東京国立博物館(東博)で開催されている
神護寺展で感じたことが、
人生にとって意外と大切であり、
また盲点でもある気がしたので綴ってみます。
(神護寺は紅葉の名所であり、
2021年晩秋に訪れた時の様子を
最後に貼っておきました)
私にとって「大いなる気づき」をくれたのは
この展示会の目玉とも言える
国宝「両界曼荼羅図」でした。
神護寺展のパンフレットの写真より
(上方のしわはパンフの折り目です…)
これは現存する最古の曼荼羅で
9世紀に作成されたらしくナント
今から1000年以上前のもの。
空海自身も制作に関わったとのこと。
この曼荼羅を観て、
単純に美しさと年月を重ねた
厳かで重みのあるオーラに圧倒されました。
でも最も印象に残ったのは別の部分で
その内容こそ、私が神護寺展を観た
意義だった気がします。
自分自身で振り返っても
気づきというには少しばかり地味で、
「言われてみればそうかも。」という
盲点にも似ている。
そんな感じだけれど、
きっとこの気づきを意識すると
回り道が減る気がして。
その気づきとは
①修復はそのままを残す
②保管(維持)するエネルギーの大切さ
③本当に価値あるものを見極める
これは修復された曼荼羅の
多くの面積が無地だった。
その事実から気づいたことなんです。
1000年以上前に創られたとあれば
当然、剥がれたり、
折れ皺などがあります。
その部分は元々のどんな絵が、
(もっと言えばどんな線が)
描かれていたのか分からず、
この不明な部分が無地で
表されていたのです。
修復前は、元々の地の色は黒いけれど、
剥げたり折れたりしている所は
黒が剥がれ落ちて白っぽい色に。
つまり状態の良い箇所と傷んでいる箇所の
色のコントラストが強過ぎて、
曼荼羅の美しさや存在感よりも、
「傷みが激しいなあ」というのが
修復前の第一印象でした。
修復後は、黒の剥がれ落ちた部分は、
もともとの地の色に近い色に変わり
調和が生まれ、
本来の線が命を吹き返したように
引き立って見えたのです。
その姿を見て感じたのが
①修復はそのままを残す
でした。
原形がわからない部分は
わからないままにしておく。
自分の勝手な判断で新たに線を加えずに、
あえて無地で仕上げる。
この手法にハッとしました。
特に国宝ともなると、
「きっと〇〇だろう」と足したり、
減らしたりとアレンジすることで、
もしかしたら創作者の意図とは
違ってしまうかもしれない。
また修復は今回で終わる訳でなく、
次の代、また次の代へと
受け継がれてもいく。
伝言ゲームではないけれど、
受け取ったままに伝えないと、
最初とは全く違う方向に
辿り着いてしまうかもしれないものね…。
そんな構図が頭に浮かびました。
時折、私は
「わからないことを、
わかろうとしなくて良い」
という言葉を聞いていたけれど、
その意図や理由が少し理解できたかも。
保留にしておけば、
今の自分にわからなくても、
成長した先の自分が
理解できるかもしれないし。
だからわからない段階で
無理やり答えを出そうとしたり、
結論を急がない方が
良いということね!?なるほど!
という感じでした。
特に良く分からない分野や
より深い視点で学びを深めたい時に、
現状の浅い知識で勝手な判断や解釈で
決めつけて進むと、
真実には辿り着けそうにないですものね。
そんなことを凛とした姿で
教えてくれた気がしました。
わからない部分を埋めようとするよりも、
わかっている部分を磨き際立たせることで、
そのものの価値が上がりそう。
そんなことも教えてくれました。
②保管(維持)するエネルギーの大切さ
修復には6年もかかったそうです。
この事実にはNHKの
8月4日放送の日曜美術館
「京都・神護寺の旅 空海と9つの国宝」を
見た時に知って驚きました。
下世話だけど、一体いくらかかるのか?
そんな素直な疑問も湧いてきましたよ。
保管するにはそれだけお金や手間など
コストがかかると痛感でした。
誰しも、生み出す時に多大なエネルギーが
必要なのは想像がつくでしょう。
でも維持・保管するのも
生み出す時とは違う質だけど、
物凄いエネルギーが必要なのだ。
とNHKの番組でつくずく感じてました。
私のイメージだと
生み出すエネルギーは激しさや
雷のようなヒラメキも必要。
一方、維持するエネルギーは、
細く長い炭火のような火に
例えられるのかも。
生み出すエネルギーは
自発的・瞬発的に出そうだけど、
維持するエネルギーは
余程、意識していないと
忘れてしまいそう。
持続が苦手な私だから、
持続する、維持するエネルギーの
すごみと大切に気づかせてもらいました。
③本当に価値あるものを見極める
②に関連するけれど、
維持するには相当のエネルギーが必要。
となれば、何でもカンでも
残して維持するなんて無理。
だとすれば何を残すかを
見極めないとならないよね!?
そんな発想になりました。
ひと言で見極めと言っても、
きっと簡単じゃないはず。
見極めには自分なりの基準が必要だし、
基準ができるには、
ある程度の知識も自分の価値観も
知らないことには
判断などできそうにない。
そう思ったら、
価値あるものを見極める目も
少しずつ育てる必要があるんだろうな~。
そんなことを感じながら、
今から少しずつ「見極める目」を
育てていこう!と思ったのでした。
手始めにモノを減らすのも
その良いレッスンとなりそう♪
・思い出の品(写真・手紙・作品etc)の整理
→自分の価値あるものを選び取る
処分するのが惜しまれるならば
省エネルギー・省スペースな状態で
残すのも良さそう。
(写真に撮る・データにするetc)
・頻繁に使わないものは
自分で持たずに必要な時に借りる
維持や保管の手間を減らして、
本当に自分にとって価値あることに
時間もエネルギーも割きたいなぁ。
高尚な曼荼羅から
日常的な発想に落ち着いたのでした。笑
「千里の道も一歩から」の言葉のように、
とてつもないお宝について考えるより、
身近な生活用品や持ち物から
神護寺展で気づいたことを
活かしていくことにします。
唯一、写真撮影可能でした
また足りない部分でなく、
既に知っていること。
そこに磨きをかけることも
意識していきたいな、と。
だって不足に目がいくのは人間の性(さが)。
無意識でいるとその性に
引っ張られてしまうから。
それに知っていることよりも
知らないことの方が遥かに多い。
知らないことを探し回っていたら、
それだけで人生終わっちゃいそう。
そんなのまっぴら御免なので、
足りないものを探す人生でなく、
既に知っていることから、
広げていく生き方を目指してみたいと
思わせてもらった神護寺展でした。
展示の説明を読んで
初めて知ったことも多いので、
少しずつ調べてみようと思ってます。
神護寺展は9月8日まで。
ちなみに同じ敷地内の
ミュージアムシアタ(東洋館地下1階)では
立体曼荼羅をデジタルで
観られるようなので、
こちらもチェックしてみようと思います!
ミュージアムシアターは10月14日まで。
休演 月・火
12時、13時、14時、15時、16時から
約35分上映
(土日祝日は11時の回あり)
関連記事
2021年12月1日の神護寺から
(紅葉の見ごろは11月中頃かな?)
昼食は神護寺近くの指月亭さんで
ロケーション最高です。
紅葉の見ごろだったらさぞかし、
素晴らしい景色が広がっていたでしょう…。
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