今回は、町のみんながお世話になってるお医者さんの詫間先生の場面、
 

詫間先生も居酒屋やまふじに通ってって、
おみやげに焼き鳥買って帰宅。

妻と子供といっしょに焼き鳥食べて幸せそうな詫間先生ですが実は....


奥さんと子供は空襲の犠牲となって亡くなっていたのでしたガーン笑い泣き

気がつくと道ばたで寝てて、おみやげの焼き鳥は誰かが食い散らかしたあとが.....。

通りかかったお巡りさんに起こされた詫間先生ですが、お巡りさんが詫間先生に

 

、「先生、たぬきに化かされましたな。」さて、これは難しいですね。
Doctor, you've been outfoxed.

outは「外」→「先まで行っている」→「勝っている、上を行く」という意味でも使われます。
outstanding students  「傑出した生徒」
outperform といったら「人よりperformanceがぬきんでていること」→「よりすぐれていること」
outnumber なら「数が上を行く」→「数の上で勝っている」こと

だから、outfox は「狐があなたの上を行ってた」→「化かされた、だまされた」となります。

そして面白いのは日本語は「狸に化かされた」がfox「狐」になってること。
fox は英語でも「ずるい」意味あいはありますが、raccoonにはないこと。そもそも「狸」はあまり見ないからな

んでしょうね。
 

今回はシンプルな画面ですが、よく使いそうな表現を2つ。

出入りの業者からもらったシュークリームを冷蔵庫に入れて(氷の冷蔵庫!)忘れてたお母さんに、ろくちゃんが、


「もう痛んでますかね?」
Have they ( s        )?

答えは

Have they spoiled?

spoilは「外見は崩れていないが中身がだめになっている」ことを表す語です。
よく使われるのは、
a spoiled child 「甘やかされた(だめになった)子供」

中身がだめになった子供ですね。

Too many cooks spoil the broth.
「コックが多すぎるとスープ(だし)をダメにする。」
これも有名なことわざ。日本語だと、
「船頭多くして船山に登る。」にあたります。

「痛んでる」のは spoil, あるいは go bad さらに進んで「腐敗する」になると、
decay, rot  普段使う、「痛んでて食べられない」程度は spoiled でOKです。
もう一つ、茶川龍之介が机で原稿に向かって、

 

「才能が涸れ果てた。」
My talent ( d           ) up.


答えは、
My talent dried up.
up は「最後まで」drink up なら「のみ干す」こと。

才能が「乾き果てた」ってことでしょう。

 

今回は前回につづいて鈴木オートがろくちゃんが特技「自動車修理」と経歴詐称したと激怒。でも、お母さんが履歴書確認すると

 

 



「自転車修理」を「自動車修理」と思いこんでただけでした。
押し入れに逃げ込んだろくちゃんに謝る鈴木オートが、
ろくちゃんに「社長さんも修理工場を自動車会社っていってて詐欺でねえですか。」と責められたことに対して、



そしたら(修理工場って書いたら)それで終わりになるみたいにな気がして。
If I did, I might be ( s         )  there forever.

答えは
If I did, I might be stuck  there forever.

stuck stick の過去分詞ですが、
Be careful not stick your finger with [on] the needle. 
つっつく→「針で指を刺さないように気をつけなさい。」
から、
Stick a stamp on the envelope 
つっつく→くっつける「封筒に切手を貼る」.
「棒、杖、ステッキ」の stick ですが元は「つっつく」からきたもの。
さらに「突き出す」にも使えます。
He stuck his arm out of the window. 
彼は窓の外に腕をつき出していた.

「つつく」は「つついてくっつける」にも使われます。
Chewing gum stuck to the bottom of my shoe. 
「チューインガムが靴の底にくっついた。」
ここから、人が何かに「くっつく」つまり、こだわったり固執したりすることにも。
.
He stuck to his own idea.
「彼は自分の考えにこだわった。」

そして、つつかれてある場所にくっつけられると動けなくなります。さらに困ります。
The car was stuck in the snow. 
「自動車は雪の中で立往生した。」.
She stuck me on the question. 
「彼女は私を質問で困らせた。」.


If I did, I might be stuck  there forever.
つまり、もしそうしたらそこに永遠に「くっつけられて止まっちゃう」気がしてってことですね。

stickは、「つつく、くっつく、動かなくする、困らせる」と結構幅広くつかえる便利な語です。

 

 今回と次回は鈴木オートお怒りの場面
ジャッキが何かもわからずまごまごするろくちゃんに鈴木オート社長が、
自動車修理が「特技」って書いてあるのはどうしてだと詰め寄ります。さて、
「特技」って?



Why'd you put car repair as your  ( s           ) ?

答えは
Why'd you put car repair as your  specialty ?

「特別specialにできること。」っていう意味なんでしょうね。
これは specialty of this restaurant [ this area ] 
「このレストラン看板料理の、この地方の名物」といった意味でも使えてけっこう便利です。

さらに鈴木オートが、
「これは経歴詐称といってな、立派な詐欺なんだ。」
This is employment application (         ) and it's an ( o     ) and ( o     ) scam.


答えは

This is employment application fraud and it's an out and out scam.

fraud は「詐欺」の一般的にないいかた。
out は「外にでる」意味から、
turn out ~であるとわかる  
come out という結果になる

と使われます。
out of out「外にでて明らかなものの中でもさらにあきらか」
→「どこから見てもあきらか」ということでしょう。

scamは詐欺の話し言葉、fraud を重ねるのを避けて別の言い方を使ったのでしょう。


 

今回は、居酒屋「やまふじ」でみなしごの淳之介を押しつけられた茶川が、翌朝酔いが覚めてはたと気づき、なんてこと引き受けたんだと淳之介をやまふじに返しに行きますが応答なし。

茶川のあとをトボトボ、でもずっとついてくる淳之介に茶川が



「かんべんしてくれよ!」
Give me a (              ).


答えは
Give me a break.

(休みをよこせ。)


break はコーヒーブレイクと同じ「休憩」のこと。
「そんなに攻めたてないで、迫り続けないでちょっと休ませてくれ。」
→「かんべんしてくれ、いいかげんにしてくれ。」
ということですが、これはよく使われます。

続けて茶川が、


「おれとおまえは何の関係もない赤の他人なんだからな。」

You and I aren't (  r          ) in the ( s         ), we're ( c        ) ( s               ) .


答えは、
You and I aren't related in the slightest, we're complete strangers.
「関係がある」は、親類、親族関係は be related  親戚は relatives ですね。

slight は「程度がわずかなこと」最低限もなければ not in the slightest
ここは least でもいいですね。

「赤の他人」は「完全に知らない人間」で
complete strangers

strange は「気味が悪い。」といった形容詞ですが、なんで気味が悪いかというと、「何も知らない、わからない」存在だから。なので、べつに「気味が悪い」人って意味じゃなくても、

I am a stranger here.
っていったら

「私はこの場所を何も知らない人間。」
→「ここには初めて来た。」
といった感じで使います。これも頻出。

 

今回は居酒屋やまふじの茶川こきおろし場面が終わって、
たばこ屋の新しもの好き店主、キンさんが自転車で留められず突進。
鈴木オートのろくちゃんにようやく止めてもらい、



「これがいうこと聞かなくて」
It seems to have a (          )  of its own.


答えは、
It seems to have a mind of its own.
mindは「精神」と訳されることが多い語ですが、heartが「感じる」心に対して、「考え、判断する」頭脳の側面が強い語です。

It (自転車)が「自分のmindで判断して」動いてるみたい
→「言うこと聞かなくて」となるわけでしょう。

さて、ろくちゃんにブレーキの甘いのを直してもらって、
鈴木オートの奥さんに「やめといたほうが」と言われて、


「サイクリングは今流行のレジャーなんだから。こんなもんすぐにおぼえるよ。」
Recriational cycling is all the ( r        ).  I'll get the ( h       ) of this thing.

ヒントは怒り、嵐などの「すごい勢い」を表す語と「つるす」の動詞です。

答えは、
Recriational cycling is all the rage.  I'll get the hang of this thing.

His body shook with rage (体が怒りで震えた。)
the rage of the storm (嵐の猛威)

といった意味で使われる語なので、all the rage 「ものすごい勢いで大流行」ってこと。

hangは「ハンガー」でわかるように「つるす」が主な意味ですが
The child hung on his mother's arm.(子供は母親の手にしっかりしがみついていた。)と、しっかりぶらさがるイメージから、「つかむ」意味にも使えるので、

get the hang of it 「つかみ方」=「あつかい方」が分かった

となったんでしょう。これはけっこう聞く表現。

 

 まだ、文学崩れ茶川の悪口でもう一回。
いや悪口って面白い表現つきないもんですね。

今回は茶川さんの経歴について。

また鈴木オートが

 



「小説家んなるとか言い張って勘当されたらしいんだ。」

They ( dis                 ) him for writing novels.

「相続する」はなって言うんでしょう。

正解は 

They disinheried him for writing novels.

dis 否定の接頭辞 inherit 相続する。つまり、「相続ができなくなった。」ってことですね。

それを聞いた別の客が
「かーっ、みっともねえ!」( P          !)

正解は、

 

Pathetic!
 

「あわれな。」 a pathetic story あわれな話。
「ひどい話だ」も、Isn't it pathetic?
「悲しい」も「みじめ」もふくめて「あわれだなあ」にぴったりなのが pathetic ですね。

鈴木オートがでれでれ丸め込まれた茶川を

「しかしあいつ鼻の下のばしやがってな。」
He's sure got a ( s       ) ( s        ) for the ladies.

これは難しいですね。
He's sure got a soft spot for the ladies.
だそうです。

soft は 
He is soft in the head. 
(彼は頭が足りない。)

a soft idea
( ふぬけた考え )

といった感じでも使うそうです。「ふやけてふにゃにゃ」な感じなんでしょう。
「女の人につつかれるとふやけてふにゃふにゃになるspotがある。」ったことでしょうか。

アメリカ人はそんなとき鼻の下のびないのかな?

 

前回は小説家崩れの茶川龍之介がみなし児を引き取るよう居酒屋のヒロミに丸め込まれて、帰ってからの、今回は残ったお客の龍之介こきおろし場面から。

鈴木オートの社長が、

 


「こういっちゃなんだけど、あいつ人間の屑みたいなやつだぞ。」
I don’t mean to be ( c       )  but he’s a human (         ).

最初はrudeの親戚みたいな語。後は日本語もほとんどそのままです。

正解は
I don’t mean to be crude, but he’s a human trash.

crude 「天然の」「生の」- crude oil と言った意味で使われることが一番多いのですが、自然のまま→「粗野な」「無礼な」という意味でも使われます。

「屑」はそのまま trash 「屑」トホホ
ダウン

おなじ意味でさらに頻度の高い rude 「無礼な」も語源は「生の」で同じです。親戚以上、兄弟くらいに近い語ですかね。
意外だったヒロミが


「金持ちのぼんぼんなのかと思った。」
I thought he came from (            ) .
もうこれはそのものズバリ!

I thought he came from money.
「お金」出身なんってなんかあまりに露骨な感じですね。

応えて鈴木オートが
「実家は確かに名家らしいんだが。」
His family, yes , some (          ) family.

正解は、
His family, yes, some classy family.

classy は「身分が高い」「センスのいい」といったいみ。
classic の会話体です。classic は「古典の」といった意味でよく使いますが。
「一流の」「最高の」、つまりいい classのがもともと。
そういえば World Baseball Classics なんてのもありましたね。

 前回に続いて居酒屋やまふじで、文学崩れの竜之介にヒロミが妙に愛想がよく、脇に来てお酌までしてくれます。

 実は、母親に捨てられ自分のところに預けられた、淳之介を押しつけようという魂胆。

 色々とおだてられて、時には様子も見に行くからなんていわれて、淳之介を預かることを承知した龍之介が、鼻の下のばして

 



   「いや、まいったなこりゃ。」

さて、なんていうんでしょう?

She (           ) me good.

(           )は基本動詞が入ります。

正解は got  。
She got me good.

これはSVOCの文型でしょう

She got me good
S    V   O   C

彼女は私をいいきもち me good にして、うまくやったgot 。
getは「結果を得る」のもget。「やった~」の感じがあるのもgetです。


英語の heartを伝えるのはやっぱり基本動詞ですね。

今回は文学賞に応募しては落選続きの茶川竜之介が、居酒屋やまふじでお目当てのヒロミ相手に愚痴る場面。

自分が芥川賞の最終選考に入ったのを自慢してから、(ちなみに最終選考に残った人は finalist。finalまで行った人のこと。)



「最近の慎太郎だの健三郎だのっていうのはてんでなっていません。」
今回は4択で。

These upstart novelists Ishiara and Oe are truley 

(         ).

 wrong      weak      ruined     feeble

upstart は「急にのし上がって来た成り上がり」の感じです。Shintaroは石原慎太郎、Oeは大江健三郎。ほんと、時代が分かります。

答えは feeble  。wrongは「間違い」weak はstrong に対してweak ですから、何かに攻められたりて弱い、勝ち負けで負けるイメージです。ruin はもともと価値のあったものがそれをなくしたこと。feebleは、「身体や精神・知能が弱い」こと。
a feeble old man, feeble mind と使います。「能力がない」って言いたいわけですね。

さらに審査員の愚痴も



「しかし最近の審査員と来たら、話題性ばかり追いかけて。」

But today's literary judges champion only ( con             ) writing.


champion はもともと何かを「擁護するリーダー」からチャンピオンとなりました。だから「擁護する」こと。ちなみにキャンペーン campaign も、「野原」→「広い場所での戦い」→「大きな活動」と意味が広がって来た語で、championはこのcampaign(戦い)に勝った人がもとの意味です。

で、正解は controversial 
「議論を呼ぶ話題」a controversial topic といったように「論争を招く」で使われることが多い語ですが、「みんながわいわいがやがや言っている」→話題性のある とも使われるんですのね。

「文学崩れ」って言われるだけあって、茶川さん、使う語彙もけっこうインテリ風です。