徒然なる読書日記、たまに映画日記 -43ページ目

『99.9%は仮説』 竹内薫

今回はレビューというより文句を

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方/竹内 薫


飛行機が飛ぶ理由なんて分かってないとかいろいろ書かれてますけど、理系の人なら知ってることだらけですね。

まぁ文句はそんなことじゃなくて、本作中で紹介されている「ミリカンの実験」について。

この実験は、静電気を帯びた油滴の動きをみて電荷素量(一つの電子が持っている電荷)を調べるってやつなんですが。
ミリカンさんは得られたデータのうち自分に都合の悪いデータはほとんど捨てたらしいんです。

で、時を遡る事5年前。
僕は学校でミリカンの実験をしました。
当然実験なんてものは期待通りの結果が出るわけは無く、早く帰りたい僕らのグループは都合の良いデータだけを選んでささっとレポートを書いたわけです。

そのレポート提出時に教官に質問攻めにあいまして、結果捏造がばれてしまったのです。

そこで言いたいわけです。
おい、ミリカンよ、僕らの怒られた時間を返せよと。
むしろお前が変わりに怒られろよと。

そんな淡い思い出を思い出した一冊です。


教訓 『歴史上の偉人は必ずしも偉人ではない』

『さらばアメリカ』 大前研一

またまた大前研一。今回は最新刊。

さらばアメリカ/大前 研一


最初に断っておくと、大前研一は別にアメリカが嫌いなわけではないようです。
その証拠に英題は、So, long America! ...until you come back to yourself.となっています。
つまり、あのころのアメリカは良かったな~ってことです。

・経済大国であったはずのアメリカが今では世界恐慌の発信地に
・世界の警察であったはずのアメリカが世界の嫌われ者に
・正しいジャーナリズムをもっていたはずのアメリカが...

とアメリカの過去の栄光と現在の状態を色々な軸から論評しています。

著者はコンサルタントらしく、なぜこうなったのか?どうすれば解決できるのかが明確に書かれています。
毎度毎度この明確さには目を見張るものがあります。

さらに毎度のことですが日本のアメリカに対する立場に関しても憂いを込めて書かれてますね。
駄目になったアメリカと一緒になるな!
アメリカの51個目の州のままでいいのか!
といったまあまあ良く言われていることですが。

最終的にアメリカがやるべきことが3つ挙げられています。
それに付け加えて日本が選択すべきオプションも3つ。
(まだまだ政界に興味があるように思いますが、それは僕の深読みでしょうか?)

ですが、それはネタバレなので伏せておくとして、
結局は
「レギュラー放送の意地悪なジャイアンから映画版の優しいジャイアンになれ」
ってことです。

この本を読むとアメリカも大変だなと同情心すら憶えるので、アメリカ嫌いの方にはお勧めかもしれません。

人に伝えるということ

大学院生という職業(?)柄、年に10回程度は何十人かの前でプレゼンをします。

そして最近よく言われるのが
「途中からよくわからなくて理解できなかった」
という言葉です。

一昔前なら、聞く側が悪いと一蹴されそうですが
今日の細分化する一方の専門的(マニアック)な学問ではそれは話す側の問題だと痛感します。

自分の常識は相手の常識ではないということを肝に銘じておかなければ、一向に相手に自分の話を理解してもらうことはできないでしょう。
話す側は聞いてくれる側の土俵に立たないと駄目なんです。


このブログは僕が適当に選んで読んだ本の感想を書いているわけですが、
ブログを読む人はそんな本読んだことがないので、僕はその立場に立たなければいけないと思います。
いや、さっき思いました。

まったく前知識のない人に、その本を読みたくなるようなレビューがたくさん載っているブログを目指していこうと思います。