そんなわけで、スタンダードに超が付くド定番のベースであるところのFender Japan JB62を手放し、GibsonのEB2013 5 Stringsを入手した伯爵さん。Gibosn自体はエレキギターで超有名なメーカーですが、エレキベースはあまり作っておらず、このEB2013もGoogleで検索してもほとんど日本語のページが出てこない、だいぶマイナーなベースのようです。

 メーカー自体はメジャーなのに、出してる商品がマイナーって、「(同程度の値段の他のメーカーを差し置いて)わざわざそれを選ぶ理由がない」ってことなんでしょうかね。逆にアトリエZというメーカーはベースでは定番メーカーのひとつですけど、ギターはほとんど見かけませんね。管楽器でも、たとえばトランペットで有名でも別の楽器ではそうでもない、みたいなメーカーはあるもんですし。

 もっとも、自分の場合は「わざわざこれを選ぶ理由があった」から買ったんで、マイナーだろうがメジャーだろうがあんまり大した問題じゃないし、何度も書いているとおりサウンドとかあれこれにはそれほどこだわりはないです。そもそも10万くらいの楽器にそこまで多くを求めるのは筋違いというもの。ただ、普通の楽器に拒絶された俺の手を優しく受け入れてくれるのがこれだったというだけです。そんなアメリカ出身のギブソンベース。もちろんデザインが好みだったってのもありますが。色もナチュラルでめちゃ好み。むしろ相思相愛と言っても過言ではない(過言)。

 しかし、受け入れてもらえることと意のままにできることはまったく別でした。

 5弦ベースは4弦に比べて弦と弦の間隔が狭いこと、これまで4弦を無意識のうちに「(自分の目から)一番上の弦」と認識していたようで、それが低い側に1本弦が増えたことなどによる感覚のズレは、愛だけで乗り越えられるわけではなさそうです。やはり世の中のほとんどのことは愛だけでは乗り越えられないのですね…。

 まぁそれについては練習するしかないんで、練習します。一緒に過ごした時間が長ければ長いほど愛は深まる。なぜそこで愛!?

 ちなみに音については、今まで使ってたJB62に比べるとかなり柔らかい、暗めの感じの音。使ってる木材やピックアップ、ブリッジなんかもまったく違うので、その違いによるものなんでしょう。
 トランペットも使う材質や厚さ、メッキの種類によって音は変わりますが、一番音に影響を及ぼすのは奏者の吹き方なので、材質・部品が違うだけでこんなにも変わるもんなんですね。

 ところで、トランペットは金管楽器なので、撥弦楽器であるエレキベースとは、共通点は「楽器である」というくらいで、まるで異なるものです。そうですね。だいたいバスとトラクターくらい違う。なのでベースを演奏する上でトランペットの経験が何かプラスになったかというと全然そんなことはなかったわけですが、強いて言えば右手の指の使い方は役に立ってるかもしれません
 以前も書いたとおり、箸もペンもボールも全部左手という生粋の左利きではありますが、ベースはレフトハンドモデルではなく普通の右利き用のを使っているので、弦を弾くのも右手の指を使うんですが、ツーフィンガーでの「指の付け根から指を動かすようにする」弾き方って、トランペットでピストンを操作する時の右手の指の動きとほとんど変わらないのですよ。
 なので、「弦の弾き方」とあと「人差し指と中指を交互に連続して動かす」ことは最初から割とできてましたね。その気になれば3フィンガーもできるかしら。
 つづくって書いて今まで続いた試しはあんまりないこのブログですが、今回は続きますよ。

 さて、40過ぎてから一念発起してベースを買ったはいいものの、1年半以上も練習していながら今更になって「手のひらの厚さが邪魔をして普通に弾けない」ことが判明し、デファクトスタンダードとも言える形状のベースにすら拒否される残念な手であることがこの年齢になって発覚した伯爵さんは、ベースのいろはを教えてくれたFender Japan JB62(京アニ厨仕様)に別れを告げることを決意。新たなベース探しの旅に出るのであった。

 ということで前回の条件まとめ。

 ・5弦ベース
 ・できれば新品
 ・予算は税込で10万円まで
 ・店舗在庫があること(試奏できること)

 まぁ旅に出るっつっても実際やるのはネットの海にザブングルするだけなんですが。インターネッツで「5弦ベース 価格」でサーチングすれば、ほらあっという間にたくさん出てくる。すげえな電脳空間。すげーなエレクトロスフィア。レナはフランカーに乗れていいよな。

 で、出てきたのを吟味。たくさん出てきてはいるけど、同じモデルの色違いも含まれているので、実際の数(種類)としてはそんなに多くない。さすがに4弦に比べればバリエーションが劣るのもしゃーなしか。けど、それより気になるのが、出てくるのがアクティブタイプばっかりなこと。

 エレキギターやエレキベースは弦の音をピックアップと呼ばれる機械で拾い、それをアンプ等で増幅して音を出しますが、その拾った音をそのまま出力する昔ながらのものと、本体側にも音を増幅する機能を持つものがあり、前者がパッシブ、後者がアクティブと呼ばれます。
 アクティブは比べて出せる音の幅が広がるメリットがある反面、増幅装置を動かすのに電力が必要となるため、電池がないと音が出ません。

 5弦の低い音を鳴らすにはアクティブのほうがいいってことなのかもですけど、個人的には「電池を入れないと音が出ない楽器」には抵抗があるんですよねぇ。別に電子楽器否定なのではなく(否定してたらそもそもエレキベースなんぞ買ってない)、「電池を使う」ってのがね。だって、電池なんていつ切れるかわかんないじゃないですか。ドラえもんだって電池切れたら止まるじゃないですか。AC電源ならまだわかるんですけどね。とはいえ、電源コード付きのエレキベースなんて欲しくないですけど。

 なのでできればパッシブのがいいんですが、パッシブの5弦ベースって、調べてみるとたいていお値段が10万以上します。うーむ、やっぱりLow B弦(5弦の一番低い弦)を機械的に増幅せずにちゃんと鳴らすとなると、高い素材使わないとダメなんでしょうかね。
 予算内に収まる中では、YAMAHAのBB425とFUJIGENのNJB5、BACCHUSのWL-53xというのがあったんですが、FUJIGENとBACCHUSはジャズベースタイプで、俺の手を拒否しそうな禍々しいフォルムをしています。あかん。

 まぁどうしてもパッシブってほどでもないのでその辺は割り切るとしても、この価格帯で大勢を占めるIbanezやEpiphoneの製品、これがちょっとどう見ても受け入れがたいデザインばかり。みんなクワガタみたいなのばっかなんですよね。なんなんですか。それがロックって感じなんですか。

 とするともう事実上YAMAHAしかないかなぁ。池袋の楽器屋に置いてるみたいなので、試奏しに行こうかな? と思っていたところで、イシバシ楽器のWebサイトに販売価格10万ちょいのGibsonのEB2013というパッシブの5弦ベースが、キャンペーンで税込9万2千円ほどで出てるのを発見。あれ、今までこんなのあったっけ。

 どんな楽器なんだろうと思って調べてみましたが、ほとんど情報が出てきません。ギブソンといえばエレキギターが圧倒的に有名なのですが、ベース使ってる人ってあんまりいないんでしょうかね。ただ、パッシブだしデザイン的にも圧倒的に好み。ってなわけで、在庫ありと書いてある御茶ノ水の本店に行き、探してみました。

 ねぇじゃん。

 というかギブソンどころか5弦ベースすら店頭にひとつもないぞ。

 仕方ないので店員さんに5弦ベース探してるんですけど、と伝えると、新品の5弦で今置いてるのはCortくらいですね、と。

 それはおかしい。Webサイトの実際のページを見せて、ここにはこれがあるって書いてありますけど、と訊くと、探してきますと引っ込んで待つこと5分。件のベースを持った店員さんが戻ってきました。あるじゃん。
 まぁ全てのスタッフさんの頭の中に全ての在庫状況が入ってるわけもないし、あったならいいや。と早速試奏させてもらうことに。といっても、試すべきはただ1点。スケール練習でハイフレットまで弾いてみる。

 おお…

 指が…

 届く…!

 小指が4弦20フレットどころか、5弦の20フレットにも届きますぞ…!

 ここまで来たらもう決まりです。もともと選択肢は少なかったというか、今回の条件を満たすのは事実上これしかなくて、懸念された(俺が原因である)演奏上の不都合もないし、デザインも好み。迷うことはありません。すぐに購入の意思を店員さんに伝え、下取りとして持ってきたJB62を査定してもらうことに。

 程なくして店員さんが持ってきた査定額は、ギグケース付きなら30,800円、なしで27,800円。

 マジで?

 下取り同時購入だと査定額も多少アップするとはいえ、買ったときが29,800円だったから、ケースなしとしてもほぼ変わらない値段。購入時点でも3万でいいのかってくらいきれいな状態でしたし、買ってからも大事に使ってはいましたけど、もしかして前オーナーが売ったときの値段より高くついてるんじゃないですかこれ。
 中古の買い取り価格は単純な楽器の状態だけで決まるものではないんでしょうけど、思った以上…というか予想の倍の値段がついたので、ケースもつけて売却しました。

 そんなわけで、ででん。



 具体的な使用感はまた次回。
 ずいぶん久しく書いてませんでしたが、今回はおうちのことではなくベースの話。

 気がついたらベース始めて1年半以上が経っていました。ここをご覧になっている方(別に誰も見てないと思うけど)は「もう飽きたか?」なんて思われてるかもしれませんが、ちゃんと続けていますよ。まぁだからといって上達したかと言われると、すっと目を逸らすしかないのですが。

 何しろ相変わらず曲のレパートリー増えてませんからね。今練習してる「どんなときもずっと」がクッソ難しいこと、練習時間も1日30分程度しか取れず、その多くを基礎練習に充ててるってのも理由としてありますし、始めたての頃から比べればそりゃあ少しは上達してるんですけど、1年半以上ほぼ毎日練習しててその程度なの? バカなの死ぬの? って感じではありますよね。この言い回しもすっかり懐かしいレベルだなぁ。

 で、まぁそんな状況なのですが、最近、練習していくうちに気づいたことがありまして。自分が買ったベース、前にも書いたとおりFender JapanのJB62なんですけど、各弦のローフレットからハイフレットまでを順番に4本指で弾いていくような基礎練習をやっていくと、4弦の19フレットに小指が届かないんです。

 程度の差はあれど、自分も含めた多くの人の小指は中指や薬指に比べて短いので、ベースの一番低い弦を小指で押さえるためには、ネックを押さえている親指を支点にして手首を手前に回り込ませるようにしないといけません。ところが、ハイフレットでそれをやろうとすると、ボディーの出っ張り(下図参照)に手首が引っかかってしまい、小指が届くまで回り込ませられないのです。

 仕方がないので4弦の19~20フレットを押さえるときは親指をネックから外していたのですが、教則本についていたDVDを見てみても、そんな弾き方はしておらず、親指をネックに置いたまま普通に小指で4弦19フレットを弾いています。自分の小指が短いのかと思いましたが、薬指の第一関節までの長さはあるので、まぁ普通ですよね。少なくとも短くはない。つーか、親指外さなければ薬指ですらギリギリ届いてる感じなので、そうすると小指も薬指並の長さがないと届かないってことじゃん。そんな人類は滅多にいないと思うけど。

 これみんなどうしてるんだろう…。

 中にはほんとびっくりするくらい小指の長い人はいますけどね。でも世の中の大多数の人はそうじゃない。とりあえず身近にいる人の手も見せてもらったりしましたけど、みんなそんなに小指長くない。あと娘の左手の薬指が中指とほぼ同じくらい長いってことはわかった。つまり何もわからない。

 ネットで調べてみても、「手が小さくて届かせるのが大変」という悩みはあれど、親指を外して弾いてます、みたいな事例は見当たらず。自分の手、ピアノ弾くときも楽に10度届くので、多分大きいほうの部類のはず。じゃあなんで? なんで届かないの? 月がとっても青いから?

 で、気づいたんです。ひょっとして指が短いというわけじゃなくて、「手首が引っかかる」ほうが問題なのでは? と。1年半も経って。

 そういえば、思い当たる節がある。昔から母親や周りの人から「あんたの手のひらって厚いよね」って言われてたんです。まぁ確かに人より少しは厚めかも知れないけど、だとしても大げさに言ってるだけだろう、と大して気にもとめてなかったんですよね。でもよく考えてみれば、足も厚みがあって幅もあるので、いつも合う靴がなかなかなくて苦労はしてる。そうすると、実は手のひらも同じように規格外なのかも…。

 だとすると、手首が引っかかるってのも、ネックを押さえる手のひらが厚すぎるため、本来なら手首が自由になるスペースまで奪ってしまってるが原因? ってことは、もしかしてこの楽器、自分には合ってない…というか楽器が「物理的に」合わないなんてあるとは思わなかった。

 もちろん楽器は何も悪くないんです。全ては俺の手が悪いんです。

 まぁ4弦のハイフレットなんて滅多に使わないとはいえ、それがわかった以上、基礎練習もままならないこの楽器で練習を続ける意味はあまりないってことだよなぁ。

 そう考えると、楽器を買い換えようという欲望がむくむくとわき起こってくるわけです。

 つっても、買い換えるのはいいとしても(いいのかよ)、世に出てるベースって(自分のもそうですが)フェンダーのジャズベースのコピーモデルが多いので、そうするとどれ買っても同じ問題にぶち当たる可能性が高い。まぁ全部が全部まったく同じ形ってわけでもないんでしょうけど、別にそうまでしてジャズベースにこだわってるわけでもないんで、それなら思い切って5弦ベースというのはどうだろう。

 もともとベースを買った目的が「ラブライブ!」の曲をやりたかったからなんですけど、バンドスコア見てたら5弦を使う曲も何曲かあるんですよね。そんなわけでそのうち5弦も欲しいなぁと思ってたところだし、だったらこのタイミングで買うのもありかなと。いや、ありでしょ。きっとありだ。

 というわけでまずは購入を前提に条件設定。まず予算は税込で7万円~8万円くらい。まぁ現在使えるお金がこれくらいだからってのが大きいのですが、今使ってるJB62を新品で買うとしたらだいたいそれくらいの値段なので、というのも理由。今回はできれば新品にしようと考えていますが、このくらい出せばどこのメーカーでもある程度しっかりした作りのものが買える、はず。

 ただ、ベースを2本持つ余裕はさすがにないので、今回は今使ってるベースを下取りに出すことに。中古で税込29,800円で買ったものなので、下取り価格をその半額と予想、その分を加えて9万5千円まではアリとしました。まぁそこまで行けばだいたい10万ですね。ちなみに原資はハイレゾウォークマン買おうと思って貯めてたお金だ。さようならZX。

 で、今回の最重要問題である「低弦のハイフレットに小指が届くかどうか」、こればっかりは実際に弾いてみないとわかりませんので、お店に在庫があること。当然試奏が前提なので、たとえば大阪のお店に1本だけあるというのもアウト。音については正直わからんのでこだわりはありません。そもそも人前で披露する予定もないしな。

 よし、条件は揃った。あとは楽器選びだ!

 つづく。
 何を言ってるかわからないと思いますが、自分も何を言ってるのかわかりません。

 きっかけは下の子が生まれて半年くらいたったある日の夜でした。カミさんと娘、息子が3人で寝ている寝室に置いてある背の高い本棚が、けっこうな感じで前のめりになっていることに気づきました。
 息子が生まれるまでは、この部屋でカミさんと娘が布団を並べて寝ていました。8畳とそれなりに広いため、2人分の布団を並べても本棚があるところにはかからなかったのですが、息子が生まれてからはカミさんと娘の布団の間に息子の布団を敷くようになった関係で、娘がちょうど本棚の下で寝る形になってしまっていたのです。
 うちは12階建てマンションの11階なので、地震があればそれなりに揺れます。東日本大震災の時にはこの本棚が倒れることはなかったのですが、状況から見てあの時はおそらく揺れの方向がたまたま(本棚から見て)横向きだったからだと思われます。次に来る時も同じ方向だという保証はないし、高さがある(1800mm)割には奥行きが290mmしかないので、前後の方向に揺れが起きた場合は簡単に倒れてしまいそうです。その下で子供が寝るとなると、ちょっとこれは放っておくわけにもいきません。
 かといって突っ張り棒なんかも効果のほどはあまり期待できないし、本棚を壁に固定してしまうのも現実的ではありません。一応賃貸ではなくて分譲なので、壁に穴を開けてはいけないというわけでもないのですが、家具を移動するときに困るし、壁の強度によってはこれもあまり意味がなかったりしますからね。

 とすると、とりあえずできる対応としては、「背が低くてもう少し奥行きのある倒れにくい本棚に変えて、下にストッパーなり噛ませる」のが良さそうです。ただ背が低くなるということはそのぶんの収納力が落ちるということですから、横幅のあるやつでカバーしないといけません。しかし今のは実は幅も1200mmあります。それ以上となると1500mmにするか、それとも900mmをふたつ並べるか…いずれにしても「部屋に置けるかどうか」が重要になってきます。
 そんなわけで、部屋のあちこちをメジャーで測りつつうんうん言っていた自分に、カミさんが発した一言。

 「娘の部屋は作らないの?」

 曰く、本棚を変えるんだったら、大きいのをひとつ買うんじゃなくて、娘に部屋を作ってやって、そっちにも本棚置くことまで考えてみたら? と。

 これがきっかけでした。

 確かにうちの娘も来年小学校4年生。話を聞けばカミさんも自分の部屋をもらったのがそれくらいだったらしい。そういえばうちの姉も4年生の時にはもう自分の部屋があった気がするし、オレが部屋もらったのも4~5年生かそんくらいだったかも。
 しかし待てよ。うちのマンションは2LDKです。中古で買った物件ですが、新築時に3LDKにするか2LDKにするか(部屋数を取るか、1部屋潰してリビングを広く取るか)を選べる仕様になっていて、前のオーナーが2LDKを選択したようなので、無駄に広いリビングの他は部屋が2つしかありません。そのうち広いほうの部屋をカミさんと子供達の寝室として使い(本棚が置いてあるのもこの部屋)、狭いほうの部屋を自分の部屋として使っています。つまり、娘の部屋を作るということは、オレの部屋がなくなるということである!
 つーか、今の自分の部屋ももともと自分で使うつもりはあまりなくて、娘の部屋にするつもりではあったんですけどね。ただ、前は父母娘3人川の字で仲良く寝ていたのに、「父親のいびきがうるさいから」という理由で別の部屋に追い出されたという悲しい過去があるため、その場その場の都合で振り回されるのもなんとなくいや。お父さんかわいそうじゃないですか。オレだけど。

 それに、娘は俺が部屋を空ければいいかも知れないけど、息子はどうなる? こいつに空けられる部屋はもうないぞ。まぁ息子が部屋を必要とするのは早くても10年経ってからだと思うけど、10年経てば息子は小学校4年生で、娘は大学生(たぶん)。ワカメとカツオじゃあるまいし、さすがに姉弟同じ部屋は無理よね。そもそも広さは5畳しかないんだから、同性だって2人生活はできないか。だったら部屋を増やすしかないけど…。

 前述の通りうちのマンションは3LDKを2LDKにしているので、やろうと思えば無駄に広いリビングを仕切って部屋を増やすことはできなくはありません(娘に部屋を与えた時にはそうやって自分の部屋を作ろうと思っていた)。ただ、それでも家族4人には足りません。そうするともう引っ越すしかないわけですね。引っ越しか…。

 とはいえ、4人家族1人1人に部屋をあてがうということは、間取りでいえば最低4LDKは必要なわけで、そうなると事実上選択肢は戸建てオンリーとなってしまいます。
 一戸建てとなると、やっぱりけっこうなお値段がするわけですよ。そりゃ郊外に出ればそこそこのお値段でそれなりの広さの家はありますけど、生活圏を変えるということは生活そのものががらりと変わってしまうということです。子供も転校しないといけなくなるし、自分も通勤に1時間半とか2時間とかかけたくないもんなぁ。
 それに、家の値段が安いところは、だいたい生活するのに車が必須だったりしますからね。免許は持ってるけど世界平和のために自動車の運転はしないことにしてるし、カミさん免許持ってないし。それに、車の維持費ってけっこう高いですよね。それ含めたら経済的な負担はそんなに大きく変わらないってこともあるわけで、そこまでして戸建てを買うってのもな…。

 まぁそんなわけで、とりあえず近場で探してみることになりました。

 つづく
 しまった。いくら何でも放置しすぎた。

 さてさて、名古屋駅で迷子となり、リストバンド引換直前で入場制限による足止めを食らい、さらに物販でお金を余計に払ったという不幸が続きながらも、ようやっと入場までこぎ着けた伯爵さん。ほどなくして流れた場内アナウンスでは、開演は14:30の予定とのこと。時計を見ると既に14:00を過ぎています。マジかよ全然時間ないじゃん。

 まぁこの時点でだいぶ押してますし、公演終了時間を考えたらそんなに余裕はないんでしょうけどね。問題なのはとてもおなかが減ったこと。名古屋で迷ったせいでお昼ごはんを食べそこねているのです。当初の予定ではそこそこ時間に余裕がある行程だったので、開演までの時間で何か食べようかと思っていたんですよ。まぁそれが前回書いたとおりの理由で、充分にあったはずの時間はなくなったんですがね。しかたない、フェスだし始まってから何か適当に食べるか…などと思っていたら、開演まであと10分を切ったというところで再び場内アナウンスが。

「雷雲が近づいてきているため、公演を中止します。いったん退場してください」

 な、なんだってーーーー!!!

 あともう少しで開演のはずだったのに…とは思いましたが、そうは言っても雷はほんとに危険ですからね。2年前にもある野外ライブで落雷による死亡事故が起きていますし、たいていの天気なら試合をするJリーグでも、雷は中止案件ですからね。こればっかりはしかたない。

 そんなわけで場外に避難。このあたりから雨もだいぶ強くなってきました。一応雨対策はしてきましたし、最悪ずぶ濡れになってもいいように着替えも予備のタオルも持ってきていたので、雨自体は特に問題ないのですが、とはいえいつまで待っていればいいのか、このまま中止になるんじゃないかという不安はつのります。というか、すぐ近くに落雷するわ、その影響で園内が停電するわってな状態だったので、ほぼほぼ中止を覚悟していましたね。たまに流れるハレ晴レユカイが涙を誘います。晴れてもねぇし愉快でもねぇよ。

 twitterでは中止のデマが流れる中、1時間が経過したあたりで急速に雨も弱まり、次第に空が明るくなってきました。これはやれるかもしれない。そして16時過ぎた頃、園内アナウンスにて「17時から公演再開」のアナウンスが発表。再開といってもまだ始まってすらなかったのですけど、その発表を受けての園内は、特に歓声が上がったりすることもなく、ただただホッとした雰囲気でした。皆さん相当疲れていたのでしょうから、無理もないですね。

 とはいえ、21時には完全終了しますとのこと。完全終了とは、「もし全プログラムが終わってなくても、21時になったらおしまいだよ」ってことのようです。17時からスタートだとすれば21時までわずか4時間。もともとの公演時間は6時間くらいだったはずですから、予想はしてましたが演目は大幅変更ですね。まぁやれるだけでもラッキーと思うべきでしょうか。

 とにかく、開催と時間は決まったので、ここでようやく腹ごしらえをすることができます。レストランでゆっくりというのも考えましたが、なんかもう既に店じまいっぽい雰囲気だったので、この頃にはもう既に雨もほぼ上がってましたし、その辺で焼きそばでも食べることに。こういうところで食べる焼きそばって、なんであんなにまずいのにうまいんでしょうね。

 そんなわけで17時。ライブ開始となりました。が、トップバッターだったGRANRODEOの谷山紀章さんが「4曲の予定だったんですけど2曲になった」と言ってたので、やはりセットリストは大幅変更を余儀なくされている模様。最初はMCもカットって言われてたそうです。まぁそれは冗談の範囲だと思いますが、それくらいタイムスケジュールはタイトだったんでしょうね。
 2人目はAiRIさん。ランティス所属のアーティストは「大人向けゲーム」の主題歌を歌ってる人が多くて、AiRIさんもその1人なのですが、この日歌ったのもそのゲームの曲と、あとはアルバムから1曲でした。おそらく一番知られているであろう「Dreamer(TARI TARIのOP)」は披露せず。残念。
 3人目はyozuca*さんで、ここもまた「サクライロノキセツ」「S.S.D!」と大人向けゲームのアニメ化作品からの曲。つづくCooRieさんも「メグル」を歌ったので、曲芸ファンは歓喜だったんでしょうけど、個人的には「優しさは雨のように」のほうがよかったなぁ。オーケストラ用に編曲して実際某楽団で演奏したくらい好きだったし。CooRieさんのもう1曲は「美鳥の日々」のOP。原作は読んでたけどアニメは見てなかったな。
 5人目の美郷あきさんはめだかボックス2期のOPとStrawberry PanicのOP。どっちも見てなかったのでちょっと(自分だけ)だれ気味だったところで、続いて登場した白石稔さんのびんぼっちゃまスタイルに全部持っていき、わずか1曲で正真正銘の歌い逃げ。その直後でやりにくそうな緒方恵美さんはアルバムからの曲だったようです。こちらも2曲。
 続く結城アイラさんは「sola」のOPと「ブレイクブレイド」のED。どっちも見てない。こう書いてくと案外見てないアニメ多いなぁ。9人(組)目、nano.RIPEはともに花咲くいろはから、「影踏み」と「面影ワープ」。10人目、STEREO DIVE FOUNDATION、1曲目は「ノブナガ・ザ・フール」のEDらしいけど見てないから知らない。「境界の彼方」のEDはよく知ってます。ちなみに「境界の彼方」、いろいろ批判もありますが個人的にはあの6話だけで名作だと思っています。京アニはギャグ作るのが合ってる気がするよ。続いて奥井雅美姐さんがソロと美郷さんとのコラボを歌った後、いよいよお待ちかねのアイドルマスターミリオンスターズの登場。このために来た。藤井ゆきよ様を見に来た。チャリで来た(新幹線)。

 歌ったのは「Thank you!」と「Welcome!!」の2曲。Cブロックと割と後方だったのでモニタを中心に見ていたのですが、心なしかゆきよさんがアップになることが多かったような。SSAではド緊張してたのがまるわかりでしたし、中野でのミリオン単独ライブでもまだちょっと固いような感じでしたが、この日のステージは堂々としたもの。というか、「緊張でトイレから出られなかった」という初イベントからまだ1年も経ってないのに、すごい成長ぶりですよ。それだけ努力してきたんだろうなぁ。
 昼間の公演だからいらんだろうと思いつつも念のため持って行った恵美ライトが、公演開始が遅れたことでミリオンの出番の時はすっかり暗くなってて、案外役に立ったのでした。

 その後は、KOTOKOさんと佐藤ひろ美社長のおねティコラボや、μ's(6人だけど)など俺得なアーティストも出演、さいごは女王みのりんで締め。雷雨による延期がなかったらもう少し楽しめたのかもしれないと思うと少し残念ではありますが、それでもライブそのものを一度は諦めかけたくらいなので、見れただけでも満足ですね。