音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~) -5ページ目

音に巡る想い(2005~2010) / ビデオ画像と音楽(2011~)

クラシック音楽に目覚めたのはSP時代だった。知人から借りたレコードが
きっかけ。後にLPを集めたりしたが、時に感動して涙した頃が懐かしい
な~。/

主に四季の花や自然の風景などビデオ撮りした動画に、出来るだけ自作のBGMを付けて載せたいと思います。


先日シューマンのチェロ協奏曲のブログを読んで
聴きたくなりました。
以前聴いた時と音がどう違うか、確かめたい気持
もありました。

冒頭、中・低音が新鮮聞こえました。いつものこと
ですが、音の違いはレコードに針を落とした最初の
音に強烈に感じるんですね。
そうは言っても、この曲のレコードは以前にブログに
して以来恐らく聴いていないと思うので、どんな音だっ
たかは殆ど覚えていないのですが・・・・。
しかし、冒頭の音にハッと感じるところがあるのは
多分以前の音とは違っていたのでしょう。

後は第2楽章でのピチカットの低音。それと最後に
盛り上がって終わった時の余韻ですね。

聴き終わって、一体以前ブログにしたのは何時だった
かと調べてみると、なんと2007年の7月でした。
http://ameblo.jp/crest-my7/entry-10040577868.html

そんなにも前だったか! 驚きです。

音の違い云々なんて、よくも書けたものだ!
これはいい加減。決して当てになりません(^^ゞ)。

 
音に巡る想い

ベランダのクレマチスが早くも咲き出しています。
第2楽章のイメージ・・・、 少し無理があるか?


   珍しく大曲を聴きました。標題の交響曲、これは
   最初ホーレンシュタイン/ロンドン響のレコードで
   知りました。
   それは「巨人」、「復活」に次いでマーラーの音楽
   に魅了される上で、もう決定的となったものでした。

   今回はクーベリック指揮のバイエルン放送交響
   楽団のLP盤で聴きました。先日大阪日本橋へ
   出向いた折りに中古で買ったものです。

第1楽章は烈しい演奏です。入れ替わり変化する
曲想がストレートにぶっつけられる。明晰とも言える
し、ややどぎつさも感じさせるほどに・・・。
主題提示の終りの方から展開部へ進むにつれて
その感は強く、速めのテンポでぐいぐい突っ走る。
ホーレンシュタインの第1楽章が第2面にも回って
いたのに、クーベリックでは第1面で終わります。

しかし、第2・3楽章は大変優美。旋律の歌わせ方
や音のバランスが繊細を極めます。
解説には「優美を極めた春の歌」(第2楽章)とあって、
第1楽章とは極めて大きな変化です。
マーラー自身が作曲後に撤回したのだが、最初は
第1楽章に「夏が行進してくる」という標題が付けられ
ていたそうです。
しかし、その第1楽章、夏どころか真冬の山を連想
させるような自然の厳しさと脅威を不気味に描いて
いるようでしたが。
のみならず、展開部へと聴き進むにつれて、私には
人間臭さが感じられるのでした。それは理性をかな
ぐり捨てて、欲望のままに振舞うような人間の生き様
をどろどろと描いている・・・・そんな人間臭さを感じる
のでした。

第3楽章で最も印象的なのは、中間部で、あるいは
終りの方でも出てくるポストホルンの奏でる旋律です
ね。なんとも哀愁があって、最初聴いて以来ずっと
心に残って忘れられない旋律・・・。
実に美しく奏でられ、これら両楽章では誠に耽美的、
また官能的気分に酔わせてもらえるのでした。

第4楽章  不気味な低音の序奏からアルトが神妙に
歌い出します。ニーチェの詩によるもので、「快楽は
苦悩より深く永遠を欲する」と結んではいるけれども、
歌は苦悩に満ちて神秘的に聞こえる。

第5楽章  ここもアルトの歌と少年合唱から成る。
ペテロが十戒を破った罪をキリストに許される喜びが
歌われて、明るさに満ちている。
冒頭の鐘の音が天上の歌を想わせて印象的。

第6楽章 心に最も安らかで深い感動を呼び起す音楽。
全曲がとても長いので、一部だけをと思えば必ずこの
楽章になりますね。
しんみりと心に沁みて、最後は動かし難く深い心の高揚
に到達させてくれるすばらしい音楽。

しかし、クーベリックの演奏は旋律線を極力抑えて、対
旋律や微妙な和音の動きを微に入り細に入り表現して
いるようです。
ややそれに過ぎてというか、やや重苦しく聞こえ、全体
の美しい流れと、何よりも最後の盛り上がりが、ホーレン
シュタインを聴いていた自分には、あっけないほど軽か
ったです。 これが意外にも残念なところでした。


またもやモーツアルトですが、ヴァイオリン協奏曲
第3番をシュナイダーハン/ベルリン・フィル
聴きました。
以前にこの曲は、グリュミオー/デイヴィス指揮の
ロンドン響でブログで取り上げたと思うのですが、
シュナイダーハンは初めてです。と言うより、実は
このヴァイオリニストのディスクはこれ一枚です。

確か中古で買ったLP盤ですが、その時期をよく覚
えていません。かつ、聴かずに置いてあったようで、
今回初めて聴いたのか(恥ずかしいほど頼りない)。

ともかく、演奏の印象は非常に几帳面と言えそう。
第一楽章などやや遅めのテンポできちっとしたリズム。
伴奏が歯切れよい感じでした。

第二楽章は優美でいいですね。低音のピチカットが
印象的に響きます。

第三楽章のロンドでは、中間部が短調のアンダンテに
特徴がありますね。

久しぶりに聴きましたが、確かに名曲です。
グリュミオーと聞き比べは出来ていませんが、もう
少し艶やかな雰囲気が私の好みに合うのかも・・・。

なお、シュナイダーハンが指揮を兼ねています。

音に巡る想い

京都の植物園西側の鴨川堤防の小道が半木(ながらぎ)の道と呼ばれ、
そこに咲く枝垂桜(半木の桜)が満開でした。
北大路通りから北山通りまで続きます。
明日は雨の予報なので、今日が見納めだろうと朝見に行きました。


音に巡る想い

昨日から咲き始めた、ベランダの鉢植えの牡丹。今朝出かけに撮っておきました。
   ケーブル新調で、レコードにせよCDにせよ、聴く
   楽しみは音楽そのものでなく、専ら音の変化。
   最も顕著だったのはラフマニノフの交響曲第3番
   で、輸入盤特有の透明感と抜けの良さが凄かった。
   CDではバッハの農民カンタータ。
   ケーブルで何故こうも変わるか。これならCD→
   プリ・アンプへのケーブルも換えたくなる。
   また、MM型カートリッジを付けている側のアーム
   にも新しいフォノ・ケーブルに交換したくもなる。

それはさておき、音楽そのものに感動した演奏を
ひとつ・・・・・・・・。
それは
 シュナーベルの弾くモーツアルトの協奏曲
 第21番である(LP盤)。
シュナーベルはこれまでベ-トーヴェンばかり聴い
ていて、モーツアルトは、時たまブログで読んでは
いたものの、実際聴いたことがなかった。
先日大阪日本橋に出かけた際に、序でに立ち寄った
中古店で見つけて買って帰ったのでした。

当然モノーラル録音で音質は良くないが、演奏は
かなり特徴がある。自由奔放と言えば語弊があろう
けれども、ピアノはリズムがかなり揺れ動く。
オーケストラはそれについて行き難そうで、また合わ
ない部分もありはするけれども、オーケストラだけの
部分ではシュナーベル同様に生き生きとしてすばら
しい。
やがては音質の劣悪さは気にならないほどに、その
音楽性に引き込まれていく。

最も感動的だったのは映画でも有名になった第2楽
章で、ゆっくりしたテンポの中に心の奥底にしみ入る
ような深く美しい情感。涙しそうになった。

第3楽章は一転して非常に速い。第1楽章では聴き
慣れないテンポの揺れにやや戸惑う点があったけれ
ども、もうここでは一切そんなことはない。
オーケストラも完全に一致して輝かしく生彩のある音
楽となっていた。

やはりシュナーベルはすばらしい!

オーケストラはサージェント指揮ロンドン交響楽団


ケーブルが下取り品で、しかも値引きでも4万円!
ケーブルで音が変わることを承知はしているが、
その値打ちたるは・・・・。

ACROLINKの7N-A2070をプリ・アンプとパワー・
アンプに接続.。期待と心配半々で・・・・・・。
いよいよ音出し。

最初はヘンデルの合奏協奏曲Op.12から第11番
をかけてみた。
中域の音がふわ~と浮かび出る。こんな音は今まで
聴かなかった。高域もよく出る。
各楽器がよく主張している感じだ。
これまではもっぱら優雅さが印象的だったコレギウム・
アウレウムの演奏に力と鮮明さが加わったと言える。

次に最近聴いたミュンシュ指揮の「スコットランド」交響曲。
ともかく情報量が多くてよく鳴る。音の押し出し感が強い。
しかし、大音量で高音が強いと、音がやや「あばれる」と
言うのか、そんな嫌いがないでもない。
最後に最も印象的だったのはバッハの「コーヒー・カン
タータ」。冒頭の音に身震いするほどの音とその余韻!
そして伴奏のフルート。吹く息の強弱が音に表れる表情
の違い! アメリングの声も甘さに力強さがが加わった。

昨夜はそれくらいにして、今日はまた、いろいろ聴いた。
ハイドンの「四季」から第一面、モーツアルトの「リンツ」、
サンサーンスのヴァイオリン協奏曲第3番。 そして
シベリウスの第6番。
CDではヘンデルの組曲第3番、モーツアルトのピアノ協
奏曲第16番第一楽章、同じく「大ミサハ短調」の後半、
そしてウォルトンのヴァイオリン協奏曲など。

総じて、解像度が良い。例えばヴィオラだろうと思えるが
細かい音符でのざわめき(これまでは聞こえなかった)。
強く大音量の音と弱音で静かな音との差の大きさ。
弱くて小さな音でのデリケートさ。
シベリウスの第6番で、やや混沌と聞こえていたた部分が
随分違った風に聞こえた。

ペライアのヘンデルでは両手の音が手に取るように分かる
感じで、例えば右手の細かい旋律の時に左手の音が伸び
ていて、それらがハモル感じが極めて印象的。
「大ミサ」のソプラノのビブラート、伴奏のオーボエの高音に
ハッと驚く。

意外だったのは、モーツアルトの協奏曲でピアノの位置が
オーケストラより後退しているような感じに聞こえたこと。

ウォルトンのSACDの音が以前ほど美しく聞こえなかった
こと。

まあ、こんな感じです。これで4万円。これをどう捉えるか?
人それぞれでしょうね。オーディオって面白い。

最近は殆ど聴いていなかったレコード。またしばらくは聴きたく
なります(^。^)。





リンのアナログレコードプレーヤーは付属のトーン・
アームがヘッドシェルと一体型。
カートリッジの交換には適さないことが分かったので、
幸い(?)購入熱は下がった。
とは言え、再燃したオーディオ熱が完全に冷めたわけ
ではない。日曜日に大阪日本橋へ出かけたよ。
最初に入った店ではワグナーを試聴している人がいた。
店員にスピーカーを尋ねると「スペンドール」だと。
昔、低音に魅力を感じたスペンドール・・・。

次に入った店で、ゾノトーンの最新のケーブルが割安
である。店員にどこに使うのが効果的かと尋ねると
CDにつないで。
アンプ間ではどうかと尋ねると、勿論良し。ただし、それ
ならバランスのケーブルがbetterだと。

うん?・・私には分からなかった。店員は私の使っている
アンプをコンピューターで調べてくれた。
すると、パワー・アンプにバランスの入力端子のないこと
が判明。

それなら、思い切ってこれを使ってみては、と勧めてくれ
たのがウインドウ内にNo.1と記されて置かれた、なんと
9万円ほどもするケーブル! 
それが下取り品で47000円。
ACROLINK7N-A2070という代物だ。
この商品に対する予備知識は全くなかったが、話をして
いてこの店員を信じるしかない。
いや、信じられる気になった(^。^)。

太い、太い。これが2本並んで入・出力端子に入るか?
アキュフェーズなら多分大丈夫だろうが、念の為と言って、
再びコンピューター図面で調べてくれた。
アキュフェーズすべてのアンプの図がコンピュータに入って
いる!
プリアンプの方は問題なし。パワーアンプは・・・多分大丈
夫と思えるが、万一駄目なら別のケーブルと交換するとの
条件で購入した。4万円ジャストにしてくれた。

帰宅して早速接続を試すと、ぎりぎりアンプの端子に入った。
良かった~!

さて、それで出てくる音は・・・・・

長くなったので、明日に報告いたしま~す(^。^)。

だいたい春先になると、なんとなく胸騒ぎが起こる。
普段は心の奥の方に潜んでいるのだが、この時期に
芽を吹き出してくる衝動的欲望ーーー。
先日、リンのアナログ・レコードプレーヤーの記事に
目が止まって、やたらそれが欲しくなったのだ。
それは「Majik LP12」。丁度2年前に発売されている。

30数年前、多少オーディオに凝った頃に、大阪の
日本橋商店でリンLP12は見たことがあった。
その外観は非常にシンプルながら、それに魅せられた
覚えがある。

今ネットのサイトで見る写真は、その見覚えのものと同じだ。
製品の説明を読むと、確かにプレーヤー本体はあの頃の
LP12と同じだそうだ。
その本体にモーターやトーンアーム、カートリッジなどを
付けると、かつては100万円近くに、また320万円にも
なったとか。
それを、Majikは電源部とトーンアームはタダ同然で、総額
ほぼ50万円で手に入るバーゲンプライスだというのだ。

これでレコードをかけると、一体どんな音が出るか?
アキュフェーズのセパレート・アンプとタンノイあるいはKEF
のスピーカーと似合うか。 パワーアンプが弱く、タンノイも
グリニッチだからリンでは役不足か。
しかし、今よりは音が良くなることは間違いなかろう。

夢はふくらむが、現役のマイクロを捨ててまでして、この
プレ-ヤーに賭ける意味があるか?
年金生活者にそれほどの出費が許されるのか。
あと余命は何年か。 最近は殆どレコードを聴いていない
ではないか・・などと思うと、唯の一時的欲望に終わるのか。


  今日はジムで私がいつもレッスンに入っているインスト
  ラクターが丹波篠山で行われるマラソンに参加する。
  昨年末には福知山で走っている。寿命が3~4年縮まっ
  た感じだと言っていたが、もう来年は走れなくなるかも
  知れないので再び挑戦するのだと。
  生憎現地も雨で気温も低いだろう。コンディションが悪い
  のが残念だね。

さて、今日はメンデルスゾーンの「スコットランド」。
昔からよく聴きました。好きな交響曲のひとつですね。
今回のレコードは昨年買ってあった中古LPで、ミュンシュ
指揮のボストン響のものです。
この指揮者の「イタリア」と「宗教改革」は既に持っていて、
特に「宗教改革」を聴いた時はかなり感動したものです。
で、「スコットランド」はどんなものか。

実は今年になってブログに取り上げた、この指揮者の
「寄港地」(イベール作曲)に失望したので、ミュンシュの
名誉のためにと思いまして・・・・。

冒頭の序奏はゆったりとした情感で、しかし力が漲って
います。
第一主題は遅めのテンポで静かに始まりますが、やがて
加速するスピード感と溢れるような爆発的エネルギー。
やはり想像通りミュンシュの演奏そのものです(^。^)。

第2楽章もなかなか爽快で、かつパワー全開の感。

第3楽章は思ったほどねちっこくないのがいい。
むしろ豪快とも言えそうに聞こえます。

第4楽章  なんと言っても最後のコーダでのエネルギッ
シュな力強さ・・・この演奏を代表しているようなものです。
ティンパニのトレモロの時の低音の凄み、鋭い音、派手
な色彩感など、ミュンシュの特徴がよく出た演奏ですね。
私的好みとしては、メンデルスゾーンにはやや豪快に過
ぎるかな? とも思えますが、なかなか説得力ある名演と
言えるのではないでしょうか。

そうした凄みに圧倒されるように目を閉じていると、大音
量なのに時々うつらうつらしていたのか、聞こえてはいる
のだが眠っているようでもある妙な感覚・・・・・脳は休んで
いるのか覚めているのか・・・・・でした。



朝、文鳥の餌を与える時に、ピーチだけがこの頃時々
私の手・腕を伝わって上手に籠の外へ出てしまう。
今朝もそうだった。他の鳥は自分も出せとばかりに
大騒ぎするが、もう慣れてしまってさほどでもない。
一時間ほどして餌が欲しくなった気配を察して、手に乗せ
たまま籠の入り口へ近づけると、どうしようかと迷いつつも、
結局籠の中へ入る。どうしても空腹には勝てない。

さて今日はジムが休みで、標題の曲を聴きました。
モーツアルトのピアノ協奏曲は、第8番以降はすべて
LP盤で所持していると思っていたのですが、第16番は
実は昨年買ったCDが始めてだったのです。
この歳まで気付かない、とんでもない思い違いでした
(^∂^ゝ)。

曲の冒頭から一聴してモーツアルトと分かりますね~。
爽快で、やや勇壮とも思える節もあります。且つ又、いか
にもアバド指揮らしい感じがしました(^。^)。

第2楽章は半音階が連なる旋律で始まり、モーツアルトの
第2楽章特有の「もや~」とした出だしです。

第3楽章は軽快で爽快。楽しい音楽ですね。

しかし、この曲はどの楽章も赴きの点で変化と深みにやや
乏しく、他の協奏曲に比べて魅力が少し落ちるように感じ
ました。

演奏:ゼルキン/アバド指揮ヨーロッパ室内オーケストラ