待望のライブ tico moon&ビューティフルハミングバード
早くも10月になりましたね。先月は公私共に(コロナ感染も含めて)いろいろなことがありすぎて、あっという間に過ぎていった気が。まだコロナ感染していなかった(するとも思っていなかった)9/11(月)、下北沢の「下北沢440」で「tico moon&ビューティフルハミングバード」のライブに行くことができました。ボーカル&ギターのビューティフルハミングバード (ハミンバ)とハープ&ギターのtico moon(ティコ・ムーン)はこれまで何度も共演していて、アルバムでも共演した曲を聞くことができます。tico moonは2001年結成、ハミンバは2002年結成とどちらも20年以上活動していて、テレビやラジオなどで知らない間に彼らの曲を聴いている方も多いのでは、と思います。この2つのデュオユニット,わたしはどちらも大好きなのですが、ファンになってからまだ日が浅いので、彼らが生で共演するライブにはまだ行けずにいました。でも、その待望の機会が!しかも比較的自宅から近い下北沢で!喜び勇んで予約し、当日は仕事の後に会場に向かいました。早めに到着して最前列に座ることができ、まずは1組目のハミンバのライブから。今年になってから、ハミンバのライブには何度か足を運んでいるのですが、CDも繰り返し聞いているのに、やはり生で聴ける時の彼らの音楽はあまりに美しくて、「ああ、やっぱり今日も聞きにこられてよかった」と思い、自然と笑顔になるのです。(ライブの間にメモしていたのですが、残念ながら全てはメモし切れませんでした。また、抜け漏れの他、曲名の聞き違いなどわたしの勘違いがあったらご容赦くださいませ)1.輝きへの旅2.青葉3.クロタラリアカニンガミー4.旅人5.眠っている間に6.ペリカンに乗れ7.ジューンそして、tico moonのライブ。ハミンバと違い、彼らの演奏を生で聞くのは今回が初めてだったので、とても楽しみにしていました。8. Tea Time Waltz9. ?(曲名を聞き取れず)10. round trip with strawberries11.?(曲名を聞き取れず)12. lilac time13.Beautiful Days14.空のワルツハープの演奏を間近に見ること自体が稀ですが、繊細な音なのに、演奏にはかなりの力がいりそうです。いつもCDで聞いていた曲をハープの吉野友加さんがかなり複雑な動きで演奏し、曲によっては演奏しながら歌も歌っているのを目の当たりにすると、まさに神業としか言いようがありません。。そして、ふたつのデュオがそれぞれ一緒に演奏したい曲を2曲選んで、ライブならではのセッションの時間に。1曲目はハミンバ選曲の「レインボウ・コネクション(Rainbow Connection)」。これは元々は1979年に公開された米英映画、「マペットの夢みるハリウッド」(原題: The Muppet Movie)の劇中歌で、カエルのカーミットが歌っていた曲なのだそうです。「いつか 私たちにもわかる虹が人と人とを結びつけるのだと恋人たち 夢見る人たち そして私を」という歌詞も希望があって素敵です。このライブで聞いたこの曲があまりに素敵だったので、ライブ後、早速その曲の動画を探してみました。カーミットがこの歌を歌う映画の動画もYouTubeで見ることができ、オーケストラの演奏付きのそちらの動画も楽しいのですが、わたしはカーミットの自撮り風の動画の方が好きでした。(カーミットのバンジョーの演奏、最後に満足そうなため息の後に動画を止めるまでの動きまでが楽しい♪)https://www.youtube.com/watch?v=jS5fTzMP_mgその後、この曲はヒットチャートにも入り、たくさんの方々カバーします。実はカーペンターズもこの曲を一部変更してレコーディングしていたのですが、カレンがその出来栄えを気に入らず、お蔵入りに。でも、カレンが亡くなった後、そのデモバージョンの歌声を使ってリチャードがカーペンターズ版の「レインボウ・コネクション」に仕上げ、2001年発売のアルバム「レインボウ・コネクション〜アズ・タイム・ゴーズ・バイ」に収録。もちろん、オリジナルのカーミット版も味があっていいのですが、カレンの美しい歌声でこの曲をきくとまるで生まれ変わった新しい曲のように染み入ってきました。https://www.youtube.com/watch?v=PYuE2roIkH0その音源を聴くと、あまりにしっくりとして「さすがカレン・カーペンター、どんな曲を歌っても自分の曲のように歌いこなすんだな」と思ったのですが(それも確かなのでしょうが)、作曲者のポール・ウィリアムスはカーペンターズの「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」「Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)」、「I Won't Last A Day Without You(愛は夢の中に)」も作曲した方だったとのこと。だからこそなおさらこの曲とカレンの歌声には親和性があったのかもしれません。この曲をtico moonの吉野さんのハープ、tico moonの影山さんとハミンバのタバティさんのギター、そしてハミンバの小池光子さんの柔らかくてやさしい、豊かな歌声で聞くと、あまりに美しくて、聞き惚れてしまいました。ただ、本当はタバティさんはこの曲でリコーダーを吹く予定でこのライブの前の北海道ツアーでもずっと練習していたのに、この日、リコーダーを忘れてしまい、急遽ギターでの参加になったとのこと。いつか、タバティさんのリコーダーと共にまたこの曲のセッションを聞きたいです✨2曲めはtico moon選曲の「シーズ・リーヴィング・ホーム(She's Leaving Home)」。The Beatlesの曲ですが、家出する女の子を歌ったこの曲は意外な選曲でした。3曲目はtico moonのアルバムにもハミンバが参加した録音が収められている「little bird’s tale」。大好きな曲なので、小池さんのボーカル、吉野さんのハープ、タバティさんと二人のギターの演奏で生でこの曲を聴けて、本当に幸せでした。そして、最後はケルト民謡の「Water is Wide」。tico moonは以前からこの曲を演奏していて、アルバムにも小池さんのボーカル付きのこの曲が収められているのですが、わたしはまだそのアルバムを聞いておらず、初めて聴いたこの曲に魅了されました。2組のデュオがライブの中で話す時間はそんなになかったのですが、お互いがお互いを信頼しあい、リスペクトしている関係なのだと伝わってきて、ライブも終始あたたかい雰囲気。ちなみに、ギターのタバティさんと影山さんが当日ほぼ同じ服装だったのですが、事前に何も打ち合わせしていなかったとのこと。そのくらい気があっている、ということなのでしょうね。2組のデュオの素敵な演奏を堪能でき、とても幸せな時間でした。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。*先日の中秋の名月、見事でしたね🌕