
長女の不登校が始まったのは
母が亡くなる1年前
ちょうどコロナが
流行り出す少し前の頃
長女は学校に
行けなくなってから
毎日母の部屋で夜まで過ごし
母との時間を誰よりも
大切にしていた
ご飯も一緒に食べ
母に冷たい水を運び
2階に上がれなくなってからは
綺麗好きな母に変わり
娘が昼間に2階の掃除を
してくれていた
とにかく母の側にいて
病状が悪化してきても
母が不安にならないように
いつも通りに接していた
余命残り1年を
愛してやまない
初孫と一緒に過ごせた
母にとって
孫との時間がなによりの
特効薬だったんじゃ
ないかなと思う
きっと抗がん剤より
放射線治療より
何よりも
愛する人と過ごす時間が
1番延命に効果が
あるんだと私は確信している
5年生存率がかなり
低かった母が
14年も延命できた奇跡
母が孫たちと過ごしている
時間はいつも笑顔だった
このブログを読んでいる
闘病中の方や
ご家族が
1日でも長く
愛する人と一緒に
いられますように
心から祈ります
