ユーロなどに対して保合い相場が続く!
クロス円通貨の状況(2007年12月21日時点)
… ユーロなどに対して保合い相場が続く!
先週の円相場は、米ドルに対して円安が進行しました。
下記はドル円相場の一目均衡表です。12月21日の終値は雲の上限を上に突き出ました。当面、ドル高円安基調が続きそうです。
CME円通貨先物取引の投機筋のポジション動向を確認しておきましょう。
12月18日時点では13,357枚の円買い越しとなっています。6週間連続の円買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて17,546枚減少しています(2週間連続の減少)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)の円に対するスタンスは、「強気」から「中立」に変わったようです。今後再び「円キャリートレード」が積み上がる可能性があります。
12月21日時点でのクロス円通貨の状況をみてみましょう。概ね保合い相場となっています。
まず、ユーロ円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。12月21日の終値は雲の上に位置しています。
ポンド円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。12月21日の終値は基準線と転換線の間に位置しています。
次にスイスフラン円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。
カナダドル円相場の一目均衡表です。上昇トレンドに入りました。12月21日に、転換線が基準線を上回り、最初の「カナダドル買い」のサインが出ています。
豪ドル円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。12月21日の終値は転換線を上回りました。
ニュージーランドドル円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。
南アフリカランド円相場の一目均衡表のチャートです。やや下落しました。12月21日の終値は基準線と転換線の間に位置しています。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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レバレッジが変えられる!アイディーオー証券のマスターFX
- 国際通貨研究所
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国際商品市況(12月21日時点) … コーンが上昇
米ドルの代替通貨とみなされる金(ゴールド)は保合い相場が続いています。「三角保合い」を形成中です。収束したあと、上下どちらかに振れた方向に大きく動く可能性が高いとみています。
COMEXの金先物取引の、投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向のチャートをみてみましょう。
12月18日時点では、差引きで170,273枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は1,501枚減少しています(2週間振りの減少)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋は、依然として金に対して「強気」スタンスを維持しています。
下記はWTI先物(期近物)のチャートです。保合い相場が続いています。ゴールドと同じく三角保合いを形成しつつあります。
NYMEXのWTI先物取引の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。
12月18日時点では、34,983枚の買い越しとなり、前週比11,931枚の減少となっています(3週間連続の減少)。
投機筋のスタンスはまだ「強気」継続ですが、「中立」方向にスタンスは変わりつつあります。
ここで、GOLD/WTI比率の推移をみておきましょう。12月21日は8.70倍まで低下しています。原油に比べて金価格が割安となっています。
次は穀物相場の状況です。CBOTのコーン先物は上昇トレンドが強まっています。
CBOTのコーン先物取引の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。
12月18日時点では、310,952枚の買い越しとなり、前週比34,202枚の増加となりました。8週間連続の増加です。投機筋は「強気」スタンスを強めています。
国際商品市況の代表的な指数であるCRB指数のチャートです。保合い相場が続いています。上に抜けてくれば、一気に上放れそうです。
最後にバルティック海運指数(ドライインデックス)をみてみましょう。
バルティック海運指数(ドライインデックス)は、12月21日時点では9,236ポイントと6営業日連続の下落となっています。前週比6.9%の下落です。下落トレンドが鮮明となってきました。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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ニューヨーク株式のCMEポジション動向・・・投機筋の売り越し枚数は減少
ニューヨーク株式のCMEポジション動向(12月18日時点)
・・・投機筋の売り越し枚数は減少
ニューヨーク株式市場が再び上昇してきました。
ここで、米国株式関連の先物取引について、12月18日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)によるポジション動向をみてみましょう。
下記はニューヨーク工業株30種平均のチャートです。前週比110.80ドルの上昇(+0.80%)となっています。
下記はナスダック総合株指数のチャートです。前週比56.25ポイントの上昇(+2.1%)となっています。
下記は筆者が注目しているS&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)のチャートです。週末(12月21日)は18.47%まで低下しました。市場参加者の心理状況は落ち着きを取り戻しています。
VIXの動きからみれば、ニューヨーク株式はさらに上昇する可能性が高いといえます。
下記はS&P500指数の週ベースのチャートです。中長期でみると「三尊天井」を形成している可能性があります。

ここで、CMEの先物市場での投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。
12月18日時点では差引きで18,448枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は8,009枚減少しています)。
ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対する「売り」スタンスを継続していますが、徐々に変わりつつあります。
次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。
12月18日時点では、6,650枚の売り越しとなりました。売り越し枚数は前週比2,895枚増加しています。ヘッジファンドやCTAなど投機筋のスタンスは「弱気」継続です。
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- ポール R.クルーグマン, 高中 公男
- 国際金融の理論














