英語テープ起こしクリプトンのブログ -10ページ目

学術翻訳サービス開始のお知らせ

英語テープ起こし専門のクリプトンから、ここでお知らせがあります。
昨日より、クリプトンでは本格的に翻訳サービスを開始しました!!

翻訳といってもいろいろありますが、クリプトンではすでにご利用の多い研究者のお客様を主な想定顧客層とし、研究論文や抄録などの学術分野に特化した英日・日英翻訳サービスに注力いたします。


もちろん、それ以外の分野でもすでにフリーランサーの翻訳者が数多く登録しています。英語テープ起こし原稿の日本語翻訳や、字幕・キャプションなどの映像分野に特化した翻訳、企業・大学ウェブサイトの多言語サイト製作も提供しています。



英語テープ起こしクリプトンのブログ

クリプトンの翻訳サービスページ:http://www.cripton.jp/translation/index.html


これまでクリプトンを通じて翻訳をご利用いただいていた方も多いですが、そんなお客様にとっては「今さら、何が違うの?」と思われるかもしれません。


確かに、料金体系が変わったことを除けば、表向きにはこれまでの翻訳サービスと何ら違いはありません(笑)。
ここはスタッフブログなので、内向きにはどんなことが変わったのかをちょっとご紹介します。


1. 翻訳専属のプロセスマネジャーを採用:今月より、クリプトンチームに新たに日本人スタッフが加わりました!これまでは他のスタッフが掛け持ちで行っていた翻訳に関わる業務を、今後は専属マネジャーが翻訳者のリクルートから業務のコーディネーションまで手がけることになります(英語テープ起こしのプロセスマネジャーについては、アミットのインタビュー記事 を参照)。クリプトン新人の彼は日本の某大手翻訳会社にて4年間勤務していた、経験豊富なナイスガイです。今後ブログでも紹介します!


2. 日本(東京丸の内)オフィスで行っていた翻訳業務を、インド本社に移転統合:これまでの翻訳業務は、クリプトンを運営するカクタスコミュニケーションズの東京オフィスとインドオフィスのスタッフが、別々に行っていました。今後の成長のために作業効率化とリソースの集中を考え、両オフィスで提供する翻訳サービスの料金体系を一本化し、フリーランス翻訳者のコンタクトポイントを一転集中にしました。


3. フリーランス翻訳者の積極的な開拓を開始:これまでは、頻繁に問い合わせのある専門分野のみの翻訳者を揃えるにとどまり、それ以外は受注があるたびに該当分野の翻訳者を探していました。今後はより積極的にあらゆる専門分野(医療、ITなど)の翻訳者を各媒体を通じて募り、また体系的な採用プロセスを通過した方のみを登録することになります。



これを見ると、クリプトンの翻訳ビジネスへの力の入れ具合がちょっと伝わりませんか??
新生・翻訳サービス開始を記念し、キャンペーンもやっています!キャンペーン詳細は以下のバナーをクリックしてください。



英語テープ起こしクリプトンのブログ-初めて翻訳サービスご利用の方10%割引キャンペーン
英語テープ起こしクリプトンのブログ-お見積り・ご注文フォームを開く


それから、英語テープ起こしのキャンペーンも今月末で終わりとなります!こちらもお見逃しなく!英語テープ起こしのページはこちら です。


来週は医療関連サービス病院のお客様を取り上げます!どのように英語テープ起こしを活用しているのでしょうか?お楽しみに!


音声認識技術ソフトはどこまでできるか?

今回は、クリプトンの英語テープ起こし作業者の1人が使用している音声認識ソフトについて、どんなものなのかを説明したいと思います。


音声認識技術とは、話された声を言葉として認識し、文字として表示させる技術のことです。英語のスピーチ音声を自動認識し英語のテキストに変換するソフトで最も代表的なのは、Nuance社 が販売するDragon Naturally Speaking(以下、「ドラゴン」)です。クリプトンでは、現在1名の作業者が実際の英語テープ起こし作業にこれを使用しています。今回は音声認識ソフトというものがどのような機能を持っているのか、どのようにテープ起こし作業者に役に立っているのかをご紹介します。



英語テープ起こしクリプトンのブログ 英語テープ起こしクリプトンのブログ
(右)実際に「ドラゴン」を使用している英語テープ起こし作業者


音声認識ソフトは、テープ起こし作業者の中でもPCタイピングが遅い人に役に立ちます。「ドラゴン」は、作業者のPCにインストールすることで専用インターフェースから各種操作を実行することができます。


まずソフトを使用するうえで念頭に起きたいのが、音声を認識させるにもソフト自体へのトレーニングが必要ということです。ソフトをPCに取り込んだ後は、そのPCを使用する全てのユーザー(=個々の声色の持ち主)がそれぞれ個々の「プロフィール」を新規作成する必要があります。これは、様々な声色や話し方のクセに応じてソフト自体が単語・発言の認識を調節しなければならないためです。プロフィールを作成する際には一連のモジュール(トレーニングウィザード)がまず始まり、そこでユーザーは画面に表示されるサンプル文章をマイクに向かって読み上げます。一通り読み上げた後、ソフトが声色や話し方のクセを分析し、実際に書き起こしが必要な音声を認識するための手がかりとします。


ここまでの準備が終わったら、実際に書き起こしが必要な音声を使用しソフトを活用してみましょう。書き起こし作業者は書き起こしが必要な音声をスピーカーで聞き、話されている内容を数秒の時間差でマイクに向かってウィスパリング(=自分の声で再現する)します。ウィスパリングの声をソフトが認識し、PC上にテキスト表示していきます。


このソフトの賢いところは、話されている内容を総括的に把握し、文脈に応じて単語を選んでくれる点です。例えば ‘I scream’ と‘ice cream’を混同したりはしません。


また、英語のボキャブラリに弱いユーザーにとってもこのソフトは大変助けになります。例えば‘habiliments’や ‘sacerdotal’といった、めったに使用しない難解な用語で英語のつづりが分からない場合でも、はっきりと明確に発音を再現しウィスパリングすれば「ドラゴン」は正確なつづりでそれらを書き起こしてくれます。この機能は場所・地域の名前を書き起こす際に役に立ちます。


ユーザーが使えば使うほど、ソフトも声の調子や発音のクセに習熟していき、より正確にテキストを認識するようになります。なので一朝一夕にソフトの精度の良し悪しを判断することはできません。使い慣らしていくことで、場合によっては正しい単語を辞書で探すのに膨大な時間を費やしうる状況下でも、ソフトは的確な単語を選び一発表示してくれるようになるのです。


テープ起こしが必要な音源の中で、医療関連の専門用語を多く含むトピックに出くわすこともあります。この場合でも、「ドラゴン」は文脈を判断し、医療と関連性のある単語・フレーズを表示してくれます。Amebiasis(病名)といった単語も、ユーザーがきちんと発音すればおおむね正確なつづりでテキスト表示をしてくれます。


難解な専門用語でなくても、‘differentiation’のように長ったらしくタイピングが難しい単語を書き起こす場合でも、「ドラゴン」を使えば容易につづりミスなく書き起こしてくれます。クリプトンで実際にテープ起こし作業の際にこのソフトを活用している者からの評価としては、「ドラゴン」はタイピングのスピード・精度の向上に非常に役に立っており、結果としてタイピング以上に情報収集にかける時間を増やすことに成功しています。



テープ起こし作業者の作業補助ツールのひとつとして使用している音声認識ソフト、参考になったでしょうか?なかなか現物をみたことがないとイメージするのが難しいかもしれません。「ソフトを訓練させて精度を上げる」というコンセプトが、今回取材した私には耳に新しい情報でした。


ここでお知らせですが、クリプトンのブログの更新頻度を今後週2回から週1回に変更します。それに応じて、連動するニュースレター手紙のほうも月2回発行から月1回(月間)になります。書きたいことはたくさん、トピックもたくさんあるのですが、マーケティングにかける時間を逼迫する状況になってしまい(叫び汗)今後はゆっくりと、堅実に更新していきます。これに懲りず購読を引き続き宜しくお願いします!!


次回はクリプトンが今月より正式に開始した翻訳サービス目についてご紹介します。


クリプトンブログのトップ記事ランキング(12月)

今回は11月分 に引き続いて、ブログトップ記事ランキング12月分をお届けします!
12月にアクセスの多かった記事トップ8を発表します。


~★~★~★~★クリプトンブログのトップ記事(12月)~★~★~★~★


■1位 旗旗旗
テープ起こしに必要なものは?その1(ハードウェア)
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10731962283.html


■2位 旗旗
テープ起こし初心者のお客様のためのQ&A講座
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10737074644.html


■3位 旗
オフィス忘年会レポート!
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10737777401.html


3部作でお届けしている「テープ起こしに必要なものは?」(最終回は今月末にUpします)は、若干専門的でコンピュータオタクパソコンのような内容になってしまいましたが、クリプトンのプロの作業者が実際にどのように作業しているのかを見ていただくうえでは大変興味深い内容になっていたと思います。


「テープ起こし初心者のお客様のためのQ&A講座」は、いつも電話・メールでおなじみの千田が執筆した記事です。毎日お客様とコミュニケーションをとっているだけに、初めてお問い合わせいただくお客様の目線でも分かりやすいように説明した内容が参考になったようですね!


オフィス忘年会レポートでは、クリプトンで働く人々の素顔を暴いてしまいました。また会社全体の雰囲気や、社風なども感じ取って頂けたのではないかと思います。それにしても、「忘年会」とはいえ日本企業とはやっぱり楽しみ方が違いますね(日本では居酒屋・カラオケなんでしょうか?)。


4位以下は次の通りです。


■4位 宝石ブルー
テープ起こしに必要なものは?その2(ソフトウェア前編)
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10745582047.html


■5位 宝石ブルー
個人情報保護とデータセキュリティに対する取り組み
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10730278066.html


■6位 宝石ブルー
講演と著作権について知っておきたいこと
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10743957458.html


4~6位は、いずれも情報過多でまじめな内容でしたが、想像以上に閲覧アクセスを頂きました。


■7位 宝石白
クリプトンの人々(2):アミット(万能スーパーマン)
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10725191242.html


■8位 宝石白
クリプトンの主なお客様(大学研究者)
http://ameblo.jp/criptonjp/entry-10716133509.html


~★~★~★~★


以上、ランキング結果でした。


次回は、テープ起こしに関わる方にはとても興味深い内容、音声認識技術の現状を、テープ起こし作業者の目からお届けします。
お楽しみに!