さるすべり日記 -51ページ目

櫻の園

映画『櫻の園』の主演が福田沙紀ちゃんと聞いて ああ それはイメージにぴったりだなあと思いました なつかしくなって引越しのときも捨てずにとってあった漫画『櫻の園』(吉田秋生)を本棚の奧から引っ張り出して ひさしぶりに読んでみました







連載していた1985年頃はまだ小学生でした 日本のバブル景気が1986年からというので バブル以前の社会とバブルの走りの雰囲気がでているのでしょうか いずれにしても私が初めて読んだのは大学生のころで 共学で通した私には 女子高の雰囲気もわからないし いまいちぴんとこなかったような気がします それでもマンガの世界の登場人物たちと同世代なので 女の子の悩みとか憧れとかそういったところの共感はすこしあったのかな 改めて読んでみて この骨太な描写 とくにあごのラインがとくに沙紀ちゃんとぴったりなんだなあ 沙紀ちゃんのあごのラインに鉛筆の線がみえてくるもん 映画はみてないけど それだけでわたしにとっては充分 原作の雰囲気があるのです しかし 漫画の内容はいま読んでみたほうがよっぽど色々と感じるところも多い それはやっぱり 10年という歳月が大きくて もう失ってしまった若い頃のぎこちない恋への共感とか そういうのは通り過ぎちゃって 今は そういうこともあったなあ なんて 登場人物たちの好きと嫌いを いつのまにか冷静に読みすすめていて 時には微笑ましくもあり ああ 私はすっかり青春が遠くなってしまったのだと思いました そういえばなんだか今年はそういう読み返しをいくつもしているような気がして 最近の新刊なんてほとんど読んでいないなと少し反省・・・ オムニバスの短編で紡いでいく しっとりとした情緒や10代のはかなさというか そういうのがぎゅっとつまった漫画だった しっとりの湿度が昨今読んでいるものと比べてはるかに高く 登場人物の涙が実際に紙面を濡らしているんじゃないかと思えるほど・・・ 映画はとくに見に行く予定はありませんがなんとなくなつかしくて日記にかきました


日光 紅葉・ドライブ 湯滝~湯ノ湖

光徳牧場で 牛乳とアイスをいただき 無事に点々(笑)も確認できたところで 母が俄然やる気を出し次は湯滝にいくことになりました 光徳牧場から車で数分のところに 湯滝駐車場に入る看板が出ていてそのまま進み料金400円くらいを払うと待たずに駐車することができました 車から降りるとすぐそばに湯滝レストハウスがあり そのあたりから滝の音や白い飛沫が確認できます 華厳滝・竜頭の滝と並んで日光三名瀑といわれるだけあって 滝つぼのすぐそばに観瀑台があり 浮遊した霧のような飛沫の中で 下から滝を見上げることができます


 



 
 

大迫力の湯滝を下から堪能したあとは 滝の右側の遊歩道で滝の上までいくことにします 遊歩道とはいっても ほとんど階段で 日ごろの運動不足もありかなりきつい行程でした 終盤になると 列の前方から自然と あそこがてっぺんだってよ という申し送りがされてきてリレーマニアにはたまりませんでした さっき追い越した観光バスのおばあちゃんたちも頑張って登りきりました 私は息が苦しくなってから なぜかサザエさんのテーマ曲がずっと頭の中でぐるぐると回っていました 最後は足がガクガクしてきて帰りの高速の運転に不安がよぎるほど苦しかったのでした(早起きして眠かったのもある) それでも無事にてっぺんに到着しました

  
 



                                ついた~   


                                ふう DASH! 







   いいながめです音譜 (タラちゃん風)

  

 
 
 


 
 


 

 





せっかくなので湯ノ湖も少し散歩することにしました 山に霧が出ていて もうだいぶ夕方に近づいていたこともあり 水墨画のような日本画のような幽玄なる静寂の世界でした






















なんだか先日の展覧会で見た絵のような水辺の風景ですが あまりに静か過ぎて 林を抜けて視界が開けて突然 湖の方に向いて一列に並んだ人影が現れたので 心臓が飛び出るくらいびっくりしました さっきのおばあちゃんたちが全員静まり返って簡易ベンチに腰をかけて休んでいただけなのですが いつのまに先を越されたのでしょうか・・・ なんとか動揺をおさえて あまり遠くまで行くと戻るのも大変なので 来た道を戻り 父が下の駐車場まで車を取りに行ってくれて 日が暮れないうちに高速に乗るため 群馬に抜けて関越自動車で家路につきました







日光 紅葉・ドライブ 中禅寺湖畔ボートハウス~光徳牧場

そういえば 日光日帰りの旅のつづきが残っていました 中禅寺金谷ホテルでランチしたあとは目の前の中禅寺湖畔ボートハウスから湖の眺めを満喫しました すっかり曇っていましたが それでも静かな湖畔の景色は美しく 寒い寒い冬の訪れを すぐそこまで感じることができたのでした





 

湖の岸辺をすこし散歩しました 小石投げして水面をいくつはねていくかという遊びを 母が懐かしがってやって子供みたいにはしゃいでいるのがおかしかったです わたしはじっと動かないで笑っていただけなので 足元から冷えがひたひたと伝ってきて そろそろ車に戻ろうと何度も声をかけました 母はプリンスホテルの話をまだしていて あそこでみんなで食事するのが夢だったのよねぇ なんて さっきお昼食べたばかりなのに その話ばかりをしていて そういえば 幼い頃はどこに行くにもおにぎりだったな なんて 思い出話ばかりでなかなか先に進まないのでした(笑) 思いがけず センチメンタルな旅になってしまったなあ  ようやく母が石投げに飽きて 「でも 長い冬が終ると それーって小さな車で 毎週のようにあちこち遊びに行ったのよ 若かったのね~」 としめて やっとこさ車に戻ることになりました

 





 



 
戦場ヶ原のはらっぱを通ると もうすっかり紅葉は終っていました センチメンタルついでに 昔よく行った光徳牧場に行ってみたいというのでハイハイと向かいました 小さな牧場でしたが 牛乳とアイスが食べられます こんな寒いのだから誰もいないだろうと思っていたら 結構観光客が来ていました 温かい牛乳とアイスを食べたら満足して次に行こうというので え だってまだ牧場が牧場である所以を拝んでないじゃん 牛は? 馬は? というわけで すっかり車に戻る気満々の一行を引き連れて動物達を探して歩き出しました

しばらくすると林の奥に広い放牧地が見えてきて俄然テンションがあがるわたし

あーほらほら あの点々が牛よ  と言って くるりと車のほうに引き返していく母

え ちょっと待って・・・
 

 

ズームを最大にして 点々を写真におさめました

のんびりと 草をはむはむしている牛さん達 可愛いラブラブ